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2024-06-30 37:42

【インタビュー】TBSラジオ 阿部千聡さん

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2024年はポッドキャストが誕生して20周年のアニバーサリーイヤーになります。

そこで、日本ポッドキャスト協会では、9月30日の20周年の国際ポッドキャストデーに向けていろいろな企画を行う予定です。

その第1弾として、1月〜7月には毎月「マンスリーインタビュー」として、幅広く、ポッドキャストに関連する人物や企業のインタビュー企画を実施します。毎月、様々な方にお話を伺い、20周年を迎えるポッドキャストを再発見し、これからの発展にも想いを馳せていきたいと思います。ぜひ、お楽しみください。

6月のゲストは、TBSラジオ 編成戦略部 編成デスクの阿部千聡さん

ポッドキャスト番組「大吉ポッドキャスト」を担当していますが、5月から編成戦略部に在籍し、新しい立場で「TBS Podcast」に携わっているそうです。

お話の中では、まだ公開前となっていたイベント「大吉ポッドキャスト いったん、イベントやります!」も発表がありました。

大吉ポッドキャスト いったん、ここにいます!」初の番組イベントの開催決定!!

聴き手:日本ポッドキャスト協会 ポトフ

日本ポッドキャスト協会 https://podcasting.jp/



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サマリー

2024年9月30日に、ポッドキャストが20周年を迎えています。今年はアニバーサリーイヤーとして、日本ポッドキャスト協会では1月から7月まで、ポッドキャストに関わる配信者や企業の方々をお招きし、マンスリーインタビューの企画を行っています。 ポッドキャストとラジオの違いについてお話しし、ポッドキャストの成長やファンコミュニティの強さ、オリジナル番組の特徴について触れています。 TBSラジオさんはポッドキャスト番組を展開しており、番組数は100以上で停車庫も設けられています。今後は話題性の高いイベントを通じてリスナーを増やし、ポッドキャストのコミュニティを広げたいと考えています。 TBSラジオさんのホットキャストの告知について、効果的な戦略の検証を行っています。また、ポッドキャストの価値や企業の公式ポッドキャストの重要性に触れ、音声広告の活用を提案しています。

00:19
ポトフ
日本ポッドキャスト協会 ニュースレターのポッドキャストです。
2024年9月30日に、ポッドキャストは20周年を迎えるということで、
今年はアニバーサリーイヤーということで、日本ポッドキャスト協会では、
1月から7月までですね、ポッドキャストに関わりの深い配信者の方や、
企業の方をお呼びして、いろいろお話を聞いているマンスリーインタビューの企画をしておりますが、
今月は、TBSラジオでポッドキャストを担当などもしております、阿部千聡さんをお呼びしております。
編成戦略部というところにですね、移動になったばかりでのお話ではありますが、
その前でもですね、ポッドキャストを担当されていたりして、今後もポッドキャストに関わりがあるということで、
いろいろお話を聞いております。
阿部千聡さんはですね、大吉ポッドキャストを一旦ここにいますというポッドキャストを担当されたりしていて、
今後もですね、その番組については担当されていくということのようですが、話の中にですね、
まだ非公開の情報ということで、イベントやりますという話を少ししてましたが、
これはですね、少し前に発表がありまして、大吉ポッドキャストを一旦イベントやりますというですね、
イベントが7月24日ですね、有楽町アサヒホールで行われるということです。
あとトークの中で何度か出てきています、オードリーのAll Night Nippon in Tokyo Domeの話をしていますが、
これはですね、2月18日に行われたですね、オードリーを担当するラジオ番組ですね、
All Night Nipponのイベントで、東京ドームに5万3千人、全国の映画館とかのですね、ライブビューイングが5万2千人、
オンライン生配信が5万5千人が鑑賞するという、合計16万人が鑑賞するというですね、イベントがありまして、
ちょっとそのね、やはり影響は業界ではあったかなというところもありますが、
そんな話もしております。
