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2022-08-23 19:05

今日の10分de1テーマ「『あしたから出版社』を読んで③ 結局は気合と根性と気迫なんだよな〜」

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本職は編集者のエイドリアン太郎が1日1テーマを決めて10分話すpodcastです。 ※ご意見、ご感想、質問や話のお題などありましたら eidoriantarou@gmail.com へお便りください。


[beats by type-AB]

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エイドリアン太郎は、初めての刺繍を出そうとしています。
刺繍というのは、商売の目処が立つのかどうかを考えました。
刺繍がうまくいかなかったら、いきなり倒産になります。
一発目刺繍というのが、すごいなと思いました。
刺繍は、気持ちしかないんです。経験もゼロで、能力もない。
刺繍の作り方も一から教わって、実績もない。
気持ちだけ異常にあるし、気持ちがあるものことじゃないとできない。
その人が刺繍を出すので、どのイラストがいいか考えました。
高橋和泉さんというイラストレーターに、お願いしてみようとしました。
この時点で、事務所だけ作っただけで、一冊も作ったことがない。
作家にどれくらいのお金を提示すればいいのか、全く知らない状態で、
とりあえず、依頼するわけです。
これは、自分の本当のことを描くしかないと思った。
僕は、いいとこを無くし、高橋さんの絵がとてもいいと思う。
これは、現代ですね。
デス・イズ・ナ・セン・アート・オールに、高橋さんが絵を描いてくださったら、きっと素晴らしい本になる。
僕は、その本をおじ、おばに捧げたい。
できたら、親しい人を無くした人たちにも送りたい。
というような内容で、メールを送って、検討いたしますと言って、
打ち合わせの席を設けて、その場で一生懸命喋ったら、
めちゃくちゃ緊張するわけですね。
初めて作家という人に会うわけですし、
その結果、「自信はないけどやってみます。」と引き受けてくれるんですよね。
これ、僕は本を読んでいる途中で、
最初に本当のことを描こうと思った。
03:00
僕は、いいとこを無くして、だからこの趣旨を出したくて、
高橋さんの絵がよくて、高橋さんが絵を描いてくれたらきっと素晴らしい本になる。
その本をおじさんとおばさんに捧げたいし、
親しい人を無くした人たちにも送りたい。
という内容を送ったという時点で、
これは多分OKが出るだろうと思ったんですよね。
というのは、明確な何をやりたいのか、
誰に何をやりたいのかというメッセージがあるんですよね。
それに、こういうことをやりたいと思っているから、
あなたの力を貸してほしいみたいな形なわけですよね。
あなたの力って、それができればできると思うみたいな感じで言っていて、
ちゃんと言葉に真があるんですよね。
こういう真のある言葉を話せれば、
本当に人は動くと思っていて、
それはもう作家に限らずですけど、
例えばベンチャーキャピタルとかの投資家の人が、
ベンチャー企業の企業家をこいつに金貸すかどうかみたいな、
戻ってくるのかどうかわからない金を極端位で貸すみたいな時に、
結局、その人の気概とか根性とかを見ていて、
ビジネスモデル云々みたいなことって、
多少もちろん気にしてはいるでしょうけど、
こいつがちゃんとそういうビジョンとか、
気持ちとかを持った人間なのかを見ているという話をよく聞くわけですけど、
それに近いわけですね。
逆に言うと、例えばベンチャー企業の社長とか、
企業をしようという人だったら、
気合と根性と勇気と気迫と覚悟があれば、
人は何億円とか貸してくれるんですよね。
もちろんビジョンとかもあると思いますけど、
能力もあるけど、結局見られているのは実はそこなんですよね。
これも自分がここから一冊の本を作っていく、
そのためにイラストをたくさん書いていくという時に、
この船に乗っかっていいのかみたいな、
どこを目指しているか分からない、ぼんやりしているようなところに、
乗っかっていいのかというのは、
作家の立場からしても不安なわけですよね。
逆にこれが大手の出版社の編集だったとして、
大手で原稿料がちゃんと出るんだなみたいな感じで、
安心して仕事を受けられるんだなと思うけど、
06:01
話してみたら何がやりたいのか分からない。
どういう人にどういう気持ちのものを与えたいのか分からない。
その人のビジョンが見えなかったら、乗ってこないと思うんですよ。
気合と覚悟と勇気と気迫と根性だと思っているんですよね。
本当にそういう超昭和オールド感があるんですけど、
でも人間って結局その辺で決まるよねみたいな。
物事が動くかどうかとか、なるかどうかみたいなことを考えながら、
やっぱりその辺でやりたいと思うんですよ。
本を読んでいる途中に、これは受けるだろうなと思ったら、
やっぱり受けたと。
話しされるんですけど、この間、
私の本を読んでいる途中で、
自分の本を読んでいる途中で、
