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はい、こんにちは。ポイエティークラジオです。
お相手は、私、柿内正午と、本日はゲストでこの方です。
Ryotaです。よろしくお願いします。
どうぞよろしくお願いします。
というわけで、ゾンビ談議第3弾。
ロメロのゾンビシリーズで言うならば、
雑談のえじきというタイトルで配信をしようと思っていますが、
ゾンビ回3回目でございます。
聞く人からすると、これ多分1週間、2週間のラグがあるかもしれないんですが、
喋る本人たちとしては、ついさっきまで1時間半にわたって
セーラーゾンビについて語った後っていう。
そうですね。ぶっ続けで撮ってますよね。
そうですね。割と満身創痍みたいなところもありつつ、
ランナーズハイみたいなところもありつつ、
セーラーゾンビの話をするぞってことで決めてたんで、
第1回と同じフリースタイルでやれればなと思ってます。
ヘトヘトになってからが本領ですからね。
そうなんですよ。むしろここからが楽しいんじゃないかっていう。
疲れてからですよね。
本当ですよね。
最近はなかなかいけないですけど、
飲みとかでもやっぱり3件目ぐらいになって、
よくわかんなくなってからが面白いですからね。
やっぱりそのテンションに近づけていくっていう心に。
やっぱね、正気を失っていくっていうのがゾンビ映画の基本ですから。
基本ですから。
燃え詰められて。
消耗してからが本番ですからね。
どうしましたね。セーラーゾンビなんか語り足りないところというか、
語りさっき語り落としたところとか。
そうですね。これを撮り直す前にね、
ちょっと喋ったりもして。
そうですね。
みどりあいかの話とか、
真央いおりの話が全然できなかったねっていう話とか、
ちょっとしてたんですが。
いいね。本当にいいキャラクターたち。
もうみんなのことを喋りたいんですけどね。
本当に真央いおりのね、
あのお二人の悲しい、
すごい演技ですよ。
もう僕は、真央役の人は、
僕その当時の対談の時にも書いてたんですけど、
真央役の人も途中からジェイク・ギレホールに見えてた。
痛々しくて鋭い感じが、
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ジェイク・ギレホールみたいなっていう。
はいはいはいはい。
そうですね。
ちょっとこう空虚さを讃えた眼差しとかがすごいっぽいですよね。
そうなんですよね。
めちゃめちゃ良くて、
すごいね。
二人はどうやら同性のカップル、パートナーであり、
一方はめちゃめちゃ喧嘩っ早いふうでいて、
実はゾンビを殺したことがない。
もう一方はめちゃめちゃゾンビを危機として殺すんだけど、
普段は一言も喋らずにニコニコしているだけっていう。
ものすごい変なキャラ造形なんですよ。
これがね、中盤以降、ものすごい切ない。
それでいて、魔王がいわゆるちょっとカチキな感じなんだけど、
ゾンビを殺したことがない少女っていうのが、
やっぱりちょっと彼女が格好にわだかまりを持っている人でもあるっていうのが聞いてきたりしていて、
結構だからゾンビを殺したことがある、殺したことがないっていうのが、
ドラマの中では結構ポイントになっているんですよね。
モモカも前半の方は自分で手を汚さずにみんな頑張ってねっていう感じだったのが、
彼女が最初にゾンビを殺すのは、
ある人間の姿をしたゾンビの正体が明らかになったタイミングで、
ある種そこに欠別するような意味を込めて、
それぞれのキャラクターを単純にキャラ付けのためとか、
何の意味もなくゾンビ嫌とか殺さないみたいなことではなくて、
ちゃんとそのキャラ造形の一環としていろいろ設定されていたりとか、
結構ゾンビを殺すっていうのは、
ゾンビを殺さないっていうのは、
いやーとか殺さないみたいなことではなくて、
ちゃんとそのキャラ造形の一環としていろいろ設定されていたりとか、
結構色々適当にキャラでんこ盛りにしているようでいて、
しっかり効いている、各演出というか各設定が効いている作りになっているんですね。
それこそ上手いのはキャラクターによって、
ゾンビを何の比喩として見ているかも結構ばらついているんですよね。
それこそ魔王だったら過去の人間関係みたいなところと、
ゾンビとっていうのが割と重なっている部分があったりもするし、
それこそむつみにとってはゾンビはただ処理する面倒事でしかなかったりとか、
っていうところで、
ゾンビというものに対して何を重ねているかみたいなところが、
割と生徒ごとに割とグラデーションがあるみたいなところも、
ゾンビものとしてはかなり優れたところだなと。
それを踏まえると、キキとしてゾンビを殺してたイオリが、
唯一発するあの言葉の意味の重さっていうのは、
ものすごい切実なんですよ。
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単純にこういう時ってこのキャラこういうセリフ言わしとけではなく、
あの彼女がキキとして、ぱっと見一見キキとして、
ゾンビをガンガン振り払っていたことには、
彼女なりの切実なある種の望みというか、
ちゃんとやっていきたいみたいな、
何か胸に火燃えた気持ちがあったんだっていうことが、
そんな最後の最後で明かさないでよみたいな。
そうですね。
そういうところとかね、非常に良いんですよ。
そうですね。
非常に良いんですよね。
良いですよね。
というところですか。
そうですね。
無限に出てきそうなんですけど、
セーラーゾンビの話は一旦ほどほどにしておいて、
戻ってきたらまたセーラーゾンビの話をすればいいかなと。
そうですね。
そうですね。
とはいえ、どのゾンビ映画の話しましょうね。
最近。
とりあえず、僕、柿内さんにこの前のポッドキャストの時に、
名前挙げてもらって、その後見た作品で言うと、
リトルモンスターズ。
傑作ですね。
あれは本当すごい。
よくやった。よくやったっていう感じですね。
あれは非常に良いゾンビ映画でしたね。
そうですね。
ざっくりと説明すると、
ルビタニョンゴっていう俳優さんが基本的に主役なのかな。
あともう一人、名前は知らない。
マイティーソーの出来損ないみたいな男の人が主役で。
じゃあちょっと俳優ググりますね。
すみません。
ともかくルビタニョンゴが勤めている幼稚園がひとまず大きな舞台設定としてあって、
その幼稚園児たちを連れて遠足に行った先でゾンビパンデミックが起きてしまう。
それで大人たちはただ自分たちの身を守ればいいわけではなくて、
その幼稚園児たちをちゃんと楽しい遠足だよっていう体を保ったままに、
子どもたちに何かしらのトラウマを植え付けることなく、
無事にお家に帰すことができるかどうかみたいな、
大変楽しいゾンビ映画。
まずね、ちゃんとコメディとして面白いですよっていうところもありますしね。
うんうん。
超いいですね。
主演の俳優さんの名前が、ちょっと待って。
この人かな。
たぶんアレクサンダー・イングランドさんだと思います。
アレクサンダー・イングランドさんですね。
だと思います。
そうですね、そうですね。
僕も調べました。アレクサンダー・イングランドさんですね。
すごくね、この男もすごいキャラ造形が良くて、
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めちゃくちゃメタルバンドの、ちょっといろいろ問題含みのところで、
ずっとそのバンドにかまけて、恋人との関係もずるずるだったりとか。
オープニングすごいんですよ。
オープニングすごいですよね。
メタルの音がガンガン鳴ってる中で、
ひたすら主人公の男が恋人と交論をあちこちでやっているっていう映像をバンバン見せていくっていう、
ものすごいね、つかみとして抜群の最高のオープニングで始まり、
