2025-06-23 24:47

フィラーカットはもう古い?AIに真似できない「生感」こそがポッドキャストの未来だと語る回(ep.4)

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ポッドキャスト配信者や制作者にとって、永遠の課題ともいえる「フィラーカット問題」。今回は「えー」「あー」といったフィラー(意味のない言葉)を編集でカットすべきか?という、頭の痛いテーマに切り込みます。

一般的に、聞きやすさのためにフィラーはカットするのが当たり前とされています。しかし、かねりんは「フィラーはむしろ、あった方がいいのでは?」という大胆な説を提唱。その心は「だって人間だもの」。

近年、AIが生成する音声コンテンツや、音声コンテンツ制作の現場では、ノイズもフィラーもない完璧なものがよしとされています。しかし生成AIは逆に、人間っぽさを出すために、意図的にフィラーを入れたりもします。そんな時代に突入したからこそ、人間がAIと同じ土俵で「完璧さ」を競うのではなく、編集されていない「生感」や「本物らしさ」で勝負すべきではないか、という主張です。

Avivも、先日鑑賞した落語で、噺家がフィラーを巧みな「話術」として使い、独特の「間」や「エモさ」を生み出していた体験を語ります。私たちがコンテンツとして届けたいのは、単なる言語情報ではなく、その場の「空気」そのもの。安易なカットは、その場の空気感を損ない、コンテンツの価値を毀損してしまう可能性があるのです。

もちろん、ビジネス目的の番組や、情報を簡潔に伝えたい番組では、タイパ(タイムパフォーマンス)を意識したカット編集が有効な場合もあります。大切なのは「なぜフィラーをカットするのか(しないのか)」という設計思想を持つことだと思います。

当たり前とされている常識を一度立ち止まって疑い、自分の番組がリスナーに届けたい価値は何かを深く考える。今回のエピソードが、あなたのポッドキャスト制作におけるヒントになれば幸いです。

【目次】

() オープニング

() 今回のテーマ:ポッドキャスト編集、フィラーカットは必要か?

() かねりんの新説「フィラーはあった方がいい」その真意とは?

() AIがフィラーを真似する時代、人間が目指すべき方向性

() 作り物ではない「本物らしさ」で勝負するということ

() 今の常識「タイパ至上主義」は10年後も正解なのだろうか

() 落語家はフィラーを話術として使う!「えー」に宿るエモさ

() 僕たちが届けたいのは情報ではなく「生身の人間の空気感」

() すべてのフィラーを消すのは思考停止?目指すべき編集デザイン

() 社会の価値観は10年で変わる。未来を見据えたコンテンツ作り

() 結論:常識を疑い、自分のポッドキャストの価値を再定義しよう

() エンディング

【今回の放送回に関連するリンク】

なし。

【番組の概要】

ポッドキャスト配信者&制作者の目線から、コンテンツの作り方や伸ばし方のリアルを赤裸々に語りつつ、議論を深めていくリアルトーク番組です。

【お便り】

質問箱:https://x.gd/Q_Kanerin

【番組公式ハッシュタグ】

#ポッドキャストわかんない

【パーソナリティ(MC)】

▼かねりん

・KANERIN Podcast Studio / 代表

・渋谷Web3大学 名誉教授

「刑事司法実務の最前線で多数の犯罪捜査を指揮。2017年から暗号資産業界へ参入。数々のグローバルプロジェクトに参画しコンサルティング、情報分析・アドバイザリー業務を提供。犯罪捜査の最前線で培った知見を、仮想通貨のリスク回避や資産防衛に活かすCrypto Security Evangelistとして活動。ミュージカル、コンサートライブ動画配信事業、長年の音声配信業、テックメディア立上げ等の経験を活かし、KANERIN Podcast Studioを創業。」

