1. 政治経済情勢活用ラジオ[PESUニュース]
  2. [11-2] 中国は中東や東欧だけ..

今回の放送は本当に面白いので、絶対シリーズ通して聞いてほしいです! by 飯田


世界経済の潮流 2024年 Ⅱ

中国の構造問題と世界経済への影響 / 令和7年2月 /内閣府 政策統括官(経済財政分析担当)

⁠https://www5.cao.go.jp/j-j/sekai_chouryuu/sa24-02/index-pdf.html⁠


▼本日の番組チャプター▼

() 不動産ババ抜き、少子高齢化による生産人口減少、世界GDPシェア16%を持つ国が沈む影響

() 中国は輸出入を多くする国なので世界中の経済に波及する。一帯一路構想により最大取引国である国が多数

() 地理的に近い中東諸国はわかるとして、東欧諸国だけでなくスペインや北欧、ドイツも輸出入最大相手国はアメリカではなく中国である

() 環境配慮のグリーン先進国であるEU諸国は中国からEV・電気自動車やその他を輸入している。中国が持つ欧州市場シェアは6割以上。なぜその構造に?

() 中国のEV最大手のBYDはすでにイーロン・マスク氏の米テスラより販売台数は上回り、売上は電気自動車セクターで5兆円を突破

() 中国の消費者感覚の変化。高所得者層は日本や欧米の品質の良いものを求めていたが、いまは国内で良いものがあるから国内製品を優先して買っている(貿易摩擦は関係なし)

() 中国はスモッグがモクモクしていて工場が動いていて、というイメージで止まっているのはマズイ。植林・緑が増えている国でも世界トップ、木材の輸出国に。

() 中国経済の良し悪しが日本にどのような影響があるか?はもちろんながら、レポートの価値は価値観アップデートしてどうビジネス展開・変化していくかが重要

() 最近の中国のマクロ経済の動向には「過剰供給」や「世界経済全体のリスク要因」も。レポート読み解きがこのシリーズのメインです。


※政治経済情勢は刻一刻と変化していますが、この放送は【2025年3月17日】時点で収録した内容です。ご了承下さい※


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設立趣意:私たちが目指すこと (note)

⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠https://note.com/pesu1759/n/nf02fcb099e48⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠⁠


政治経済情勢活用ラジオは、毎日6時間以上国内・海外のニュースや経済レポート情報を見ている野村さんと、インタビューワーの飯田が、政治経済情勢を経営活動に活用できないかを目指して情報を読み解いていく試みの番組です。


普段から政治や経済のニュース新聞等を複数読んで精査する時間のない経営層やビジネスパーソンを対象に、時代や環境の流れをお伝えします。


■政治経済情勢活用ラジオ[PESUニュース]

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■注意事項

株価の上下や為替の上下、個別の業界や個別の企業などといった投資情報を取り上げているのではまったくなく、日本や海外の政治経済の環境が自分の会社や人生に与える影響を知ったうえで選択できるようになることを目指します。放送中のいかなる表現においても将来を断定するものではなく、あくまで私たちが想定した仮説に過ぎません。

サマリー

中国は現在、グローバルな貿易において、中東や東欧だけでなく、西ヨーロッパの一部であるスペインとも深い関係を持ち、最大の貿易相手国となっています。また、BYDは電気自動車市場でテスラを上回る売上を誇っています。日本の消費者は、中国製品に対する見方が変化してきています。中国が西ヨーロッパのスペインを含む多くの地域で最大の貿易相手国となり、電気自動車の主要な輸出国であることに注目が集まっています。特にBYDがテスラを超える売上を記録しており、日本の人々は中国の実態に対する認識をアップデートする必要があります。