その合間に主人公が路上ライブでメタルを弾き語りするんですよ。
路上一人で演奏してるんだけど誰も聞いてない。
その他の時間は恋人とずっと交論してるっていうオープニングなんですけど、
あれとかすごい面白い。
一発で説明してるっていうのがすごい上手いんですよね。
本当にある意味自己中だったバンドマンが、
一つ、人のために動くとはどういうことかみたいなのを身につけていく話でもあったりして、
非常に真っ当な成長端でもありつつ、
単純にコメディとして面白くもありっていう、
本当によくできた映画。
よくできてますよ。
主人公は親に捨てられている経験もあり、
男の方の主人公がね。
親に捨てられた経験もあり、
お姉ちゃんと一緒に育ってきて、
お姉ちゃんからは小さい頃に呼ばれてたあだ名でいまだに呼ばれてたりするんですけど、
お姉ちゃんの家にたまに転がり込んでは、
もう一個の相手をちょっとしてあげたりするような地ざらくな暮らしをしていて、
自分はちょっと親との関係がうまくいかなかった、
親に捨てられた経験があるから、
恋人から子供が欲しいって言われてもなかなかイエスと言えないっていう中で、
ずっとその親に捨てられた怒りとかもまだ残ってて、
ある意味それをメタルで消化している。
つまり怒りをずっとかき鳴らしている。
怒りをずっとかき鳴らし続けているんだけども、
それは誰にももちろん届かないので、
結局一人でいじけている状態になっちゃう人として最初出てきて、
それがルピタ・ニョンゴの幼稚園の先生と出会い。
自分の老いっ子が幼稚園に通ってたりして、
その遠足にルピタ・ニョンゴ綺麗だから、
ちょっとついて行っちゃおうかなってついて行って、
そこでその遠足の先でゾンビが大量発生するんだけども、
12:05
この映画のすごく素晴らしい点というか、
すごいいいなと思うのは、
成長なり責任なりからずっと逃げてきた人で、
しかもゾンビ世界に行く前の展開で、
恋人を別の男に寝取られて、
パッと見チンチクリンの男なんだけど、
そいつにめちゃくちゃ力で負けるっていうくだりがあり、
すごい不能感もある男なんですよ。
例えば、同じような展開で言うと、
実写版のアイアマヒーローって、
あれもずっと両銃を持ってるんだけど、
なかなか発射できなかった男が、
最後の最後に勇気を振り絞って振り絞って、
一死報いて戦う話。
あれも一種の成長なり責任なりから、
ゆるーく逃げてきた男が、
ゾンビ世界の中で戦うことによって成長する映画だったんですね。
アイアマヒーローは、それはそれですごく、
戦うことを決めるシーンの描写が、
ものすごい感動的な描写で好きなんですけど、
ゾンビ映画っていうとどうしても、
主人公の成長を描くときにゾンビを倒すとか、
道を切り開いて、どんどん人を助けるとか、
そっちの人命を助けるにしろ、
どっちにしてもゾンビをどんどん倒していくようなことによって、
彼は責任を果たすなり成長する、
みたいな描き方をする作品がほとんどだと思うんです。
そうですね、その通りですね。
その中で、このリトルモンスターズが一個、
ゾンビ者として革新的だったのは、
ゾンビを殺すことで彼は成長するのではなくて、
ゾンビに周りを囲まれている中で、
閉じ込められた閉鎖空間の中で、
幼稚園児たちは状況もよくわからず、
先生が、幼稚園の先生が、
ちょっと子供たちを怯えさせないように、
みんなで遊んでるのよ、こういうゲームなのよ、
って言ってるんだけども、
外に出られないから、子供たちは不安な思いもするし、
寂しい思いもするし、
中には自分の老いっ子がアレルギーを持っているんですね。
で、そのアレルギーが発症しちゃって大変なことになったりとか、
そういう閉鎖空間の中で、
子供たちがすごい不安な思いをしていることを目の当たりにして、
今まで子供を作るのも嫌だし、責任を取るのも嫌だし、
いろんな自分の成長にも向き合ってこずに、
怒りを掻き鳴らしていただけの男が、
少しずつ子供たちにケアをしてあげたりとか、
子供たちが和むような話をしてあげて、
最終的には怒りのために掻き鳴らすのではなくて、
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子供たちが楽しく聴くための曲をウクレレで奏でるっていう、
ケアをすることによって男性の成長を描くっていうのを、
ゾンビものでやってるっていう。
いや、そうなんですよ。
ものすごく目線がすごいいい切れ味の球を掘ってるぞ、この映画。
いや、本当にその通りです。
興奮したんですよね。
めちゃくちゃそうなんですよね。
やっぱりゾンビ映画の、ホラー映画全般に言えるんですけれども、
やっぱり一つ限界というか何かこうなんていうのかな、
今ようやく問い直されているところとして、
割と有害な男らしさじゃないんですけど、
マチズモみたいなものを強化しがちなジャンルであるっていう、
それはメタルという音楽も含めてなのかもしれないですけど、
割とそういう難しい局面っていうのが、
割とあり得るジャンルなんですけれども、
その中である意味外的とされるゾンビを殴り殺すみたいなところに、
ある意味その主人公の成長を置くのではなくて、
外部の脅威を退けることよりも、
この中にある子どもたちのケアっていうところに、
一番の価値があるんだっていう取り方を徹底するじゃないですか。
なんで、ある意味あれってゾンビ映画における、
一番の見どころであるような語話描写というか、
ゾンビの破壊描写ってほとんど出てこないんですよね。
だからちょっとだけ見せ場として、
ルピタニョンゴがガンガン首を落とすシーンと、
あともう一人出てくる人間のキャラクターが、
ちょっとグロい死に方をするぐらいで、
他はそういう見せ場以外は、
基本的にその見せ物的なグロはない。
ルピタニョンゴが首を落とすシーンも、
はっきりと確か映すシーンあんまりないんですよ。
ちょっと引きでロングショットで撮るか、
実際にカメラが寄ったときは、
足元しか映してなかったりとかっていうところで、
そういう意味でもすごい、
すごい真っ当な倫理感を持っているというか、
これからはこういうような見せ方でも全然いいよね、
みたいなところが、
すごい気持ちよくハマっている映画で。
まあ、ある意味グロ的な見せ方をするのが主題ではないですよ。
そうです、そうです。
ところをゾンビ映画でやっていて、
それよりもゾンビ的な世界で、
力でマッチョ的に切り開くのではなく、
ケア的なやり方で状況を切り抜けていく、
ケアで状況を切り抜けていく話なのではないでしょうか。
そうなんですよ、本当に素晴らしい。
そう、ケアで脱出する話であると。
で、ケアで脱出するんだけども、
そしてそのケアで脱出する中で、
生じっかゾンビとの交流が生まれ得る景気すらも、
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描いたところでバチッと結構無慈悲な切り方をするという、
あの環境とかその周りの撮り方とか、
すごいよくできているというか、
すごいいろんな目端を利かせて作った作品な感じがある。
いや、本当にあれは、
本当にめちゃくちゃ素晴らしいと思いますね。
本当にだからこの、
今この時代に作られるゾンビ映画として、
なんか僕はもう本当に、
ここ最近見た中で一番好きぐらいの映画なんですけど、
あれはそれこそそういう、
ただグロいものが見たいとか、
ただ何かえげつない描写が見たいみたいな、
一つそのホラー映画だったりゾンビが見るときの好奇心みたいなものを、
特に説教臭くなく相対化してくる映画であるというところもそうですし、
あとやっぱりその音楽の使い方が非常にうまくって、
ルビタニョンゴが幼稚園児相手にウクレレでテイラー・スウィフトの曲を歌うんですよ。
洋楽の僕、あんまり文脈とかを抑えてないので、