X: https://x.com/kanerinx

Voicy: https://voicy.jp/channel/2534

note: ⁠ https://note.com/kanerinx/membership⁠

▼Aviv Haruta

KANERIN Podcast Studio

長年音楽に傾倒し、音楽的感性を活かしたポッドキャストコンテンツ制作/編集を得意とする。

Podcast:https://x.gd/standfm_aviv

【プロデューサー】

かねりん https://x.com/kanerinx

【サウンド・アーキテクト】

Aviv Haruta https://x.com/oji_pal

【カバーデザイン】

かねりん https://x.com/kanerinx

【制作/著作】

KANERIN Podcast Studio

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サマリー

このエピソードでは、フィラーカットの是非について議論されており、AIには模倣できない人間らしさがポッドキャストの未来において重要な要素であることが強調されています。また、編集作業がコンテンツに与える影響が探求されています。ポッドキャストの未来において、生感や生会話感の重要性が語られており、特にフィラーの扱いや音声編集の美学がコンテンツのエモーションやアート性にどのように影響を与えるかが議論されています。

ポッドキャストの編集作業
この番組は、ポッドキャスト配信者・制作者の目線から、ポッドキャスト制作の理想と現実をお話しするフォーク番組です。
こんにちは、KANERIN Podcast Studio代表KANERINです。
同じく、Avivです。
今日のテーマは、ポッドキャストの編集作業。フィラーのカットはした方がいいのか問題。
ということで、頭の痛いテーマやっていきましょう。
これね、実際頭痛いなーって自分にも感じるんだよね。
自分にも?
Aが多いからね。
まずフィラーというのはですね、おさらいですが、Aとかあーとかね、うーんととか、この意味のない言葉でございます。
でも結構、この語調を整えるって意味では効果的な場合もあるんだけどね。
なんかそれさ、普通に会話してる分には全然違和感に感じないんだけども、
なんか音声でコンテンツにする時には、カットするのが当たり前だよねってなってますね。
当たり前だよねとはなってるようですね。
そうなんですよね。そしてこれを言わない人はいないんで、プロ中のプロのMCとか慣れたとかは言わないんでしょうが、それはプロだからであってですね。
普通の人はAとかあーとか言いまくりなんですよ。
言っちゃうよね。
言っちゃうね。言わないと喋れないもんね、なんかねっていうところがあって、そして自分ではあんま気づけないっていうのがありますと。
俺自分で自分の編集してて多いなと思うのが、あーとかいいとか、考えてる時にこの母音が出ちゃう。
はいはいはいはい。
特にえーっとってなっちゃうかな。
いらんことを言ってしまうということだね。
考えてる時にね。
でこれ、まあそういったのも含めてカットの作業をするんですけど、まあ動画配信者、音声配信者みんなわかりだと思いますが、まあ音声配信者つってもポッドキャスト番組じゃないとわからないと思いますけども、
30分番組でね、まあ余裕で数百箇所ぐらいのカット作業入りますわ。
うん。で、まあこれやって当たり前だよねなんだし、別に慣れてきたらそうさショートカットキーを習熟してしまえばそんなに別に時間くそかかんないとはいえ、
物理的にカットの時間かける工数でめちゃめちゃ大変ではあって、そしてあまり面白い作業でもないということで、
AIと人間らしさ
今日ね、俺は一個の説を持ってきましたよ。
説?なになに?
カネリン説。
フィラーに関する。
そうです。いいですか?フィラーはあったほうがいいという説です。
いいじゃないですか?その心は?
人間だもの。
だって人間だもの。言うと思ったよ。
逆によ、ちょっと今日はディスカッションしたい。僕はもう、じゃあそのフィラーは逆にカットしないほうがいいんじゃねえのっていう立場でちょっと話したいです。
でね、まあAIでこの間ポッドキャストができるようになったじゃない?ペラペラペラって。