で、TBSラジオさんがポッドキャストをどう見ているのか、どういうふうに行っているのかっていうところと、
ラジオとポッドキャストの違いなんかも聞いておりますので、よろしければ聞いてください。
どうぞ。
今月はですね、TBSラジオの阿部千里さんにお越しいただいております。
TBSラジオでのインタビュー
ポトフ
阿部さんよろしくお願いいたします。
阿部千聡
よろしくお願いします。TBSラジオの阿部と申します。
ポトフ
はい。TBSラジオということでラジオ局さんですけども、
最近はポッドキャストも結構たくさん出されているかなと思うんですけども、
阿部さんの今のTBSラジオでのお立場というかは、どのような形なのか教えていただいてもよろしいでしょうか。
阿部千聡
はい。私は2007年にTBSラジオに新卒で入社しまして、
そこからずっと長く番組制作に携わってきたんですが、
2021年の3月頃ですかね、コロナ真っ只中の時に、
いわゆる営業外勤、セールスマンの部署に営業マンとして移動して、
そこで3年くらい営業マンもいたんですが、つい今月の1日付けの組織変更で、
今NOWは編成戦略部というところで、いわゆる放送局の編成部だと思っていただけると間違いないかと思うんですが、
そこで会社全体の音声コンテンツのことだったり、長期的なことだったり、
中期的なことだったり、短期的なことだったり、セールスとかも含めて、
会社のいろんなことの、会社公認の雑用係だと私は思います。
ポトフ
なるほど、幅広いですよね。
阿部千聡
そうですね、幅が広いかなと思います。
ポトフ
個別に番組を何か担当するというわけではなく、全体を見るみたいな形なんですかね。
阿部千聡
担当している番組もいくつかあるんですけれども、
大きく会社から求められていることは、もうちょっと大きな目で見るっていうことなのかなと思っております。
ポトフ
5月1日からということで、収録時点まだ1週間ぐらい。
阿部千聡
そうですね、5月1日まで。
ほぼほぼ。
まだ全然営業マンやってる感じです。
ポトフ
そうですね、ありがとうございます。
ちなみに、いくつか担当されている番組も終わりだということですが、
どのような番組を担当されているんでしょうか。
阿部千聡
そうですね、本来営業マンの立場では番組を担当するってあんまりないと思うんですけど、
私が長く、たまむすびという番組の、
2023年の3月に終わった、1年前に終わった番組なんですけど、
赤江珠穂さんの番組を長くやってた関係で、その番組が終わった後に派生してできた
岡田大吉さんのポッドキャスターの番組をセールス担当も兼ねて、
ずっとこの1年担当させていただいていて、
それは今編成部になっても引き続き担当しているという状況です。
その他には、基本的には制作部のものが番組のディレクターとかプロデューサーというのはやるんですけど、
先ほども佐藤さんからお話があったように、とにかく今コンテンツが増えまくっているので、
ちょっと制作部だけでは抱えきれないものだったりとか、
あとは営業要請で立ち上がっていて、スポンサーさんとのやり取りが非常に多いものだったりというのを、
今回編成戦略部でいくつか引き取ると言ったらいいかどうかあるんですけど、担当させていただくということでやっております。
ポトフ
なるほど。
結構、博多大吉さんがポッドキャスターを始めるという時は、
玉結びが終わってということもあって、結構話題にはなったと思うんですけども、
阿部さんのTBSラジオでの立場とポッドキャストへの誘い
ポトフ
その経緯というか、どうしてポッドキャストにという話になったのかってありますか?
阿部千聡
そうですね、めちゃくちゃざっくばなんていうか、ざっくばって簡単に言うと、
私がやりませんかって誘ったからっていう話なんですけど。
ポトフ
阿部さんの方からお声掛けしたんですか?
阿部千聡
そうですね。大吉さんが、実はすごく玉結びのことを大事に思ってくださっていて、
いろんなインタビューでも語らせてくださっていると思うんですけど、
ポトフ
もともと花大さんって花丸さんが先にポーンと売れて、
阿部千聡
大吉さんとコンビで売れてみたいな経緯があったかと思うんですけど、
11年前からレギュラーをずっと大吉さんで玉結びをやっていて、
そうなんですよ。なので大吉さんからすると、東京で一番長くやっているレギュラーの、
もともと福岡にはもっともっとたくさん長いレギュラーがあるかと思うんですけど、
東京で一番長くやっているレギュラー番組だし、
あとラジオのレギュラーっていうのがそれしかなかったんですよね。
大吉ポッドキャストイベントとオードリーのトーク番組について