テイラー・スウィフト使いの件はちょっと聞きたかったんです。
そこら辺の、あれで積極的にテイラー・スウィフトを持ってくるっていうのは、
どういうニュアンスなのかっていうところは聞きたかったなと思ったんですけど。
僕逆に方角にうといんだよな。
だからちょっと、何でどう例えるのがいいんだろう。
何だろうな。
起きどころとしてどういう意味合い、
そしてあれは捉えるといい。
テイラー・スウィフトってすごいこう、
テイラー・スウィフト自体がめちゃくちゃ面白いんですけど。
なるほど。
それを聞きたいな。
テイラー・スウィフトを言ってしまえば、
テイラー・スウィフト自身は多分パブリックイメージとしてはめっちゃイケてる女なんですよ。
お高く泊まった大友達たちがたくさんいるし、めっちゃ金持ってるし、めっちゃヒットソング出すし、
いろんなセレブの浮き名を流すしっていうところで、
割とそういう、ちょっと古い言い方するとリア充っぽいというか。
アメリカの学園モノでよくあるスクールカーストで言うと、
多分一番上にいるんですよ。
ちょっと名前忘れちゃいましたけど。
そういうスクールカースト的な意味で言うと非常に上位にいるようなキャラクターとして、
割と認知されているところがあって、
なんでゾンビ映画文脈で言うと、
すごいこれ全部偏見と単純化していますけど、
ゾンビ映画やホラー映画を見ているようなナーゾやギークたちっていうものからすると、
一番ノート・フォーミーな存在。
21:02
ルサンチマンの対象としての一番イケてるところに、
クラスの一番イケてるところにいる女子みたいな、
多分位置づけとしてあるんですよ。
霧島部活辞めるってよの上木隆之介の世界に、
ジョイカーストの山本美月さんが入ってきたみたいな。
そうなんですよ。
そういうのがありつつも、
と言いつつも、テイラーする人のドキュメンタリーとか見ると分かるんですけど、
実際のファン層を見ると、わりと芋っぽい子たちが多いんですよ。
テイラーファン自体に。
本当にイケてる人は今どきヒップホップ聴いてるから、
カントリーミュージック上がりでポップミュージックの方に転向していったテイラー・スウィストンみたいな音楽が、
今どきの本気で今一番ヒップな若者たちにウケてるかっていうと、
実はそうでもないみたいなところでもちょっとねじれがあったりはするんですけど、
要するに今も、
そういうシネフィル的な人たちとかにとっての、
ポップカルチャーに対する謝り構えた感じみたいなのっていうのはずっとあるわけじゃないですか。
反関系は許すけど、
メジャーなところで大シフォンの映画に出ちゃったら、
あいつもセルアウトしたなみたいな気持ちになるみたいな。
そういう一つの、
軽薄なポップの象徴としてテイラー・スウィストンがあるんですよ。
ああいう映画を見る層にとって仮想的となりうる曲、
アーティストの曲をあえて、
中心的な役割に置くっていうところには、
割とゾンビ映画なのに語話描写だったりなんだったりっていうのは、
ちょっと控えめにするよみたいなところと共通する態度があるというか、
実はその子にいるのは敵じゃないよというか、
別にその子はポップスみたいなもので、
みんなが喜ぶんだったらそれでいいんじゃないの、
みたいなところの価値観に転換していくっていうところで言うと、
非常にですね、
効果的な配置だったと思う。
ああ、めちゃくちゃ踏み落ちた。なるほど。
ヘビメタからテイラー・スウィストンっていうところのジャンプは、
そのチェンジというか、そのスイッチなんだ。
そうなんですよ。やっぱりヘビメタも、言ってしまえばヘビメタも微妙に今、
ちょっと写用じゃあるじゃないですか。だから、
ヘビメタからポップスにっていう移行が、
割とその広く、そんなに尖っていない層の中での
イニシエーションとしてすごいちょうど良かったなと思う。
ああ、なるほど。
それこそ例えば、本来的に今だったら別にロック青年が
ヒップホップに妥協するとかの方が、
予想からするとそっちの方が良かったりとか、
ロックだったりゴリゴリにやってた人が、
Kポップだったり何かアイドル的なものをやるみたいなところの方が、
24:00
なんとなく、今の予想でいうと一番メジャーどころの価値観からすると、
分かりやすい配置だと思うんですけど、
あえてそこをちょっと時代からずれたというか、
だからこそ、特に音楽ファンじゃなくても、
ある程度その立ち位置が分かる、
メタルとテイラー・スウィストっていう2個を立てたっていうところに、
結構やっぱり上手さがあるなというか、
世代だったり音楽に対する知識をそんなに持ってない人でも、
なんとなく直感的に分かる、
なんかこだわってるなんかナードっぽい人たちの見方の音楽と、
なんかそうじゃなさそうな音楽ってところの差を付け入れてるんじゃないかなっていう感じがしましたね。
なるほど。
それでいうと、やっぱり主人公はある種の啓発的な振る舞いを身につけていく中で、
ある種その自分本位な、自分の好きな曲ガーンってやるとか、
自分はこうだからっていうところから、
そのルピタニョンゴの振る舞いとかを真似て、
こうすれば誰かとコミュニケーションが取れるんだっていうのを、
ある種真似ることによって、
ケアの身振りを身につけていく中で、
自分の文脈であるヘビメタではなく、
別の文脈の照らす人っていうものを、
ケアの文脈として自然に、
この人たちが喜ぶことをやろうっていうので転換していく上で、
すごくいい選曲だったっていう。
そうです。やっぱりそうですね、何だろうな。
方角で今どうにか例えられないかなと思ったんですけど、
例えるとするならば、普段織坂優太とか、
ロックバルト・バロンを好んで聴いていて、
カラオケでも大体その辺しか歌いたくないみたいな人が、
子どもたちが喜ぶからっていう理由だけで、
エグザエルが歌えるかっていう話だと思うんですよ。
やっぱりテイラー・スウィフトとエグザエルが、
かなりファン層としても近いと思いますね。
エグザエルっていうと、
軽薄で何かしら音楽性の欠片もなくて、
なんかイケててムカついて、
なんかずっと人生うまくいってそうな奴らみたいなところで、
ルサンチマンの対象になりつつも、
あれほど田舎のジャスコが似合う男たちもいないみたいなところで言うと、
割とある意味芋臭さもあるっていうところ。
ある意味何かしらのリアリティをちゃんと持った人たちなんだっていうところで言うと、
多分テイラー・スウィフトに対する、
何かこういろんな複雑なまなざしと、
エグザエルに対するまなざしは結構似てんじゃねえかなって今思います。
なるほど。
じゃあ日本でやるとしたら、
ウクレレでエグザエル。
ウクレレでエグザエルなのかなって。
最初は織坂優太弾いてたやつが、
子どもたちのためにエグザエルを弾いて、
27:02
エグザエルのダンスを踊るんですよね。
そうです。
織坂優太やってたやつが。
甘ったるいハイトーンを恥ずかしげもなく歌いだすっていうところかなと思いますね。
なるほど、その置きどころだったんです。
めちゃめちゃいい映画じゃないですか。
めちゃくちゃいい映画なんですよ。
本当に僕らがサブカルをこじらせていったような人たちのための映画だと思って見に行ったら、
例えば勝手に震えてるみたいな映画を見に行ったら、
一番大事なミュージカルシーンで急にエグザエルになっちゃうみたいなのを、
ちゃんと受け入れられる形でやってる映画なんですよね。
それをある種のサブカル文脈の上で、あえてうすら笑いでエグザエルを引用するような形ではなく、
ものすごくシンプルに、ここはテイラー・スースとこの人たちのために歌いたいなって、
歌うんだっていうことが感動的であるっていう作りになっているのがものすごく素敵。
そうなんですよ、めちゃくちゃ素敵なんです。
たぶんあの曲がシェイク・イット・アウトかな?
