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業界の海外史上が見えてくる番組、PODCAST AMBASSADOR。
この番組では、受賞ポッドキャストアンバサダーことあらいりなが、
業界目線とリスナー目線で音声業界の注目の動きを紹介、
そして国境を超える番組作りに向けて日々取り組んでいるプロジェクトについて、
ストーリーテリングを使ってお伝えしています。
さて、今回は、ポッドキャスト翻訳プロジェクトシーズン2の第2話です。
前回のエピソードでは、コロナがターニングポイントとなって
方向転換することにしたこのプロジェクト。
新たに、日本の音声業界を盛り上げるという目標を設定して、
まずやり始めたブログ解説についてお話をしました。
人気が全然出ないブログを書き続けて1ヶ月半。
ここで、初めて存在を知ったボイシーとの出会いについて、
今回はお話をしていきたいと思います。
本編の書き起こしをご覧になりたい方は、概要欄にリンクを貼っておりますので、
そちらからご覧ください。
さて、ポッドキャスト翻訳プロジェクトシーズン2第2話なんですが、
今回は初めて私がボイシーという存在を見つけるという回です。
昨年の春、日本の音声業界を盛り上げることを目標として、
香港の片隅からブログ解説をし始めたというところまで、
前回お話をしていったんですが、
なんせ人気が全然出なかったんですね。
読んでくれている人がほとんどいないと。
ただですね、ブログを週に2,3回ぐらい交渉しつつ、
ネタ探しだったり、音声業界のリサーチをしていたわけなんですが、
そんな時、見つけてしまったんです。ボイシーを。
この音声業界のリサーチというのは、どういう目的でそもそもやっていたのかというと、
ポッドキャスト翻訳プロジェクトのピッチのためにしていました。
シーズン1をすでにお聞きいただいた方はご存じかもしれませんが、
このプロジェクト、海外で人気の英語ポッドキャストを翻訳、
吹き返して日本語版として配信するという内容でして、
それには翻訳の元となる英語ポッドキャストの制作者にですね、
ちゃんとお断りを入れておかないといけないんですね。
無駄に放送してしまってはダメです。知的財産権の侵害になってしまいます。
なので、そのためには相手にピッチ、いわゆるプレゼンをしてですね、
日本語版として放送することでこんなメリットもありますよということは
分かってもらわなきゃいけないわけなんですが、
その際に日本のマーケットがそもそもどういうものなのかという、
市場動向はマストで必要な内容になってくるんです。
そこで、じゃあ日本の音声業界の市場規模が今どれくらいなのか、
業界でのキープレイヤーは今誰なのかということを地道に調べていったわけなんですが、
そこで出てきたのがボイシーだったんです。
初めてですね、ボイシーというのを見た時、実はあまりピンときませんでした。
私はですね、もともとポッドキャストを聞き込んでいたので、
いわばリスナーにとっては、iTuneだったりSpotifyだったりっていう、
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どのスマホを持っていようが関係なくですね、
プラットフォームの枠を超えてリスナーが好きなアプリで聞けて、
しかも無料というところが音声メディアの当たり前だと思っていたんですね。
一方でボイシーは専用アプリをダウンロードしないといけないということがですね、
個人的には最初手間だと感じてしまったんです。
というのも当時私が持っていたAndroidのスマホの容量がパンパンでですね、
新たにダウンロードできる隙間もなかったんですよね。
なので、横にそこが個人的には当初納得がいきませんでした。
が、いろいろリサーチをしていくうちに、
この会社のミッションにはものすごく共感するところがあって、
いろんなサービス設計も私のようなリスナー目線ではなくて、
クリエイター目線で例えば音声コンテンツが作りやすくすることで市場を広げていくというようなやり方もあるんだなというふうに考えていくようになりました。
そこからですね、ボイシーのウェブサイトを舐め回すように読んでいったんです。
リスナー専用のページじゃなくて、企業概要とかサービス内容とかが載っている企業ページの方です。
そこのプレスリリースを一つ一つ見ていったときに、オーディションという文字をついに見つけたんです。
しかも英語ニュース、食いついて読んでいくと、ニューヨークタイムズの記事を取り上げて英語単語解説をするという新しい公式番組のパーソナリティを募集中と。
そうなんです。これがですね、ボイシーニュースブリーフ。今私が担当しているボイシーの公式英語ニュースの番組だったんです。
この募集を見つけたのが昨年の5月の中旬。募集締め切りまでですね、2週間を切ったぐらいのタイミングでこのたまたまオーディションを見つけました。
おお、これ間に合うじゃないかと思ったんですね。ただ私人生で一度もオーディションなんてものを受けたことがなかったんですよね。
ピアノの発表会とか就職面接とかですね、そういうことはあるんですけれども、オーディションっていう本格的な自分の声とか演技とかを見てもらうための場所というのは全くしたことがありませんでした。
いやいやどうするのと。そこでですね、まず相談したのが夫でした。実は私の夫は大学で演劇を専攻していた元役者なので、オーディションめちゃくちゃやってきた人なんですね。
なのでオーディションの極意というか、そういうことを聞こうと思ったんですが、ちょっとですね反対されたんです。これ反対された理由はお金が出ないから。