阿部千聡
あ、なるほど。
そうですね。唯一のトークの生放送のレギュラーということで、
ちょっと終わるときに寂しいなっていうのを思ってくださっているっていうのを聞いていたので、
他のパートナーの方は割と自分のオンラインサーモンを持っていらっしゃったりとか、
山里さんだったらラジオ番組うちで深夜にやってくださっていたりとか、
あとはそのSNSですごく発信したりとか、
みんなそういう個別で発信をされているパートナーとか純レギュラーの方が多かったんですけど、
大吉さんってSNSもやってないので、
ポトフ
確かに。
阿部千聡
そうなんですよ。玉結びがないと、朝一はああいう構成の番組なので、
大吉さんがプロレス見に行ってさって話をする場所ではないかと思って、
そういう話をするところがなくなっちゃうなっていうのを聞いていたので、
やりませんかっていうのをこれだけしたという。
ポトフ
なるほど。
阿部千聡
はい。
ポトフ
でも、一旦ここにいますっていう番組ですね。
そうです。これは大吉さんが考えたタイトルなんですけど。
なるほど。
阿部千聡
で、結構聞かせていただいても、結構フランクに晴らしていただけるかなっていうところ。
ポトフ
そうですね。はい。
阿部千聡
それこそスタッフの阿部さんとかも出てる回とかも。
そうなんですよ。
こんなことを言うと夢がないって思われるかもしれないんですけど、
まあ予算のない番組ですので、
満パンもなければ予算もないので、
大吉さんもそれは分かってらっしゃるので、
ビッグゲスト呼ぼうとかそういうことではなく、
ラジオを作っている人ってのはどういう人なのかとかですね。
あとは意外と玉結びの中のタイムテーブル上には一緒に名前が載ってたんですけど、
直接対談したことってあんまりないよねみたいな。
なるほど。
人を呼んでみたいとか。
ポトフ
そうかそうかそうか。
そうなんですよ。
そうですよね。なかなかないですもんね、そういう機会。
阿部千聡
そうなんです。この前山里さんがすごい忙しい中、山ちゃんが来てくださったんですけど、
大吉さんと山里さんって2人で対談ってほぼないんですって。
ポトフ
確かにあんまり見たことないですね。
そうなんです。
阿部千聡
緊張するなとかって2人で喋ってたので、
そういうことをするにもポッドキャストのサイズ感といいますか、
何か仕掛けを設けるわけではなくですね、
一応台本とか構成みたいなもの簡単にはあるんですけど、
生放送ともちょっと違うんで、
いいんちゃったなとか、ここはカットしようみたいなことは別に後からできるので。
ポトフ
じゃあそんなに細かく決めてなく。
阿部千聡
そうですそうです。
ポトフ
阿部さんから見て、地上波のラジオとポッドキャストの大きな違いとかってどう見られてます?
阿部千聡
そうですね、一番の違いはやっぱりポッドキャストは聞きに行かないと聞けないもの。
地上波のラジオは聞きに行かなきゃ聞けないものでもあるんですけど、
自然と耳に入る可能性があるものっていうのが一番大きな違いかなと思っていて。
ラジコができて10年以上経ったので、
音声の環境っていうのはポッドキャストもラジオもかなり近いと思うんですよね。
昔のように私が入社した頃ってまだラジコができるちょっと前だったので、
都心だとAM入んないよみたいなことがまだまだあったんですけど、
今もアプリで聞けば音が悪くて聞けないなんてことはないので。
ポトフ
AMはだから音質がすごく良くなりましたよね。
阿部千聡
音楽もすごく綺麗に聞けます。
そう考えるとまだまだ地上波のラジオっていうのは生放送がすごく多いので、
そのタイムテーブルで言うと朝5時の幸島弘さんから、
少し録音番組などを挟みますけど、
ラジオとポッドキャストの違いと成長
阿部千聡
平日は深夜3時のジャンプまで基本的な生放送をお送りしている時間帯がほとんどなので、
そうすると地上波のラジオっていうのは、
意識してなくても、例えば家で誰かがかけてたら耳に入ってくるとか、
どっかのオフィスでかかってたら耳に入ってくるとかっていう、
リーチって私たちは言うんですけど、大きく血がとれるメディアだなっていうふうにまだまだ思っていて、
一方、ポッドキャストは始まっていきなり爆発的に跳ねるってなかなかやっぱりなくて、
うちのコンテンツで言うとオーバードさんっていうジェーンスさんのものなんですけど、
あれもやっぱりじわじわ増えていって、ファンが増えていって、
ファンコミュニティの要素がすごくポッドキャストは強いかなと。
ポトフ
そこが一番の違いですかね。
番組作りに関してもやっぱりちょっと違ってはいるんですか?