曲名ちょっと微妙に怪しいですけど。
聞いたら誰もがわかる。
シェイク・イット・オフか。
シェイク・イット・オフっていう曲なんですけど、これとかも確かテイラー・スースと自身が彼氏と別れた後か何かで、
すごいゴシップ誌とかでめちゃくちゃ男を特価ひっかえするみたいなところでめちゃくちゃ叩かれてた時期に出したシングルなんですよ、確か。
だからそれこそ、なんかろくでもない男といろいろ会ってみたいなところでガイアはいろいろ言ってきたりするけれども、
そんなの全然知らんわっていう、私は私だっていう曲なんですよ。
そこもだからすごいアメリカのポップスにありがちなというか、個人的なジャーナリズムみたいなものがきちんと反映されてる、すごい良質なポップスなんですけど、やっぱりそこもある意味人のことは気にしないよっていう、
私は私にやりたいことをやるしっていう曲を歌っているものであって、
そこのある意味ポップスターの吹っ切れみたいなところと、メタル青年のこだわりからの吹っ切れみたいなところっていうのが割とやっぱりうまくリンクするような選曲だったりして、
割とテイラーする人であるだけじゃなくてこの曲であるみたいなところにも結構うまさがあるなと。
マジでこの映画見てない方に本当に熱弁したいんですけど、ゾンビ映画でもなかなか見ない多幸感のあるエンディング。
30:03
いやー本当に最高ですよね。
あれはね、オープニングが本当キャッチーで素晴らしく、中で描いているストーリーの描き方やキャラ動景、選曲までバッチリ。
で、ラスト、あの素晴らしい多幸感あふれる、しかしそんなめっちゃ派手なわけではないんだけども、ものすごい最適に多幸感のあるエンディング。
そして、エンドロールではテイラー・スミストは描けないという設定の効かせ方。
いやー最高ですよね。
最高なんですよ。しかも90分台。もう素晴らしいですよ。
ポンポさんお喜びですよ。
そうですよ。
本当にこれは素晴らしい映画なので、ゾンビの描写としても、ここに関しては僕麻痺してるので嘘かもしれないですけど、
わりかしマイルドなので、ゾンビ映画初心者でも、普通にいい映画見たなって思える映画だと思うので、リトルモンスターズ、ぜひ。
そうですね。
で、これあれなんですよ、マメイチシスティで、これ本当かどうかわかんないんですけど、どっかの映画ブログから拾ってきた情報なので、
テイラー・スミストのあの楽曲が、もともと使用許可が下りなかったんですって、映画の中で。
なんだけど、ルビタニョンゴがテイラー・スミストのファンで、しかもその曲がこの曲じゃないといけないっていうのをすぐ確信を持ってたから、直接テイラー・スミストにメールを打ったらしいんですよ、ルビタニョンゴが。
この曲じゃない、この映画で必ずこの曲が必要なんだって書いたのをテイラー・スミスト本人が読んで、そこでようやく許諾が下りたみたいな、めちゃくちゃいいエピソードがあるらしくて。
事務所通したらNGだったけど、その役者とテイラー・スミストの直接のコンタクトによって実現した楽曲だったんだっていうところも含めて、いい話だらけなんですよ。
いや本当ね、ルビタニョンゴの話で言うと、ちょっとまた戻ってしまいますが、ルビタニョンゴのキャラクターがだから、いくら保育士だからとはいえ、ちょっと大変すぎないかという思いもちょっと巨大するんですが、そこをそのルビタニョンゴが抱えていた背景込みで、
この人はこの人なりのプライドを持ってやっているんだ、この人はこの人なりに成長した結果こうなのだっていう意味で、ある種その男性側は、その彼女をちょっと恋愛っぽい展開にもなるんですが、でもある種のメンターであり思想的なポジションとして置いているという意味でもそうですし、
あとルビタニョンゴという、ちょっとポリコレっぽい話になってしまうけれども、黒人の女性のエッセンシャルワーカーに、マッチョリズムの権限みたいなところからスタートした男性がケアを学ぶっていう話になっていて、そういう意味でもすごく目端が効いていく。
33:08
いや、めちゃくちゃ効いているんですよね。
こういうものをやっているのすごいなあ。これがゾンビ物でいろいろやり尽くされているゾンビ物って言っても、もうなんか大喜利みたいになっているじゃないですか。
そうですね。
ゾンビっていうお題でどうするかっていう中で、なんかまあちょっと設定ひとひねり加えたけども、あとは割とちょっとゾンビ物そのまんまっぽいなっていうことになる作品もちょいちょいある中で、ゾンビ大喜利にものすごくひねりが効いている上で、
素晴らしい圧倒的なある種の大喜利上での正解をバチンと決めてきている。
いや、本当に素晴らしいですよね。
素晴らしい賞賛に値するものすごい。もうセーラーゾンビよりも先にリトルモンスターズをね、ぜひ見てください。
これは90分だし。
あと各種サブスクにある。
確かにすごい見やすい。ネトフリーとアーマークランチしか入っているから。
ユーネクストにもあった気がする。
いいですね。素晴らしい。本当にこれは素晴らしいんだよな。
レンタルにも多分セーラーゾンビよりもしかしたらレンタルしやすいかもしれない。
そうですね。あるはずです。
あるはずなので、まずリトルモンスターズゾンビ苦手な人も何箇所か薄めで過ごすと、あとは子供たちがどうしようとか言ってちょっと怯えたり。
逆にこうみんなではしゃいだりワイワイしてるみたいな、とても可愛らしい映像もたくさん見れるので、ゾンビのちょっとグロメのシーンは薄めで見て、見ていただけるとリトルモンスターズはマジいいですよっていう話はいいですね。
やっぱりそれこそジャンルものにおいて、映画というもの自体のありようからして、どうしたって男性優位だったみたいなところがずっとある中で、
ジャンルものの中でその視点を、その優位性みたいなのを転覆していくみたいな試みが、ホラーのジャンルでも割となされてきてるんだなっていうのが結構希望だなっていうふうに思っていて。
やっぱりそれこそ、リトルモンスターズはある意味で男性も主人公に据えられてますけど、女性がほとんどメインを占めるゾンビものとかも、これからどんどこ出てきたらまた違った景色が開けていくんだろうなっていうのが、僕は個人的にめっちゃ楽しみなんですよね。
まだ面白い作品はね。
全然出てきますよ。それこそポリコレ的な言い方で、何かしらに払い量だけしてたらつまんなくなるだろうみたいな論考は、本当に何一つ聞くに値しない意見だなって僕は思っていて。
36:17
