1. ピョン吉のAI日誌
  2. #521 「諏訪三郎 真船豊」展初..
2026-10-25 13:06

#521 「諏訪三郎 真船豊」展初日に行ったら、観客は私ひとり!文学の森探訪

ピョン吉の航星日誌「#1701 こおりやま文学の森で考えた郡山が残すべき文学の記録の話」をGemini notebookでポッドキャスト化したものです。

感想

まだ感想はありません。最初の1件を書きましょう!

00:00
こんにちは。
あの、突然なんですけど、古本屋で1万円も値がつくような、いわゆる幻のベストセラーがあるとして、それが地元の図書館にすら一冊も置かれていないとしたら、裏にどんな事情が隠されていると思いますか?
いやー、それってまるでミステリー小説の導入みたいですよね。だって、ネットで何でも検索できるこの時代に、完全に歴史から消えかけている記録があるってことですか?
そうなんですよ。今回は、資料を送ってくださった方がですね、雨の日に貸切状態だったという、郡山市の郡山文学の森資料館、ここの企画展についてちょっと深掘りしていきたいなと。
いいですね。あの、送ってくださった方が見つけたのって、ただの古い文学の展示じゃなかったんですよね。
そう。岡田井純文学と、なんとあの特撮のウルトラマン。
はいはい。
これらを繋ぐという、ものすごいミッシングリンクが隠されてて。
地方の小さな資料館という、何というか、物理的な空間だからこそ残っていた、ミスもされがちな人間ドラマですよね。
まず私が面白いなと思ったのが、劇作家の真舟豊の1935年の劇局で、イタチっていう作品なんですけど。
ありましたね。
これ、驚くことに今でも上演され続けてるらしいんですが、なんか地方の女性たちが自分の利益のために激しくぶつかり合う会話劇らしくて。
そうなんですよ。
これってあれですよね、現代でいうところの、渡る世間は鬼ばかり、みたいな愛憎劇の元祖ってことですよね。
昔から人間のドロドロした欲深さって、全く変わってないのかなって。
まさにその通りで、構図としてはすごく似てるんですけど、一つ決定的に違うポイントがあって。
何ですか。
それが、氷山弁っていう方言のメカニズムなんですよね。
ああ、方言。
そう、標準語じゃなくて泥臭い方言を使うことで、建前とか奇麗事が全部剥がれ落ちるというか、人間のむき出しの欲望とかエゴイズムがダイレクトに観客に突き刺さるんですよ。
なるほど、方言が人間の本質を丸裸にする装置になってるんですね。
そういうことです。時代とかメディアが変わっても、やっぱり人間の本質って変わらないからこそ、この生々しい表現が今の舞台でも普遍的な魅力を持ってるんですよね。
確かに。でも送ってくださった方が、この展示で本当に一番注目してたのって、実はお父さんの豊さんの方じゃなくて。
息子さんの方なんですよね。
そうなんです。帰ってきたウルトラマンなんかの脚本を書かれていた真舟忠さん。
純文学の大賀の息子さんが特撮ヒーローの脚本を書いてたっていうこのコントラストがもうめちゃくちゃ面白いですよね。
ですよね。展示の中に1962年のお母さんというテレビドラマの台本があったそうなんですが、
それがお父さんが原作で息子さんが脚本を担当してて、しかも台本にカタカナでマーフーネってサインがあったっていう。
そこなんですよ。幼い頃彼は病弱でお父さんと離れて暮らしてたっていう背景があって、その息子さんが父の純文学の世界をどう映像化していったのかっていうのが最大のポイントで。
03:03
純文学の展示に特撮オタクを引き寄せるこの数奇なつながり、なんか面白すぎませんか。
本当にそうですよね。ウルトラマンシリーズがなぜあんなにも大人を引きつけるのかっていうと、やっぱりお父さんがイタチで描いたような複雑な人間ドラマをですね、怪獣っていうファンタジーを通して描いたから
じゃないかって。
つまり父親の文学的なDNAが見事に特撮っていうポップカルチャーに遺伝してるわけですよ。
なるほど。純文学の泥臭い人間ドラマがウルトラマンの根底に流れてるってことですよね。それなのに展示での扱いが少しだけだったのは本当にもったいないなって。
いや本当に。ただ、ただしさんは現在93歳ということで、存命の今しかご本人から当時の生きた証言を聞き出すチャンスはないんですよ。ネットには残らないこういう点と点がつながる瞬間の記憶って今すぐアーカイブす