阿部千聡
そうですね。番組作りに関しては、ポッドキャストも2種類あって、
ポッドキャストオリジナルって私たちは呼んでるんですけど、
ポッドキャストでしか配信してないもの。
大きな番組もそうですし、オーバーザさんっていうツーさんたちの番組もポッドキャストでしか配信してないんですけど、
一方でハライチのターンだったり、爆笑問題カーボーイとかもあれもポッドキャストで配信してるって、
あれもポッドキャストの一つじゃないです。
あれは地上版でやってることの一部だったり、続きだったり、アフタートークだったり。
そういう番組は地上版のラジオとほぼ一緒の作り方、一緒の考え方でやってると思うんですけど、
ポッドキャストオリジナルの番組に関してだけ言えば、かなり少ない人数で作れるのと、
あとは時間を気にせず喋れるので、割とダラダラ喋っちゃうっていう感じがありますね。
ポッドキャストオリジナル番組とは
阿部千聡
それはいい意味でなんですけど、あと5分って決められた尺とかの中でやっていくので、
遅いでいく文化だと思うんですよね。これは言わないような意味で。
ポッドキャストは足してみるので、大した後作ってても思うんですけど、
ポトフ
あ、そうだ、思い出した。あれがさ、みたいなのが見られるんですよね。
本来ならやめちゃうようなところを。
そうです。そこは喋り手さんの意識の違いはあるかなと思いますね。
大吉さんの番組は地上版からということで、ポッドキャストに移ったのを見てて、
違いますか?大吉さんの喋り方というかトークの。
阿部千聡
あ、そうですね。だから順番とかをやっぱりプロの喋り手、プロの漫才手の人なんで、
やっぱ尺の管理がすごいできる人だと思うんですよ。
それが一旦しなくていいものなんで、
ポトフ
ものすごく整理された話じゃなくてもいいっていう意識で喋ってると思います。
それのほうがまた違う話が出てきますよね。
阿部千聡
そうですね。だから今最新はプチ鹿島さんと話してて、
ほぼ後半はなんのこっちゃのプロレスの話をしてるんですけど、
たぶんそういうの、地上版ではしてこなかったことの一つだと思うんですよね。
ポトフ
なるほど、なるほど。プチ鹿島さんもね、ポッドキャスト長くやられてはいると。
阿部千聡
はい、そうですそうです。
ポッドキャストだったら、別に聞きに来たい人が聞いてるものだからっていう意識があるので、
どうしても地上版のラジオだと、延々プロレスの話したら変えられちゃうかもしれないし、
つまんないなって思う人とかっていうのがあるんだと思うんですよ。
そこがちょっと話題選びとか喋り方は変えてるなって印象あります。
ポトフ
あとこれはちょっと言っていいものかあれなんだけど、
TBSラジオさんって一旦ポッドキャストを撤退というか離れてまた戻ってきたっていうところはあると思うんですけども、
阿部千聡
一体ないことしましたね、本当に。
ポトフ
会社として今ポッドキャストってどういうふうに見てるんですかね。
阿部千聡
会社としては佐藤さんご指摘の通り、
過去に10年くらい前に一度ポッドキャストのプラットフォームを予算の関係で手放してしまって、
その時は本当にストリーミングの時代が来るんだっていうふうに言われていて、
私もその時はポッドキャストはもったいないなって思いつつも、
ストリーミングの時代が来るのかって思ってたんですけど、来なかったんですね。
ポッドキャストの広告市場への期待
阿部千聡
ストリーミングよりポッドキャストの方がもう一回アメリカから盛り返したって。
ポトフ
そうですね。
阿部千聡
盛り返し方が前と違っていて、
今は多分TBSラジオだけでなく、スポティファイだったりとかアマゾンとか、
各放送局じゃないプラットフォームがオリジナルコンテンツっていうのをバンバン作ってきてると思うんですけど、
その中でポッドキャストがいずれ音声広告の、デジタル音声広告の市場になっていくっていうふうに我々は考えてるんですね。
今もポッドキャストのセールスもちろんしてるんですけど、
今はポッドキャストのセールスだけで会社が潤うようなセールスはもちろん全くできてなくて、
でもゆくゆくは、例えばYouTube広告のようなデジタル音声市場の中でポッドキャスト、
ラジコもそうだと思うんですけど、
ラジコとポッドキャストというのがもっともっと大きな市場になっていくっていう予測と考えのもとに、
なんとかそれにリーディングカンパニーと言っていいかわからないですけど、
リードできるようにいいコンテンツをたくさん出しておこうっていうのが、会社としての方針です。
ポトフ
だからアメリカではもう進んでますけども、自動的に音声広告があって、
ネットワーク、広告ネットワークでっていうことですよね。
その辺はもう始められてはいる?
阿部千聡
そうですね。それは内がっていうことじゃなくて、日本でもスポーティファイさんがかなりフィリップとなってやっていて、
もうそれにセールスで音声広告を出している企業もたくさんあります。
ポトフ
そうなんですよね。だから結構10年以上前ですけど、爆笑問題カゴイさんとかも早くからやられてたんで。
阿部千聡
そうなんですよ。フットズモとかね、すごい人気だったんですけどね。
ポトフ
はい、ですよね。聞いてましたし。ただインフラの金額というかコストも結構かかるのは間違いがないんで。
そうなんですよ。
なかなか決断としては難しいところだったと思うんですけども、
阿部さんはその頃も結構Podcastは聞かれてたんですか?