テイラー・スウィフトでこんだけ面白くできるんだぞみたいなところが、やっぱりそういう面白いものを見ていくとどんどん希望が湧いていきますよね。
めちゃめちゃ面白いですもんね。
めちゃくちゃ面白いですもん。
そのまますぎるダース・ベイダーギャグも、終盤のある一点で、ああ、あり!っていう、ワンダーな瞬間もちゃんとありますしね。
そうなんですよ。本当に最高なんだよな。大好きなんだよな。
本当、上映会をどこかでやってほしいですね。
そうですね。やりたいですね。同時視聴とかやりたいですね。
どこかのミニシアターとかで上映やってくれたら、かけないさんがトークにしに行くんで。
本当ですよ。僕とリョードさんで行きますよ。
めちゃめちゃしゃべれると思うので。
いいな、最後ねみんなでテイラースウィフト流れてるところでみんなスタンディングしてね。
みんなで歌って踊りたいですね。
そういう上映会をやりたいですね。
すごいな。リトルモンスターズも面白い。
あと、別の話というか、ゾンビから若干離れるんですけど、かけないさんがゾンビについての、
あれちょっと別の話というかちょっとゾンビから若干離れるんですけど
ちょっとかけないさんがゾンビもの以外のロメロもいくつかちょっと見てるじゃないですか
はいはいはい今日も今録音中着てますからね
シネマカリティのTシャツを
アミューズメントパークでしたっけ
そうですアミューズメントパーク
だからあの僕ロメロのゾンビもの以外の作品ってほぼ見てないので
そのロメロのゾンビもの以外のものを見た上でのなんとなくロメロ感とか
そこらへんの話とかがあればちょっと聞きたいなと思いますけど
そうですねいや僕ロメロめっちゃ好きなんですよ
ロメロの好きさってどこにあるのかなって思ったんですけど
なんていうのかな
やっぱり売れそうにないんですよね
うっかりゾンビで売れちゃったけど
すごい売れそうにない作家性を持った人で
なんか自分の好みがすごいはっきりしてるんですよ
でその自分にとって映画として面白い部分っていうのが
全くスペクタクルでない部分に宿る人なんだなっていうのが
すごい面白さだと思っていて
僕はそのシネマカリティでロメロ特集やってた時に
アミューズメントパークっていう映画と
39:01
あとマーティンっていう映画2本見たんですけど
アミューズメントパークに関して
これはそもそも成立からして面白くて
ロメロが出身どこだったかな
今突然出てこないですけど
ロメロの出身の州で
どこだったかな
すぐに出て
出生地はニューヨークなのか
とにかく地元で映画監督やってるやつがいるらしいっていうのを
プロテスタント協会の若い衆が聞きつけて
地元でお年寄りを大事にしようみたいな啓蒙ビデオを
誰かにオファーしようっていうのを探してる中で
同郷にドジェ・ロメロっていう監督がいるらしいっていうので
オファーをなぜか掛けちゃったんですよ
プロテスタント協会の団体が
それでロメロが撮った作品が
ひたすら遊園地の中で老人がひどい目に遭うっていう
ドホラーを撮って
誰も幸せにならないんですけど
協会としてはあまりにも出来がエグすぎたので
ちょっとこれは使えないなっていうことで
ずっと遅れ入れになってたっていう
曰くつきの作品なんですよ
大元が商業映画じゃなくて
最初は自動車教習所で見る教習ビデオみたいな
ああいう感じの
社団法人のプロモーションビデオをお願いしたら
バキバキ作家制がでちらかした
ヤバいフィルムが出てきちゃった
エグいのできちゃったみたいな
そうなんだよ なるほど
結構冒頭とおしまいに
主演俳優がメッセージを全部言っちゃうっていう
ダセェ導入があるんですよ
これから始まるのは
高齢者社会が始まるこの世界の中での
我々に起き得るものに対する
偶意であるみたいなことを言いながら
それでは本編を見てください
みたいなことを言いながら本編始まって
本編終わりにも同じように
それこそ誰しも歳をとる
お年寄りは大事にしようみたいな話が
とってつけたように入っているという意味で
ちゃんと教則ビデオになっているんですけど
その間に挟まっている50分くらいの本編が
地獄すぎて
めっちゃ面白いな
そこですごいロメロ感が出るんですけど
そこでロメロの作家制の出方っていうのが
とりあえずアミューズメントパークに関しては
とにかく老人が今この社会に居場所がないんだ
っていうことを思い知るっていう映画なので
まず音がすごいんですよ
常に遊園地の中のガチャガチャした
安っぽいピコピコした音楽と
ガヤガヤした人の声というのが
容赦なくごちゃごちゃのままずーっと流れてるんですよ
主役のおじいさんが何か言うときの声
42:01
だいたいかき消されちゃうぐらいの
常にざっとのガヤガヤガヤガヤって音と
ピヒャラピヒャラみたいな音楽とか
ずーっと鳴り響いてて
それこそショッピングモールとか
歩き回って疲れちゃった後に
ずっと音が聴覚過敏気味になって
今はるかにこの男が逃げ出したい
みたいに思うときの
あの不快感に返し5分で持っていくっていう
すごい
耳への圧でもそもそも冷静な判断力を
観客から奪うっていうところに上手さがあり
さらに人の雑踏の書き方がめちゃくちゃ上手くて
エクストラの人結構限られてると思うんですけど
あんまり顔写さないで常に
ショートパンツのピチピチした女の人の
お尻と足だけがひたすらおじいさんの
カメラの間を横切り続けていくっていうか
健康的なお尻と健康的な足が
濁流のようにずーっと
ノイズのように横切り続けるので
目からしてもうるさいんですよ
主人公の人だけに集中したくても
ずっとお尻と足がチラッチラッチラッチラッチラッ
右から左に左から右にっていうところで
あり続けているっていうところで
とにかく
とにかく忙しいんです
とにかく耳も目も
常に何かしら別のものに気を取られながらも
そうやって気を取られているからこそ
誰もケアしてくれない老人が取り残されて
どんどん孤立していって
ひどい目に遭っていくっていう様が
淡々と映し出されていくっていう
その取り方
ある意味その軽薄な陽気な音楽が
こんなに邪悪に聞こえることになるとは思わなかったとか
若い人たちの足だったりが
こんなに凶暴なものに見えるとは思わないぐらいの
そういう意味の反転させ具合みたいなところが
ロメロンの放題で言うとゾンビ
におけるショッピングモールのシーンでの
安っぽいBGMと
使い方みたいなところが結構重なる部分があったりして
あえて深刻なシーンで
軽快な音楽を鳴らすとか
あえて誰かがひどい目に遭っているシーンで
他の人が楽しそうにしているところを
持ってくるとかっていうところで
