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2025-06-19 15:42

「お弁当箱を出さない息子....」習慣化には “行動の結果” と “ルール” の一致を #17

ティーチャーティーチャーで親御さん向けのペアレンツプログラムの講師をしているkumiが日々の気づきをシェアしていく番組。


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保護者サポート歴7年 / スクールソーシャルワーカー / 社会福祉士 / 福岡在住3児のママ


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サマリー

テーマは、高校生の子どもがお弁当箱を出さない悩みです。行動分析の視点から、ルールと実際の結果のズレを探り、それを解消するためのアイディアが提案されます。お弁当箱を出さない高校生の行動を習慣化するために、行動分析学の原則が応用された方法が紹介されています。行動の結果やルールの整合性が重要であることが強調され、子どもの行動を促すための具体的な提案がなされています。

番組の紹介とテーマ設定
この番組は、ティーチャーティーチャーで親御さん向けのペアレンツプログラムの講師をしているkumiが、日々の気づきをシェアしていく番組です。
すいません、お久しぶりの配信になります。
ちょっと5月の後半ですね、体調不良などがあって、ちょっとしばらく配信をお休みしておりました。
多くの方から、配信を楽しみにしていますっていう声をいただいて、本当に嬉しかったのと、待ってくださっている方がいるっていうことで、頑張らなきゃなと改めて思いました。
皆さんお声掛けありがとうございます。もうすっかり元気なので、これからまた配信を再開したいと思っています。
ということで、今回のテーマは、週間化には行動の結果とルールが一致することが大事というお話をしていきたいと思います。
今回はですね、リスナーさんからご相談をいただいたので、そのお悩みについて深掘っていきたいなと思っています。
相談をくださったのは、ニックネームきなこさんからです。
きなこさん、お便りを送っていただきありがとうございます。
こんにちは、ティーチャーティーチャーとともに毎回聞いています。
短時間なので、かじの合間にサクッと聞けて、内容もわかりやすく、とても勉強になります。
これからも応援しています。
ありがとうございます。
相談は、子供が毎回お弁当箱を出さないという地味な悩みです。
…高校生
どこの家庭でもあるあるだと思うのですが、毎日お弁当を作っている私としては、お弁当を出してくれないと次の日使えなくて困ります。
朝の慌ただしい時にお弁当箱を洗って、またそれに詰めるというのは本当にやる気が薄ます。
本当は自分で洗ってほしいけれど、それが無理でも帰宅後すぐに出すことは1分もかからずできるはずです。
帰ったら手を洗うみたいに、帰ったらお弁当箱を出すを習慣化にするにはどうしたら良いでしょうか。
お弁当箱を出さなかったら作らないよと言っては見るものの、結局作っちゃってます。
ちなみにたまーに出した時は、「お、今日は出したね。」と酔い出ししていますが、次の日にはまた出さず…というお悩みです。
これはあるあるですよね。どこのご家庭でもあるんじゃないかなと思います。
お弁当箱だけじゃなくてね、体操服とか、我が家で言うと学校に給食ナプキンとお箸を持っていくんですけど、毎回出してこないですよね。
うーん、なんでお弁当箱出してくれないんでしょうね。
今回はその理由を行動分析の視点から解き明かしていきたいなと思っています。
そしてそれをもとに、じゃあどうすればいいのかっていうことについて、特に今回はお子さんが高校生ということを踏まえて、今すぐできそうなアイディアっていうのを出してみたいなと思っています。
今回のお悩みなんですけど、どこのご家庭でもどの年齢でもこの行動をしてくれなくて困るんだよねっていう場面があると思うんですよね。
で、そんな時に何度言っても分かってくれない、何度言ってもやってくれないとついつい思っちゃうんですけど、どんなふうに関わるといいのかっていうその関わり方を見直すきっかけになってくれたらいいなと思っていますので、
年齢や性別問わずお子さんを育てている子育て中の皆さんにぜひ聞いていただきたいと思っています。
行動分析とルールのズレ