そうですね。でもどうしてもオリジナルというよりは、
阿部千聡
番組の二重でやっているところがすごく多かったと思うんで。
そうですね。今より。
Podcastオリジナルコンテンツを作るっていうのが楽曲の発想であるっていうよりは、
ラジオがなかなか若い人に聞かれない中、Podcastを聞いてもらおうみたいな対策だったと思うんですよね。
ポトフ
ただ今でもPodcastの、日本でもデジタルの広告ネットワークが始まってきてはいるんですけども、
企業で音声広告を持っているところはまだまだ少ないっていうようなことを聞くんですけども、
僕はPodcastだけじゃなくてラジオも含めて思うんですけども、
やっぱり動画のほうがちょっと優位というか。
それはもちろんそうだと思います。
だからPodcastであれラジオであれ、音声広告というか音声市場を
もうちょっと盛り上がっていくといいなと思っているんですけども、
このPodcast業界も含め音声業界に何か望むことというかどういうふうになってほしいとかって阿部さんの方でありますか。
望むことって言うとお前らがやれよって話にね、たぶん。
いやいやそういうわけじゃない。
阿部千聡
あるんだと思うんですけど、
そうですね、私長らく番組を作ったことしかなかった中で3年ほど外勤させていただいて、
初先輩もしくは後輩なんだけど長年セールスマンをやっていることと一緒にやっていて、
やっぱりすごく、何ですかね、まだまだ誰が聞いてるの?
効果あるんですか?っていうところがすごくあって、
それはやっぱりいい事例を作っていくってことしかない。
テレビのスポットの売り方ってすごく明確で、視聴率と連動して視聴率の良いところは高く売れるし、
いくらっていうとすごく明快な売り方があるんですけど、
ラジオってなかなかそういう売り方にできてないので、
でもそれができるのは、
一インプレッション1.2円みたいな、
それはちょっと新しい売り方だなと思っていて、
ポトフ
そういう明確な売り方になっていったんですけど、
阿部千聡
今はあまり売り方がわからない人にとっては、
一インプレッションの売り方として、
まず自分がやっていること、
店の人がやっていることに対して、
そういうもう明確な広告価値が 私たちが入社した頃よりもずいぶん進んで見えるようになったので
そこをちゃんと価値化させていくっていうことと あとは日本放送のオードリーの東京ドームがあれ素晴らしいと思うんですけど
そういうヒットコンテンツみたいなことを 出していくっていうことだと思うんですよね
オードリーの皆さんと作ってる方も何人か知っていて 様子とか伺われて
突然できるものじゃないんですよね
そうですね
10年間番組をやって番組をずっと愛してくれてたファンがいて
番組のことを大切に思ってくれてたのが
番組のことを大切に思っている若林さんと笠原さんがいて
それでやっぱ成立するものなので
うちの会社もよくオードリーみたいなやつやろうよ
作るのはできないんだって
あれやるのに10年かかってるんだよっていう
でもそれは10年かかるかもしれない 5年かかるかもしれないわからないですけど
ポトフ
ヒットコンテンツを作るんだって意識のもとに 多分やってないといつまでたってもできないと思う
オードリーさんはねすごくラジオに対する思い入れも強い感じで
ファンもそれに対してすごくコミットしてる感じはありますもんね
簡単にやれって言われてできるもんじゃないと
阿部千聡
そうなんですよ
でもああいうすごくいいコンテンツを
いいヒットコンテンツを
ムーブメントみたいな形で出すっていうのは
一つ大切なことかなと思っていて
うちで言うとオーバードさんって番組が
ポッドキャストの拡大
阿部千聡
してたんですけどね
ポトフ
リアルイベントとかもやられては
やっぱりだから視聴者というか
一般世間に対して分かりやすい形で
盛り上がってる感を見せたいところはありますよね
阿部千聡
やっぱりどうしても民放なので
成立が全くないと成立しない部分がどうしてもあるので
ニワトリ卵だと思うんですけど
売れるからいいものなのか
いいものだから売れるのかみたいなことってすごく難しいと思うんですけど
でもやっぱりいいものを
本当にコンテンツがあふれた社会になったので
もう箇所分時間の取り合いじゃないですか
もうやんなきゃいけないことがいっぱいあって
ネットフリックスもアマプラもある
どうしようみたいな感じの中で
それでもじゃあラジオ聞こうとか
ポッドキャスト聞こうって思える人を
