物語の構造と盛り上がりの欠如
こんにちは。さて今回はですね、送ってくれた方が視聴している仮面ライダーゼッツの最新話に関するテキストを、一緒に深掘りしていきたいと思います。
新しいライダーとか新キャラクターも登場して、物語も中盤に差し掛かっていると、なのにどうにも盛り上がりに欠ける気がするというご指摘で、このモヤっとした感じ、一体何なんでしょうね。
これは非常に面白い分析でしたね。テキストが指摘しているのは、物語の構造的な問題なんですよ。
構造的な問題。
特に仮面ライダーの王道ともいえる、主人公が所属組織を裏切るっていう展開が、なぜ今作ではうまく機能してないのか、今日はその確信に迫っていけそうですね。
あーなるほど。テキストでも、抜け人の物語っていう面白いキーワードが出てきましたもんね。
そうなんです。
これってつまり、原点回帰というか、昔ながらの仮面ライダーの構造を使っているってことですかね。
まさに。自分を改造した組織を裏切って、その組織と戦うっていう、これはもう初代からの石ノ森翔太郎作品の核となるテーマじゃないですか。
うんうん。
サイボーグ009もそうですし、テキストで上がっていたデビルマンとかタイガーマスクなんかも、守るべきもののために巨大な組織に反旗を踏もうすっていう、同じ構造ですよね。
王道中の王道ですよね。でも、なんかその王道が、今作ではあんまり上手くはまっていない感じがするっていうのが今回のポイントなわけで。
そこがまず第一の指摘点なんですけど、テキストが言うにはタイミングの遅さ。
タイミングですか。
はい。本来この裏切りのドラマっていうのは、物語の本当に最初1話か2話で描いて、視聴者が主人公にグッと感情移入する、まあフックになるべきものだと。
はいはい、そこで一気に引き込むみたいな。
そうなんです。それを15話あたりでじわじわやっている。だから物語のエンジンがかかるのが遅くてテンポが悪く感じられるんじゃないかっていう分析ですね。
なのことな。タイミングがずれていると。でもそれだけじゃない気もしますね。テキストではもっと根本的な問題を指摘してませんでしたか?
おっしゃる通りです。そこがより本質的な問題で、覚悟の欠落という点ですね。
覚悟。
比較対象としてタイガーマスクが挙げられていましたが、彼はちびっこハウスの子供たちを守るっていう絶対に譲れないもののために、もう後戻りできない覚悟で組織を裏切るわけです。
一方でゼッツの主人公がどうもテキストの言葉を借りるなら、なんとなく状況に流されてそうなってしまったように見えてしまう。
あーわかります。彼の内側からの強い決意みたいなものが見えづらいんですよね。だから応援しにくいというか。
そうなんです。そしてその問題が物語の根幹にある最大の問題点につながっていくと。
と言いますと?
敵対組織のコードが一体何者で何を目的としているのかが全くわからない。
あーそうか。
敵の正体とか目的が曖昧だから、主人公が何のために何と戦っているのかも結局ぼやけてしまう。この全体を覆う不明瞭さこそがもやっとした感じの正体だとテキストは断じています。
なるほど。全部つながりましたね。主人公の覚悟が見えないのも、そもそも戦うべき敵の目的がはっきりしないから、まあ当然と言えば当然なのかもしれない。
ええ。
これじゃ新しいライダーのノクスが出てきても、サプライズっていうよりは、あーそろそろ出てくる頃だよねっていう予定調和に感じちゃうのも無理ないですね。
ええ。物語の大きな謎がただの説明不足に感じられてしまっている。それが今のゼッツが抱える課題だというのがテキストの結論ですね。
主人公の動機と今後の展開
いやー面白い分析でした。王道を使っているはずなのになぜかはまれない。その理由がタイミング、動機づけ、そして敵の目的っていう物語の基本要素のずれにあったということですね。
そういうことになります。ただですね、テキストは最後に一つすごく興味深い問いを投げかけてるんですよ。
ほう。
このぼんやり感を抱かれたまま物語は進むのか、それともこのすべてが壮大な伏線でどこかで一気に化けるのか。
あーそれは面白い視点ですね。
この視点で今後の展開を見守るのもまた一興かもしれませんね。
確かに。このぼんやり感が意図的な演出なのか、それとも単なる弱点なのか、それを見極めながら追いかけるっていうのも一つの楽しみ方になりそうですね。
次回の配信もお楽しみに。さようならー。
次回の配信もお楽しみに。さようならー。