気持ちを明らかに一つのところにフォーカスさせる
みたいなやり方ではなくて
なんかちょっとめちゃくちゃ悲惨なんだけど
ちょっと間抜けだったりとか
めちゃくちゃ悲惨なんだけど
誰にとっても悲劇なのではなくて
ある個人にとってだけの悲劇なんだみたいなところだったり
っていうのを非常に冷酷に描き出す作品で
なんか僕はそこにすごいロメロンの良さみたいなのを
感じて見てたんですけど
いや面白そうですね
めちゃくちゃくらいますよ
あと発注には応えてますよね
発注には応えてるんですけど
45:01
どちらかというと
あまりにも出来が良すぎて
お年寄りを大切にしようというよりも
年取りたくないなっていう気持ちにしかならない映画になっちゃってる
っていう意味では失敗だと思うんです
僕大学の時にレポートで
火災防止ポスターのレポートを書いてました
火災防止その中で僕は発見として
火災防止ポスターには2種類あって
1つは消防署が出す火災防止ポスターは
基本的に女の子とかが
ちょっとポーズをとって
カメラ目線で笑顔で
日野本気をつけてねみたいな
多分プロテスタント協会が求めていたのは
それのすごいやつを求めて
火災防止ポスターのもう1つは
小学生が夏休みの課題で書く火災防止ポスター
課題とかで重ねる
あれにありがちなのって
家がボウボウ燃えてて
炎にすごい邪悪な顔が描かれて
家が燃えてて
すごい悲しい目にあってる人みたいな
それをすごい一生懸命描いて
火事って怖いよね
アプローチをする子どもたちのポスターがあるわけですけど
ロメロはそれのすごいやつを
ちゃんと発注通りに作った結果
これ使えませんねってなっちゃってるのが
すげえいいな
いいな面白いな
どうメッセージを伝えるかで
そっちに行っちゃったんですね
ロメロはすごい人を不快にさせる
みたいなところの演出っていうのは
すごい上手いやっぱり人なんだなっていうのは
すごい感じる映画でしたねあれは
もう一個のマーティンっていう映画が
僕はすごい好きで
マーティンは吸血鬼ものなんですよ
見た目15歳5、6歳ぐらいなんだけども
自分のこと80歳だって言い張ってる男の子の話なんですけど
ロメロのすごいところは
全然おたんびじゃないんですよゾンビモノなのに
吸血鬼でね
マーティンって男の子が中途半端に
ちょっとイケメンっぽい髪型とかしてるんですけど
一貫性の出っ歯なんですよ
ちょっと残念
刃が尖ってるみたいないわゆる吸血鬼ではなくて
ちょっと出っ歯なんですよ
服装も垢抜けないし
全体的にすごい童貞臭いんですよ
普通に他観なじきの男の子が
古代妄想気味に自分のこと吸血鬼だと思い込んでるだけなんじゃないかってぐらい
48:02
普通の冴えない男の子なんですよ
ある種の中二病の青年みたいにも見える
そうです
みたいな男の子がずっとうろうろしてるっていう映画なんですけど
一番の見せ場が
目星をつけたきれいな女の人の家に
忍び込んでいって
基本的に目星をつけた女の人を注射で眠らせて
睡眠薬を注射で注入して眠らせて
眠らせた後にこっそり手首をちょっとだけ切って
そこからちゅうちゅう吸って帰るっていう
すごいそこも含めて非常に
童貞臭い
やばいストーカーっぽいことだけやって帰っていくんですよ
なんですけど
それで目星をつけて旦那が出張に行った日を見計らって
夜忍び込んでいったら
ちょうどその目星をつけた女の人が別の男と不倫をしていて
すごい痛してるシーンに出くわしちゃうっていうシーンがあって
そこでマーティン君がすごい悲しそうな顔をして
今にも泣き出しそうになりながら文句を言い出して
それに対して浮気相手の男は旦那か息子が帰ってきたと思って
すごい慌てて
違うんだ大丈夫なんだこれは説明させてくれとか言って
弁明始めるんですけど
その後妻の方が
違う違うこれ全然知らない人だから
やばいからこれみたいな感じですごい悲しそうに
悲しそうになりながら
文句を言い出して
それに対して浮気相手の男は旦那か息子が帰ってきたと思って
違う違うこれ全然知らない人だから
やばいからこれみたいな感じですごい大慌てするみたいな
面白いなそれ
そこで3人でしっちゃかめっちゃかに逃走原因があるんですけど
そこで家のまだ固定電話の時代なので
早く警察に電話するんだっていうことで
奥さんと不倫相手がすごい言い合いをするんですけど
もう妻の方はすごい嫌だ
ここで警察とかに電話したら
あなたと一緒に行くのがバレちゃうでしょって
そんなことしたら嫌だとか
さっき何かちょっと刺されたし
病院に電話してくれよみたいな
電話かけるかけないでやり合いが始まって
ようやく電話かけるってなった時には
マーティン君が別室にある固定電話のコキを
ずっと耳に当ててて
その会話の内容を聞いてるんですよ
俺の行きつけの病院の暖房は分かんないから
電話交換所に聞いてくれとか言って
電話交換所に奥さんが電話をかけて
暖房を聞くと
マーティン君もそれをコキで聞いてて
奥さんが一生懸命ここに今から電話かけるから
番号はこれでこれでとかやってる時に
マーティン君は先にその電話番号を乗っけて
通話中にしたんですよ電話を
なるほど
室内で電話を混戦させることによって
外界との連絡を妨害するっていう緊迫したシーンを
15分くらい延々とやるんですよ
この一番緊迫するシーンが
固定電話の親キとコキとの
51:00
回線の取り合いっていう
めちゃくちゃ地味なところで場を持たせる
あれはね
いやロメロめちゃくちゃ上手いし
めちゃくちゃ上手いけれども
ロメロがやりたいことって
こういうことなんだったら確かにこう
大資本にはつかねえよなっていう
納得感もあったりする
非常にいい映画で
いやめっちゃ面白そうですね
めっちゃ面白いんですよ
コキのシーンは笑えるしハラハラするしで
超面白いんですけど
いやそれすげえ
サスペンスというか
面白いですねチェイス
回線を取り合うチェイス
そう電話でチェイス
それを吸血鬼モノでやってるっていうのがやばい
全く吸血鬼関係がない
めちゃめちゃ面白いなあ
なんかそういうセンスが
ほとばしってますよね
いやほとばしってます
すごい
うんうんうん
やっぱりなんかそのなんかそのこう
ロメロの感性みたいなもの
なんかそのなんか資本がどうしてもついちゃうと
いろいろ注文つけられるからやだっていうので
自分でこうスタジオ立ち上げたりとか
コキのほうのキャリアとか進めてましたけど
やっぱりなんかもともとやりたいことが
そういうなんかちょっと間抜けなシチュエーションなんだけど
ちゃんと面白いみたいなことを