どれだけ増やせるかが
多分そこに企業が価値を持ってくれるかだと思うんですよね
今TBSラジオさんで
ポトフ
ポッドキャスト番組ってどれぐらいあるんですか
明確に何個っていう言い方はしてないんです
阿部千聡
なぜかというと
例えば秋田賢人しか出ないっていう番組を
秋田賢人だけで堀井美香さんとやったりするのがある
ポッドキャストってそこが作り方が面白くて
毎週配信する必要なかったりするんで
全5回シーズン1みたいな
やり方をしちゃうんで
そうするとレギュラー番組の数え方っていうのは
ものすごく難しいんですよね
そうですね確かに確かに
ポトフ
そうなんですよね
阿部千聡
なので大体100って言ってます
ただ100以上のコンテンツは今
停車庫があってます
なるほど
ポトフ
阿部さんがこれからその全体を統括していく
ポッドキャスト担当は
阿部千聡
今日ちょっと来れなかったんですけど
大阪というものがいるんですけど
でも大阪だけでなくみんなで
ポッドキャストはシーズン2も
やろうかなのか
一旦終わりにしようかなのか
終わり時っていうのが
ポッドキャストの課題
阿部千聡
ポッドキャストは番組と違って
すごく難しいので
ポトフ
確かに
阿部千聡
無限に続けられちゃうので
ポトフ
続けられちゃいますね
そうなんです
阿部千聡
でも無限に続けられるんですけど
費用を持ち出しで
無限に続けるポッドキャストって
何のためにやってるんだ
どうしてもなってしまうので
ポトフ
特に企業としてはそうですよね
阿部千聡
そうですね
それだけがもちろん全てじゃないので
局としてこれはやっておこう
っていう判断があっても全然いいと
あるべきだと思うんですけど
一方で
別にそういう意思も何もないけど
とりあえずやっとこうになっちゃうと
今全ての人がポッドキャストって
作れるじゃないですか
それと何が
違うんだっけって
やっぱなっちゃうかなって
ポトフ
思うんですよね
無闇に作ればいいってもんではないですよね
阿部千聡
そうなんですよ
それはなんか
お仕事、会社でやる以上
やってよってなっちゃうかなと
ポトフ
意味合いは必要
そうですね
じゃあ
ポッドキャスト担当がその別で
おられるというところで
阿部さんはポッドキャストもラジオも含め
全部っていう感じなんですか
阿部千聡
3人同じ役職のものがいて
役職ばかりがいて
3人いろいろやっていこうみたいな感じ
ポトフ
なるほど
まだ
阿部千聡
立ち上がったばっかりなんで
フワフワしてます
ポトフ
けど今後
どういうことをやっていこうっていうのは
今の中であるんですか
阿部千聡
今後ですか
野望みたいな話になって
野望みたいな話です
そうですね
話題性の高い
ことを
やりたいなっていうのはあります
ずっとラジフェスっていうのをやっていて
ラジオ祭りみたいなの
毎年ずっとやっていたんですけれども
コロナ上陸直前の
2010年
かな
2019年の2月に
ラジオエキスポという
有料でお金を結構
リスナーの方にいただいて
やって
パシフィコ横浜でやったのが最後で
それから
なかなかそういう曲を上げたお祭りって
言われてないんですけど
今なかなか
何万人も集合することが
あまり推奨され
づらい世の中に
なっていて
これこそフジロックみたいな
ノッパラドンみたいなところだったら
ちょっと違いますけど
なかなかそういうのが
できないかもしれないんですけど
すごい話題性が
高くなおかつリスナーの方が
行ってみたいな
参加してみたいなっていうものが
いいなと
個人的には思っています
ポトフ
そうですね
ようやくだけどイベントも
そうです
阿部千聡
少しずつこの間のオーバーアザさんも
2000何人
LINEキューブ渋谷に
ツーレイズやってますので
ポトフ
そうかそんなに入ったんだ
阿部千聡
そうなんですそれはね
たった2000人かもしれないですけど
ここにいる2000人の方が
みんな同じ番組を聞いて
やってきてるっていうのは
すごく
なんですかね
胸が熱くなるものがあると言いますか
その熱気を見た
スポンサーさんとかがこんなに
この番組愛してる人がいるの
お客さんでいるんだなっていうのを
感じてもらえます
ポトフ
なんかやっぱり
ラジオとかポッドキャストって
映像と違ってすごく近く
阿部千聡
感じるじゃないですか
ポトフ
商品紹介すると結構
影響あるっていうのも聞いたことあるんですけど
阿部千聡
そうですね
ポトフ
そういうもんなんですかね
阿部千聡
やっぱり
科学的な