あー結構衝撃だったよね。もう慣れた感あるけどね。
あれはさ、もうAIだからさ、ノイズもないしさ、フィラーもないのが普通でさ、逆にちょっとフィラーを入れてるぐらいじゃないですか。
かなり入ってるよね、意図的に。
意図的に。なぜかっていうと人間ぽくするために。
で、なんかこれから本当にAIでいろんなコンテンツがAIになってく中でさ、なんか僕らは違和感を感じるんですよね、やっぱり。
で、見る気なくなるんだよね、そのAIが生成したなとかって思うとさ。
今さ、あのAIが当たり前になってくると、あ、AIだなってわかるようにまずなって、で、まずなった後にそのAIの言ってることをどういう心持ちで聞くかっていうそのモードの切り替えにちょっとね、繋がっちゃってるような気がするんだよね。
あ、これどうせAIが言ってんだから正しいことをスラスラと言うんだろうなっていうふうに、まあ聞き流しててもわかりやすいっていうふうに俺はちょっと感じるし。
あとあの人間だったら早く確信をスラスラと言ってくれよっていうような感じになる人もやっぱいるんだよね。
まあ要するにですね、から結論までが1分かかるとかさ。
うん。なんでその今過渡期なんで、AIというものに僕らは過剰に反応して、AIだなって思うと読む気なくなるとか価値を低く感じてしまうっていうのがあるんだけど、
これもう5年も10年もして慣れてきたらさ、まあAIってそれは当たり前で、みんなパソコン使ってるよねぐらいのレベルで、あ、AI使ってるよねってなってくるからさ。
誰もわざわざ言わないよね。
そうです。言わないですよ。その時に僕らがどう感じるのかっていうのをちょっと想像して、今回の説にたどり着いてるわけですよ。
だって人間なもの説ね。
だって人間なもの説。だからその、編集をすればするほど作り物になってくんすよね。
そうだよね。
で作り物ってのは、AIがお箱なんですよ。
うん。
ってことはそこを勝負できるのは僕たちの生感とか本物らしさっていうところの方で勝負した方がいいんじゃないのかっていう話ですよ。
本物らしさもヘッタクレもその生身の人間が目の前で喋ってるっていうのが一番本物なわけだよね。
そうなんですよ。だからそのノートブックLMのポッドキャストっぽい番組の男女の会話はさ、意図的に学習して人間っぽいフィラーとかをあえて入れてるんだけども。
そう。それを真似する人もね、もう出てきたからね。
それを真似する人もね。
エンタメとしてね。
でも所詮それはフィラーの最適解であって。
そうだね。
寄せ集めのオリジナルではなく最大公約数じゃないですか。
うん。
だからさ、本当の生の人間のトークってさ、いきなり10秒ぐらい黙っちゃうとかさ。
うん。
いきなりわけわかんない虫飛んできて、なんだこれ。みたいなのが入ったりするわけじゃん。
で、それはすごく人間っぽくてナチュラルなコミュニケーションじゃない。
そうね。
そのナチュラルなコミュニケーションってものに僕たちはね、渇望感を持つ気がしてんのよ。
あー。
ここ5年10年。
もうデジタルデジタル人工物人工物で来るとね。
そうなんす。だからこの、今はね、今はコスパとかタイパとかっていう価値観だから、
YouTubeとか特にそうだけど切って切って切って切って情報詰めまくって、
いかに感聴率を上げるかみたいな最後まで聞かれるようにとかいろいろやってんじゃない。
なんかそれ聞くたんびにお金の匂いがしてしょうがないんだけどね。
まあ、そのビジネス的な最適化を求めるんだったらやっぱりその今のトレンドに合わせてそうなるんだけど、
それはPodcastでもそれは無視できない流れが来てると思ってるんですが、
フィラーのエモーション
俺はそこはだからたびたび言うんだけど、今の価値観に合わせてると今しか価値がなくなるから、
100年後ぐらいを想像して、だからより本質的にはどうなのかっていうところを考えてコンテンツ作りをしたいよねって思うわけですわ。
そこよそこ。そこでしょ。そこよそこ。
だよね。だよね。
そうなのも、だからディスカッションなんねえんだよ、これ相手がいねえから。
2人ともこっち側だから。
俺はちょっと違うよ、それは違うよって言わなきゃなんねえんだよね。
ほんのほんだよね。まあいいよ別に言わなくて。
