-
-
ポトフ
日本ポッドキャスト協会 ニュースレターのポッドキャストです。
2024年9月30日に、ポッドキャストは20周年を迎えるということで、
今年はアニバーサリーイヤーということで、日本ポッドキャスト協会では、
1月から7月までですね、ポッドキャストに関わりの深い配信者の方や、
企業の方をお呼びして、いろいろお話を聞いているマンスリーインタビューの企画をしておりますが、
今月は、TBSラジオでポッドキャストを担当などもしております、阿部千聡さんをお呼びしております。
編成戦略部というところにですね、移動になったばかりでのお話ではありますが、
その前でもですね、ポッドキャストを担当されていたりして、今後もポッドキャストに関わりがあるということで、
いろいろお話を聞いております。
阿部千聡さんはですね、大吉ポッドキャストを一旦ここにいますというポッドキャストを担当されたりしていて、
今後もですね、その番組については担当されていくということのようですが、話の中にですね、
まだ非公開の情報ということで、イベントやりますという話を少ししてましたが、
これはですね、少し前に発表がありまして、大吉ポッドキャストを一旦イベントやりますというですね、
イベントが7月24日ですね、有楽町アサヒホールで行われるということです。
あとトークの中で何度か出てきています、オードリーのAll Night Nippon in Tokyo Domeの話をしていますが、
これはですね、2月18日に行われたですね、オードリーを担当するラジオ番組ですね、
All Night Nipponのイベントで、東京ドームに5万3千人、全国の映画館とかのですね、ライブビューイングが5万2千人、
オンライン生配信が5万5千人が鑑賞するという、合計16万人が鑑賞するというですね、イベントがありまして、
ちょっとそのね、やはり影響は業界ではあったかなというところもありますが、
そんな話もしております。
で、TBSラジオさんがポッドキャストをどう見ているのか、どういうふうに行っているのかっていうところと、
ラジオとポッドキャストの違いなんかも聞いておりますので、よろしければ聞いてください。
どうぞ。
今月はですね、TBSラジオの阿部千里さんにお越しいただいております。
ポトフ
阿部さんよろしくお願いいたします。
阿部千聡
よろしくお願いします。TBSラジオの阿部と申します。
ポトフ
はい。TBSラジオということでラジオ局さんですけども、
最近はポッドキャストも結構たくさん出されているかなと思うんですけども、
阿部さんの今のTBSラジオでのお立場というかは、どのような形なのか教えていただいてもよろしいでしょうか。
阿部千聡
はい。私は2007年にTBSラジオに新卒で入社しまして、
そこからずっと長く番組制作に携わってきたんですが、
2021年の3月頃ですかね、コロナ真っ只中の時に、
いわゆる営業外勤、セールスマンの部署に営業マンとして移動して、
そこで3年くらい営業マンもいたんですが、つい今月の1日付けの組織変更で、
今NOWは編成戦略部というところで、いわゆる放送局の編成部だと思っていただけると間違いないかと思うんですが、
そこで会社全体の音声コンテンツのことだったり、長期的なことだったり、
中期的なことだったり、短期的なことだったり、セールスとかも含めて、
会社のいろんなことの、会社公認の雑用係だと私は思います。
ポトフ
なるほど、幅広いですよね。
阿部千聡
そうですね、幅が広いかなと思います。
ポトフ
個別に番組を何か担当するというわけではなく、全体を見るみたいな形なんですかね。
阿部千聡
担当している番組もいくつかあるんですけれども、
大きく会社から求められていることは、もうちょっと大きな目で見るっていうことなのかなと思っております。
ポトフ
5月1日からということで、収録時点まだ1週間ぐらい。
阿部千聡
そうですね、5月1日まで。
ほぼほぼ。
まだ全然営業マンやってる感じです。
ポトフ
そうですね、ありがとうございます。
ちなみに、いくつか担当されている番組も終わりだということですが、
