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2023-05-11 13:27

本棚探検〜僕に文学は面白いと思わせた又吉直樹

■又吉直樹さんの「夜を乗り越える」を読まなければ,僕は文学を読むという人生の楽しみを一つ得られないままだったであろう🤣🤣
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お昼の本棚探検のライブ収録という形で収録をしたものです。
今日は又吉直樹さんの「夜を乗り越える」という本についてお話をしました。
それではどうぞお聞きください。
お昼は本棚をいろいろ整理しながら、本を見つけてそれについてお話をしたいなと思っている時間なんですけれども、
ちょっと今お昼休みということでね、させていただいております。
今ですね、自分のメインの本棚をずっと見ているとですね、
どれがいいかな〜
昨日は字幕たちの知られざる生活っていうのをやったんですよね。
これ行こう。
又吉直樹さんのね、「夜を乗り越える」という本です。
これですね、又吉さんがアクター側賞を受賞されて、すごい人だなと思ってね、
持っていた後に買ったんだっけ。
まあそうだよね、そのアクター側賞があったからこの本が出たんだけども、
僕ね、この又吉さんのピース、お笑いコンビのピースとして大好きでね、
牧突なね、まあとか表情とか演技で見せるようなね、
あれで本当にね、僕好きだったんですよね。
綾部さんがちょっとアメリカ行っちゃったかなんかで、今できてないんだけど、
今あの僕、このまた吉さんのね、あの芸がとっても好きだったんですけど、
でもなんかね、アクター側賞を取ったということで、
火花は当時まだ呼ばなかったんですよね。
そんなに興味がなくて。
でもそのまた吉さんという人にはすごくちょっと興味が出て、
その後ですね、第二図書係長補佐っていう本を出しているということを知ったんですよね。
第二図書係長、ん?違う、第二図書係補佐、第二図書係補佐だ。
いや、どこまでも自分を卑下したタイトルだなと思うんだけど、
まあ図書係という図書係があって、それも第二の図書係で、第一があるんだろうけど自分は第二だよと。
その図書係でさえないんだと、それの補佐なんだというね、そういう本なんだけど、
それ読んでたらもう様々な本の書評が書いてあって、
その書評っていうのはその以前にいろんなサークルでずっと書いてあって、
その書評っていうのはその以前にいろんなサークルでずっと書いてきたような内容が集まっているんだけど、
うわあこの人若い頃からめちゃくちゃ本読む人だったんだなと、中学とかその頃からね。
もう本当になんか四六時中この人本読んでんだと思ってね。
ネタを作る時であろうと、漫才だとかコントとかやっている時とか、
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でもその楽屋に行って、そこにもう膨大な本を読んでいるというね。
そういうことをして、この人本当に芸人さんでよかったのかなって思うくらい、
すごくインテレクトを感じる方なんですよね。
だからこそ、ああいうような自分の表情、演技で見せる芸ができるのかなとも思ってね。
滲み出てくるものっていうのはあるんだろうなと思っていたんだけど。
そういうのを読んでた時にですね、見つけたのがこの夜を乗り越えるっていう本だったんですよね。
まあこの人がどうしてその若い時からどんどん本読んできていたのかとかね、
なんでこの人その文学、この人文学ばっかり読むんですよね。
なんでこの人がそんなに文学ばっかり読むのかなって思ってたので、
それでこの本を買って読んだんですけどね。
なぜかというと、僕自身が文学というものにすごいコンプレックスがあるんですよね。
子供の時からそうだったんだけど、小説っていうのに入り込めなくて、
なのでノンフィクションばっかり読んでたんですよ。
電気はまあいいんですよね。電気の復帰書が多いんですけど、
子供の時代はそう思わずに本当の話と思って読んでるからね。
なんでその電気とかね、それとかもうあとはもう解説書ですよね。
図鑑とかそういうのばっかりが好きで読んでて、
お話というのに全然入っていけなかったんですよ。
世界文学全集とかあんなのいっぱい家に買ってくれてたんだけれども、
全く開くことしなかったっていうかね。
そんなのって本当に面白かったんですよ。
そんな調子でずっと大人になっちゃってるんで、
大学行った時には本当にね、小説とか文学とか全く読んでこなかった自分っていうのを恥じたんですよね。
それでなんかもう手当たり次第に三島由紀を全部読んでみたりとか、
なんかそういうような読み方をある作家のを全部読むみたいな読み方をずっとしたんだけど、
義務で読んだっていうのがあって、柴直屋とかも全部読んだんですよ。
でもあんまり面白いと思ったことがなかったんですね。
三島由紀をだけちょっとだけ面白いと思ったかな。
そんな感じで全然そのね、だから僕は文学っていうのを読んでもわからない人間だと思うようになっていったんですよね。
小説とか文学とかいうのはきっと僕はね、読んでもわからないんだっていうようななんかね、そういうコンプレックスがずっとあって。
なので僕と正反対なんですよ。この又吉さんはね、文学が好きでたまらん。
なんであんなに好きなのかなと思って読んだときにね、このずっと読んできた中で、
この三島由紀さんが読んでもわからないようなコンプレックスがあって、
僕はずっとこれ大事に折り目を入れてる箇所があるんだけど、ここなんですよね。
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感覚の確認と発見というページ、言えば114ページのとこなんだけど、
言葉なんですよね。
この章ではなぜ本を読むのかっていうと、
この章で何を読むのかっていうと、
言葉なんですよね。
この章ではなぜ本を読むのか、本の魅力についてあらゆる角度から自分なりに考えてみたいと思いますということが書いてあるんだけども、
