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2025-07-10 04:10

【1133】2025/07/10 店員への丁寧な振る舞い #ことば

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2025/07/10

サマリー

このエピソードでは、店員に対する丁寧な振る舞いや言葉遣い、態度が持つ影響について話しています。接遇マナーやコミュニケーションの心理学的側面にも触れ、より良い人間関係を築くための重要なポイントを考察しています。

丁寧な振る舞いの重要性
おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。毎朝更新している声の日記です。今日も最後までお付き合いください。
昨日は、アナウンサーの先輩と食事をしました。
お店で店員さんを呼ぶ場面で、その方が、「すみません。」とは言わず、店員さんと目を合わせた上で、「お願いします。」と静かに声をかけていました。
お会計の時も、店員さんが、「お会計はご一緒ですか?」と尋ねると、先輩は何と言ったか。
それぞれでお願いします。と、微笑んで答えていました。
それを聞きながら、「なんて品のある美しい響きなんだろう。」って思いました。
すみませんという言葉は、日本語で非常によく使われる言葉なんですが、本来は謝罪とか恐縮の意味が強い表現ですよね。
心理学や言語学の面から見ても、「すみません。」という言葉は、呼びかけだったり依頼の場面では本来の意図が伝わりにくくて、曖昧な印象を与えやすいとされています。
接遇マナーの専門家もどう言ってるかというと、「すみません。」は、丁寧さを伝えたい時には、「お願いします。」とか、「恐れ入ります。」というような明確な依頼表現がいいとしています。
実際に、「お願いします。」というように敬意を込めた依頼表現というのは、コミュニケーション調査においても相手に頼られているとか、信頼されているというような前向きな印象を与えるとされているんですね。
私も大学時代はファミリーレストランで接客のアルバイトをしていましたが、お客様の言葉遣い一つで私たちへの印象ってずいぶん変わったものです。
例えば大声で、「すみません。」と呼ばれると、すごい急かされる感じがあったりとか、プレッシャーを感じるということもありました。
一方で、「お願いします。」というようなクッション言葉だったり、笑顔で軽く手を挙げて目線を送るような態度、そういう明確な態度をとっていただくと、とっても感じのいいお客様だなと思っていました。
なので、私も食事の場面では、「すみません。」ではなく、「お願いします。」というようにしていました。
ただ、あんなに上品な感じではなく、「大きな声でお願いします。」って言ったりするので、それは大声で、「すみません。」っていうのってあんまり変わらないなと思って、
ちゃんと店員さんと目を合わせた上で、静かに穏やかに、「お願いします。」と言いたいものだなと思いました。
もう一つ、会計の場面でも、「別々で。」と伝えると、事務的だったりとか冷たい印象になることがあるんですが、「それぞれでお願いします。」とか、「一人ずつでお願いできますか。」というふうに依頼することと、それから丁寧に伝えること、この2つをちゃんと揃えることで、
一緒に行った人だったりとか、店員さんへの配慮が自然と伝わるんだなぁということも思ったし、場の空気もすっごく柔らかくなるのを感じました。
こうやって、普段の言葉だったり書作というものには、相手を思いやる気持ちが本当に現れるものだなぁと思いました。
言葉の影響と配慮
こういう配慮って、心理学とかマナーの現場でも、信頼とか安心感、そして良い人間関係を生むということはよく言われることです。本当に言葉には心が宿るものだなぁと思いました。
美しい書作や表現、これからも大切にしていきたいものです。
この配信はアップルポッドキャスト、他各種プラットフォームでお届けしています。
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それでは、また明日。
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