どのような番組を担当されているんでしょうか。
阿部千聡
そうですね、本来営業マンの立場では番組を担当するってあんまりないと思うんですけど、
私が長く、たまむすびという番組の、
2023年の3月に終わった、1年前に終わった番組なんですけど、
赤江珠穂さんの番組を長くやってた関係で、その番組が終わった後に派生してできた
岡田大吉さんのポッドキャスターの番組をセールス担当も兼ねて、
ずっとこの1年担当させていただいていて、
それは今編成部になっても引き続き担当しているという状況です。
その他には、基本的には制作部のものが番組のディレクターとかプロデューサーというのはやるんですけど、
先ほども佐藤さんからお話があったように、とにかく今コンテンツが増えまくっているので、
ちょっと制作部だけでは抱えきれないものだったりとか、
あとは営業要請で立ち上がっていて、スポンサーさんとのやり取りが非常に多いものだったりというのを、
今回編成戦略部でいくつか引き取ると言ったらいいかどうかあるんですけど、担当させていただくということでやっております。
ポトフ
なるほど。
結構、博多大吉さんがポッドキャスターを始めるという時は、
玉結びが終わってということもあって、結構話題にはなったと思うんですけども、
阿部千聡
あ、なるほど。
そうですね。唯一のトークの生放送のレギュラーということで、
ちょっと終わるときに寂しいなっていうのを思ってくださっているっていうのを聞いていたので、
他のパートナーの方は割と自分のオンラインサーモンを持っていらっしゃったりとか、
山里さんだったらラジオ番組うちで深夜にやってくださっていたりとか、
あとはそのSNSですごく発信したりとか、
みんなそういう個別で発信をされているパートナーとか純レギュラーの方が多かったんですけど、
大吉さんってSNSもやってないので、
ポトフ
確かに。
阿部千聡
そうなんですよ。玉結びがないと、朝一はああいう構成の番組なので、
大吉さんがプロレス見に行ってさって話をする場所ではないかと思って、
そういう話をするところがなくなっちゃうなっていうのを聞いていたので、
やりませんかっていうのをこれだけしたという。
ポトフ
なるほど。
阿部千聡
はい。
ポトフ
でも、一旦ここにいますっていう番組ですね。
そうです。これは大吉さんが考えたタイトルなんですけど。
なるほど。
阿部千聡
で、結構聞かせていただいても、結構フランクに晴らしていただけるかなっていうところ。
ポトフ
そうですね。はい。
阿部千聡
それこそスタッフの阿部さんとかも出てる回とかも。
そうなんですよ。
こんなことを言うと夢がないって思われるかもしれないんですけど、
まあ予算のない番組ですので、
満パンもなければ予算もないので、
大吉さんもそれは分かってらっしゃるので、
ビッグゲスト呼ぼうとかそういうことではなく、
ラジオを作っている人ってのはどういう人なのかとかですね。
あとは意外と玉結びの中のタイムテーブル上には一緒に名前が載ってたんですけど、
直接対談したことってあんまりないよねみたいな。
なるほど。
人を呼んでみたいとか。
ポトフ
そうかそうかそうか。
そうなんですよ。
そうですよね。なかなかないですもんね、そういう機会。
阿部千聡
そうなんです。この前山里さんがすごい忙しい中、山ちゃんが来てくださったんですけど、
大吉さんと山里さんって2人で対談ってほぼないんですって。
ポトフ
確かにあんまり見たことないですね。
そうなんです。
阿部千聡
緊張するなとかって2人で喋ってたので、
そういうことをするにもポッドキャストのサイズ感といいますか、
何か仕掛けを設けるわけではなくですね、
一応台本とか構成みたいなもの簡単にはあるんですけど、
生放送ともちょっと違うんで、
いいんちゃったなとか、ここはカットしようみたいなことは別に後からできるので。
ポトフ
じゃあそんなに細かく決めてなく。
阿部千聡
そうですそうです。
ポトフ
阿部さんから見て、地上波のラジオとポッドキャストの大きな違いとかってどう見られてます?