べきなんですよね。
記録が残らない悲劇という意味ではもう一人の主役というか、スワ・サブローという作家がいますよね。
冒頭でお話しした1万円の幻のベストセラーの作者ですね。
そうです。1941年に第一の朝が大ヒットしたのに今は地元でも読めないっていう。
私なんかは誰も読めないんだったらそれってもう歴史的な価値を失ってるって言えるんじゃないのって正直突っ込みたくなっちゃうんですけど。
そうやって切り捨ててしまうのは簡単なんですけどね。でもなぜ彼が忘れ去られてしまったのか、その理由を考えるべきだと思うんですよ。
理由ですか。
スワ・サブローって小説家としての名声よりも、実は文芸雑誌の編集者として他の作家を育てるっていう裏方の功績の方が大きかったんです。
なるほど。自分で表に出るんじゃなくて。
そうなんです。表舞台から自ら身を引いて後進の育成に尽力したからこそ逆に世間の記憶からはこぼれ落ちてしまったんじゃないかと。
自分の名誉よりも文学界全体を支える道を選んだのに後世からは消えちゃうなんてすごく皮肉ですね。
そうですよね。
しかも資料館の常設展には大河ドラマに便乗して小説家ですらない江戸時代の受学者の朝賀厳才でしたっけ。彼が無理やりねじ込まれてたとか。
そうなんですよ。商業的なブームに乗って無関係な人物を押し出す一方で地元に根付いた真の文学的貢献者が忘れ去られていくっていう。
これって私たちが歴史をどう評価して何を保存すべきかっていうすごく大きな課題を突きつけてると思うんです。
いや本当にそうですね。送ってくださった方にお伝えしたいのは地方の資料館ってただ古い本を並べた墓場なんかじゃ全然ないってことですよね。
ええ。
純文学とウルトラマンが交差する秘密基地であり商業主義によって消されかけた歴史を救い上げる最後の砦なんだなって。
06:00
はい。送ってくださった方が雨の日にあの場所に足を運ばなければ私たちもこの繋がりを知ることは一生なかったわけですからね。
本当ですね。素晴らしい視点を共有していただきありがとうございました。
こちらこそ。もしかすると送ってくださった方の身近な場所にも誰にも記録されずに消えゆく寸前の隠れた歴史的偉人が眠っているかもしれません。
ぜひ雨の日のさびれた資料館へフラッと足を運んでみてください。次回の配信もお楽しみに。さよなら。
こんにちは。
あの突然なんですけど古本屋で1万円も値がつくようないわゆる幻のベストセラーがあるとしてそれが地元の図書館にすら一冊も置かれていないとしたら裏にどんな事情が隠されていると思いますか。
いやーそれってまるでミステリー小説の導入みたいですよね。だってネットで何でも検索できるこの時代に完全に歴史から消えかけている記録があるってことですか。
そうなんですよ。今回は資料を送ってくださった方がですね雨の日に貸し切り状態だったという郡山市の郡山文学の森資料館ここの企画展についてちょっと深掘りしていきたいなと。
いいですね。送ってくださった方が見つけたのってただの古い文学の展示じゃなかったんですよね。
そう。岡田井純文学となんとあの特撮のウルトラマン。これらをつなぐというものすごいミッシングリンクが隠されてて。
地方の小さな資料館というなんというか物理的な空間だからこそ残っていたミスもされがちな人間ドラマですよね。
まず私が面白いなと思ったのが劇作家のマフネユタカの1935年の劇局でイタチっていう作品なんですけど。
ありましたね。
これ驚くことに今でも上演され続けてるらしいんですがなんか地方の女性たちが自分の利益のために激しくぶつかり合う会話劇らしくて。
そうなんですよ。
これってあれですよね現代でいうところの渡る世間は鬼ばかりみたいな愛憎劇の元祖ってことですよね。
昔から人間のドロドロした欲深さって全く変わってないのかなって。
まさにその通りで構図としてはすごく似てるんですけど一つ決定的に違うポイントがあって。
何ですか。
それが氷山弁っていう方言のメカニズムなんですよね。
方言。
そう標準語じゃなくて泥臭い方言を使うことで建前とかキレイごとが全部剥がれ落ちるというか人間のむき出しの欲望とかエゴイズムがダイレクトに観客に突き刺さるんですよ。
なるほど方言が人間の本質を丸裸にする装置になってるんですね。
