| 今回は、マルクス・アウレリウスの『自省録』です。 本書を取り上げたのは、三谷隆正さんの高弟である神谷美恵子さん訳だからであります。 本書は、マルクス・アウレリウスの手記、いわゆる日記のようなものであり、 それゆえに、後世の人々に響くものになっています。 私のお気に入りの箇所をピックアップして、叡智を探求できればと思います。 |
サマリー
このエピソードでは、マルクス・アウレリウスの『自省録』における英知と理性の重要性が議論されています。復讐の哲学や指導理性といったテーマも取り上げられています。理性の役割やその在り方について深く掘り下げられ、聖書やストア哲学との関連性も考察されています。また、マルクス・アウレリウスの『自省録』を通して、考えることの重要性や自己責任論が探求されます。特に池田明子の思想が取り上げられ、自己認識や他者への展開の危険性についての議論がなされています。
復讐の哲学
次、一気に無理ですよ、そしたら。
行きましょう、行きましょう。
これも短い文章ですけど。
最も良い復讐の方法は、自分まで同じような行為をしないことだ。
最も良い復讐の方法は、自分まで同じような行為をしないことだ。
もうすごいアンチラインですよね。
アンチラインですね。
目には目をみたいな話とは逆だよね。
これがどういう背景で描かれたのかわからないけど、
例えばですよ、息子たくさん亡くなっていって、
娘、息子、自分の子供たち亡くなっていってて、
仮に誰かに殺されたとするじゃないですか。
復讐するでしょ。
同じことをって思っちゃう人の心はあるよね。
その時に、同じことをしないと。
哲学とも言えるし、凶天に書かれてそうな感じの言葉にも見えるよね。
そうだね。
本当に。
じゅんさんが見るとここにも哲学は感じるの。
哲学が何かなんてややこしいけどさ。
本当に聖書に出てきそうな言葉だよね。
そういう感じでもあるじゃん。
宗教的な。
哲学とか宗教とかという分類というよりかは、
本当に真理の言葉、英知の言葉という感じがするよね。
英知の言葉をこの言葉として表出していくこのプロセスの中に、
多分いろんなことと向き合うじゃないですか。
それこそ例えば、
悪とは何か、罪とは何か、復讐とは何なんだろうとか、
ってことを向き合っていくのはすごくわかんない。
僕は浅い知識で言ってるけど、
すごくシンプルな言葉が最後出てきてるから、
僕らはそれを受け取るしかないんだけど、
その見えないところの施策とか、
っていうのがたくさんあってその言葉なんだろうなーみたいなことを。
そうだろうねー。
うーん。
見えないところの施策とか、
っていうのがたくさんあってその言葉なんだろうなーみたいなことを。
指導理性の探求
そうだろうねー。
東山か、えー、誰だった?
東野圭吾さん。
お、意外だ。
小説で。
好きなんですよ、結構。
で、さまよう刃っていう作品があって、知ってます?
知ってます、読みました。
あれも娘さんが落とされて、お父さんが。
復讐しに行くっていう。
で、あれなんかさ、映画にもなっててさ、見るとさ、
もうなんか、復讐せざるを得ないし、
誰もそれを止めることできないって感じがあるじゃないですか。
うん。
ねー。
なんかそれを止めることができるのって、
人間を超えた心理じゃないと止めれないんじゃないかなっていう気がするわけ。
うんうんうんうんうん。
確かに人間の超えたところにある何か善みたいなものとか、
ビートみたいなものを置かないと、
復讐する方がすごく人間としてはなんかこう、
自然に覚えてしまう。
超えたところに何かをピンを置かない限り、これってむずいよね。
むずい。
できないよー。
できないよね。
そんな。
それは目には目を…にはなるよね。
なるよ。
いやー、だからすごい、すごい言葉なんだよなぁこれなぁ。
本当に。
いやーだから凄い凄い言葉なんだよなぁこれなぁ
うーん こういうところのあたりとかがまさに三谷さんが探求していたところと
どこか 神谷さんは繋がりを感じてたのかなぁ
ねぇ そうかもねぇ
わかんないけどねぇ でも自己超越をしていくっていう
エゴを脱するっていう そういうのを三谷さんは大事にしていただろうから
