長岡祭りのポスター
おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
毎朝更新している恋の日記です。今日も最後までお付き合いください。
昨日も花火の話をしたんですが、今日も花火のお話です。
今日は、新潟県長岡市で、毎年8月に開催される長岡祭り大花火大会を取り上げます。
この長岡の花火は、日本三大花火の一つです。
今年は例年に増して話題を集めているのが、ポスターです。
ポスターには、花火が写っていません。
このニュース、ヤフーニュースで私は見たんですが、
ポスターには、花火の代わりに空を見上げる子供たちだったり、ご高齢の方が写っています。
皆さん、後姿です。
キャッチコピーは、「みんなで守る長岡花火」と書いてあります。
みんなで守る。守るとはどういうことなのかということなんですが、
長岡花火財団によりますと、その理由は、マナーの悪化への継承だということなんです。
ここ数年、来場者が非常に増えているということと、今年は開催日が土曜日曜なんですね。
主催者のコメントとしては、チケットのない方は会場周辺への来訪を控えてほしいと、
異例とも呼ばれる呼びかけを行っていると、記事は伝えていました。
異例と言えば異例ということなのかもしれないんですが、こういう仕組みってもうすでにあって、
大曲りの花火では、チケットを持っていない人は、そのエリアにすでに入れないことになっていて、
随分手前でチケットの確認が行われるんですね。
赤川の花火もそうですね。もう随分手前でチケットを確認されます。
もう一つ秋田県の例で言うと、野代の花火ではF1方式を使っています。
花火大会の意義
会場まではシャトルバスでピストン輸送をして、エリア内には近づくことができないんですね。
まさにコンサートのような感じです。
このニュースに対するコメントで、会場に行きたくても行けない、有料化で市民も見られないという不満の声を見ました。
私は花火はただじゃないって思っていて、まして日本三大花火というのであれば、
えー無料エリアがあったのって逆に驚いています。
長岡の花火ちょっとたどってみますと、長岡空襲の犠牲者の追悼だったりとか、
平和への祈りから始まった行事ではあるので、競技会ではなくて炎花火の意味合いが強いイベントなんですね。
なので華やかさだけじゃなくて、静かな祈りの意味を持つイベントでもあるだろうと思います。
そう考えると、まずは地元の人のための花火だった。そこからスタートはしているんだろうと思うんですけれども、
たくさんの人がこうやって長岡に足を運んでくれるっていうことがすごく喜ばしいことなんじゃないかなと、私はね市民だったらすごくそういうふうに思います。
地元じゃない人たちもその長岡空襲の犠牲者だったりとか、平和への祈りを思うそんな時間を作る。
一緒にみんなで作るっていうことができるなんて、それは素晴らしい時間だろうと思うんですね。
なので、ただで見られなくなった。だから私たちの花火じゃなくなった。私たちの花火を守ろうみたいな、そういうのってどうなのかなと逆にちょっと思ったりしました。
なんか文句みたいな話になりましたけれども、私は花火に対してものすごいリスペクトがありますので、ビッグアーティストのコンサートと同じだと思ってるんですね。
そう考えるとチケットを持たない人はドームの外、コンサート会場の外でその漏れ聞こえてくる声を音を楽しむっていうことになるだろうと思うんですね。
そこを逆にただで見ようという人たちが危険行為をしたりとかマナー違反があったりするんだろうなって思うんです。
花火って火薬なので危険エリアも当然ありますし、多くの人が集まって将棋倒しになって亡くなる人が出たという過去の痛ましい事故もありますので、やっぱり警備費用ってちゃんとかけるべきなんですね。
みんなで守る長岡の花火という中には運営していけるだけの担保されるものがなければいけないと思うんですね。
そうやって運営できてこその追悼の花火だし平和への祈りの花火だしっていうことになるだろうと思うんです。
有料化が悪なのかなっていうとそうではないと思いますし、誰のためのそして守るっていうことはどういうことなのかっていう気持ちのいいイベント運営とそれから大会の本来の意味と、
そして何よりもそれを作り出す花火史と何かこう総合的に大きく捉えて考えていくっていう必要があるのかなって思いました。
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それではまた明日。
