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2026-02-25 05:10

【1363】2026/02/25 雪国の春の入口

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2026/02/25

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おはようございます。花火鑑賞士、気象予報士の鶴岡慶子です。 この配信では、花火や天気、言葉に関することなどをお話ししています。
昨日大相撲の3月場所の番付発表がありまして、予想が外れました。 戦場所を大きく負け越した小結び王宝のところに一体誰が来るのか。
吉野富士かな?若高陰かな?って昨日お話したんですが、違いました。 新小結び熱海富士でした。
熱海富士は取り組む直前に腕をぐるぐるぐるって回すんですけど、それがロボコンみたいですごい可愛いんですね。
って言いながらロボコンって皆さんご存知ですか? 相当古いですけど。
役力士なんで後半に取り組みが行われるんですよね。 その時間ぜひ狙ってみてみてください。
さて昨日はラジオの取材で大曲りに行ってきました。 花火で有名な大仙市大曲りです。
秋田の今シーズンの雪は特に北部で多かったんですが、南部の大曲りだったり横手、湯沢といったあたりはもともと雪が多い地域です。
もちろんそれでも一気に降りますと大変ではあるんですが、町づくりが既に秋田市周辺とは違います。
道にスプリンクラーがついていたり流雪溝があったりします。
流雪溝っていうのは道路の側溝に水を流して除雪した雪を投入して河川などに運ぶ、そんなシステムのことです。
この時期大曲りに行くとやっぱりまだ雪がありました。
もちろん国道とか大きな通りの路面には残っていないんですが、除雪された雪が壁のようにまだ歩道側に残っているわけですよ。
歩道に人が歩いていても気づかないかもしれません。それぐらい高い壁になってました。
いやぁ雪が降る地域なんだなぁと再認識しました。
駐車場から取材先の薬局に歩いていく途中、ずっと水の音がしていました。
これは流雪溝からの音です。ずっと下から聞こえるんですね。
秋田市周辺はもともとそういう街ではないので、今年みたいに平年より多めに降って、しかも短期間に一気に降るような、そんな降り方の時もあったので、そうなると除排雪が間に合わないんですね。
大曲りで80センチ降っている時に秋田市周辺って20センチぐらいなんですよね。それでももうパンクしちゃうわけですよ。
流雪溝が秋田市にも張り巡らされていれば、どんなにか市民生活が違うんだろうという気がしました。
とまぁそれぐらい雪が降る地域と秋田の中でも降らない地域では街づくりがそもそも違うんですね。
そしてもう一つ、同じ水の音なんですが、まるで雨が降っているような音がしていました。天気は曇りだったんですけど、でも耳で聞くと完全に雨なんです。
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ポツポツポツとかシトシト、ポツポツって感じかな。
思わず手を空にかざしてみたんですけど、降ってないんですよ。音の正体はなんだろうって、もう相当キョロキョロしてました。
上の方から聞こえるわけですよ。だから雨かなって思ったんですけど、何の音かって言いますとね、これ屋根の雪が溶けて地面に落ちている音だったんです。
ポタポタではなくてポツポツポツポツっていう感じです。少し速いリズムなわけです。
しかも一軒だけじゃなくて、あたり一帯の屋根から落ちてくるので、結果として雨のように聞こえたっていうことだったんです。
ああ、こういう音は私の日常にないなって思いました。
同じ雪国でも雪どけのこの時期に聞こえる音がずいぶん違うなって感じたんです。
地域にはその土地ならではの春の音があるんだなって思いました。
春の音っていうと、もう一つ春の匂いもあると思っています。
雪があるからこそ生まれる春の匂いです。
雪どけの後に感じる、なんていうか泥が乾いていくような、少し湿った土が蒸発していくような匂いです。
雪のない地域ではきっと出会わないものです。
雪のある暮らしは確かに大変なことも多いんですが、
でもその分だけ街の作りも聞こえる音も季節の移ろいの感じ方もどこか深くなるように思うんですね。
流れる水の音とか屋根から落ちる雪どけの音、そして土の匂いです。春の匂いですね。
そうしたものに囲まれていると雪のない地域とはまた違う季節との付き合い方が生まれてくる気がします。
この配信はアップル・ポッドキャスト他各種プラットフォームでお届けしています。
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それではまた明日。
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