一生懸命ちゃんとこうやりたい人なんだなっていうのが
すごいわかって
たぶんロメロ
一番ロメロらしさが出てるのは
このマーティンなんじゃないのかなっていうのは
僕の中では
思うんですよ
めちゃめちゃ面白い
だから
大名作
いやすごいですね
やっぱその
やっぱロメロイコールゾンビになりすぎてるから
うんうんうん
たぶん今
ロメロジョージェロメロっていうことを考えたときに
あやっぱゾンビの
映画のこと詳しい人でも
やっぱロメロって言うとゾンビ
ゾンビっていうあのアイデアを作ったのはすごいよね
構造というかモチーフを作ったのはすごいよね
になるけど
やっぱりその構造じゃない部分でも
ものすごくあるポイントポイントで
すごいセンスのある見せ方なり
そうですね
あの緊迫感のある
展開作り
うんうん
ゾンビっていうものを使わなくてもできる
ものすごい手腕を持っている
そうなんです
けれども
ちょっとゾンビっていうものがちょっとデカすぎた
そうなんですよ
そうなんですよね
うんうん
そこになかなか言及されづらかった
という点では
そのマーティンなりアミューズメントパークが
今公開されて
ある意味ゾンビっていう構造以外の話でも
ロメロっていろいろと見どころあるっていう
そうですね
タイミングではあるんでしょうね
大共感の流れが来てるんだと思いますよ
うんうん
やっぱ
あのロメロの映画
そうですよね
映画としてもちゃんと面白いけど
ゾンビもの以外の部分でも
ここ面白いなとか
そうなんですよね
そう
54:00
いっぱいある
あの例えば
それこそやっぱサバイバルオブザデッドの
6作目の最後の終わり方の切れ味の
かっこよさが
いいですよね
うん
なんかそういう
はしばしにちゃんとセンスなり
このゾンビっていう構造を使って
さらにどう面白くするか
うんうん
ちょっとモチーフのこだわりであったりとか
うん
はしばしに単に
そのモチーフとして
そのゾンビってアイデアを開発した人以上の
うん
こだわりなり
そうですね
センスっていうのが
うん
すげえはしばしあるから
いいですね
いやそうなんですよ
やっぱりロメロは本当になんか
その巨匠とか名匠っていうには
贅肉が多すぎるんですけど
うん
贅肉部分が面白い監督なんですよ
うん
だからそういう意味でもやっぱりなんか面白い
愉快なおじさんだったんだろうな
って感じがすごいするんですよね
うん
やっぱりちょっとこれは
あの見た人だけ伝えればいいですけど
そのアミューズメントパークにおける
絵本読み聞かせだったりとか
マーティにおけるラジオみたいな
小道具の使い方のところとかっていうのは
もう非常にこう泣き笑いのような
うん
こうシチュエーションとして
めっちゃ笑えるんだけどめっちゃ切ないとか
うん
もう笑える
てかこう
特に全然こう辛くなさそうなんだけれど
めちゃくちゃ辛いとか
逆にめちゃくちゃ辛いんだけど
めっちゃ笑えるとかっていう
そのこうなんかこう
相反する泣き笑いの状況をつくって
それをちゃんと撮るみたいなことが
ベラボーにうまい人だったんだなっていう
そうなんか
思いついたことやっちゃう人っぽいですよね
なんかあの
そうそうそう
なんか現場の人感があるんですよ
あの
ダイアリー・オブ・ザ・デッドも
あの最初に撮ってた自主映画を
はいはいはい
の下りが
あのゾンビ的な展開で
最終的にもう一回再生されて
でそれで嫌になって
トレーラーを乗って出ていっちゃうっていう
うんうん
あのすごい爆笑の下りを
はいはいはい
結構終盤の
結構終盤に持ってきたりするじゃないですか
そうですねうんうん
あの
もう私や
もうやってらんないって言って
あの広い役やってたから
そうそうそうそう
トレーラー乗って
出ていっちゃうっていう
うんうん
あれとかも
あんな終盤の結構
この後結構かなり切実な展開になっていく
前に置く展開としては
面白すぎるんですけど
そうなんですようん
それとかも
なんかそのロメロは機器としてやってるし
うん
なんかなんでなの
そこに変に
うーんと
ストーリーとしての
うーん
なんて言ったらいいのかな
なんかこういう風な格式
うん
なんかよりも
なんかもう映画としての
ストーリーテリングの格式とか
そういうことよりも
ここでこうなったらめっちゃ面白くないっていうのを
ちゃんと機器としてやってて
そうですね
それをどの作品でもやってそうだなっていうのは
今のゾンビ以外の映画の話を聞いても
うん
思えましたね
57:00
そうなんですよね
めっちゃ面白いな
いやだからすごい
めっちゃ面白いな
すごいんですよね
うーん
だから計算よりも
現場のノリを大事にしてる感じがして
それがすごい好きなんですよね
いやー
フロメロもね
だから他の作品もちょっとね見たいですね
そうですね
僕もだから全部まだ見れてないから
なんかもっとちゃんとこういろいろこう
掘りたいなと
あのナイトライダーっていう
ナイトライダーズだったかな
ちょっと忘れちゃいましたけど
映画があって
それをすごい見たいんですけど
ちょっとなかなかソフト化もされてはいるが
あのかなりなんだろう
こうプレミアムがついちゃって
なかなか読め見れないんですけど
ナイトライダーズ
多分そのドーン・オブ・ザ・レッドを撮った
次に撮った映画かな
なんですけど
なんかそのフロメロ
多分バイクが好きで
ゾンビとかにバイカー出てきたと思うんですけど
その
はいはいはい
走り屋が円卓の騎士とこう重ねられて
ナイトライダーズの夜の走り屋じゃなくて
ナイトって刑がつく方の騎士なんですよ
なるほど
円卓の騎士になぞらえられる走り屋たちの
現代版のアーサーを物語みたいな
めちゃくちゃな映画を撮って
めっちゃ面白そうですね
騎士物語を
あの
ある種
イージーライダーはカウボーイをバイクでやってたけど
そうそうそうそう
騎士の物語をバイクでやると
そうなんですよ
どうなるかっていうのをやってた
見てないんですけどこれ
すごい絶対面白いじゃんと思って
だからアミューズメントパークとこのマーティンが
この最上映で盛り上がってくれたら
いつかナイトライダーズも映画館にかかるんじゃないかなっていうのが
僕の今の楽しみですね
マジで単純に面白い映画おじさんだったんだなっていう感じですね
そうなんですよ
めちゃくちゃ面白い映画おじさんロメロだったんだなって
すごい
すげえいいですね
いやーマジで見るもんたくさんあんな
大変だ
大変ですよ
今後またゾンビ物のトークをやるなら
これ次何か見たいとか気になってるやつとか他あります?