中国の貿易関係
マクロのニュースを日常に落とし込む政治経済情勢活用ラジオ、前回からの続きです。
【山本】ババ抜きしながら、社会保障費があって、初恒例化でおもしが乗っかり、まずいじゃないですか。
【山本】人口減少を現実に、今の合計特殊出生率が1.0%前後。
【山本】世界のGDPの視野の16%近く持ってるんでしょ?
【山本】じゃあ、中国沈んだら16%沈むよね?
【山本】そうなんです。だから、マクロ経済の人たち、中国経済、すんごいセンシティブに見てる。
【おだしょー】だって、そもそもさ、たぶん次の話だと思うんですけど、中国国内で終わんないじゃない?
【山本】あ、そう。
【おだしょー】だってさ、日本の経済発展の時もさ、日本はさ、輸出入でさ、他の国も恩恵があったりしたわけでしょ?
【山本】そうそうそうそう。
【おだしょー】今、中国が沈むってことはさ、中国と輸出入してる国全員波及的に死ぬよね、みたいなのがレポートに書いてあるんじゃないの?
【山本】そういうこと。
【おだしょー】その可能性を断言はしないですよ、もちろん。政府のレポートだから。今の文脈でいうと、例えば一帯一路構想っていうのがあって、
結構中東とか、それこそ東ヨーロッパぐらいまで、マジで今、中国が貿易量一番がほとんど取ってるんですよ。
みんなね、アメリカだと思いがちかもしれないですけど。
【山本】中国の最大輸出国ってことね?
【おだしょー】向こう側から見た。
【山本】だから中国から見た?
【おだしょー】そう、逆側。例えばイランとかイラクとかの最大輸出相手国は中国だってことね。
【おだしょー】中東とかやったら、地理的に近いからアメリカよりも中国だよね、かもしれないですけど、東欧とか東ヨーロッパね。
【山本】トルコとかね。
【おだしょー】西ヨーロッパの一部ですらも中国一番になってるんですよね。
【山本】どこそれ、例えば?
【おだしょー】例えばスペイン、あと北欧諸国ですね。
EV市場におけるBYDの台頭
2020年時点なんで、おそらく2023とか24、ウクライナ侵攻、ロシアの以降はちょっと変わってるのはあるかもしれないですけれども、
例えばドイツとかもですね、中国が最大の貿易相手、ここにすでになっている。
中国からヨーロッパ、EVと風力発電、太陽光発電、この辺りがすごく輸出してて、
欧州ってグリーン先進国というか、環境に良いものを使いましょうっていう政策を。
【山本】新しいエネルギー系ね。火力発電が原子力じゃないやつね。
【おだしょー】火化石燃料使いましょうねっていうのをやってて、その文脈で国内産業が発達するだろうって思ってたら、
中国がとんでもなく安く作れちゃうから、それこそ政府が国内の内需も込みでドットコドットコお金を出して、
EVとかそういう新エネルギー新技術の方にすごい予算をかけて資本投下してあげて、
余ったから、余ったからでもないんだけど、欧州にどんどん輸出しようぜって言ったら、
欧州最大貿易国になっちゃったみたいになってるんですよ、今。
【山本】前注目入生とった話ってあるんですけど、電気移動車がめっちゃ強いんですよね。
【おだしょー】そうそう。【山本】その話もう一回お願いできます?
【おだしょー】もともと自動車産業といえば、ドイツ、アメリカ、当然日本っていうこの3カ国が強いよねって言われてたんですけど。
ベンツとかのドイツ、ホールスクーワーゲンとかあったり、ゼネラルモータース、フォードとかのアメリカ。
日本はもう言わずもがないですよね、トヨタ。【山本】そうです、トヨタですね。
ハイブリッドはトヨタさんめちゃくちゃ強いんだけど、EVっていうところになると、
ヨーロッパにおけるEVの市場シェアっていうのが6割から7割と言われておる。
【山本】それは一社で? 【おだしょー】さすがに中国社全部ではあるんですけどね。
中国勢という観点で見ると、国別という観点で見ると、欧州の6割から7割ぐらいは中国。
東南アジアもほぼ中国に抑えられてるっていうのが今の現状。
【山本】なんかさ、トヨタとかめっちゃ強いじゃないですか。中国のEVっていうか電気自動車関係で、すごい有名な会社名とかあるんですか?
【おだしょー】最近、日本でもちょいちょいCMを見るBYD。中国のトヨタみたいなもんでさ、電気自動車における。
アメリカのテスラが多分一番有名だと思うんですけども。
【山本】イーロン・マスクのやつね。 【おだしょー】そうそう、イーロン・マスクさんのテスラ。
猛追していて、猛追どころか、ごめんなさい、2024年に逆転していて、市販機ごとの販売台数で言うと、今BYDの方が上。
【山本】テスラより売れてる? 【おだしょー】テスラより上っていう状況になっております。
【山本】トヨタにも売れてる? 【おだしょー】トヨタにも全然売れてます。
【山本】全然売れてるんですね。 【おだしょー】全然売れてます。
桁が正直違うんじゃないかなっていうぐらい、僕の感覚だとね、桁っていうのは本当の数字の桁ではなくて、そこはちょっとあれなんですけど。
【山本】BYDって会社としての売り上げってどれぐらいあるんですか?
【おだしょー】だいたい5兆2000億円。 【山本】5兆!?
【山本】5兆ってさ、トヨタって何本くらいあったっけ?
【おだしょー】まだもしかしたら決算が出てないので、2024年の年間っていうのはまだ出てないんですけど、2023年度でだいたい45兆円ですね。
【山本】そんなあんねん。バケモンやな。 【おだしょー】バケモンなんですけど、ただね、ガソリンとかハイブリッドも含めなんで。
【おだしょー】電気自動車っていうセクターでいうと、BYDさんの方が勝っちゃってる。
【山本】そりゃそうやけど、どんだけトヨタがでかいかよくわかるよねって話があるけど。
国内消費者の意識変化