このパーソナリティーになってもお金が出ない。これはですね、夫はお金が出ないようなことには時間を使うなというような反対理由では全くなくて、
彼自身もですね、こういうエンタメ業界で昔ちょこちょこ仕事をしていく中で、駆け出しの役者の弱みにつけ込んでプロデューサーなんかが強く出ていくなんていうことを経験してきたからだったんですね。
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国によっても規制なんかは違うんでしょうが、彼から見るとそこが結構心配だったというところでした。
ただ、私にとってはこのポッドキャスト翻訳プロジェクトを続けていくために、日本の音声業界で活躍するきっかけには絶対になるだろうということは確証していたので、やっぱりこれやろうと思ってですね、オーディションを受けることを決めました。
ちなみに今は夫もですね、私の収録日にはいつもより早く帰ってきてくれたり、こういう音声関係の活動をすごく応援をしてくれていて、3歳の娘もですね、最近では私のマイクとヘッドフォンで遊びたがるぐらいになっています。
さて、話は戻ってオーディションです。締め切りまであと2週間を切った中で私がしなければいけなかったオーディションというのは、3分の自己紹介と指定された英語ニュースを収録してボイシーに送るという案外シンプルなものでした。
もちろんこの時コロナ真っ只中ですし、すべてオンラインで行われるというのは予測はしていたんですが、やっぱりここが声のメディアですね。ボイシーの収録専用アプリを使って自己紹介のニュースを収録して送れば完了という、実は応募する先のボイシーという人たちの顔を見ることなく、ズーム面接なんかもなくできてしまうというものだったんです。
この時ですね、すでにブログでテキスト版と音声版の同時配信をし始めて1ヶ月半ぐらいが経っていたところでした。なのでこのオーディション用の自己紹介というのも、いつものブログ制作の要領でですね、原稿を書いてそれを読むという方法で始めました。
いやー、これ何回も書き直しましたね。志望動機ももちろん盛り込まなきゃいけないし、自分の今までの略歴も入れて3分という制限時間もある。
普段のブログというのは自分で時間制限もなしで、その時に自分が発信したい内容をまとめて自由に放送ができるものなんです。それに対して今回のオーディションというのは話すテーマが決まっていて、しかも3分という時間制限もある。そんな制限がある中でですね、音声配信をするということ自体が実は初めての経験でした。
なので何度も喋る順番を入れ替えたり、印象に残るキーワードを探したり、できるだけ3分飽きずに聞いてもらえるようなストーリー展開というのが、この自己紹介でできないか色々試行錯誤をしました。そして収録です。
ここではですね、もう噛まないこと。これが一番大変でしたね。普段3分ベラベラと喋り続けて1回も噛まないことってありますか?自分で書いた文章でもアプリの録音ボタンを押した瞬間に緊張してしまってですね、噛んでしまったり、しかも今回は日本語だけじゃなくて英語のニュースの原稿も収録しなきゃいけないということで、原稿を書いてからの収録だけにですね、確か3日間ぐらいかかりました。
そんなこんなで無事、送信ボタンを押してオーディション応募完了となったわけなんですが、この送信ボタンを押してから、あと気になるのは結果ですよね。応募締め切り日の翌週から早速結果発表がされるという予定でした。
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当日の朝からですね、なんだかそわそわして、スマホを見ながらメール来てないかな、なんかアプリに連絡来てないかなと5分に1回ぐらい見てました。来なかったんです。その当日。そして翌日一通のメールが来ました。
今回たくさんのご応募をいただき悩んだ末、残念ながら全体のバランスを見てパーソナリティを他の方にお願いすることになりました。
もうショックでしたね。私、全力投球したものは絶対合格するだろうと、普段からですね、なぜか変な自信を持っているのか、これ受かるだろうと確信をしてたんですね。こんなに音声について熱く思っている人は他にはいないだろうと。ただですね、ダメでした。落ちました。初オーディション。
ここでふと思った方いらっしゃるかもしれませんが、じゃあ今なんでパーソナリティやってるのと。そうなんです。私一度オーディションに落ちてるんです。実はこのボイシーニュースブリーフという番組の初期メンバーでは私ないんです。1.5期生とも言いましょうか。実は他の方と時間差あるんです。
この復活劇、どうやって一度落ちたオーディションからパーソナリティとなったのか。こちらは次回のエピソードでお届けしたいと思います。
さて今回はポッドキャスト翻訳プロジェクトシーズン2第2話ということで、ボイシーとの出会いと初オーディションについてお話をしていきました。実はオーディション落ちてたんですね。最初からこのボイシーニュースブリーフをお聞きの方はすでにどういう展開なのかご存知かもしれませんが、ここから一発逆転復活劇が始まります。
次回のエピソードでは一度落ちたオーディションからどうやってパーソナリティとなったのか、ついに日本の音声業界を盛り上げる活動につながっていくのかお届けしたいと思います。
今週の金曜日は通常放送、そして来週6月14日に続きのシーズン2第3話をお届けしたいと思います。ぜひお楽しみに。
今回のエピソードを聞いた感想は書き起こし配信をしているノートのコメント欄かツイッターでお寄せください。お待ちしております。最後までお付き合いいただきありがとうございました。
ポッドキャストアンバサダーのあらいりながお送りしました。それでは次回のエピソードで。