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2026-01-18 04:51

【1325】2026/01/18 みぞれとあられ

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サマリー

みぞれとあられの真実とその違いが明らかにされます。特に、気象学的な観点から、それぞれの生成過程や関連する気象条件が詳しく説明されます。

みぞれの生成
おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。
この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
少し前、おとといですかね、雨か雪か、その判別についてお話をしました。
今日はその続編のようなお話です。
みぞれとあられのお話。似ていますけれども、全く違う現象だっていうお話です。
まずは、みぞれとは何かというと、みぞれって雪が落ちてくる途中で一部だけ溶けたものです。
雲の中ってまあまあ雪の結晶なんですけど、でも地上に降りてくる段階で気温が上がって、それが溶けて雨になるわけですね。
でも、完全に溶けきらない結果、雪と雨が混じった状態だったりとか、または表面が溶けた雪、これがみぞれです。
つまり雪と雨の中間状態がみぞれというわけです。
じゃああられは何かというと、これは生成の仕組みが全く違うんですね。
あられって雪が溶けたものじゃないんです。
あられを説明するときに、過冷却水滴というのをまず説明しようと思います。
過冷却水滴というのは、気温が0度以下でも凍らずに液体のまま存在する小さな水滴のことです。
0度以下でも凍らないんです。液体のまま存在しています。
本来であれば、0度以下、氷点下ということであれば、凍ってもいい温度ですよね。
でも、まだ凍らずに水のままで存在している水滴があるんです。
水は0度で必ず凍ると思われがちなんですが、実際にはそうとは限りません。
空気中に浮かんでいる小さな水滴というのは、マイナス数度、
時にはマイナス10度以下でも凍るきっかけがなければ、そのまま存在できちゃうんです。
これが過冷却水滴というものです。
この過冷却水滴が強い上昇気流でぶつかり合って、氷の粒として成長していくんです。
こうやってできた小さな氷の塊、白くてシャリッとしています。これが粗れです。
なので、溶けてできたものじゃないんですね、粗れって。
氷としてできていくものなんですよ。
つまり、水粒は雪由来なんですけど、粗れは氷由来というような出発点の違いがあるんですね。
粗れと気象
では、どちらが大気が不安定な状態の時にできる現象なのかというと、粗れです。
気象学でいう大気の不安定というのは、下に暖かい空気、上に冷たい空気がある時です。
本来だと暖かい空気の方が軽いですから、下にあるんじゃなくて上に行こうとします。
冷たい空気は下に下に行こうとするので、空気が上下に動きやすいんです。
大気が滞流しやすくなるので、雲ができやすくなります。
粗れが降る雲では、上下方向の空気の動きが非常に強いです。
大気が滞流しやすくなるので、まさに大気は不安定です。
不安定ということは、雷も伴いやすいです。
粗れができる雲では、氷の粒とか雪の結晶とか、過冷却水滴が雲の中で激しくぶつかることで、雲の中に電気がたまります。
これが進むと放電が起きるんです。
特に冬の場合、この時期ですね、下層には海上からの比較的暖かく湿った空気がある。
日本海の中はそうです。日本海は凍らないじゃないですか。おぼつかいみたいに。
暖かいんですね。比較的暖かくて湿った空気がある。
そんなところに、上空に非常に強い寒気が流れ込んできますと、やっぱり不安定になるんですね。
この状態になりますので、冬の雷が発生します。
こういう現象は、日本海側では典型的な現象です。
あられとみぞれは似ているんですが、出発点がもう全く違うんですね。
次に出会ったら、これは雲の中で育った氷なのかな?
それとも雪が溶けかけているものなのかな?と見てみてください。
天気はちゃんと理由を持って、その姿になっているんですね。
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それではまた明日。
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