では内容に入っていこうと思います。
今回お話ししたいことのキーワードは、ズバリルールと実際の行動の結果のズレっていうところになってきます。
まず私たちがつい言っちゃうセリフ、出さなかったらお弁当作らないよとか、これやらなかったらこうしないよとか、これをやったらこうするよとか、そういったものがルールというものですよね。
言葉での約束。
でも実際にはお弁当箱が出されなくても作ってもらえてしまう。
この現象がルールと行動の結果が一致していないよねっていうところなんですよ。
決してそれが悪いことではないんですよ。
きなこさんが悪いとかではなく、私たちがついついやってしまうこと。
例えば上司から会社のルールで遅刻3回したらボーナスカットするよみたいなルールがあったとして、
実際には5回遅刻しても何の変化もなかったらどうなりますかね。
多分次から遅れてもいいかなとか、大丈夫かって思っちゃうと思うんですよね、無意識に。
これがルールと現実の結果が一致してないっていう状況で、このズレっていうのがあるとやはりルールっていうのはだんだん意味をなくしていく。
これを行動分析学的にはルール支配行動の弱化っていうふうに呼んだりもするんですけど、よくあるというか、ルールがルールとして成立していないみたいなことになってくるんですけど。
じゃあどうしたら習慣になっていくのかって考えたときに答えはシンプルで、ルールと実際の結果っていうのを一致させるっていうことが大事だと思うんですよね。
つまりお弁当箱を出さなかったら本当にお弁当を作ってもらえないとか、逆にお弁当を出したらすぐにいいことがあるというように言葉通りの結果っていうのを体感する、体験するっていうことが大事なんですよね。
人間っていうのは言われたからやるっていうよりも、やったらいいことがあったとか、やらなかったら不便だった、嫌なことがあったっていう、これ随伴性って言うんですけど、そういうふうに言葉で聞いてやるとかではなく体験して、体験に基づいて行動する生き物なので、
やはりルールと実際の結果っていうのは一緒じゃないとなかなか習慣するのは難しいかなと思います。
でもここで悩ましいのが、じゃあお弁当を、お弁当箱出さなかったらお弁当を作らないよって言って、作らないかと言われるとやっぱ作っちゃいますよね。
本当は作らないって言いたいけど、親としては弁当抜きで過ごさせるのは辛いですよね。心が痛んじゃいますよね。めっちゃわかります。
だからこそ大事なのが、孔子出現による強化っていう手続きを一緒に使うことが大事です。
出さなかったら作らないだけじゃなくて、出した時に何か嬉しいことがあるっていう、これをセットにする。もしくは何なら出した時に嬉しいことがあるだけでもいいんですけど、これを孔子出現による強化って言うんですけど、それを合わせて使うっていうのがお勧めの方法だと思っています。
で、けなこさんもたまに出した時は、今日は出したねと呼び出ししてますっていうふうに書いてくださっていたので、これすっごくいい視点取り組みだと思います。
で、重要なのは、呼び出しとってもいいんですけど、本人にあった孔子、嬉しいことを選んでいかないといけないよねっていう話で。
多分、今日は出したねって喜んではいると思うんですけど、そこにちょっとした工夫を加えていくと、より良い効果があるんじゃないかなっていうふうに思っています。
で、本人にあった嬉しいことって、なかなか探すの難しいと思うんですけど、
単純に高校生ってなると、未就学児さんとか小学生とかが喜ぶようなシールとかスタンプっていうのは、ちょっと響かないかなって思うんですよね。
で、やっぱり高校生の場合、子供扱いはしずに、本人を尊重しながら嬉しいことがあるよみたいな形がいいんじゃないかなっていうふうに思ったので、
高校生へのアプローチ
ちょっと私なりにどういうアプローチがいいのかっていうのを3つほど考えてみたので、それをお伝えしたいと思います。
一つ目は、軽めの称賛とユーモアで褒めるっていうところ。
例えばですね、出すタイミング完璧とか、あれ、最近出すの早いよね、どうしたの、成長じゃんとか。
こんな感じで、ちょっとノリのいいフィードバックというか、ちょっとユーモアを交えて反応してあげるっていうのが、ひょっとしたら思春期のお子さんに割と受け入れてもらえるんじゃないかなというふうに思いました。
私は高校生を育てたことがないので、約束はできないんですけど、小さいお子さんだとね。