阿部千聡
そうですね、一番の違いはやっぱりポッドキャストは聞きに行かないと聞けないもの。
地上波のラジオは聞きに行かなきゃ聞けないものでもあるんですけど、
自然と耳に入る可能性があるものっていうのが一番大きな違いかなと思っていて。
ラジコができて10年以上経ったので、
音声の環境っていうのはポッドキャストもラジオもかなり近いと思うんですよね。
昔のように私が入社した頃ってまだラジコができるちょっと前だったので、
都心だとAM入んないよみたいなことがまだまだあったんですけど、
今もアプリで聞けば音が悪くて聞けないなんてことはないので。
ポトフ
AMはだから音質がすごく良くなりましたよね。
阿部千聡
音楽もすごく綺麗に聞けます。
そう考えるとまだまだ地上波のラジオっていうのは生放送がすごく多いので、
そのタイムテーブルで言うと朝5時の幸島弘さんから、
少し録音番組などを挟みますけど、
阿部千聡
それはいい意味でなんですけど、あと5分って決められた尺とかの中でやっていくので、
遅いでいく文化だと思うんですよね。これは言わないような意味で。
ポッドキャストは足してみるので、大した後作ってても思うんですけど、
ポトフ
あ、そうだ、思い出した。あれがさ、みたいなのが見られるんですよね。
本来ならやめちゃうようなところを。
そうです。そこは喋り手さんの意識の違いはあるかなと思いますね。
大吉さんの番組は地上版からということで、ポッドキャストに移ったのを見てて、
違いますか?大吉さんの喋り方というかトークの。
阿部千聡
あ、そうですね。だから順番とかをやっぱりプロの喋り手、プロの漫才手の人なんで、
やっぱ尺の管理がすごいできる人だと思うんですよ。
それが一旦しなくていいものなんで、
ポトフ
ものすごく整理された話じゃなくてもいいっていう意識で喋ってると思います。
それのほうがまた違う話が出てきますよね。
阿部千聡
そうですね。だから今最新はプチ鹿島さんと話してて、
ほぼ後半はなんのこっちゃのプロレスの話をしてるんですけど、
たぶんそういうの、地上版ではしてこなかったことの一つだと思うんですよね。
ポトフ
なるほど、なるほど。プチ鹿島さんもね、ポッドキャスト長くやられてはいると。
阿部千聡
はい、そうですそうです。
ポッドキャストだったら、別に聞きに来たい人が聞いてるものだからっていう意識があるので、
どうしても地上版のラジオだと、延々プロレスの話したら変えられちゃうかもしれないし、
つまんないなって思う人とかっていうのがあるんだと思うんですよ。
そこがちょっと話題選びとか喋り方は変えてるなって印象あります。
ポトフ
あとこれはちょっと言っていいものかあれなんだけど、
TBSラジオさんって一旦ポッドキャストを撤退というか離れてまた戻ってきたっていうところはあると思うんですけども、
阿部千聡
一体ないことしましたね、本当に。
ポトフ
会社として今ポッドキャストってどういうふうに見てるんですかね。
阿部千聡
会社としては佐藤さんご指摘の通り、
過去に10年くらい前に一度ポッドキャストのプラットフォームを予算の関係で手放してしまって、
その時は本当にストリーミングの時代が来るんだっていうふうに言われていて、
私もその時はポッドキャストはもったいないなって思いつつも、
ストリーミングの時代が来るのかって思ってたんですけど、来なかったんですね。
阿部千聡
ストリーミングよりポッドキャストの方がもう一回アメリカから盛り返したって。
ポトフ
そうですね。
阿部千聡
盛り返し方が前と違っていて、
今は多分TBSラジオだけでなく、スポティファイだったりとかアマゾンとか、
各放送局じゃないプラットフォームがオリジナルコンテンツっていうのをバンバン作ってきてると思うんですけど、
その中でポッドキャストがいずれ音声広告の、デジタル音声広告の市場になっていくっていうふうに我々は考えてるんですね。
今もポッドキャストのセールスもちろんしてるんですけど、
今はポッドキャストのセールスだけで会社が潤うようなセールスはもちろん全くできてなくて、
でもゆくゆくは、例えばYouTube広告のようなデジタル音声市場の中でポッドキャスト、
ラジコもそうだと思うんですけど、
ラジコとポッドキャストというのがもっともっと大きな市場になっていくっていう予測と考えのもとに、
なんとかそれにリーディングカンパニーと言っていいかわからないですけど、
リードできるようにいいコンテンツをたくさん出しておこうっていうのが、会社としての方針です。
ポトフ
だからアメリカではもう進んでますけども、自動的に音声広告があって、
ネットワーク、広告ネットワークでっていうことですよね。
その辺はもう始められてはいる?