データはないんですけど
古くから
信頼メディアと言われるだけあって
パーソナリティの人が
美味しいって言って食べてるものって
やっぱり美味しそうだなって
思うと思うんですよね
テレビも同じような効果がもちろんあるんですけど
テレビとの違いを
考えると
距離が近い分
すごく
信頼してる親戚の人とか
友人みたいな関係地の中で
個人に
割とダイレクトに来ると思うんですよ
音声メディアって
皆さんってよりあなたっていう方が多いと思う
そうすると
食べてみたいみたいな
見てみたい
音が伝わりやすい
っていうのは
ポッドキャストの可能性
阿部千聡
それもコミュニティの
深さみたいなことだと思うんです
それよりも深さがラジオのほうがあると
ポトフ
テレビは
見せてるっていう感じが
阿部千聡
すごい出ちゃうという
視覚の情報が先に入ってくるので
それは仕方のないと思うんですけど
視覚効果のない分
ポトフ
本音な気がしますよね
阿部千聡
本当にですね
ポトフ
嘘はバレちゃうんですよ
バレるって言いますよね
阿部千聡
美味しいでわかるって言ってました
その美味しい嘘だろみたいな
ポトフ
なるほど
確かにビジュアルでごまかせる部分が
ありますからね
そうですね
阿部千聡
ピロッと出してあげました
ポトフ
なるほど
じゃあ
大吉さんとかって
どう
ポッドキャスト知らずに
安倍さんからお誘いしてやったことになってると思うんですけど
どう評価されてるかとか
阿部千聡
聞いたことありますか
ポッドキャストですか
誰が聞いてるかわからんってよく言ってます
ポトフ
結構お便りとか来るんですか
阿部千聡
メールとかすごく来るんですけど
当たり前なんですけど
ラジオよりは
当然リーチが減ってるので
たぶん
たまむすびをやってた頃って
ラジオ聞いてますってすごく言ってくださる方が
多かったらしいんですよね
周りから
なかなかポッドキャストって
一段難しいじゃないですか
ポトフ
そうですね
阿部千聡
ラジオを聞く人からさらに
若い世代だと逆回ると思うんですよ
そうですね
私の友人のお子さんなんて
TBSラジオ聞いたことないけど
ハライチのターン毎週
聞いてるポッドキャストで
ありがとうそれうちが作ってるやつなんだ
みたいな
そういう意識のもとの若い子って
いっぱいいると思うんですけど
20代くらいの世代
テレビがあってラジオがあってっていう
マスがしっかり確立された状態で
ポッドキャストなので
なかなか誰が聞いてんだかな
ポトフ
っていうふうには思ってる
なるほど
手応えをそこまで感じてない
阿部千聡
今1年ぐらい
なるほど
今度イベントやるんです
まだ発表になってないんですけど
まもなく発表になりますが
イベントやってみたりしたら
ポトフ
またちょっと変わるんじゃないかな
阿部千聡
と思ってます
ポトフ
そうですね
ラジオのほうが
リアクションを感じるのか
そうですよね
阿部千聡
生放送じゃないからだと思います
生放送のリアクションはすごく大きくて
たった2,3個とか
10個レベルでも
自分が放送して載せたものが
ダイレクトに反応が来るっていうのは
ポトフ
今来るっていうのは
阿部千聡
今まさに聞いてる
そこにいるって感じがするんですけど
ホットキャストはそうはいかないんで
ポトフ
そうですね
一旦ちょっと収録して
そうです
阿部千聡
それが
特に大輝さんなんて朝一を毎日やってる
方なんで
生放送のダイレクトで
ファックスが何千通ってくるっていう
世界で
主戦場にやってるので
ちょっと誰が聞いてんのかな
っていうのはあるんじゃないですかね
仕方ないなと思います
ホットキャストの告知戦略
ポトフ
なるほど
TBSラジオさんでもホットキャストがそれだけあると
告知も難しいんじゃないですか
阿部千聡
そうですね
ホットキャストの告知って本当に難しくて
これは私たちのこれからの課題なんですけど
どこに向かって
どういう告知を出していくのが
一番効果的なのかっていうのが
まだ全然検証できてないんですよね
ポトフ
地上波で
阿部千聡
盤線を出すのが
いいのか
ポトフ
いいのか
阿部千聡
Spotifyさんとかに
お金をかけてSpotifyとか
Amazon Musicに広告を打つのが
いいのか
絵を出すのが
ポトフ
いいのか
阿部千聡
その辺の検証が
うちもできてないですし
多分多曲さんとかもまだ
ポトフ
そうですよね
阿部千聡
ホットキャストの告知はここだよみたいなのって
ポトフ
あまり聞いたことがないので