お母さん嬉しい、ありがとう、ぎゅーとか、そんな感じですれば、ある程度、大抵のお子さんは喜ぶんですけど、やっぱり高校生っていうところになるので、少しユーモアを交えて反応してあげるといいんじゃないかなと思ってて。
それをちょっと繰り返していくうちに、今日はお母さんどんな反応するかなっていう思考になってくるんですよ。
そんなふうに期待を持たせることができたら、こっちのもんかなっていうふうに思っています。
2つ目にお勧めしたいやり方が、小さなリクエストが通る状況を作るっていう方法。
例えば、ちゃんと出してくれたから、明日はデザート豪華にするねとか、今日はちゃんと出してくれたからデザートをちょっと豪華にしたよとか、ちょっと今日はおかず一品リクエスト聞こうかなとか、
本当に助かるって言いながら、今日のご飯は何食べたいとかを付け加えてみるとか、本人にとって嬉しい見返りがあるっていう状況を作ってあげると、人ってまたやりたくなるっていうものだと思うので、
本人にとってやったらちょっと得になるみたいなものが成立していくと、自然と動機づけっていうのが高まっていくんじゃないかなと思ってます。
3つ目が、ミニ報酬の交渉性。例えば、5日連続で出したらコンビニスイーツゲットできるよとか、よく日々のインスタとかこのペア連続でもお話ししてるんですけど、トークンシステムってやつですね。
いくつかポイントが溜まったら何かと交換できるっていうシステムですね。これを採用してあげるのもいいかなと思ってて、これのポイントはやはり本人にとってそれが嬉しいものであることが大事。
その継続っていう弁当を出すことっていうのが継続したから、ゲットできるよっていう状況をちゃんと作ってあげるっていうことが大事ですね。
どういうことかというと、いつもいつでもコンビニスイーツを買っていれば、5ポイント貯めなくてもコンビニスイーツはゲットできるので、ポイントは貯めようと思わないですよね。
じゃなくて、いつもは買ってもらえないとか、いつもはゲットできないものをそこに組み込ませていくことが大事かなと思ってます。
この3ついかがでしょうか。私がまだ高校生を育てていない身ではあるんですけど、ちょっと高校生というところを想像して考えてみました。
今回のお話で大事なことは、行動の直後にすぐに意味のある結果っていうのを返すっていうことが大事で、これが行動分析学でいう強化っていうものの原則なんですけど、
行動ってやって得するメリットって言ったりするんですけど、メリットがあると続くし、でもやってもやらなくても同じ状況が変わらないってなると、その行動は自然と減っていくっていうものなんですよね。
なので、お弁当箱を出すっていう行動が続いていくためには、本人にとってそれがリアルな結果として良かったとかいうことがリンクしていかないと習慣化していくっていうのは難しい。
し、逆にそういうふうに本人にとってリアルな結果がリンクしていくと習慣化されていきやすくなりますよっていうことになります。ということで、今回の配信いかがだったでしょうか。
ルールと行動の整合性
言ったことが伝わらないとか、言ってるのにやらないっていうことって、実はその背景にはルールと行動の結果のズレがあることが多いと思うんですよね。私自身も子育てをしていてそういうことあるなと思ってて。
全ての行動をそういうふうに矯正する必要はないんですけど、これはちょっと習慣にしてもらわないと、私も本人も困ることになるみたいなものがあると、そういうふうにルールと行動の結果のズレっていうのをなくしていってあげることで自然に行動っていうのは変わっていくんじゃないかなと思ってます。
おうちでいろんなちょっとしたイライラとかもあると思うんですけど、こういうふうに行動分析学の視点から見るとどうやったら変えられるだろうっていう、変えるための仕組みっていうのが見えてくるので、とってもいいんじゃないかなと思っています。
この配信をきっかけに、叱らなくても子どもが行動してくれるっていう場面がたくさんできてくるといいなと思ってますので、ぜひやってみたよなどの報告があればぜひ教えていただきたいですし、番組の感想とか聞きたいことなどがありましたらお便りフォームのリンクを概要欄に貼っておりますので、ぜひぜひお寄せいただければなと思っております。
それでは最後までお聞きいただきありがとうございました。また次回の配信でお会いしましょう。
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