だから今の常識に従うと、フィラーはカットした方がいいしツメツメにした方がいいし、
冒頭はミュージック何秒も垂れ流してるとリドスされるかとか色々あるんだし、それは正解なんだろうけど、
それはきっと数十年後の正解じゃなくなってるから、今だけ消費されればいいですかって考えると俺は嫌なんですよ。
長くロングテールを狙いたいっていうことでしょ。
そうなんですわ。
こんなこと10年前に話してた人いたんだっていう、それになりたいわけですよ。
よく10年前でこれで出してたねみたいな。今でこそそうだけどさ、10年前ってこんなコンテンツ誰も聞かないじゃんねみたいな。
なんかこの前10年前のホリエモンのyoutubeとか見たら、うわあすげえなんか人間くさいこと言ってるなって感じはしたけどね。
あ、そうなの?何それ。
なんだっけ。
今と違うってこと?
いやいや、人間くささがやっぱり今の時代よりも昔の方が濃い気がするんだよね。
ああ、なるほど。
いろんなものにやられてない感じがするっての。
なるほど、まだ若い青いってことですか。
青いというか、周りの文化がそうだったんじゃないかね。
10年前ってそんな昔じゃないけどね。
だから10年前にはね、多分AIはみんな知ってるよね。
アーティフィシャルインテリジェンスっていう単語はみんな知ってるけども、いやあそんなのね、2040年くらいからポチポチ出てくるんじゃないの?みたいな。
そういうモードだったじゃない。
SFの中の話。
SFの話だったのよね。
今AIはSFですって言ったら、ああそういう人もいますよねって眺められちゃうっていうさ。
老害ですね。
老害ですねってなっちゃうけどさ。
これほどにもね、急にこのAIが入ってくるっていうのは全く予想できなかったというか、予想する必要すら何もなかったって感じじゃないかな。
そうしたらやっぱりみんな人間ね、生身の人間がどういうパフォーマンスをやるかっていうことで、ある意味切磋琢磨したりね、和術を磨いたりボイトレしたりね。
このさ、5年くらい前にさ、ビジネスショブームみたいなのあったじゃない。
あったね。
オンラインサロンブームっていうのかな。
で、その時にさ、その辺をさ、こう経て僕たちが思ったのってさ、なんかその著名人がよく言ってるのはさ、みんなと一緒なのがリスクだとかって。
よく言ってたね。
オリジナルで解かないみたいなこと言ってんじゃない。
僕はそこは同意なんですが、そこでなんかある程度みんなそうだよねってなってるはずなのに、なぜかAI使ってみんな似たようなことをしだすっていう。
意外とね。
だからなんかその、僕やっぱWeb3に入って出ての時にいろいろ打ちひしがれて思ったのと同じことなんだけどさ、みんな口で言ってるほど本心で思ってねえなっていうことなんすよ。
まあ言葉っていうのをね、フィルターで使った以上は、やっぱり大元を表してないじゃない。必ず劣化するじゃない。
情報劣化してますね。
言葉にした時点でね。
じゃあ今の感情を全部絵にしますとか音楽にしますって言ったってどっかしら劣化するじゃない。
これを劣化じゃなくてそのできた成果物に対してどんだけアートを感じるかとかエモさを感じてその後なんか行動したくなるかとかっていうのは全く別問題だとは思うんだけどね。
その成果物っていうのがほとんどがAIでできるようになりましたってなるとさ、フィラーをわざと入れてこられるのももう当たり前になっちゃったら、フィラーを取る取らないの議論っていうのを超えて何を求めるかっていう議論に早く行っちゃった方がいいような気がするよね。
そうなんですわ。だからそのフィラーがどうこうではなく、僕たちの空気に手を加えるなっていうことなんだよ。
そうね。
空気を届けてるんだから手加えた瞬間にそれは腐るみたいな。
あ、フィラーでね思い出したけども、この前ね落語を聞きに行ったんだよね。
あっちゃー。
ある新内さんのねちょっと聞きに行ってね。
羨ましいね。
フィラーのちょっとことがやっぱ気になったわけ。話し家さんの話し方って結構特徴あるでしょ。
あるね。
前振りの時なんかね。
昨日言ったわけなんですけども、とかわざと入れるんだよね。
はいはいはい。そうね。
ってなもんでして、これもとかね。
フィラーがないと成立しないね。そう考えると。
わざと話術の一部として入れてるんだよね。
どちらかというと後に入れるんだよね。