そうじゃないと 復讐を止めることできない
ですもんねー うーん
ちょっとじゃあ次ラストなんですけど いやー
これは良いっすねなんか あっほんとですか うーん
なんか経典に書かれた言葉も素晴らしいし 俺はほんとこの人が生身でさ
多分葛藤しながら生み出して最後グッと引っ張っていた言葉じゃん
そうだね 多分復讐しようとした瞬間もあるんじゃないかなと思っちゃって
いやーそこでしょ そうだよね
そうでしょ めちゃくちゃ復讐したかもしれないしもしかしたら
したこともあるかもしれないし 意外な中の言葉だからこその味わいってやっぱある
それぞれあるなと思って 経典の言葉も素晴らしいし
なんかそのね生身の人間のリアルタイムで書いてる言葉ってのもまたいいね
ねー うーん
すいません最後か 惜しいね
惜しいねー 名残惜しいですね
いきますよ 君は理性を持っているのか
持っている それならなぜそれを使わないのか
もしそれがその分を果たしているならば その上何を望むのか
最後のところちょっと聞いていいですか そのなんで使わないんだ
の後に何を言ってくれたかがちょっと僕が
僕だけかもしれない聞いてくれてる人はキャッチしてるかもしれないけど一応聞きたい
そうだよね もしそれがその分を果たしているならば
その役目を果たしているならばってことでしょうね その分を果たしているならば
理性の役目を果たしているならば
その上何を望むのか
仮に理性が役割を果たしていたとするならば
それ以上に何を望むんだと
それはどういうことその理性が役割を果たすってことがすごくこう
もう最上位の概念にあるみたいな感覚のことを言ってる
理性の役割と宇宙の支配
そういうことだと思いますね
この理性ってなんだって感じになってくるんですよね
確かに
この本の中で指導理性
たくさん出てくるんですよ 指導理性
人を指導する時の指導 指導理性
とヘーゲーモニコンって書いてあるんですよ
これ神谷美恵子さん役者解説のところで
ストア哲学によれば
人間は肉体かっこ肉 霊魂かっこ息
および英知かっことヘーゲーモニコン
指導理性からなる 指導理性は宇宙を支配する理性の一部
すなわち神的神的なものの分身であって
これが人間の心の中に占める大門であり
人間の人間たるゆえんのものであるって書いてあるんですよ
ここもう一回
多分この理性というものは指導理性というものが
意味合いが帯びているように感じてるんですね
指導理性というものは英知なんですよ
英知か さっき言った肉と息
息 英知
英知の3つなんだって言ってんだ
の英知
でジュンさん大門ってなんだっけ 大門っていうのは
神々のことですよ 神々のことか
ソクラテスの弁明とかで神の声を聞くとき
大門とか出てきますけど このラジオでもどっかで聞いてた気がしたけど
神々 神々ね そう
この英知っていうものは神的なものなんですよ
この宇宙を支配している理性
宇宙を支配しているロゴスって
百分で名著の岸見先生なんかはロゴスって言ってましたけどね
そのロゴスが
宇宙を支配しているロゴスの一部が自分の中にも
紛有されている自分の中にもあるんだっていう
っていうね
だからさっき言うね
君は英知を持っているかって持ってるんですよ
眠ってるんだと思うんですよ
それを果たしているならばその上何を望むのかって言われると
ああそうかもなって なるほどな
それ以上求めたくなっちゃってることがありそうだもんね
というかこの方の眼差しとしてはどうなんだろうね
英知を果たす英知みたいなものを
なんていうの果たすって言ってくれた?今ジョンさん
最後 それは
誰にとってもできることだっていう
感覚で言ってんのかなそれともとってもすごい難しい
修行を積んだ先にある一部の人間だけがそこに行けるんだみたいな
感覚で言ってんのかな
どうなんでしょうね
僕はみんなに眠っていて開花させようってことを言っているから
誰もが持っているって
マルクサウルスは思ってそうですけどね
自分はそのやっぱり鉄人政治
ってことを試みていて
なおのことをこの英知、哲学英知というものを
体現せねばならぬっていう風に思ってるんでしょうね
自分自身が?
