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2025-06-10 06:22

#1199 黒井白さんのSFマンガ「リバイアサン」を読んで感じた話

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黒井白さんのSFマンガ「リバイアサン」を読みました。遭難した宇宙船に訪れた盗掘屋たちは、遭難した宇宙船の中で一冊の日誌を見つける。その中では、絶望的な状況で生徒たちがどういう行動をしていたのかが書かれていた、というSFサスペンスです。同人誌だったものがフランスの出版社に発掘されて、フランスで大ヒット。日本のジャンプコミっキスで発売という珍しい経緯のマンガです。日本のマンガとしては異質ながら、メビウスとか、宮崎駿とか、諸星大二郎とか、いろいろと連想をしてしまうマンガでした。

サマリー

黒井白のSF漫画「リバイアサン」について話されており、特にそのユニークな出版経緯と独特な絵柄が注目されています。物語は宇宙船内の生存者たちの緊張感あふれるサバイバルを描き、様々な文学作品との関連が示されています。

リバイアサンの特異性
はい、おはようございます。本日の放送は2025年の6月10日、火曜日です。本日は第1199回目のお話となりまーす。
このチャンネルは福島県郡山市在住の特撮アニメ漫画大好き親父のピョン吉が響きになったことを、だだー楽し押していくという番組です。
よろしくお願い致します。
昨日はですね、リバイアサンというSF漫画を読みました。リバイアサンです。
黒井白さんという作家による作品で、2022年から23年にかけてジャンプコミックスから全3巻が刊行されています。
黒井白さん。 苗字は黒井戸で黒井で、名前が黒白の白なんですね。
奇妙なペンネームですね。 実はこの黒井白さん、シドニアの騎士で知られる
ニヘイズトムさんの元アシスタントだったこともあるそうです。そうしてね、興味を持ちまして今回読んでみたというようなわけですね。
この作品、まず出版の経緯がとてもユニークなんですよ。 なんと最初にフランスで出版されて人気を集め、それを受けて日本でもね
ジャンプコミックスから発売されたという逆輸入の形なんですね。 フランスでの人気ぶりは相当なものだったみたいで、2022年の現地の漫画ランキングで
トップ10入りを果たしたというんですね。 日本ではほとんど知られることがないマニア向けの作家でも、海外では高く評価される。
そんな現象の代表例のような存在です。 現在はね、リヴァイアさんのジャンププラス配信中で、一部有料な全体の並びほどを無料で読むことができるんですね。
物語の展開とテーマ
自分もね、無料の部分を読んでみて、なんとなくこれは紙で手元に置いておきたいと思いまして、それで全3巻を紙の単行で購入したようなわけです。
まず絵が非常に特徴的なんですね。 日本の一般的な漫画とは一線を描くしましてね、線の数が多いんですよ。
日本の昔のね、絵物語のようなんですね。少年キリニアとかね、そういう感じです。 画面の情報量は非常に濃いんですよね。
フランスで人気が出たというのも納得です。 しかしですね、どこか懐かしい気がするのはですね、
80年代にね、宮崎駿さんだとかね、大友克洋さんが影響を受けたっていうね、メビウス、ジャン・ジローのスタイルに通じるものがあるかもしれませんね。
個性的なんでね、日本での好みはちょっと分かりそうな気がします。 あと私はですね、諸星大次女さんの作風、特に生物都市を思い出しました。
50年くらい前ですね、少年ジャンプで諸星大次女さんの生物都市を読んだ、その時の衝撃、それを思い出しましたね。
物語というとですね、舞台はですね、修学旅行中に行方不明になった宇宙船リヴァイアさん。 そこにですね、洞窟やラッチがやってくるところが話が始まります。
船はね、半壊状態でね、生存者ほとんどいない状態。 しかし彼らは船内で一説の日誌を発見しまして、それを頼りにね、探索を開始します。
この宇宙船の中ではね、酸素が不足してあるんでね、それで船内にただ一台だけ残されたコードスリープ装置、そこにね、一人の生存者が眠っている可能性が浮上してくるんですね。
そして、日誌を手中に、かつて宇宙船内で起きた、何が起きたのか、それをね、少しずつ追っていく。 そのようなストーリーなんですね。
まずはですね、SF小説というところの法廷式門と呼ばれるSF説になっているんですね。 限られたリソースの中でですね、どうサバイブするか。
今回の場合、酸素がなくなっているという状態です。 というわけで、緊張感が漂います。
先生との生徒たちだけがね、閉じ込めた状況になってしまうというですね、 梅津和夫さんのね、漂流教室を彷彿としているんですがね。
また、閉鎖空間でね、侵撃。 そして協力し合うところとかね、まあそういうところは、萩本さんの11人を思わせる雰囲気があります。
でもね、この作品では、生徒たちの協力はなくて、酸素を巡って殺し合いに発展していくんですね。
まるで映画にもなったバトルロワイヤルとかね、 あるいは、ノーベル賞作家のウィリアム・ゴーディングの灰の王を連想させる展開なんですよ。
ちょっと残酷なシーンがあるもんですかね。 ですから、全ての人にオススメするってわけにはいかないんですね。
ただですね、独語感はですね、バトルロワイヤルとかね、灰の王より少しだけ優しさが残るような気がするんですね。
もともとこの作品はですね、同人誌としてコミケやコミティアで発表されていたんだそうですよ。
それをね、フランスの出版社が発掘しまして、で、商業出版して、そして先ほど言ったようにですね、フランスでも大成功を得まして、日本でも単行本化されたという経緯なんですね。
今後はですね、こうした海外発の逆輸入ヒットっていうのも増えていくのかもしれないなぁと思いましたね。
漫画の世界もね、本当にグローバルになってきたなぁなんて思いました。
というわけでね、今回はですね、黒石裕さんの漫画、デュアエイさんを読んだよっていう話でした。
こういう野心的でね、異色的な作品がですね、これからどんどん発掘されましてね、もっと話題になっていければいいなぁというふうに思っております。
はい、それではまた、もしよろしければ、ペンキションお宅の話をお聞かせくださいね。本日もお聞きくださいまして、まことに。
ありがとうございました。
06:22

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