でそれをね観察してるとさ、フィラーを気にしないで聞いてる時よりも気にして聞いてる時の方が、うわやっべこの人たちのフィラーエモって思うんだよね。
これ人間から出てんじゃんって感じになるんだよね。
これもう本当ねつい先々週のことなんでね、まさかね今日ここで喋るとは思わなかったけども。
フィラーのエモさね。
だってあれだよ、もう親うちの人とかもさわざと入れるんだよね。
ってなもんですけども、おーっとかね。
フィラーというものに僕たちが出会わないよね。音声コンテンツってね。みんなカットしようから。
そう。だからこの和術和芸っていうような世界になると、フィラーをどう相手に響かせるか、その結果どういうエモーションになるか。
生感の重要性
っていうのは多分、芸術だからさ、芸術の域の世界の話でね、もう散々パラ培われてきてるんだろうなって想像するよね。
今度聞いてみようかな。
聞いてみてほしいね、それ。
フィラーってね彼らは言うのかどうかわかんないけどね。
だからそこなんすよね。
だから完全にそっちに行く可能性もある気は知ってるんですよね。
生感。生感が一番重要みたいな。
生人間感。生会話感。生会話感かな。
そうだね、生会話感。だからさ、例えばこのズームでね、よく言われるこのデメリットでさ、ちょっと遅延があって被っちゃうとかあるじゃん。
でもそれがリアルじゃないですか。
あ、この人たち今ズームで会話して頑張って撮ってんだなーっていう。
それが伝わったら伝わったらいいじゃんって。
空気だから。
俺ズームとかね、コロナ騒動の時にさ、
俺もう散々パラやっぱり仕事でもね、プライベートでも、それこそこのオンライン会議システムっていうののね、いいとこ悪いところ、
明らさまになっちゃったでしょ。
結論としては俺はもう大嫌いなんだけどさ。
実際に会いに行くよりもだいぶね、制約がなくなるんで、使わざるを得ないっていうか、
仕方なく使ってるけども、こんな便利なもんはないと思うんだけども、嫌いなんだよね。
なぜって言ったら、AI感じゃなくてデジタル感じゃなくて遅延感があるから人間感が薄れるっていう、それだけなんだよね。
はいはいはいはい。遅延ね。
絶対に遅延があるんで、このポンポンっていうこの話のピンポンがさ、だいぶ阻害されるじゃない。
遅延がなかったとしてもやっぱ情報量が少ないよね。
情報量少ないよね。情報量が少ないっていうことをこの人間が感じられるように人間の五感とか六感が鍛えられちゃってるんでね。
いやまさにそれで、まさにそうなんすよ。そのね、映像だと結構みんな自覚的だけど、音はさ結構みんな無自覚にいろいろいじっちゃうんだよね。
そうだよね。
だからそのちょっと詰めるとかさ、それってさ、映像でいうところのちょっと目の位置を少し左ずらすとかなんかそういう意味じゃねえのって。
とか思うわけです。不自然になるよって。
目を動かしたら別人になっちゃうよ。
わかるでしょ。それなんか動かしちゃいけないものを動かしてんじゃないのかしらって。その間とかさ。
まあそういうことだよね。間が大事とはいろんな人が言ってるし、俺も本当激しく同意だと思うよね。
だからそれで良しとするのは、多分その喋っている言語情報を伝えたいだけだ。オーディオブックなんだっていう考えならいいかもしれないけど。
僕らみたいにこの空気がコンテンツだよねっていう考えであれば、触っちゃダメなんだよね。
ノータッチ。ノータッチ。
せっかくこのエモさの一部として表現されてたのにも関わらず欠落しちゃうと。
そうですね。
フィラーの編集について
だからあえて残した方がエモいかどうか感じるかを別として、元に忠実ですよと。オリジナルに忠実ですよと。
だからその音声の編集も、それこそサウンドアーキテクトのウェブに言うのも釈迦に説法なんだけど。
何を目指してそこの設計にしていくかっていうことだけだよねって。
ただフィラーがありますカットしますだったらそれただのロボットなんで、そうじゃないでしょと。
この番組はこういう風でこういう空気を伝えたいんで、じゃあここのフィラーは詰めた方がいいよね、このままない方がいいよね、そのままの方がいいよねっていうのを設計していくべきなんですよね。
かなり高度な設計ですよ。
これ、うちらの放送を編集をするときにね、フィラーを必ずカットするケースなんてのもたまにあって、
