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【kumi自己紹介】
保護者サポート歴7年 / スクールソーシャルワーカー / 社会福祉士 / 福岡在住3児のママ
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サマリー
本エピソードでは、子供が抱える「困りごと」を親が一方的に決めつけるのではなく、子供自身の言葉で引き出すための声かけのコツを紹介します。特に、子供が我慢しているのではないかと問いかけることで、子供の心を開き、親子で一緒に解決策を見つけるアプローチが効果的であることを解説しています。この声かけは、子供が本当に困った時に親に相談できる関係性を築く上で非常に重要です。
子供の「困りごと」を親が決めつけてしまう問題
この番組は、ティーチャーティーチャーで、親御さん向けのペアレンツプログラムの講師をしているKUMIが、日々の気づきをシェアしていく番組です。
みなさん、こんにちは。ペアレントークパーソナリティのKUMIです。 前回は、問題が起きた時に、人じゃなくて課題に目を向けて、
課題をテーブルの上に置くっていうイメージを持つといいよねっていうことについてお話をしました。
ただ、その課題をテーブルに置きたいんだけれども、そもそも子供自身がそれを課題だと思っていなくて、話が進まなくて、結局叱ったりコントロールする形になっちゃうっていうこともよくあるんじゃないかなと思います。
そこで今回は、さらに一歩進んで、子供自身の困っているを上手に引き出して、親子で一緒に解決に向かうための関わり方のコツについてお話ししていきたいと思います。
今直面している状況に対して、言い方をちょっと変えるだけで、じゃあどうしたらいいか一緒に考えようよと、課題をテーブルに運ぶことができる、そんな魔法のような言い回しをお伝えしますので、ぜひ最後まで聞いていただけると嬉しいです。
今回のお話をしようと思ったのには、あるきっかけがありました。 実は20年以上仲良くしている友人から、こんな子育ての相談を受けたんです。
小学校低学年の娘がノートに書く字の形にものすごくこだわりを持っていて、宿題に何時間もかかっちゃうと。
親から見たら、そこまできれいに書かなくてもいいのになって思うんだけど、こうじゃなきゃダメだって必死になって何回も消しては書いて消しては書いてとしていると。
完璧主義で本人が一番しんどいと思うんだよね、どうしてあげたらいいかなっていうふうに相談してくれました。
こういったお悩みはリスナーの皆さんの中にもわかるという方がもしかしたらいらっしゃるんじゃないでしょうか。
どう見てもしんどそうだし、効率のいい方法を教えてあげたいし、そこまでしなくてもいいじゃん、大丈夫だよって言いたくなると思います。
これは書字のこだわりだけじゃなくて、そんなこと気にするのとか、どうして毎回できないのかなって思うような子供の行動っていろいろあると思うんですよね。
大人から見たらそれは課題だよねとか困っているよねって思うことだからこそ、こうしたらいいじゃん、こうすれば大丈夫だよって言ってあげたいんだけど、
言うと子供が反発したりとか、全然納得しなかったりとか、親としては絶対将来困るのにニャーと頭を抱えてしまうことがあると思うんですよね。
この友人も、そんな娘さんのこだわりの強さが長所でもある一方で、本人の生きづらさの一つになっているんじゃないかなと思って、とっても心配していました。
この相談を聞いて、私がなんて言ったかというと、そっか、それは毎日のことだし大変だよねって共感して、
でもさ、それって本人は困ってるんかなっていうふうにちょっと聞いてみたんですね。
そしたら、友人は一瞬、ん?ってなって、え、困ってないのかも、みたいな。
泣いたりするんだけど、自分でそうしたくてやってるから、本人は困ってないのかなっていうふうにちょっと発動していたんですよね。
これすごい大切なポイントだと思うんですよ。
親からしたら、そんなに時間がかかったらしんどいだろうなとか、将来困るだろうなって、親側の目線で困りごとにしがちなんですけど、
でも肝心の本人は、私は綺麗に描きたいんだと思っていて、そこに課題意識っていうのがなければ、
親がそんなのやめなさいって口出すことは、それこそ先回りになってしまいますよね。
じゃあ、本人が困っていないときに、私たち親はどうすればいいのかっていうところで、
子供の行動を3つのグループに分ける視点
一番大事なのは、本人が本当に困ったときに、ちゃんと相談してもらえるような関係を作っておくことかなっていうふうに思うんですけど、
その友人にもそういった話をしてみたところ、そっか、今は相談してくれるような親子関係を作ることに専念したらいいんやねっていうふうに、
どこかほっとして納得したような表情を見せてくれました。
今はその信頼関係を作ることに専念するっていうのも立派な関わり方の一つだと私は思います。
とはいえ、関係づくりが大事だと言っても、何でもかんでも容認して課題を放置していいわけではないですよね。
そこでおすすめなのが、子供の気になる行動を3つのグループに分けてみることです。
1つ目は、今すぐに修正した方がいいこと。
人とか自分に危害を加えることとか、命や安全に関わることですね。
2つ目は、少しずつ時間をかけて修正していけばいいこと。
3つ目は、成長とともに変化していく中で少し様子を見ておくこと。
この3つに分けてみることがいいんじゃないかなと思っています。
よくペアレントトレーニングなどでは、許しがたい行動とか好ましくない行動のような言い方で子供の行動を分類することがあるんですけど、