聞いたことがないんですよ
阿部千聡
その辺もこれから戦略として
ポトフ
検証できるようにしつつ
立てていくということですよね
そうです
ありがとうございます
ポッドキャストの価値と音声広告
阿部千聡
阿部さん個人としては
ポトフ
ポッドキャスト
どうこれからなっていくと
見てます
そうですね
阿部千聡
一定数
これは理想論ではあるんですけど
曲制作のポッドキャストの
カテゴリーが
曲制作のポッドキャストの
価値みたいなものを私たちがもっと
出さなきゃダメだなとは思ってるんですね
誰でもできるものだからこそ
プロが作ってるものと
そうじゃないものの差っていうのは
ちゃんとないと
一番目だと思っていて
それは優劣ではないんですけど
劣ってるとか優れてるとかではなくて
それがさっき言ってたみたいな
ハライチのターンは
ハライチのターンのポッドキャストの
TBSラジオしか出せないものだし
ポッドキャストも吉本工業さんが
作ってるんじゃなくて
TBSラジオが作ってる意味みたいなものを
ポトフ
ちゃんと出さなきゃいけないと思うから
阿部千聡
なるほど
その辺の
まず一つは放送局が作ってることの
価値っていうのを打ち出していく
ようにもっとしなきゃなっていうのが
ポッドキャストの中では思っているのと
もう一個は
市場価値みたいなことで言うと
もっと多くの企業の人が
使いやすくするような
プラットフォーム化というか
してきたらいいんだろうな
と思っていて
YouTubeとまではいかないですけど
その企業が
広告費を考えるときに
メディアがあって
ウェブがあってっていうときに
そのメディアの中に音声
さっき佐藤さんもおっしゃったように
音声広告っていうのをみんなが
作ろうって思えるような
そういう価値のある媒体に
なっていけないなっていうのを
思っています
ポトフ
そうですね
企業の公式のポッドキャストとかも
もっと出て
音声広告がまた
そこの中で使われてっていう
ところがあるといいですよね
阿部千聡
そうですね
オンドベリアでポッドキャスト作ってる
企業さんもいっぱいいると思うんですけど
作るのはすごく簡単な分
気に入ってもらう
こうするのめちゃくちゃ大変なんですよ
大変ですね
企業のオンドベリアで
何百万もかけて作っても
100再生みたいなのだったり
どこに目標を持って
作ってるかにもよると思うんですよね
出すってことが目標だったら
それで構わないと思うんですけど
そういうのの
もしかしたらコンサルティング的なことを
もしかしたら放送局が
やっていくっていうのも
一つの新しい
セールススキームなのかな
なんていうのを逆に私は
営業3年間やっててすごい思いました
制作の知見を持って
これこうすればいいのに
みたいな
ポトフ
けどそれこそちょっとしたことで
音質を上げるとか
阿部千聡
音質を上げるとか
告知の仕方を変えるとか
そんな長くしないとか
いろいろあると思うんですよね
ポトフ
その辺はラジオ局さんは
もっと長い年月やられてきて
そうなんですよね
阿部千聡
そうだと思います
ポトフ
それこそ100年とかそういう歴史だと思うので
ラジオのほうは
そのノウハウを確かに
活かせてもらえると
嬉しいかもしれないですね
阿部千聡
そこが新しい何か
きっかけにもしかしたらなるのかな
なんて思ってます
ポトフ
では最後に
TBSラジオさんで
リスナーさんにお伝えしたいこととかありますか
告知でも結構ですか
阿部千聡
そうですね
TBSラジオは何か昨今あんまり
インターネット中心に
いい噂を聞かないで
そうでもないですよ
そんなことないですかね
そんなことないですよ
長く聞いてらっしゃる方とか
ご心配していただいてたりするのかと思うんですけど
過渡期なので
本当に過渡期で
私たちも手探り探り探りでやっている中で
でも
割と会社が好きで
TBSラジオというものが好きで
働いている
メンバーがすごく多いので
なんかこう
音声コンテンツが
いずれね
なんか
なくなっちゃうなんていう人もいますけど
そんなことない
メディアとして
ちゃんと
皆さんの生活に根付いたメディアに
引き続きなれるように
頑張りたいと思っているので
見捨てず聞いといてください
という感じでしょうか
ポトフ
ありがとうございました
TBSラジオの阿部千里さんでした
阿部千聡
ありがとうございます
ありがとうございました
37:42

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