無意味なフィラーが二つ重なるときとかね。
例えばそれがさ、いわゆるあのみたいなね。
そしたら最初の二つはもうカットして、最後のあのだけ残すと。
はいはいはい。
言ってること分かるでしょ。
さすがサウンドアーキテクトで考えてフィラーを残してカットして素晴らしいですね。
だから三つとか二つとかね、あったらどっち残すとかっていうのもちょっと考えるし。
それからフィラーの話してるときは今話したとこはね、ここは当然中身なんで変えられないし。
だから最終的に何を伝えたいかっていうね、とこだよね。
まあほら、これパロディ番組、これパロディじゃないんだっけこれは。
パロディ番組はまた別番組。
別番組なんでね。
これは大真面目な番組。
大真面目な番組なんでね、本当にカットしちゃダメなものはカットしちゃダメなところはあると思うけども。
ただそのアートを伝えたいんだったらそのアーティスティックに最後になるようにどうするのかっていうデザインをして、
カットすべきなとこはするし、しちゃダメなとこはしないしみたいな判断はいるだろうけども。
教養番組とかためになるとか、大真面目でビジネスのためとかいったらね、カットしまくりの方がいいに決まってるなんていう場所も多々あるだろうね。
目的によるということですね。
そう。
俺最初ね、音声だったらいくらでも切れるけども映像なんか切れるわけねえだろうっていう風な頭で昔いたんだよね。
ところがYouTubeがこんだけ世の中にバンバン出てきて、
それもビジネス系とかが出てくるとさ、むっちゃくちゃ切られてても別に何にも困らないしむしろそっちの方が効率がいいみたいなタイパーがいいみたいなね。
タイパー。
そんなイメージのものがこんだけ世の中で当たり前になるとは当時全く想像できなかったね。
映像なんか切ったらガクッガクッガクッってなるじゃんって言ってたんだけども、いやそれが何かっていう感じじゃない。
もう慣れちゃったもんねみんなね。
まだしばらくは続くんだろうなこういう価値観。
だからまあいい塩梅のところで落としていくしかないですわ。
あんまりぶっ飛びすぎても誰にも見つけられずに埋もれたまま100年後も埋もれてるからね。
そう。価値観っていうね、この漢字三文字の単語って俺結構好きでさ。
価値観が社会的に変わるのっていうのはやっぱり10年かかるんですよ。
なるほどね。10年で変わるんだでも。
一人一人が変わっていったその創傷が10年ぐらい続くとなんかね、
価値観の変化
いや昔10年前はこれが当たり前だったよねみたいな話がやっとできるみたいなさ。
そんぐらいゆっくり進むもんじゃないかなと思うんだよね。
次の10年後に向けてちょっとなんかメス入れたいですな。
でそれを結構段階的に加速するのがテクノロジーの進歩とかね。
イノベーションとかさ。そういうやつなんで。
いやだからそっちの話も大好き好物なわけなんだけどさ。
技術ができたからといって人間がガラッと即変わるなんていうのはまあありえないよね。
なのでその価値観。
10年後の価値観をじゃあどうやって作りますか。そのためにどういう放送をしますか。
フィラーはどうしますかっていう観点で処理していけばいいんじゃないのとはちょっと思ったけどね。
いいと思います。さすがです。
結構これ答えないんで何でも言いたい放題って感じだよね。
まあそうだね。ただまあ今回の放送でもしこれ聞いてくれてる人に対して言いたかったのは
常識を疑えってことかな。
それはね常識は疑った方がいいですよね。
なんか当たり前だよねって思って何も考えないことこそちょっと考えたくなっちゃうこのタッチなんでね。
まあちょっといろいろ模索しながらやっていきましょう。
ぜひよろしくお願いします。
はいということでこの番組では毎回ポッドキャスト配信にまつわるあれこれをフリートークしていきます。
お聞きのポッドキャストスタンドでフォローしてください。
ぜひ星5つの評価もつけて応援してください。
このセリフも時代を表すものだと思います。
懐かしんでください。
懐かしみましょう。
ご感想は特命の質問箱かハッシュタグポッドキャストわかんないで呟いてください。
それではまたお会いしましょう。
バイバイ。
24:47

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