自分が読むときに、
あの、それがやりたい。
そしたら、自分の本を読むときに、
あのー、出るわけですよ。
でですね、なんかちょっと話し逸れるんですけど
なんかこの間、アメバのYouTubeでですね
ラッパーのD.O.とですね
ネリマザファッカーのラッパーのD.O.と
格闘家の青木真也が対談してたんですよね
でですね、あの、なんか
青木さんのことはやっぱ
あの、俺らストリートの悪党はみんな尊敬してるっすよ
みたいなことをこのD.O.が言っててですね
で、青木真也のなんかちょっとなんて言うんですかね
あの、俺は人を動かす、心を動かすことしか考えてねえ
みたいな感じで
なんかすごい、なんていうか
なんか自分の中でストーリー持ってやってるんだろうけど
単純に嫌なやつだったりとか
独善的だったりする感じってあんま好きじゃないんですけど
ただその、そのD.O.という
まあ本当になんて言うんですかね
えっと悪の世界で生きてきた
みたいな人からすると
やっぱりですね
この人は信頼できると映るみたいなんですよね
この人はその自分の存在を懸けて
なんか何かの権威に追っかかったりとかしてなくて
ものすごい覚悟を持って
世間に喧嘩売っているし
媚びないし
なんていうかな
なんかこう、何か、何かになんかこう
えっと
ねえ
なんていうかあの丸め込まれたりもしないしみたいな
そこにすごくあの
俺らみたいなストリートで生きてきた悪党は
みたいな感じで
えっとやっぱそこを見るんだと
でそこがあるから
青木さんのことはみんな好きだって言ってたんですよね
でそれも似てるんですよね
結局こいつ日和らない
日和るんじゃないの結局みたいなとか
なんか立場悪くなったら
なんか切り捨てたりするんじゃないのみたいなとか
09:00
なんかですねとかなんかこう
あのまあそういうですね
根性入ってないんじゃないのっていう人に対して
っていう人
そこをものすごく見てるんですよね
何でかというと
自分たち自身がそういうものに頼って
生きていけない立場だから
だからこそ
権威とかにその何ていうか
権威があるかないかとか
後ろ当てがあるかないかみたいなことよりも
こいつの言葉は根性が入っているか
生き様は気合が入っているかみたいな
気迫を持ってやっているかみたいな
日和らないかみたいなことこそが
多分その人を信頼できるかどうかっていうところになるわけですよね
でなんかその話もちょっと思い出したというか
なんかこうあの
一言で言うとこの島田さんの言葉は
すごい気合が入ってたんですよね
でですね
まあそれはたぶんもう乗っかっていいんだ
これは乗っかってみたいと思わせる
ちゃんとパワーがあったってことですよね
でですね
ただですねそれを受けた後ですね
イラストをいっぱい描いてきたらですね
どうですかって言ったら
素晴らしい良いと思いますって言ったんだけどって
帰って見てみてなんか違うなぁって言って
すいません全部白黒のイラストに描き直してもらえますかみたいな感じで
白黒のイラストを結局なんかもう100枚ぐらい描いてもらったりですね
その中で使えそうなやつを使ったみたいな感じで
結構作家さんにはめちゃくちゃ苦労の多い企画だったと思うんですけど
まあその編集としては素人なんで
でもその辺はねあれなんですけど
ただ気合だけは100万点入ってるみたいな
マジで嘘ついてない
なぜならこの人は本当に自分のやりたいことしかできないから
っていうそういう凄さがあってですね
なんかこう羨ましいような感じもしましたね
しなんだろうあの僕はそういうのこう
なんていうかな逆コースというか
あのもともとそういうこの人と同じような時間を過ごしていて
で僕はあるところでですねはいはいって言って
じゃあ就職活動しますみたいな感じですね
言ったわけですよね
多分ですねなんか昔のあの全共闘時代とかのですね
感覚からするとですね大学生の間はですね
こうあの革命だとかつってですね
大学戦ってたんだけど
あーそろそろ就職時期は近づいてきた
俺ちょっとやめてとみたいな感じですね
就職活動に勤しんでいったみたいな人がいたんだよ
みたいなことをですね
全共同世代の人が苦々しく語ってたりするわけですけど
僕は明らかにそっち側なんですよね
あのそうそう就職の時期だみたいな感じですね
そのなんていうか理想に燃えてるのは
はいはいお遊びはこれぐらいにしてみたいなところがあると
でこの人はですねもうそのまま突っ走ってるわけですよね
でですね僕はなんかでもその後ですね
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一つのねある種会社の一つの歯車としてポンと入ってですね
鉄革みたいなところでわーっつってやってですね
でまあその中ではですね
自分がそこまで自分がある種愛してたものとかですね
大事だったものとかですね
みたいなことはもうクソほどの価値もないんだみたいな感じですね
まあ本当軍隊ですよねみたいな感じですね
えっとぶっ壊されてですね
でどうやって避けるか考えろ考えろみたいな感じなわけですよね
動け動けみたいな感じなわけですよね
でそこでわーっつってこうあのね
あの厨房でおたおたしてる見習いコックみたいなことをですね