私はここに気になるけど、成長とともに変化していく中で様子を見ておいてもいいかなっていう行動もあるよなと思っていて、
ここについては、一旦困難にさらすっていうことも必要かなと思っています。
今は難しいけど、経験の中で困難さに出会って、その時に一緒に考えていくみたいな。
今は介入せずに見守っておこうかなっていうような行動ですね。
さっきの字のこだわりなんかは、3番の成長とともに変わっていくから、今は様子を見ておこうかなっていう行動で大丈夫なケースなのかなというふうに思っていて、
もちろん人によっては、今すぐに改善しないといけないって思う方もいるかもしれないんですけど、
何もかも親が囲っていたら、成長のチャンスを見失ってしまうと思うので、ここは私は見守ることに徹するかなと思います。
「我慢しているように見えるけどどう?」という魔法の声かけ
ただ問題は1番の、今すぐに修正した方がいいことですよね。
いわゆる許しがたい行動。
例えば、お友達に乱暴してしまうとか、暴言を吐いてしまうとか、これについては、たとえ本人に課題意識がなくても、親としてしっかりと介入していく必要があります。
でも本人は自分が悪いと思ってないのに、どうやって介入していけばいいのかっていうのはすごく悩みますよね。
ひたすらいけませんとか、周りが迷惑してるでしょっていう風に、正論で教えていく方法もあるかもしれないんですけど、そこにはデメリットもたくさんあると思うんですよね。
そこで私が、これ本当に最強の声かけだなと思って、皆さんにシェアしたい本の1節があるので、お話ししたいと思います。
臨床心理士の小栗正幸先生が書かれた、成熟した発達障害という本の中に、すごい良いアプローチが載っていましたので、少し要約して紹介しますね。
このエピソードは、大人の支援施設での話から抜き取った1節なんですけど、
学校や施設などで気が短くて、ちょっとしたことで気分を害して他人に暴言を吐いてしまう人がいるとしますと、
そういう人によく支援者は、そんなに短期ではトラブルが続いて、あなたも困ると思うよ、どうしたらいいか話し合おうって悟しがち。
でも、これでそうですねと納得する人はほとんどいないと、小栗先生はおっしゃってるんです。
そこで先生は少し変えて、こんな風に声をかけるそうです。
みんなはあなたのことを気が短いって言ってるけど、私はあなたを見ていると嫌なことがあった時にすぐに大声を出すんじゃなくて、
実は結構我慢している時が多いんじゃないかなと思うんですけど、どうですか?
そうするとその人は、たとえ周りからは全然我慢しているように見えなくても、
うん、実は我慢してるって答えることが意外に多いそうなんですね。
そこでお栗先生が、やはりそうですか、それなら本当に困った時はいつでも私に相談に来てくださいねと応答すると、
それだけで関係性がものすごく穏やかになるっていうお話なんですね。
なるほどと思ってめちゃめちゃ納得したんですけど、これ子育てでも完全に同じことが言えるなと思っていて、
子供が感情を爆発させている時に、ついつい私たちは、あなたはいつも怒ってばかりで、
周りを嫌な気持ちにさせているよ、それじゃあ友達に嫌われるよっていうような言い方をしがちですよね。
でもそれじゃあ子供としては、次に本当に困った時にママに相談しようっていう気にはなれないと思うんですよね。
でもそこを、実は結構我慢しているように見えるけどどうなの?って声をかけてみる。
すると子供は、あ、ママは自分の苦しみをわかってくれたんだと感じて、
張り詰めていた心の鎧をパッと脱いでくれると思うんですね。
うん、そうなの?から会話が始まって、じゃあどうしたらいいかお母さんも一緒に考えるよっていう、
前回お話をしたテーブルに課題を置くことができてくるんじゃないかなと思うんですよね。
魔法の声かけの実践と効果
もちろんお友達に危害を加えた時や危険な状況の時に話すことではないですね。
その瞬間は、毅然とした態度で、それ以上行動が強化されない対応をしないといけません。
だけどそういった行動がたたみられる場合は、落ち着いた時に話をして、
課題を一緒に見て解決の方法を考えていくことが必要で、そんな時に使ってほしいなと思っています。
この我慢しているように見えるけどどう?っていう声かけは、子供の困っている助けてを引き出す本当に最強の鍵だと思いました。
他にも課題だと思うことについて一緒に考えたいなっていう場合は、
ダイレクトに正論を持ち出すんじゃなくて、実際にはそうは見えないかもしれないけど、
我慢しているように見えるとか、一生懸命やっているように見えるとか、すごくよく考えているように見えるとか、
私のことを受け止めてくれるんだなって思うような声かけがトリガーとなって、
実はサーッと子供の方から話してくれるようになって、親子で一緒に考える時間を作ることができるかもしれません。
ぜひ皆さんのご家庭でもこの視点をお守りとして持っておいていただけたら嬉しいです。
ということで、今回は子供の困っているを引き出す魔法の声かけについてお話ししました。
番組の感想やご質問、あるいはうちでもこの声かけ使えそうとか、
こんな風に子供の困っているを引き出したよというエピソードなどあれば、ぜひ概要欄のお便りフォームから教えてください。
皆さんの感想が本当に励みになります。
それでは本日も最後までお聞きいただきありがとうございました。また次回の配信でお会いしましょう。
11:41
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