そういうことです。
時代とかメディアが変わってもやっぱり人間の本質って変わらないからこそこの生々しい表現が今の舞台でも普遍的な魅力を持ってるんですよね。
確かに。
でも送ってくださった方がこの展示で本当に一番注目してたのって実はお父さんの豊さんの方じゃなくて。
息子さんの方なんですよね。
そうなんです。
帰ってきたウルトラマンなんかの脚本を書かれていたマフネタダシさん。
09:02
純文学の大科の息子さんが特撮ヒーローの脚本を書いてたっていうこのコントラストがもうめちゃくちゃ面白いですよね。
ですよね。展示の中に1962年のお母さんというテレビドラマの台本があったそうなんですが。
それがお父さんが原作で息子さんが脚本を担当しててしかも台本にカタカナでマーフーネってサインがあったっていう。
そこなんですよ。
幼い頃彼は病弱でお父さんと離れて暮らしてたっていう背景があって。
その息子さんが父の純文学の世界をどう映像化していったのかっていうのが最大のポイントで。
純文学の展示に特撮オタクを引き寄せるこの数奇なつながりなんか面白すぎませんか。
本当にそうですよね。
ウルトラマンシリーズがなぜあんなにも大人を引きつけるのかっていうとやっぱりお父さんがイタチで描いたような複雑な人間ドラマをですね。
怪獣っていうファンタジーを通して描いたからじゃないかって。
つまり父親の文学的なDNAが見事に特撮っていうポップカルチャーに遺伝してるわけですよ。
なるほど。
純文学の泥臭い人間ドラマがウルトラマンの根底に流れてるってことですよね。
それなのに展示での扱いが少しだけだったのは本当にもったいないなって。
いや本当に。
ただただしさんは現在93歳ということで。
そうか。
存命の今しかご本人から当時の生きた証言を聞き出すチャンスはないんですよ。
ネットには残らないこういう点と点が繋がる瞬間の記憶っていますがアーカイブすべきなんですよね。
記録が残らない悲劇という意味ではもう一人の主役というかスワサブローという作家がいますよね。
冒頭でお話しした1万円の幻のベストセラーの作者ですね。
そうです。1941年に第一の朝が大ヒットしたのに今は地元でも読めないっていう。
私なんかは誰も読めないんだったらそれってもう歴史的な価値を失ってるって言えるんじゃないのって正直ツッコミたくなっちゃうんですけど。
まあそうやって切り捨ててしまうのは簡単なんですけどね。
でもなぜ彼が忘れ去られてしまったのかその理由を考えるべきだと思うんですよ。
理由ですか。
スワサブローって小説家としての名声よりも実は文芸雑誌の編集者として他の作家を育てるっていう裏方の功績の方が大きかったんです。
なるほど。自分で表に出るんじゃなくて。
そうなんです。表舞台から自ら身を引いて後進の育成に尽力したからこそ逆に世間の記憶からはこぼれ落ちてしまったんじゃないかと。
自分の名誉よりも文学界全体を支える道を選んだのに後世からは消えちゃうなんてすごく皮肉ですね。
そうですよね。
しかも資料館の常設展には大河ドラマに便乗して小説家ですらない江戸時代の受学者の朝賀厳才でしたっけ。彼が無理やりねじ込まれてたとか。
そうなんですよ。商業的なブームに乗って無関係な人物を押し出す一方で地元に根付いた真の文学的貢献者が忘れ去られていくっていう。
12:09
これって私たちが歴史をどう評価して何を保存すべきかっていうすごく大きな課題を突きつけてると思うんです。
本当にそうですね。送ってくださった方にお伝えしたいのは地方の資料館ってただ古い本を並べた墓場なんかじゃ全然ないってことですよね。
純文学とウルトラマンが交差する秘密基地であり、商業主義によって消されかけた歴史を救い上げる最後の砦なんだなって。
送ってくださった方が雨の日にあの場所に足を運ばなければ私たちもこの繋がりを知ることは一生なかったわけですからね。
本当ですね。素晴らしい視点を共有していただきありがとうございました。
こちらこそ、もしかすると送ってくださった方の身近な場所にも誰にも記録されずに消えゆく寸前の隠れた歴史的偉人が眠っているかもしれません。
ぜひ雨の日の錆びれた資料館へフラッと足を運んでみてください。
次回の配信もお楽しみに。さよなら。
さよなら。
13:06

コメント

スクロール