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2026-01-04 06:53

#1407 『ひゃくえむ。』100m走に人生を詰め込んだアニメ映画の話

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Netflixで何気なく再生したアニメ映画『ひゃくえむ。』。
正直、ここまで連れていかれる作品だとは思っていませんでした。

物語のテーマは、たった100メートル走。
しかしそこに描かれるのは、スポーツの爽快さや青春だけではありません。
速く走ることに取り憑かれ、情熱が狂気へと変わっていく人間たちの姿です。

原作は『チ。―地球の運動について―』で注目を集めた魚豊さんのデビュー作。
若さゆえの危うさと鋭さが、そのまま作品の強度になっています。

アニメ映画ならではの表現、特にロトスコープ技法による「走り」の生々しさも強烈。
観終わったあと、なぜか立ち尽くしてしまう――
そんな不思議な余韻を残す『ひゃくえむ。』について語ってみました。

サマリー

アニメ映画『100M』は、人生のさまざまな要素を100メートル走に詰め込んだ作品であり、特に主人公たちの成長とその背景に描かれる狂気が印象的です。ロトスコープ技法を用いてリアルな動きを表現し、視聴者に深いメッセージを伝える映画です。

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はい、おはようございます。本日の放送は2026年1月4日日曜日です。 本日は第1407回目のお話となります。
このチャンネルは福島県郡山市在住の特撮アニメ漫画大好き親父のピョン吉が響きになったことをダラダラと話をしていくという番組です。
よろしくお願い致します。
アニメ映画『100M』の魅力
昨日ですね、ネットフリックスで配信されているアニメ映画100Mを見ました。 これがですね正直かなり良かった。
いや、もっと正確に言うと思っていた方向と全く違うところに連れて行かれて最後に立ち尽くすタイプの映画でした。
タイトルはひらがなで100M。しかも最後に句点の丸がついているんです。 この丸がねもう意味深ですよね。
話題のアニメ地にも丸がついていましたよね。 今回はこの100Mについて少しじっくり話してみようと思います。
原作は地、地球の運動についてで一気に注目を集めた漫画家魚人さんの作品。 実は100M魚人さんのデビュー作なんですよ。
2018年から2019年にかけて高談社のマガジンポケットで連載されていました。 描かれた当時魚人さんは22歳前後。
22歳でこれ描く?というやつです。 光年の地を知ってから見ると、あ、もうこの頃から危険な匂いがしてたんだなと思わされます。
アニメ映画としての公開は2025年9月19日。 制作はロックンゴールマウンテンという会社。
正直に言います。映画化していたことも公開されていたことも全く知りませんでした。 ネットフリックスを開いたらある日いきなり
はいどうぞーと並んでいた。完全に不意打ちです。 てっきりネットフリックスオリジナル作品かと思ったらちゃんと劇場公開されていた映画なんですね。
で、タイトルの100M。 何のことかというと、これ100メートル層の話です。
100メートル。 たった100メートル。
でもこの映画、そこに人生を思想を狂気を全部詰め込んできます。
100メートル層と聞いて自分ら世代が思い出すのは、 1980年代の漫画小山優さんの漫画スプリンターじゃないでしょうか。
としか頑張れ元気の後くらいになったと思います。 ちょうど世界で100メートルを10秒切る選手が次々に現れて、いつか日本人もと期待が集まっていた時代。
最初は普通のスポーツ青春漫画だったんですが、途中から10秒の壁を神の領域とか言い出して、 だんだん雲行きが怪しくなっていくんですよね。
今でいうゾーンに入った、みたいな表現がまだ一般的じゃなかった頃。 神の領域という言葉のインパクトが強すぎて、当時はよく笑いのネタにもしていました。
そんな記憶があったので、原作を読んでいなかった自分は知の作者だし、 早く走りすぎると神と会話し始める話かな、とか勝手に想像していました。
結果から言うと当たらずとも遠からずでした。 物語は大きく分けて3つの時代を描いています。
小学生時代、高校時代、そして社会人陸上の世界。 生まれつき足の速い少年、戸賀氏。一方、現実から逃げるために始めた転校生、小宮。
この2人が出会って100メートル走を通じてライバルになり、友達になり、そして次第に速く走ることそのものに取り憑かれていきます。
高校へと社会人へと進むにつれて、100メートル走は単なる競技ではなくなっていきます。 そこには情熱だけでなく、明らかに一線を超えた狂気が顔を出し始めます。
やがて成長した戸賀氏はランナーになった小宮と再会し、さらに様々なランナーたちと出会っていきます。 それぞれがそれぞれの人生を背負って、たった100メートルに全てを賭けている。
技法とその影響
正直言うとこの映画、1回見ただけでは全員の考えを理解しきれません。 戸賀氏も小宮も成長するにつれて価値観が変わっていくし、この人は何を求めて走っているのかが、
見る側に委ねられている部分も多いです。 これは何度もかみしまけ見るタイプの映画だと思いました。
見ていてふと、リュックベッソンが若い頃に撮ったグランブルーを思い出しました。 あちらはフリーダイビング、つまりそもぐり、極限の世界に挑むライバル同士の物語です。
ジャンルは違うけれど、人が人であることをやめていく瞬間を描く感じがどこが似ています。 そしてこのアニメで特筆すべきなのが、
ロトスコープ技法を使っている点です。 ロトスコープっていうのは、実際映像を撮影してそれを1コマずつトレースしてアニメにする、
かなり古くからある技法です。 有名なのはディズニーの白雪姫とかですね。
動きはものすごくリアルで滑らか、その代わりに手間も時間もかかる。 近年はモーションキャプチャや cg に押されがちですが、
2013年には悪の花がロトスコープでアニメ化されて、 原作と違いすぎると話題になりました。
今回の100Mではこの技法がかなり効果的に使われています。 走るフォーム、筋肉の動き、呼吸のタイミング、
人が本気で走るということの生々しさが画面からビシビシ伝わってきます。 ただしやっぱり一部には違和感も残る。
この違和感をどう克服するかが今後のロトスコープ作品の鍵かもしれません。 今はトレースにコンピューターも使える時代ですし、この技術がもっと洗練されれば動きの激しいアニメで再評価される日も来る気がします。
というわけで今回はアニメ映画100M、想像以上に刺さる一本だったよというお話でした。 スポーツものが好きな人も人間のちょっと壊れた情熱を見るのが好きな人もぜひ一度
この100mという作品を走り切ってみてください。 はい、それではまたもしよろしければ
ぴょん岸のオタクな話にお付き合いくださいね。 本日もお聞きくださいまして誠にありがとうございました。
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