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おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。毎朝更新している声の日記です。今日も最後までお付き合いください。
買い物をしてレジに並んだ時に、「レジ袋は必要ですか?」と店員さんに聞かれることがありますよね。
私の前にいた人が、それに対して、「大丈夫です。」と答えていて、お店の人がどっちかなって迷っている、そんな場面を見ました。
この、「大丈夫です。」っていう言葉、注意しなきゃいけないですね。 表現が非常に曖昧だと思いませんか?
ですから、相手に間違った人で伝わってしまう恐れありますよね。
なので、ビジネスシーン、お仕事の場面では、「大丈夫です。」と使うのはあまり推奨されていません。
特に名上の人にはフランクに伝わりやすくもありますので、上司とか取引先で使用するのは控えた方がいいです。
一方で、同僚とか気心が知れている人に対しては使っても問題はありません。
とはいえ、意味が曖昧なのは同じことなので、それは肯定なのか否定なのか、はっきりと意図を伝える必要というのはもちろんあります。
私はレジに立った瞬間に、「レジ袋はいらないです。」とできるだけハキハキと話をします。
それが遠慮がちに、「レジ袋はいらないです。」って言ったりしていると、お店の人もお客様の独り言かな、ぐらいな感じで受け取ってしまうからです。
なので、ちゃんとハキハキと、「レジ袋はいらないです。」とお話をしています。
大丈夫ですという言葉、お仕事の場面であまり使わない方がいいとお話をしましたが、
じゃあ、どう言い換えればいいのかというと、肯定の場合は問題ありません。
否定の場合は必要ありません。
こう言い換えます。
ちょっと解像度を上げてお話をすると、相手に肯定の意味で大丈夫ですと伝えたい場合、問題ありませんと言い換えることができますが、
万が一、「大丈夫です。」と言ってしまった場合でも、「大丈夫です。問題ありません。」と補足することで、相手に肯定の意味を伝えることができます。
一方で否定の場合は、「必要ありません。」と言い換えるのが好ましいです。
相手からの提案をきっぱりと断るのは、申し訳なく思いがちなんですが、「大丈夫です。」と返答してしまうと、後々トラブルにつながる恐れがあります。
こっちは断ったつもりだったのに、相手は肯定の意味で受け取っているかもしれないからです。
断る表現は相手に冷たい印象を与えてしまうかもしれないと思って、ついついこうやって、「大丈夫。」というような曖昧な表現に逃げたくなるのも分かるんですが、
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お仕事のシーンでは、曖昧さっていうのは本当に命取りになるので、はっきりと本心を伝えることが必要なんですよね。
その際は、「ありがとうございます。」と断りの前にクッションを一つ置くと、非常に柔らかく伝わります。
例えばこんな感じです。
ご提案ありがとうございます。ですが、現状では必要ありません。という感じですね。
こうやって相手の提案に感謝しつつも断る意志ははっきりと示す。
ありがとうございますと付け加えるだけで本当に柔らかく聞こえるので、ありがとうございますって魔法の言葉とも言えるかもしれません。
肯定否定の他にこういう場面もあります。
例えば何か問題ありますか?と聞かれた場合、それに対して大丈夫ですと答えたらどう受け取れますか?
問題ないという肯定的な意味になるでしょうか。
もう一つお加減いかがですか?と聞かれた場合、相手に迷惑をかけたくないという気持ちから、本当は体調が悪いのに大丈夫ですって言って、
実際には否定的な状態なのにそれを隠しているっていう場面もありますよね。
こんなふうに相手への配慮で大丈夫ですと使う場面も意外に多くあります。
そういう場面ではお気になさらないでくださいという表現が便利です。
それに加えてありがとうございますという魔法の言葉を付け加えるともっといいですよね。
この感謝の言葉はなんか私のことを見ててくれてありがとうというようなそういう感謝の言葉です。
ありがとうございます。お気になさらないでください。
どうですか?すごく品が良くなるっていうことと、大丈夫ですっていう言葉と比べると曖昧さが消えますよね。
本当に真意を正確に伝えるっていうことができるようになります。
大丈夫ですという言葉は曖昧だからこそ便利な言葉とも言えるんですけれども、真意を正確に伝えることは難しいですから、場面場面で適切な言葉に言い換える必要があるんですね。
それってどっち?と聞き換えされないように、特にお仕事なんかでは相手とか状況に応じて意図を正しく明確に伝えることが大事ですよね。
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ではまた明日もお会いしましょう。
鶴岡慶子でした。