2025/06/24
サマリー
このエピソードでは、ボランティア活動とプロの仕事に関する認識のギャップについて考察されています。特に、ピカソのエピソードが引用され、プロの価値とその対価が強調されています。
ボランティア活動の課題
おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
毎朝更新している恋の日記です。今日も最後までお付き合いください。
今日は、SNSで目にしたこんな投稿を紹介します。
投稿主の方は、プロの歌い手さんです。
ボランティアについて
私はボランティアも積極的に行っています。
ボランティアとは、自分の意思で行う行為なので、本当に気持ちよく楽しく活動させていただいております。
時々あるパターンで、仕事だと思っていって、終えてから
すみません、今回予算なくて…無償です。
その日に合わせて、不読み、練習、健康管理、家族のスケジュール調整、ドレスを新調することもあります。
なぜ初めに、ボランティアでお願いできますか?と言わないのか謎です。
言っていただければ、そのように交渉します。
お勤めしている皆さんは、月末に、すみません、今月お給料払えなくて…ということ、よくあることなんでしょうか?教えてください。
という投稿です。
これにこんなコメントがついていました。
例えば、弁当を10個注文して配達させてから、すみませんお金なくて…とは言わないと思うんですよ。
形のあるものではない歌、演奏、講話、相談、修理だと、お金なくて率が高くなる気がします。
こんなコメントもついていました。
本当プロの歌手さんにちょっと歌ってみてとか、あるいは形のあるものだったとしても、プロの絵描きさんにささっとちょっと絵を描いてよ、とか、こんな失礼なことはないですよね。
でもこういうことなのかなってちょっと思うのは、歌うことも絵を描くことも、学校の授業でみんな一応の経験があって、
それのちょっと上手な人、その延長線上にいるちょっと上手な人っていうぐらいの認識なのかなっていう。
これはあまりにも物を知らなすぎるって思います。
私も本当このプロの司会者として長年やってきてますけれども、このことについては本当に悩まされてきました。
司会については学校で習うわけではないと思うんですが、会社で例えば忘年会があったとして、その時別にプロを頼まないじゃないですか。
会社の中でちょっと司会が上手な人が司会をしたりしますよね。
で、プロの司会者はそのちょっと延長線上にいる人、そのぐらいの認識なのかなって思います。
本当に私もさっきも言ったんですけれども、悩んできたので、今は公式サイトに基本料金を載せています。
その上で見積もりについてお問い合わせくださいと書くようにしたんです。
そこから、司会やナレーションの依頼については見積もりお願いしますと言っていただけるケースが本当に増えてきたんですけれども、
それでもなお、お金なく手続っていうのがまだまだいるんです。
プロの価値を理解する
はっきり言って、ちょっと強い言葉になりますけれども、そちらの台所事情っていうのはこちらには関係のないことなんですね。
お金がなければメルセデスベンツには乗れないわけですね。
私の好きな話にピカソのエピソードがあります。
ピカソがカフェでファンに対して紙ナプキンにさらりと絵を描いた後に、30万円ですよと言ったんですね。
ファンは、たった30秒で描いたのに?って驚くんです。
でもピカソは何て言ったかっていうと、いやいや、30年と30秒だよって返したっていう、こういうエピソードなんです。
この話はピカソじゃなくて他の人だったっていう諸説もあるんですけれども、
この話ってたった数分の仕事だったとしても、その背後には長年の訓練だとか経験があるわけですね。
それがプロの価値なんだっていうことを気づかせてくれる話だなって思って大好きな話です。
プロの仕事にはそれだけの準備や経験が詰まっていますから、堂々と適切な対価を求めていいし、
その道のプロであるっていう、そういう価値を私たち自身が守っていきたいものだなって思います。
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それではまた明日。
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