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2025-09-12 04:37

【1197】2025/09/12 頭痛が痛い? 日本語の“重言”あれこれ

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2025/09/12

サマリー

日本語の重言に関するエピソードでは、重複した意味を持つ表現が多く、逆にそれが日常的に使用されていることが紹介されています。重言は日本語の柔らかさや深さを感じさせるもので、彼らの言葉の中に無意識に存在していることがあると語られています。

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おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
重言の紹介
今日は、日本語の重言のあれこれをお話しします。 例えば、頭痛が痛いというような言葉です。
頭痛って、そもそも頭が痛いことですよね。 だから本当は、頭痛が痛いというのは、ちょっとおかしな表現です。
でも、私たちの周りには、こういう意味が重なった言葉、重言と言いますが、これがたくさんあって、しかもなぜか普通に通じてしまうということがあります。
今日は、そんな日本語の不思議を一緒に楽しんでいきましょう。 まずは、日本語学的には、ちょっと間違っていますというおかしな言い方からご紹介します。
さっきの頭痛が痛いはもちろんなんですが、よく言われるのは、馬から落馬する。 これもよく言われますよね。
後で後悔する、炎天下の下、一番最後、最初の出だし、危険なリスク、新しいニュープラン。
どれも言いたいことはすぐに伝わります。 でも、もしかしてこの中でも馴染んできちゃっている言い方ってありませんか。
でも、よく考えると、同じ意味を二重に言っているんですよね、どれも。 これが日本語学的には、誤用とされるものです。
一方で、本来は重複しているんだけれど、もう慣用表現として定着しているというものもあります。 気象現象がそうです。
異常気象現象、犯罪を犯す、
元旦の朝、被害を被る、というようなものです。
例えば、気象現象、気象という言葉には、すでに減少という意味が含まれています。 学術用語とかニュースでは、ごく自然に使われます。
犯罪を犯すについては、犯すの中にすでに罪が含まれていますので、重複していることになります。
元旦の朝、たんは日の出のことです。つまり、朝を意味する字です。
元旦は元日の朝、1月1日の朝のことを 指します。
元旦の朝と言いますと、元日の朝の朝という 二重表現になります。
元旦は 馴染んできている ということです。
元旦は 1月1日と思っている人が 多くなったからではないかと 思います。
それは 間違いです。
そのため 元旦の夜とは 言いません。
元旦の朝は 言う人が 増えたのかと 思います。
あとは 被害を被る。これは 言います。
被害の中に すでに こむるという意味が 入っているので、意味が 重複しているはずなのに、この言い方は 馴染んできています。
つまり 頭痛が痛い ということでは 笑えない 真面目な 重言もある ということです。
こうしてみると 日本語は 本当に 面白いと 思います。
言葉を 分解していくと 二重に なっていることは 多いと 思います。
それが 馴染んできて 一般化されて 正しい言い方に なってきた ということです。
本当に しなやかに 変化してきていると 思います。
最初に これは 間違った 言い方ですと 紹介した 言葉も やがて 正しい言い方に なるかも しれません。
誤用だから ダメ というよりも 強調したい 気持ちとか 分かりやすさ のために あえて 重複させて 残ってきた 言葉も 多いような 気がします。
重なりが あるからこそ 伝わる ニュアンスというのも ありますし そして 生まれる リズムも ありますよね。
日本語の 奥深さ そして 柔らかさを 感じます。
今日 紹介した 表現 もしかしたら 皆さんも 日常で 無意識に 使っているものも あるかも しれません。
頭痛が 痛い 馬から 落馬する 下に 落下する というのを 笑いながら 日本語の 豊かさを 味わうのが 一番 ベストです。
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合わせて ご覧ください。
それでは また 明日。
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