松田幸之助の仕組み化経営のヒント
このチャンネルでは、仕組み化経営コンサルタントの松田幸之助より
仕組み化経営の考え方や成果を出すためのヒントになるような情報をお届けする番組です。
みなさんこんにちは。パートナリティを務めます仕組み化経営コンサルタントの本間亮介です。
前回は書籍の解説をしていただきましたが、本日はですね、成果につながる日報のノウハウを松田さんよりお話ししていただきたいと思います。
それでは松田さん、本日もよろしくお願いいたします。
そもそもなんですけれども、なぜ日報が成果につながるのでしょうか?
日報と聞くと、毎日会社に対して報告をするものみたいなイメージを持たれるかなと思いますし、
日報もやられている会社さんも、やられていない企業さんもあるかと思うんですけれども、
なぜ日報が成果につながるかというと、今も私たちがこのpodcastでもyoutubeでも何度もお伝えさせていただいている通り、
業績というのは戦略確率×実行確率で決まると。
戦略確率というのが報告と決定で、この戦略というのが決まっていきます。
その中で報告の量であったりとか、報告の質が低いと意思決定の精度が低くなってしまう。
なので結果的に戦略確率が下がって業績が上がらないということになります。
なのでこの業績イコール戦略確率×実行確率というロジックで考えたときに、
報告、つまりその報告の数が多い日報、毎日行う日報の質とか量とかで戦略確率が大きく変わる。
だから業績に、成果に直結するというふうに考えているというふうなところでございます。
ありがとうございます。日報で報告が集まってくるから戦略確率も上がるというところで。
ちなみに日報だと実行確率の方は上がることはあるんですか?
日報を通じて実行確率を上げていくとなると、日報の具体的な運用の部分になってくるので、
運用の部分というのはまた、この日報の内容というのは4回くらいのテーマに分けてお伝えしていこうと思うので、
日報自体をうまく使うことによってもちろん実行確率の部分ですね。
実行するためにはモチベーションが高い方が実行の確率というのが高まるので、
日報を通じてモチベーションを高めていくという仕掛けをたくさん行うことができるので、
なので間接的に実行確率を上げるということもできます。
ここらへんはまた次回以降ですね、ちょっといろんなところで具体例を含めてお話ししていこうかなと思います。
ありがとうございます。
実際に今日は日報の総論的な部分をお話しいただけるというようなところですかね。
そうですね。何で日報が成果につながるのかというところをお伝えをさせていただいて、
多分既に日報を運用している会社さんもあると思うんですね。
その日報を運用している会社さんは、
なるほど、こういうふうに考えて、こういう運用をするのがそもそも前提として成果を出すために大事なんだ、
みたいなところをプリモベラの事例なども含めながら感じていただけるといいのかなというふうに思います。
ありがとうございます。
日報って書く側、現場の従業員の方からすると毎日書くのめんどくさいなと思う仕事かなと思うんですけれども、
いわゆる経営視点で見たときに、日報ってどれくらい重要なんですか?
日報はものすごく重要だと私たち考えています。
何で重要かというと、いわゆる量聞きの経営というふうな考え方がありまして、
種巻きと刈り取り、そういうふうな考え方があります。
なったときに、先ほどのお話でいうと、報告という情報の質と量が決定の制度に比例するということなんですね。
なったときに、報告が短期的に業績を良くするような報告しか上がってこない会社と、
長期的に会社をより良くするような情報が上がってくる会社。
どっちのほうがより強いですかというと、
後者の長期的にも会社を良くする情報が上がってくるほうが、
組織としては強くなるというふうに思っています。
ほとんどの場合、いわゆる緊急で重要な報告、緊急で重要な日報というのは、
上がってくる仕組みを作られている企業さんもあると思います。
例えば、今日どのくらいお客様の訪問をしたとか、
今日どのくらいテレアポをしたとか、
いわゆる数字の確認、数字報告というような日報をやられている企業さんはあったとしても、
長期的な種まきとして、長期的に会社をより良くするための情報を集めている、
それを収集する、日報をしている会社さんは意外と少ないのかなと思っていて、
長期的に会社をより良くするための情報を集めるというのが肝になってきます。
じゃあ、どういう情報が大事なんですかというと、
これもいつもお伝えしていますが、本書の中でもいろいろ書いていますけれども、
やっぱり会社を長期的に良くしていくためには、
お客様の声であったりとか、ライバル情報であったりとか、改善提案ですね。
もっとこうやったら業務効率が上がるんじゃないですか、
もっとこうやったらお客様が喜んでくれるんじゃないですか、
といったような情報を従業員全員が挙げると。
プリマベラで言うと380名、400名近い方が全員日報を書いています。
そうすると400円の知恵と現場の情報がたくさん挙がってくるので、
そこから短期的にも会社をより良くする情報がありますし、
長期的に会社をより良くする情報もありますし、
ここのバランスというのが非常に大事なのかなと思います。
日報で緊急で重要なことも、緊急じゃないけど重要なことも両方とも、
短期と長期の情報を集めるということですね。
ですですです。
緊急で重要な情報は日報よりもチャットとか、
そっちの方が良いんじゃないかなと思う人もいると思うんですけど、
この墨分けとかって何かされていたりしますか。
対お客様に対して緊急で重要な情報というのは、
チャットワークであったりとか電話とかで対応した方がもちろん良いと思いますね。
この辺りも日報を導入する場合は、
ルールとか整備した方が良いような形ですかね。
そうですね。ルールを整備するというものもそうですし、
どの情報はどこにアウトプットするのか。
基本的にツールカオスみたいな形で、
いろんなデジタルツールを使うと、
やっぱり現場の方もよく分からなくなってしまうので、
シンプルに業務連絡とか、
お客様に対するレスポンスですね。
キャッチボールが必要なやり取りというのは、
チャットワークであったりスラック、ないしラインでやってください。
それ以外の、私はこう思いますとか、
こういう情報がありましたというのを、
ただただアウトプットする場所を日報とかですね。
そういうふうな墨分けはしてもらうと良いと思いますが、
あまり複雑化するのもあまり良くないかなと思いますね。
ありがとうございます。
とはいえ、日報を導入する企業の方の悩みとして、
書いてもらえないというところで、
やっぱり従業員からすると、
重要かもしれないけど書くのが面倒というのが多いですよね。
多いですね。
ここはどうやったら書いてもらえるのかってあるんですか?
