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現代のスーパーヒーローが突然タイムスリップして、1999年のアニメの全く違うルールの中で戦うことになったら、なんてちょっと想像つかないですよね。
こんにちは。 そうですね、こんにちは。
今回はですね、素晴らしい資料を送ってくださった方に向けて、あの名探偵プリキュア第39話で起きたおじゃま女どれみとのまさに奇跡のコラボについて深掘りしていきます。
はい、これはもう本当にアニメファン界隈が騒然としたすごい回でしたからね。
そうなんですよ。私の今回のミッションは、これがただの話題作りの客演じゃなくて、なぜファンを熱狂させる原作への完璧なラブレターとして成立しているのか、その仕掛けを解き明かすことです。
え、放送局もスタジオも違う作品同士が交わるってだけでも驚きなんですが、その土台となる時代設定の計算高さ、これには本当に舌を巻きましたね。
ですよね。まず基本設定からおさらいしていくと、主人公のアンナが1999年にタイムスリップして、ミクル、クレア、ルルカと共に4人で活動しているわけじゃないですか。
そうですね。
で、資料を見てハッとしたんですが、現実の1999年10月って、おじゃま女どれみ側でもオンプちゃんが加入して、ちょうど4人体制になった完璧なタイミングなんですよ。
はい、まさにその通りです。
これって人数も時期もぴったり合致するなんて、まるで映画のユニバース構想みたいに星の配置がそろった奇跡って感じですけど、これ単なる偶然なんでしょうか。
いやー、これはもう偶然とは考えにくいですね。
制作人は現在のタイムスリップっていう設定に、現実の1999年のアニメ放送の歴史を非常に緻密に組み込んでいるんです。
緻密にですか。
当時の空気感を論理的に再現するための、まさに見事な土台作りと言えますね。
なるほど。ただ昔のキャラを出しましたという簡単な話じゃないんですね。
でも、その空気感の再現で一つ疑問だったんですが。
はい、なんでしょう。
彼女たち、街でハロウィンの画像をしている子どもたちを見て、おじゃま女に変身しようと思いつくじゃないですか。
ああ、あのシーンですね。
1999年の日本って、そもそもハロウィンなんてそんなに定着してましたっけ。
私が覚えている限りだと、そんなに盛り上がってなかったような気がするんですよね。
いや、そこ鋭いですね。実は資料を送ってくださった方も、まさにそこに着目しているんですよ。
そうなんですか。
はい。1999年というのはですね、日本のハロウィンにおいて非常に特殊な過渡期だったんです。
過渡期というと。
1982年の映画のETで、存在自体は知られ始めたものの、ホラー映画のハロウィンの影響で、殺人鬼が来る怖い日だみたいな誤解があったりして。
ああ、確かにちょっとホラーな怖いイメージはありましたね。
そうなんですよ。
それに加えて、94年のナイトメアビフォークリスマスで、さらに少し不気味なイメージがついたりして、当時の日本社会全体が、えっとハロウィンって結局何なんだって混乱していた時期なんですよね。
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へー、過渡期だからこその混乱があったんですね。なんだか面白いです。
はい。で、90年代後半になって、ようやく東京の遊園地なんかで海外のお祭りとしてのイベントが始まりだした。そういう時代だったんです。
なるほど。つまり今みたいに渋谷に過剰した人が溢れるような、そういう文化じゃなかったと。
ええ、全く違いましたね。
だからこそ、街でコスプレを見たから変身するっていうあの展開は、単なる魔法の都合じゃなくて、当時の日本で芽生えつつあったハロウィン文化っていう非常にリアルな歴史の描写でもあるわけですね。
その通りです。そしてそのリアルな時代背景からファンタジーへの移行が本当に素晴らしいんですよね。
特に変身シーン以降のあのシステムへのリスペクトは尋常じゃないです。
ここですよね。プリティウィッチドレミッチって呪文を唱えた途端、キャラクターの等身まで当時のアニメに合わせて小さくなっちゃうっていう。
ええ。でも見た目だけじゃないんですよ。ここがすごいところなんですが。
はい。
プリキュアの敵とか魔法アイテムといった現在の設定を一時的に全て捨てて、おじゃま女ドレミのルールに完全に切り替えているんです。
ああ、なるほど。
アゲセーヌに奪われたマコトジュエルを取り返すためにハンニンダーを倒して魔法玉を入手してマジカルカーニバルを使うっていうあの展開ですね。
そうですそうです。その一連の流れも当時の作品のお約束をそのまま見事に再現してるんですよ。
関西弁じゃないクレアが無理やりアイ子ちゃん役になる無茶振りも最高でしたけど。
あれは面白かったですね。
妖精のマシタンがいつの間にかただのドレミオタクになってるのも笑えますよね。
それにルルカがホウキに乗る時、オンプちゃんみたいにちゃんと横座りしてるっていう細かさ。
そうした細部の演出に本当に作り手の深い愛情があるんです。最後に笑う月をバックに飛ぶシーンなんかは特にそうですね。
ああ、あのラストシーンですね。
2020年の20周年映画魔女見習いを探してお見に行くことの熱狂的なファンスが納得させるような本質的なオマージュとして成立していますね。
懐かしいキャラクターをただ出すだけじゃなくて、原作への愛を保ちつつ、今の作品の中で自然に成立させている手法が本当に見事でした。
本当に素晴らしいコラボレーションだったと思います。
熱いですね。さて、名探偵プリキュアも残り1クールとなります。
この1999年という時代設定を生かして、次にどんな当時のカルチャーや流行が事件に絡んでくると思いますか?
そうですね。当時だとたまごっちみたいな携帯型ゲームとかですかね。
ありそうですね。資料を送ってくださった方もぜひご自身で想像を膨らませてみてくださいね。
次回の配信もお楽しみに。さようなら。