【山本】5兆円もあんねん。
【おだしょー】っていう中で、その一部というか、それなりのシェアが中国国内で売れてるっていうのも特徴。
これはね、ちょっと感覚の話になっちゃうんで、この資料には書いてない部分でもあるんですけど、
中国の人たちの消費者の感覚っていうのが、それこそ世界の工場って言われてた時期では、
日本のものだとかアメリカのものとかドイツのものの方が質がいいイメージっていうのを持っておられて、
お金持ちの方々とか資産を持っておられる方々、高所得の方々っていうのは日本のものを買いに来てたんですよね。
そうなんですけど、中所得者とかでも全然買えるんだったら日本のものを買いたいっていうふうなマインドだったのが、
今ね、中国国内のもの買いたいってみんな言うんですよ。
【山本】だからさっきの内需の国になったっていうのも、そういうとこにも出てるんじゃないかってことね。
【おだしょー】そうなんです。例えば日用品とかが特に顕著なんですけど、ユニチャームさんとかカオさんとか、
それこそ5年前10年前だと、ユニチャーム買おう!もう買う買う買う!買うよ!って感じだったのが、
え?今国内でさ、ハンアンとかあるやんみたいな感じなんですよ。
で、ケッサンにも出てる。中国化はちょっとしんどいですって書いてるんですよ。
【山本】なんか資生堂とかもそうだよね。
【おだしょー】そう、資生堂。化粧品とかもそうです。
【山本】なんか中国進出苦しいみたいなの見たことありますけど。
【おだしょー】そうそうそうそう。っていうのがちょっとした流れというか、国内感情になってて。
別に貿易摩擦が云々とかっていう問題ではなくて、国内の人たちが国内の製品を優先して内需で買ってるっていう構造に変わってきてる。
中国の貿易と電気自動車
【山本】なるほど。イメージでいうとさ、さっきの電気自動車もさ、
欧州とアメリカにすごく輸出して売れてますよっていうのじゃなくて、国内でも売れてるって言ってるじゃないですか。
【おだしょー】そうなんです。
【山本】だから多分ね、僕もそうだったんですけど、中国が世界の工場のイメージで止まってるイメージって、
あの、スモークがすごくてさ、工場から煙がブワーってなってるみたいなイメージや。
【おだしょー】そうそうそうそう。
【山本】今は電気自動車ブンブン走っててってこと?
【おだしょー】そうそうそうそう。
【山本】そういうイメージってことね。
【おだしょー】だし、例えばまあ火力発電、もちろんね、石炭火力発電もすごいやってるんだけど。
【山本】もちろんね。
【おだしょー】もちろん。ただ、例えばロシアからの天然ガスの輸入量がすごい今多くなってて、
天然ガスって比較的石炭や石油よりは単純な石油よりは環境に良いから、ちょっと環境の指数とかも上がったりとかしてた。
当然風力、水力、原子力も彼らやりますから。
で、太陽光もちろんね、個人宅にはつけてっていう。
もちろんそうではない地域もたくさんある中で、ただ元気な地域というか、いわゆる都市化が進んでいる地域っていうのはそういうことも行われている。
【山本】僕調べたことがあってなんですけど、中国のイメージとこれ全く違うやつでね。
昔驚いたやつなんですけど、最も世界で植林と森の増えてる国なんですよね。
【おだしょー】そうか。そうやったね。
【山本】中国って木ばしばし切って工場やってみたいな感じだけど、緑化してる面積が圧倒的に多くて、日本も森減ってます。
アメリカ、欧州も減ってますの中で、とんでもない数で緑が増えてるのは中国でみたいな。
国土とね、山の方とかあるから一概には言えないと思うんですけど、増えてる量の方が多いみたいな。
【おだしょー】そうなんですよね。
【山本】植林しまくって森が増えたから、木材の輸出国としてすごく伸びてるみたいな。
それイメージ違うよね。中国ってめっちゃ工業製品で、黙々のスモッグでのイメージかもしれんけど、植林して木を送ってるわ電気自動車ブンブンだわ風力強いわみたいなね。
【おだしょー】そうそうそうそう。
中身は実は不動産の完成間際のそれをやってて、内需が進んでて、なんと実は少子高齢化で上が蓋されつつ、日本みたいなことになってるしみたいな。
価値観じゃないですけど、認識アップデートしていきましょうねが、このシリーズでやりたいことだよね。
【山本】その中で中国経済、例えばね、日本の直接の影響として、中国経済が調子が良いか悪いかっていうところは直接的に影響を受けますよっていうのはもちろんあるんだけど、
ある上で中国でビジネスされてる方もたくさんおられると思うし、これから中国でビジネスしようかなって思っておられる方もたくさんおられるとは思うから、
その構造の変化の中で適応していかないといけないっていうところは思いますよとか、実際そうしてくださいねっていうことがレポートの中で書かれている。
世界経済の動向
【佐藤】ちなみにレポートの目次見ると、最近の動向でマクロの動向、貿易の構造、過剰供給とかも書かれてるんですけど、その辺の話は今したって感じなのかな?
【山本】過剰供給だけしてないね。
【佐藤】じゃあそれちょっと休憩の後取りますか。
【山本】了解です。
【佐藤】第2章になると、2024年後半の世界経済の動向として、アメリカ、欧州、あと世界経済全体のリスク要因みたいなのも資料には含まれてるみたいなんですけど、この辺のお話も聞けるってことでよろしいですか?
【山本】軽くお話ししましょうかねって感じですね。
【佐藤】それを踏まえて、3本か4本くらいのシリーズになりますかねというところですかね。
はい、では一旦僕たちも休憩します。
政治経済情勢活用ラジオ、次回へ続く。
11:36

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