これは何なんだろうね
何を今占めてるんだろうなんか自分に対して言ってるんだとしたら
確かにな、永田さんがおっしゃるように
それ以上に何かを望んでしまうっていうことも
あるかもしれないし
十分に果たしてるとは思えない
だから果たさねばならない
なぜならそれ以上のものはないんだから
っていう風にも思ってるのかもしれないね
確かにね
さっきのあれとも繋がりそうですよね、その偉人の話
いろんな政治の中での温室を見失う瞬間が
いっぱいありそうだよねみたいな話とも
思考の重要性
英知を使わずに違うことを求めようとする瞬間が
たくさんあるとも言えるのかなと
本当だね、僕なんかこれ
読んだ時に、池田明子さんとかちょっと思い出しちゃったな
池田明子さんってさ
よく君は君はって書いてくれてるじゃん
君は理性を持っているかとか言われるさ
CFさんっぽいなとかって思っちゃったの
池田明子さんってさ
YouTubeにさ、ニュースステーション、くめひろしさんが
司会やってるところにさ、出演してるやつとか見たんだけどさ
すっごい面白くてさ
哲学をされてるんですかみたいなこと
池田明子さんがさ
なんかその、高校時代からそういうことが大事だと思ってきて
というよりかは考えること以外に人生に
そんなすることないんじゃないかなっていう風に感じてきたことがずっと
ありましてって言ってるんですよ
考えることを仕事としてやっていきたいっていうことですかって言われたら
いや、職業仕事という意味ではなくて
職業以外、よく考えると人間にはすることがないんじゃないかって
一種の確信みたいなものがありましてって
最高な会話やな
最高な会話なんですよ
ちょっと噛み合ってないよね
噛まないですね
なんかお前らもっと考えろよってことを
暗示してくれてる感じがして
この池田明子さんの考えるには
さっき言ってたHまで含んでるからね
それ以上あるかってこと言ってんだよね
そう、そういうこと
僕ら求めちゃうもんね、それ以上にも
例えばお金稼ぎたい、もっとやりたいとか
褒められたいとかいろいろあるよね
その周りにいろんなものが付随してるけど
それ以上、本当に大事って言ってくれてる
感じなのかな
いや、ちょっと奥深いな
到底これは分かり得ないな、まだ自分で
池田さんが言ってることとかこの人が言ってることとか
そうだよね
こういう本ってやっぱりこれ自分が自分に書いたっていうところが
本当に大事だと思ってて
これを他社に展開するってことはとても危ないと思ってるんですよ
そうなっちゃうとやっぱり自己責任論になっちゃうでしょ
なんかね
だからお前はダメなんだみたいな感じになっちゃうというか
ちょっと前の日本で流行ったビジネスショブームの感じに近いか
自己認識とその危険性
今どっちかっていうとちゃんとこの構造主義みたいなことで
構造からそうさせてしまっているっていう感じになってきて
反自己責任論ってことを考えていくってことがやっぱ大事になってきている中だから
そういうところにもちゃんと眼差しを見るということも大事
自分においても他社においても、特に他社においてもそうだと思うんだよね
だからこれを他社に展開するってのはとても危なくて
でも自分がやっぱり
自分の認識捉え方を変えたり
自分が才能を発揮させるように努力をしたりってことを奮い立たせるためには
めちゃくちゃいい本だなと思って
そうだね受け取れるフェーズの時に受け取ったらいいしね
そうだね
これがやっぱ自制録としてこの言葉があるということの意味がとっても大きい気がしますね
確かに何とかの禁言とかね
ありがたいお言葉としてあなたたちに言ってますじゃないのがいいよね
そうだよね
自制録だから
なんだろうね不思議だよね全く同じこと書かれてても受け取り方変わりそうだよね
そうだね
なんか僕自身はここに書いてある言葉の意味を単純に追っても面白いし
すごく考えさせることが書いてあるけど
そこに格闘した2000年前の人の人間を感じることでもらえる勇気みたいなものもなんかあるなと思って
格闘して生きてた人間がいたっていう感触
そのものがメッセージっていうか
言葉の意味を超えたところにも何かすごく受け取れるものがあるなっていうのが
今日僕のとってのすごい気づきだったし面白かった
めちゃくちゃ面白かった
これ最初に戻って何を捧ごうとしてたんだろうね
三谷先生にね
なんか一つは神読エクサンダリの恩返しなのかなという気がしますよね
やっぱ日記読んでると
三谷隆雄さんも人類の幸福を願ってああいう本を出されていったから
この自生録も人類の英知として社会に出すべきものだから
人類のためにそういう責務を私も一つやりましたよって
なんかこれはほんと勝手な想像の域でないけど
似たようなこと考えてる人ここにもいましたよ先生みたいな感覚もあったのかな
時空を越えて
仲間じゃないけどさ仲間って言うと安っぽいけどさ
そこに何か開口があるじゃないですか
面白いね
勝手に想像の中で楽しんでた全然違ってもいいなと思いながらね
自分の人生の中で一番楽しかったのは
三谷隆雄さんの作品ですよね
三谷隆雄さんの作品は
三谷隆雄さんの作品は
三谷隆雄さんの作品は
思わされないような本なのかなって想像してるから
本当にその時の人生のフェーズでまた開き開いて触れて
違うなと思ったら読まないで本棚置いといてみたいな
長い付き合いができそうな本な感じがしますよね
2000年も読まれ続けてきているって
すごいです
本当にすごい
本もすごいし人間の普遍性の凄みも感じる
面白い
今日終わりますか
終わりましょう面白かったです
ありがとうございます
ありがとうございました
23:01
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