日報は基本的に反応するというのとセットですね。
それがアナログで日報をやろうと、
デジタルで日報をやろうと、
業務記録だけの日報だろうと、
必ず反応してあげるというのが大事になってきます。
何をやっても、
どんな日報を報告しても、
誰からも反応なければ、
この日報を書いて意味があるのかなというふうになると思うんです。
でもその日報を書いて、
何かコメントがあったりとか、
ありがとうとかですね、
いい気づきだねとか、いい視点だねとか、
そういうお客様の声があるんだねみたいな形で、
コメントが上司からリーダーから入ると、
ちゃんと日報を読んでくれているんだというふうに、
現場の方は感じますし、
その反応してくれるというのが、
まず最もそもそもで大事というところですね。
なるほどですね。
確かに日報じゃないですけど、
私もXとかインスタグラムとかSNSでやってますけど、
どれくらいいいねが来たかなとか、
コメントが来たら嬉しいなとか、
もちろんこのPodcast、YouTubeも、
どれくらい高評価されたらいいとか、
そういう反応ってめちゃくちゃ大事ですよね。
大事です。なので究極的にいくと、
SNSも書きたくなって書いているわけじゃないですか。
と同じように日報も書きたくなるような仕掛けを、
いろんなところで設けていくのが、
非常に効果的かなと思っています。
その中で私たちがやっているのは、
先ほどお伝えしたコメントをする。
日報に対してコメントをしたりとか、
スタンプで反応したりとか、
いいねボタンで見たよという記録マークを付けたりとか、
それ以外にも日報を通じていい報告をしてくれた人に、
インセンティブを少ない金額ですけれども、
発行するというふうにすると、
日報でいい情報を報告すると、
小遣い稼ぎにもなるみたいな形で運用する。
なのでやっぱり書きたいなと、
日報を書きたくて書きたくてしょうがないとか、
日報を見たくなるような仕掛けの部分とか、
仕組みの部分というのが、
制度設計する時には大事になってくるので、
基本的に日報って嫌じゃないですか。
とにかくほとんどの人が面倒だと思いますし、
日報をやるぐらいだったら、
自分の業務を進めたいと思うことが多いと思います。
なぜならば、日報というのは先ほどお伝えした通りに、
緊急じゃないけど重要なこと。
現場の方は基本的に緊急で重要なことをやりたい。
ここはやっぱり現場の方と経営層で見ている世界とか役割とか、
そこが違ってくるので、
上手に現場の方を巻き込むために、
この日報をやるとこんな良いことがあるんだよというのを伝えて、
巻き込みながらやっていくというのが一つ。
日報を通じて成果を出すために大事になってくるのかなと思ったりします。
巻き込み方はまた次回以降、
具体的なところを教えていただけるという感じですかね。
そうですね。巻き込むというところでは、
一言言うのであれば社長とか幹部が、
日報に対して関心を持つ。
社長と幹部が日報に関心を持てないとか、
反応できないのであれば、
おそらくどんなシステムの日報を導入したとしても、
なかなかうまくいくというのは難しいと思うんですね。
私たちも自社で日報革命というシステムを作って、
外部の企業様にもご提供させていただいていますが、
日報を使って成果を出している会社さんと、
日報を使ってもなかなか成果が出なくて、
辞めちゃう会社さんの差って何なのかというと、
やっぱり一つは、
日報に対して社長や経営層がどれだけ熱量を持って、
コメントしているか反応しているかになるので、
全く時間をとれません。
見ませんみたいな。
というふうな形だと結構難しいのかなというのはありますね。
ありがとうございます。
経営層がどれだけ日報に注力しているかで定着するかどうか。
ありがとうございます。
最初に結構、戦略確率のところで情報が集まって、
戦略確率が上がりますよというところだったと思うんですけれども、
情報が集まる以外に、
日報によって得られるメリット効果ってありますか。
ありますね。
どういう日報のシステム、サービスを使うかというので、
もちろん若干得られる効果というのも変わっていきます。
これはもう私たちが作っている日報革命というものを、
ベースにしたものになるんですけれども、
例えば日報がクラウド日報ですね、
私たちの日報革命はクラウド日報、
デジタル日報になっているのと、
あとは全員基本的に公開型の日報にしています。
そうすることによって、
上司と部下との心理的な距離が縮まるみたいなのもあります。
コロナがすごい流行ったときがあったじゃないですか、
今から4年前、5年前とかのときに、
他の会社さんとかって、
ちょっと上司とか部下とかが