ずっとやっていてで中でですね
結局じゃあ最終的にはですね
そのコックの例えで言うと誰かにご飯を食べる
食べさせる作ったご飯を誰かに食べてもらうってことでは
やってることは一緒なんですよね
でわーっつって人気レストランをですね
ガーって回してるのの末端にいる僕とですね
あのそのたった一人のね
おじとかそのおじさんおばさんに向けて
あと自分自身が欲しい本っていうのを一人で作るっていうのはですね
まあ実は一緒だとでですね
結局そのわーっつってお前の好きなものとか
感じてきたこととか
そういうのはもう何の価値もないんだってぶっ壊してですね
で自分も一旦そういうものはもうここでは全く関係ないですみたいな感じでですね
とにかくその場の正解みたいなとかをガーって側から考えていくみたいな
みたいな感じの中で最終的にはですね
今とか本当そうなんですけど
結局僕も今自分の好きなことしかできないんですよね
好きなことしかできなくてそれまでですね
そのあの何ていうか厨房で培ったテクニックみたいなとか
なんかいろんなものが土台としてあって経験とかが土台としてあって
でその中で僕は今多分その厨房でですね
最後にお皿にソースかけてですね
出してよしみたいなちょっとそういうような立場になってるんですけど
それをやる時に結局ですね
なんていうかまあやっぱり自分の本当に好きなものしか好きなものというかな
なんていうかえっと言っちゃうと結局この人みたいに気合と気迫と根性を持ってですね
えっとやってるわけですよね
だからなんかこう違うコースからですね
同じような場所には行ってるんだと思うんですけど
でもやっぱり順道はですね
この人の方がやっぱり桁違いにすごいと
桁違いにすごくてですね
でこの人はまあそのこの本でね月10万円の給料を自分に払ってたって言ってましたけど
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あの本の途中でですね
まあ会社が動き始めて数年経った時になんかこう一人出版社でどうやってやればいいんですかみたいな人
いろいろ相談来てけど
まあお金の話とかはやっぱしたと
で手取りで自分の税金引かれるから8万何千円ぐらい
8万ぐらいかな
月8万円しか手取りないけどそれで大丈夫とかね
ってこう言ってて
この人多分今もね続けてやってますけど
そんなにこうそっからですね
じゃあ今年収1000万かって言ったら
多分そんなことはないとは思うんですよね
でですねなんで本当にこうなんていうか
マジですごくね純粋にピュアにね
本当に自分でやりたいことにただただ地道を挙げてやっているのが
すげーなというふうに思いましたね
最後にですねなんかこれ単純に面白かった話なんですけど
あのそんなふうに活動してたらですね
ピースの又吉さんが
この出版社いいんですよって本当に本好きの人がやってると思いますみたいな感じで
ラジオで紹介してくれて
ピース又吉さんに把握されて
それをこんな人気ラジオで話されるなんて喜んでたと
その後ですね自分のその知り合いの下北の古本屋さんの人と話していた時に
そのピースの又吉が下北あたりに住んでるんじゃないかって言うんで
又吉さんって来たことありますって聞いたら
いやないねうちには見たことないね
じゃあそうですか
じゃあもしいらっしゃる子だったら
今度うちから出すこの新刊を又吉さんにプレゼントとして
差し上げてもらえますかみたいなこと言って
わかったって言ってたらですね
後日本当に来てしかもその古本屋で
この下北さんがその時プレゼントしてくださいって言った新刊を手に取って
デジに出してきたらしいんですよね
それを見てですねその古書店員さんが
すいませんそこの社長の人が今度もし又吉さん来たら
上げてくださいって言われてるんでお題は結構ですって言って
えそうなんですかってなって
いやすごいよ下北さん本当に又吉さん来てあげといたよって
マジですかわーとかってなってたらですね
後日そのことをですね又吉さんがまたテレビで話すと
テレビでとても不思議なことがあったと
自分がこういう出版社の相の疲れてる小説が好きで
またそういう小説なのかなと思って
その新刊を手に取って持ってったら
そしたらその古本屋さんも初めて入った古本屋さんだったのに
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もし来たら差し上げてって言われてたんですよって言って
ただでもらったんだと
その話はまさにこの小説
自分が好きだった小説の中の一編のような出来事で
本当不思議な話だったみたいなことを言っててですね
なんかこう何でしょうね
双方から見て奇跡が起こってるというか
なんかすごい何というかミラクルが起こっててですね
なんか本当にそこは面白いなぁと思いましたね
それは単純なエピソードなんですけど
ということでですね
なんかすごくこう何でしょうね
あの他人とは思えないみたいな感じですね
めちゃくちゃ面白く読んだんでですね
ぜひ機会あったら読んでみてください
というわけで本日は以上です
ありがとうございました
19:05

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