阿部千聡
そうですね。それは内がっていうことじゃなくて、日本でもスポーティファイさんがかなりフィリップとなってやっていて、
もうそれにセールスで音声広告を出している企業もたくさんあります。
ポトフ
そうなんですよね。だから結構10年以上前ですけど、爆笑問題カゴイさんとかも早くからやられてたんで。
阿部千聡
そうなんですよ。フットズモとかね、すごい人気だったんですけどね。
ポトフ
はい、ですよね。聞いてましたし。ただインフラの金額というかコストも結構かかるのは間違いがないんで。
そうなんですよ。
なかなか決断としては難しいところだったと思うんですけども、
阿部さんはその頃も結構Podcastは聞かれてたんですか?
そうですね。でもどうしてもオリジナルというよりは、
阿部千聡
番組の二重でやっているところがすごく多かったと思うんで。
そうですね。今より。
Podcastオリジナルコンテンツを作るっていうのが楽曲の発想であるっていうよりは、
ラジオがなかなか若い人に聞かれない中、Podcastを聞いてもらおうみたいな対策だったと思うんですよね。
ポトフ
ただ今でもPodcastの、日本でもデジタルの広告ネットワークが始まってきてはいるんですけども、
企業で音声広告を持っているところはまだまだ少ないっていうようなことを聞くんですけども、
僕はPodcastだけじゃなくてラジオも含めて思うんですけども、
やっぱり動画のほうがちょっと優位というか。
それはもちろんそうだと思います。
だからPodcastであれラジオであれ、音声広告というか音声市場を
もうちょっと盛り上がっていくといいなと思っているんですけども、
このPodcast業界も含め音声業界に何か望むことというかどういうふうになってほしいとかって阿部さんの方でありますか。
望むことって言うとお前らがやれよって話にね、たぶん。
いやいやそういうわけじゃない。
阿部千聡
あるんだと思うんですけど、
そうですね、私長らく番組を作ったことしかなかった中で3年ほど外勤させていただいて、
初先輩もしくは後輩なんだけど長年セールスマンをやっていることと一緒にやっていて、
やっぱりすごく、何ですかね、まだまだ誰が聞いてるの?
効果あるんですか?っていうところがすごくあって、
それはやっぱりいい事例を作っていくってことしかない。
テレビのスポットの売り方ってすごく明確で、視聴率と連動して視聴率の良いところは高く売れるし、
いくらっていうとすごく明快な売り方があるんですけど、
ラジオってなかなかそういう売り方にできてないので、
でもそれができるのは、
一インプレッション1.2円みたいな、
それはちょっと新しい売り方だなと思っていて、
ポトフ
そういう明確な売り方になっていったんですけど、
阿部千聡
今はあまり売り方がわからない人にとっては、
一インプレッションの売り方として、
まず自分がやっていること、
店の人がやっていることに対して、
そういうもう明確な広告価値が 私たちが入社した頃よりもずいぶん進んで見えるようになったので
そこをちゃんと価値化させていくっていうことと あとは日本放送のオードリーの東京ドームがあれ素晴らしいと思うんですけど
そういうヒットコンテンツみたいなことを 出していくっていうことだと思うんですよね
オードリーの皆さんと作ってる方も何人か知っていて 様子とか伺われて
突然できるものじゃないんですよね
そうですね
10年間番組をやって番組をずっと愛してくれてたファンがいて
番組のことを大切に思ってくれてたのが
番組のことを大切に思っている若林さんと笠原さんがいて
それでやっぱ成立するものなので
うちの会社もよくオードリーみたいなやつやろうよ
作るのはできないんだって
あれやるのに10年かかってるんだよっていう
でもそれは10年かかるかもしれない 5年かかるかもしれないわからないですけど
ポトフ
ヒットコンテンツを作るんだって意識のもとに 多分やってないといつまでたってもできないと思う
オードリーさんはねすごくラジオに対する思い入れも強い感じで
ファンもそれに対してすごくコミットしてる感じはありますもんね
簡単にやれって言われてできるもんじゃないと
阿部千聡
そうなんですよ
でもああいうすごくいいコンテンツを
いいヒットコンテンツを
ムーブメントみたいな形で出すっていうのは
一つ大切なことかなと思っていて
うちで言うとオーバードさんって番組が