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#1638 古川日出男さんの『夏迷宮』に酔う、郡山市民は別な愉しみも、という話
2026-08-23 10:08

#1638 古川日出男さんの『夏迷宮』に酔う、郡山市民は別な愉しみも、という話

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古川日出男さんの『夏迷宮』を読み終わりました! 舞台はなんと郡山市。三穂田に巨大テーマパーク「郡山ピースランド」が建設され、坂上田村麻呂をモチーフにした将軍マロンが登場、ついには郡山市が日本の○○に!?  人魚、不老不死、第三次世界大戦、イナワシロンまで入り乱れる、驚きの世界。古川流マジックリアリズムに酔って下さい。郡山市民なら「これ、あそこじゃん!」という楽しみもアリ。今回はネタバレありの読後すぐ感想です! 読み間違い多いけど、許して下さい。



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感想

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はい、おはようございます。本日の放送は、2026年8月23日、日曜日です。 本日は第1638回目のお話となります。
このチャンネルは、福島県郡山市在住の特撮・アニメ・漫画大好き親父のピョン吉が、日々気になったことをダラダラと話をしていく、という番組です。
よろしくお願い致します。
古川秀夫さんの新刊、夏迷宮、読み終わりました。 いやー、これは困りました。
本来なら、リッスンの読書感想文企画で読んで、28日にじっくり感想を話す予定だったんです。 だったんですが、
待てない。 もう、今すぐ誰かに話したい。
読んでいるうちに、頭の中が完全に郡山市になりまして、 あっ、これ三穂田じゃん。これ稲尾白子じゃん。え、稲尾白に出てくるの?
と、読書というより、途中から脳内で郡山聖地巡礼ツアーが始まってしまいました。 というわけで、正式な読書感想は28日にするとして、今回は読後すぐの感想を先に話したいと思います。
ちなみに、ここからはネタバレがあります。 まだ読んでいない方は、先に本を読んでください。
まあ、私の説明を聞いても、多分何が起きているのかわからないと思いますけど。 この夏迷宮は、2025年8月号の群蔵に掲載された夏迷宮と、11月号に掲載された
冬迷宮を合わせて一冊にしたもの。 2026年4月21日に高壇社から発売されています。
私がこの本を知ったのは8月19日です。 福島民謡に福島県郡山市を舞台にした小説という記事が出ていたんです。
それを見て、これは飲まなくては!となりました。 だって予告されている内容がすごいんですよ。
人魚の肉を食べて1600年生きている女性が登場する。 第三次世界大戦が始まっている。そして舞台が郡山市。
いやいやいや、これ私が読まなくて誰が読むんですか? むしろ読まないと郡山市民として何かを問われる気がする。
しかも4月に発売された時には、準駆動書店郡山店さんが、 福島県や郡山市の歴史や地名が登場します。
郡山市民大注目です!という趣旨の投稿をXにしていたそうなんです。 私、完全に見落としていました。
4月から売ってたのに、8月19日に新聞記事を見て、「なんだこの本は!」って騒いでいるんですよ。 情報収集能力低すぎる。
ではここからネタバレありでいきます。 まず舞台。東北自動車道の郡山南インターチェンジから西側。
稲葉城湖の方向です。そう、三穂田です。 古川さんの故郷ですね。小説の中には八覧車間という地名が登場します。
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これは三穂田にある八綿神社を思わせる名前なんじゃないかと思います。 そしてその三穂田にとんでもないものが建設されています。
その名も郡山ピースランド。 巨大テーマパークです。しかもただの遊園地じゃありません。
平安郷をモデルにした巨大施設。 ピースは平安ということでしょうね。
原発事故後の福島に誘致された大型テーマパークという設定です。 三穂田の近くにはドリームランドという遊園地がありますが、このピースランドはそんな規模じゃありません。
三大レジャーランドを狙う巨大施設。 もう三穂田そんなことになったの?ですよ。
そして中央にあるのが新千円という池。 これも平安郷にあった新千円と同じ名前。
三穂田には浅木疎水の水を貯めるラガ池や新池もありますから、そうした土地のイメージも重なっているんでしょうね。
そしてこのピースランドのメインアトラクションが夏迷宮。 はいタイトルがここにつながってきます。
さらにこのテーマパークのメインマスコットが将軍マロン。 マロンですよ。なんだその可愛い名前は。