ここでね、
ここなんですよ、僕がはぁと思ったのはね、僕が本を読んでいて面白いなぁ、この瞬間だなぁと思うのは、
普段からなんとなく感じている細かい感覚や自分の中で曖昧もことしていた感情を文章で的確に表現されたときですってあるんですよね。
自分の感覚の確認、つまり共感ですって。
ガーンってされた気がしましたね。
こう書いてるんですよ。
分かっていることを分かっている言葉で書かれていてもあまり共感はしません。
言葉にできないであろう複雑な感情が明確に描写されたときはこれやと思うんです。
正確にはこれやったんやと思っているのかもしれません。
自分の心の中で散らかっていた感情を整理できる複雑でどうしようもなかった感情や感覚を形の合う言葉という箱に一旦しまうことができるんですという。
この言葉を読んだときに僕は文学を読むということの良さというのがガーンと頭を貫いたんですよね。
なるほどと思って、内容を理解するとか、文学で結局この作家は何が言いたかったんだろうとかね。
あらすじを要約せよとか、そこからあなたが学んだことは一体何かとか、そういうような読み方をするものではないということはうすうすは分かっているんですけども。
でも読んでもよく分かんないなんていうことがよくあって、僕はあれが分かんないんですよね。
村上春樹さん、みんな大好きなんだけど、僕読んでも全然分かんなくてね。
ねじ巻ドリクロニクルとか超有名な本とか買って読んでてもさっぱり分かんなくて。
1984だっけ、これIQ84っていうの?ちょっと分かんないんだけど、これはちょっと面白いなと思って、筋が面白かったから読んだんだけど。
それ以外のもの一体何なんだと思ってね、全然分かんなくて。
でもこのマタネスさんのこの森の夜を乗り越えるを読んだときにね、分かるとか分からんとかじゃなくて、
その表された言葉によるこれやったんやという感情の共感というものが、自分はすごく価値があると思って読んでるというのを見たときにね、
僕も文学を思ったんですよね、僕これ読んだときにね。
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手橋で最初に僕、火花をもちろん読んだんですけどね。
あれは筋も面白かったけれども。
それから僕もね、このマタネスさんはね、ダザイオさんが好きでたまんないから、
もう常にダザイオさんが好きでたまんないから、
面白い話がね、毎年正月には縁起括儀のために人間失格を読んでるんだそうですよ。
すごいなと思って人間失格を毎年正月に読むんですよね。
それが縁起括儀なんだそうな。
それを読んで去年とは思いもしなかったようなことをね、そこから学び取れる。
またそれがそれで面白いなと。
ダザイオさんも全部入りというね。
二百何十冊が一冊になったやつ買ったんですよね。
で、Kindleで読み始めたんだけれども。
まあ読んでも読んでもね、ページの一番下に現れるゲージですかね。
で、そのゲージを読むとね、
ダザイオさんが、
ダザイオさんが、
ダザイオさんが、
ダザイオさんが、
ダザイオさんが、
ダザイオさんが、
読んでも読んでもね、ページの一番下に現れるゲージですかね。
全然進まないのね。
相当読んでも1%です、2%ですみたいな感じなんだけどね。
いやでも僕相当読めましたね。
そしてね、面白いと思いましたよ。
このマトリスさんのね、この本読んでなかったら絶対僕ダザイオさんとか読んでないと思う。
人間失格とかそれ聞いただけで、うわーって思ってたからね。
だけどそうじゃなくて読んでみたらね、やっぱりこう、
分かろうとかどうとかじゃなくて共感するということに、
言葉による共感というところをね、大事にしながらね、ずっと読んでいったらね、
それはとっても良い時間になりましたね。
あーなるほど、あーなるほどって思いながらね。
で、結局その本読んだ後に何が学べましたかとか、そんなもんないですよ。
はい。ないけど、とってもその良い時間を共有したって。
その作者の書いた、紡ぎ出した言葉が時代を経て僕の中に入ってきて、
で何かがスパークしてね、あーそうそうそうなんよーって。
他の本を返した、まあ著者との対話とかよく言いますけどね。
それをすごく感じたんですよね。
それがあったのでね、その後僕ね、いろいろね文学とか読むようになったんですよ。
もう他に、あのね、ささみゆきだとかね、あんな教科書がよく出てきてて、
谷崎純一郎とかね、絶対読まないだろうと思ってたんですけどね。
わー読んでみると、はーなるほど、本当に共感できるところいっぱいあるわと思いながら読んでて。
そうしているうちに谷崎純一郎さんの随筆集とかね、読むようになって、
この人、この人知識がとんでもないな、専門家以上やなみたいなところがいっぱいあって面白かったしね。
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なんでこの又吉さんのたった一冊のこのね、夜を乗り越えるという本に、
まあ50歳過ぎた僕っていうのはね、本当に救われた。
救われたというのはその後の人生の豊かさ、
そういうのをね、さらに得るという意味で救われたという気がね、すごくしました。
本当に僕はそれまではね、昨日お話したような地獄たちの知られざる生活とかね、
そういうようなものばっかり読んでたからね、
フェルマーの最終定理とかそのうち話すけど、めちゃくちゃ面白いしね。
宇宙創生とかね、
法老の天才数学者、エルディッシュとかね、
めちゃくちゃ面白いその本がいっぱい僕の中にはあるんだけど、
文学というもののね、扉を開いてくれたというのがこの体の、
体じゃない、夜を乗り越えるというこの又吉さんの作品でした。
はい、ということでね、今日のライブ収録は、
又吉さんのね、夜を乗り越えるというお話をさせていただきました。
それではまた何か始めたのりゅうスタイルでした。
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