航路上一点の雪の教え
おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
毎朝更新している声の日記です。今日も最後までお付き合いください。
私のパソコンはMacなんですが、一定時間何も操作をしないでいると、スクリーンセーバーが動き出します。
写真に設定している方が多いと思いますが、私は、今日の一言に設定しています。
この今日の一言は、Macのパソコンに標準装備されているものです。
そこに流れてきたのが、今日のタイトルになっている、航路上一点の雪です。
調べてみたら、仏教の禅語だそうです。
禅語には、他に、日々これ好日、樽を知るものは富、一期一会というような、おなじみのものもあります。
航路上一点の雪、これは文字通りに訳しますと、真っ赤に熱した炉の上に落ちたひとひらの雪です。
どういうことかというと、熱く燃える炉の上に、一瞬で溶けて消える雪のように、
私たちが日々感じている、さまざまな悩みだったり、不安、怒りなども、一瞬にして消えてしまう、実に小さなものである、という教えです。
私たちは、仕事や人間関係、将来への不安など、たくさんの悩みを抱えてしまいます。
でも、そんな悩みも、少し視点を変えてみると、航路上一点の雪のように、ほんの一瞬のうちに消えてしまう、小さなものなのかもしれません。
悩むことは、定義としては、ずっとそのことを考えてしまっている、という状態のことです。
悩んでいることは、解決のためには、まず2つに分けることが 必要です。
どう分けるかというと、その悩みは、答えがあることなのか、それともないことなのか、この2つに分けることが 必要です。
答えがある、正解がある、ということであれば、答えを知っている人に 正解を求めて行動すれば、解決の糸口は つかめていきます。
一方で、正解がないことであれば、自分で答えを作っていく 必要があります。
今、壁にぶつかって 身動きが取れない状態であれば、まずは その悩みは、正解があることなのか、ないことなのか、答えがあることなのか、ないことなのかを 整理することで、1つのフェーズが変わります。
ずっと 悩んでいたことであればあるほどに、それを整理するのは とても大変な作業かもしれません。
まずは、この2つに分けてみます。
定数と変数は 数学で 勉強します。
定数は 定める数と 書きます。
定数は 自分では 変えられないものです。
例えば 過去の出来事や 他人のことや 他人の考えは 自分では 変えられません。
しかし 悩んで 壁に当たっていると 定数を 何とかしようと 何とか動かそうと してしまいます。
それで もっと 悩んでしまいます。
しかし それは 動かないことです。
もう 与えられたものとして 受け入れていく ということです。
しかし 何とか 動かそうとして もがいてしまいます。
だから もっと 苦しくなります。
一方で 変数は どうでしょうか。
変数は 自分の努力や 工夫で 変えられるものです。
多くの人は 定数を 変数にしようと 思って 悩んで もがいて 人生の時間と 労力を とても 使ってしまいます。
それで 疲れちゃうと 自分で コントロールできるところに 変数のところに 時間を 避けなくなります。
自分の力で どうしようもないことなのか 自分の力で どうにかできることなのかを 分けた上で 変えられない定数に 執着するのではなくて 変えられる変数に 焦点を当てて 行動することが 大事です。
このように 考えるようになってから 大きな壁に ぶち当たることは 少なくなりました。
ぶち当たっているのかも しれませんが 怒っていることに 対して 2つに分けることと 視点を変えることで 大きな難題は 小さな難題に なります。
そして そのうち 無難に なります。
同じことは 怒っていると 思いますが 無難に なっています。
このように 自分の頭を すっきりさせていくと 自分の力の 使いどころを ちゃんと 分けられるように なります。
その分 豊かに 過ごすことが できるように なります。
おさらいします。
私たちが 日々 感じている さまざまな 悩みや 不安や 怒りなどが 一瞬で 溶けて 消えていく 雪のように ちっぽけな ものである という 教えでした。
悩みを整理する方法
このような 善の言葉には 私たちの 日常を 豊かにする ヒントが たくさん 隠れていると 思いました。
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それでは また明日。