でも元ネタはちゃんと氷山にあります。 氷山市田村町には征夷大将軍坂上田村丸の生誕地とされる場所があります。
それをモチーフにしたキャラクター。 そしてマロンだから栗のイメージも入っている。
つまり平安郷っぽい施設がある。そこに将軍がいる。 いろいろ条件が揃ってしまった結果、なんと氷山市が日本の首都になります。
どういうこと? いやわかります。今皆さんの頭の中にクエスチョンマークが5個くらい浮かんでいると思いますが、
この小説ではちゃんと理屈があるんです。 東京は実は正式に首都にセントされたという理科記記憶がない。
そして第三次世界大戦が始まれば東京は真っ先にお攻撃対象になる。 だったら平安郷を模擬した氷山に首都を移送しよう。
というとんでもない話になっていきます。 ここまで読んで私は荒又晴夢さんの帝都物語を思い出しました。
そして氷山で帝都物語をやるのか? と。
ところがまだ終わりません。 問題はなぜ将軍マロンの着ぐるみが本物の大将軍になるか。
ここで登場するのがイナワシロ湖です。 そもそもイナワシロという地名にはイノシシに似た微生物が田んぼを作ったという伝説があるそうです。
そして小説ではそのイノシシに似た生物がかつてイナワシロ湖の島で飼われていたことになっています。 名前はイナワシロン。
70年代のネッシーブームをきっかけに名付けられたという設定になっていますが、 正体はヤマクジラ。
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そしてこの辺りは実際のイナワシロにもあるイナッシーなどのユーマー的な話を思わせます。
さらに小説では坂の上田村丸に継ぎ張れたヤマクジラが住んでいた島の水没によって水の中で生きるようになる。
そして進化してウロコが生えて人魚になる。 話がすごい方向に行っています。
しかもこの人魚は海水の人魚ではありません。 淡水の人魚。これが面白い。
日本の人魚伝説には淡水に関係するものもあるそうです。 そして北方のお寺にも人魚の伝説が残っています。
人魚の肉を食べると死なない台弁になる。 ここから物語の重要な人物が登場します。
人魚の肉を食べて不老不死になった嬢嬢。 彼女は後にアマゼと名乗ります。
八百尾国の伝説を思わせる存在ですが、八百尾国が800年生きたのに対して、
アマゼは1600年以上生きている。 長生きにも程があります。
そして人魚は海水では生きられない。 だから川から川へと移動していく。
人間が水槽を作ればさらに遠くまで移動できる。 見せ物として日本中を巡り、さらにアジア大国へ。
さらにヨーロッパとの境界付近まで到達する。 そして各地に人魚の肉を食べると死なないという伝説と不死の人間を残していく。
スケールがでかすぎます。 そしてアジアとヨーロッパの境界で戦っていた日本人が飢餓状態の時にアマゼに呼ばれて人魚の肉を食べる。
ここから物語がスタートになります。 その兵士は水の匂いに誘われて稲は城越え。
さらに朝木蘇水を伝って郡山市へやってくる。 そして郡山駅前のタワーマンションに住みながら将軍マロンの着ぐるみの中に入る。
いろいろなものを取り込み大将軍復活。 そして郡山市が日本の首都へ。
どうですか何を言っているのかわかりますか? 私でもこれだけわかりやすく説明したつもりなんです。
これ本当に人に伝わるのかなとちょっと不安になっています。 でもこれが古川秀夫さんのマジカルリアリズムなんでしょうね。
現実の郡山市や稲は城越、朝木蘇水、歴史上の人物や伝説。 そこに人魚、不老不死、第三次世界大戦、巨大テーマパーク、そして着ぐるみの将軍。
現実と幻想がものすごい勢いで混ざっていきます。 読んでいると夢を見ているような感覚になります。
ところが郡山市民が読むと、「あ、ここはあそこだ。これあの場所じゃないか。」というリアルな手がかりがあちこちに出てくるんです。
普通の人が読んだら、「なんだこの世界は。」となるところで郡山市民だけ、「待ってこれ知ってる?」となるんですよ。
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これがたまらなく面白い。郡山市を知っているからこそ楽しめる部分がものすごく多いです。
だから私、読み終わった瞬間に誰かに話したくなってしまったんですよ。 本来は28日まで待つ予定だったんですが無理でした。
というわけで今回は読後すぐの感想をお話ししました。 もし郡山市で夏明治を読んだ方がいたらぜひ話しましょう。
多分私今めちゃくちゃ話したいです。 そしてちゃんとした読書感想は8月28日にリッスンの読書感想文企画で公開する予定です。
今回よりもう少し落ち着いて、いや多分無理だと思いますけどそちらもぜひ聞いてみてください。
はいそれではまたもしよろしければピョン吉のオタクな話にお付き合いくださいね。 本日もお聞きくださいまして誠にありがとうございました。
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