僕は
あとあれですね
僕が最近見て語れそうだなって思ったのは
ゾンビの中心で愛を叫ぶっていう
はいはいタイトルは聞いた
あれはだからすごい今見るといいかもしれない
すごいコロナ離婚の話なんですよ
あーなるほど
そうかなるほどね
それでいくと今見るとかなりゾンビの中心で愛を叫ぶ
1:00:03
ちょっと前の映画だし
できとしてもぶっちゃけ60点ぐらいの映画なんですけど
結構語りの
ワイワイ語るにしては楽しい映画かなっていう風に
思います
僕はまだ見てないんですけど
テーマとして面白そうだなと思ってるのは
キュアードっていう作品で
はいはいはいはいはい
ゾンビになった後に
治療できる特効薬ができたので
はいはいはい
元ゾンビの人たちが生まれるっていう
はいはいはい
ゾンビから人間に戻った人たちが生まれるんだけどもっていう話らしくて
それが割とだから
そういう奴らをどうするんだみたいな
社会問題にちょっとなっちゃったりするよね
そうなるとみたいな話っぽいんですよ
うわー
だからそういう社会問題
それって言ったらね
いろんな社会問題に置き換えられそうじゃないですか
そうですね
それこそ例えば
過去にやむを得ず犯罪を犯してしまった人が
はいはいはい
社会にもし
真側反省したりとか
あるいは不可抗力で罪を犯してしまった人が
でも社会復帰できるかみたいな話にも
なりうるし
過去に何かやってしまった人を
どう社会が受け入れるかの話っぽいなと思いつつ
なるほど
まだ見れてはいないんですが
まだ見れてはないんですけど
これ見たいなーっていうツイートをしたら
竹原さんが面白い映画でしたよって言ってたんで
これは
じゃあ見ないとですね
次回までに見るのも悪いかなっていう
はいわかりました
じゃあちょっとキュアード見ましょう
キュアード見ましょう
僕も世界の中心で
何でしたっけ
ゾンビの中心で愛を叫ぶ
ゾンビの中心で愛を叫ぶ
じゃあ僕も見てきます
あれだ
キュアードは見たくねーな
何だろうな
5年くらい前かな
BBCのドラマで
ゾンビアットホームっていう連ドラがあって
それもまさに
ゾンビ以後の
ゾンビから治療された人たちの
社会復帰の話なんですけど
僕ちょっと辛くて1話でやめちゃったんですよね
なるほど
ゾンビ治療の施設から
息子が戻ってきて
これから一緒にやっていこうねっていう風に
やっていくんですけど
その人を食べた記憶が残ってるんですよ
ゾンビだった時の記憶が消えてなくて
ずっとそれに苛まれ続けるっていう
治療を受けた側の人間が
お迎えさんが
自分の娘をゾンビに殺されている
恨みがあって
1:03:00
ゾンビ差別主義者
元ゾンビ差別主義者なんですよ
みたいなところで
いつお迎えさんに殺されるかわからない
みたいな
嫌な緊張感もありつつ
非常にメンタルに来る
ドラマで
ゾンビアットホーム
ゾンビアットホームですね
それって見れるのかな
見れるのかな
僕もキュアード見るんだったら
これもちゃんと見ないとかなって思いつつ
ちょっと一回それを
僕は挫折してしまったっていう
あれがある
サブスクにはもしかしたら
フールにあるのか
フールにあるのか
でも俺フール履いてないな
もし見れたらそれも見たいですね
そうですね
ひとまずキュアード
どっかで見れたら見て
なんか他にゾンビになるみたいな話が
もしあったら
そうですね
テーマとしてちょっと次回見るの面白いですね
そうですね
セーラーゾンビでも途中で
一旦ゾンビ側に回る話ありましたけど
なんかゾンビになっちゃうことが
テーマの話とか
もしくはゾンビから回復することが
テーマの話があったら
ちょっとそれを話して
すごいいたたまれない気持ちになる
なりたいですね
素晴らしいやりましょう
だから竹花さんはじめ
このポエティックラジオ
聞いてくださっている方の中で
ゾンビになってしまう部分
ゾンビから復帰してしまう
みたいなところに
フォーカスを当てたゾンビ作品が
他にもしありましたらぜひ
情報をお便りでいただけたら
ありがたいなと思います
今日ちょっとチェックし忘れちゃいましたけど
まだまだ続きますので
りょうたさん宛てのお便りも
ゾンビ映画情報と含めて
あわせて
励ましのお便り
励ましのお便りをぜひ
いただければなと思っております
励まされたいな
面白いね
笑えるゾンビものとかね
見てて飢餓にいらないゾンビものも
ぜひ教えてください
ゾンビーバーとかね
いいですね
ゾンビーノとかね
ゾンビーノ見ましたよ
ゾンビーノもね
おかしな映画ですよね
非常に気楽な映画ですね
そのあたりはまた次回以降に
お話しできればと思います
今回はリトルモンスターズと
ロメロの非ゾンビ映画について語る
ゾンビ映画から微妙に外れちゃいました
これって今
ごめんなさい3回目って何分撮ってるんですか
これ3回目だってもうあれじゃないですか
多分1時間撮ってますよ
笑
だってこれだから僕ら
セーラーゾンビの
あれで言うと
セーラーゾンビの話から
9時に収録を開始したじゃないですか
1:06:01
ですねはい
でセーラーゾンビのことをまず録音して
第2回録音して
で間ちょっと休憩というか
そうですね
3回目を撮る間にトークして
今3回目撮り始めて
今23時50分じゃないですか
そうですね
ガッツリ1時間超えてますね
合計3時間弱
はい
いや本当にゾンビは尽きないですな
笑
めっちゃ話すことある
ありますね
まだまだ全然
語れるところがあると思います
じゃあちょっと次回また
キュアードを見終わったぐらいのタイミングですかね
キュアードとかそこら辺をちょっと見ときます
そうですね分かりました
ちょっとまた後ほどまとめて
この辺で喋りましょうみたいなところで
まとめておきますので
お互いにちょっとそれをチェックしながら
というところでいければ
そうですね
全6回喋れるのかなっていう不安があったんですけど
喋れそう
むしろ6回じゃ足りないんじゃないかっていう
恐ろしい恐ろしい気持ちになってきましたね
これは大変ですね
大変なことになってきました
というところでまた次回
いつになるかはまた分かりませんが
多分この調子でいくと年またぎそうなことだけは決まったので
引き続きよろしくお願いいたします
というところで
ポリエティックラジオお相手は私かきのえしょうごと
りょうたでした
ありがとうございました
ありがとうございました