映画の概要と感想
- こんにちは。今日はですね、リスナーの方からいただいた映画「ゴーストキラー」の感想メモ、これを一緒に見ていきたいなと思っています。
- ゴーストキラー。
- 詳細なレビュー、本当にありがとうございます。
- こちらこそありがとうございます。これ、髙石あかりさんの初単独主演で。
- そうなんですよね。
- しかも、ベイビーワルキュレーの円村監督と、版画元脚本家チームがまた集まったっていう、ゴーストアクション、注目作でしたよね。
- いや、本当そうですよね。普通の女子大生が、すごい腕の殺し屋の幽霊に憑依されちゃうみたいな。
- はいはい。
- この設定だけでも面白いなって。しかも、2024年の4月公開で、もうアマプラで見放題って、このスピード感もすごいですよね。
- 偉いですよね。
- では早速ですけど、この送ってきてくださった感想を、ちょっと深掘りしていきましょうか。
- はい、ぜひ。
- えーと、まず送ってくださった方は、かなり楽しみに再生したらしいんですけど、終わるのに結局3日かかっちゃったと。
- おー、3日ですか。
- えー、特に序盤、主人公が幽霊になれて、本格的なアクションが始まるまで、そのだいたい40分くらいが、正直ちょっと、長く感じられたと。
- なるほど。まあやっぱり、ここでポイントになるのは、あの、ベイビーワールキューレとの比較ですよね。
- あー、やっぱりそこですよね。
- えー、あっちの作品は、まあ説明少なくても、キャラの魅力とかアクションの勢いで、こうグイグイ引き込まれたみたいな。
- うんうん。
- そういうご意見ですね。前作のあの感じを期待してたっていう。
- まさに、ベイビーワールキューレはジャンプ漫画の一環みたいに、つかみが早くてテンポ良かったよねっていう風に書かれてて。
- うんうん。わかりやすい例え。
- で、今回は、その主人公の内面とか、成長とか、あと幽霊との関係作るところ。
- はい。
- そこを、まあじっくり描こうとしたのかなと。
- その丁寧さが、結果としてスパイダーマンが能力に目覚めるまでを、なんか延々40分見せられてる感じに繋がっちゃったっていう。
- あー、なるほどなるほど。
- この分析は面白いなと思いました。
- その丁寧なドラマ作り自体は、物語としては正しいのかもしれないですけどね。
- えー。
- ただ、送ってきてくださった方が期待してたのって、多分こう、序盤からトップスピードみたいなアクションの爽快感だったのかなと。
- うんうんうん。
- だから、作り手の意図と観客、まあこの方の期待値がちょっとずれちゃったのかもしれないですね。
- そうかもしれませんね。
- ただメモによると、そのちょっと停滞感を感じた序盤も、40分過ぎてからイケメン殺し屋の影原でしたっけ。
評価と反響
- あー、影原。
- 彼が登場してからガラッと面白くなったとも書かれてますね。
- おー、なるほど。
- 影原のキャラ、特にあのツンデレで、実は元相棒の駆動が好きみたいな。
- はいはいはい、あの設定ね。
- あの背景が、なんか物語に深みを与えて、後半は結構楽しめたと。
- 影原の登場が効く媒材になったんですね。
- キャラの魅力で引っ張るっていうのは、まあ半元脚本らしさとも言えるかも。
- うんうん。
- ただ一方で、物語全体のスケール感、これについては少し物足りなさも感じられたって指摘されてますね。
- あ、そうなんです。友達を助けるミッションとか、あと主人公を追ってくる元組織との対決。
- それがなんか、想像してたより、こじんまりしてたなっていう印象だったそうです。
- こじんまりですか?
- ええ。特にその元組織の実態が、拳銃持った20人くらいのグループだったっていうところに、ちょっとあれみたいな、片菅氏感があったみたいですね。
- なるほどね。もっとこう、巨大な組織とか、大がかりなアクションとか、そういうのを期待してたっていうことかな?
- かもしれないですね。
- そのこじんまり感っていうのは、予算とか制作の都合もあったかもしれないですけど、もしかしたら、あえてその主人公と幽霊と、あと影原の関係性みたいな、よりパーソナルなところに焦点を当てるためだったのかもしれないですけどね。
- ああ、なるほど。
- ただ、見る側としては、もっとド派手なのって思う気持ちも、まあよくわかります。
- ですよね。それでも、終盤の敵組織への殴り込みシーン、あれは昔の東映の人気屋映画みたいで、泥臭くて厚かったって、ここは高評価でした。
- おお、それはいいですね。
- ええ。だから作品全体で見ると、作りは丁寧だし、たこえしあかりさんのアクションとか、表情の変化とか、演技もすごく良かったっていうふうに締めくくられてますね。
- なるほど。つまり、映画としての質とか、役者さんのパフォーマンスはすごく認めてらっしゃる。
- そうですね。
- でも、送ってきてくださった方が、心の中で、こういうゴーストキラーが見たいって思ってた理想像とは、特に序盤のテンポとか、物語のスケール感において、ちょっと方向性が違ったかなと。
- そういうことなんでしょうね。
- つまんないわけじゃない。良いところもいっぱいある。でも、自分が求めてたのとちょっと違ったんだよなっていう、すごく正直な。
- うん。
- だからこそ、すごく価値のある感想だなと思いますね。
- いやー、ほんとそうですね。というわけで、今回はゴーストキラーの感想メモを深掘りしてきました。
- はい。
- やっぱり前作のヒットがあったからこその高い期待値と、それに対して作り手がどうアプローチするか、そのゲップから生まれるいろいろな感情がリアルに伝わってくるレビューでしたね。
- ほんとにそうですね。同じクリエイターチームだからこそ、ファンとしては無意識に次もあの感じでって期待しちゃう部分でありますもんね。
- ありますよね。
- その期待にどう答えるか、あるいはあえて裏切ってみるか、なんか作り手の挑戦みたいなものが垣間見える気がしました。
- うんうん。
- 貴重なご意見、本当にありがとうございました。
- ありがとうございました。
- さて、これを踏まえて、もし自分が続編作るとしたら、どういうバランスにするかななんて考えるのもちょっと面白いかもしれないですね。
- あはは、確かにそうですね。考えるの楽しいかも。
- ね。
- では、次回の配信もお楽しみに。
- さようならー。
- さようならー。