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2025-09-29 11:44

『べき論』に気づけば、子育てはもっと楽になる

ティーチャーティーチャーで親御さん向けのペアレンツプログラムの講師をしているkumiが日々の気づきをシェアしていく番組。


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保護者サポート歴7年 / スクールソーシャルワーカー / 社会福祉士 / 福岡在住3児のママ


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サマリー

このエピソードでは、子育てにおけるべき論について話し、親の理想と現実の葛藤が子供の行動にどのように影響するかを探ります。具体的な事例を通じて、親が自分の気持ちに気づき、子育てをより楽にするためのヒントを共有しています。

親の気づき
この番組は、ティーチャーティーチャーで、親御さん向けのペアレンツプログラムの講師をしているkumiが、日々の気づきをシェアしていく番組です。
ということで、今日はですね、先日、日々を受講してくれているお母さんとお話をしていて、
すごく大きな気づきがあったので、シェアしたいなぁと思っております。
きっと同じように悩んでいる方のヒントになるんじゃないかなぁと思ったので、ぜひ聞いてもらいたいなと思うんですけど、
どんなお話かというと、子供の困った行動に直面すると、ついどうにかこの行動をやめさせなければいけないとか、
何かしてあげなければ、みたいな風に思ってしまうと思うんですけど、
でもその時にふと心の中で、この状況の何が一番気になっているのかなっていう風に自分自身に問いかけてみると、
課題の本質が見えてきたりとか、解決するヒントが見えてきたりとか、
あとは気持ちがすごく楽になるみたいなことが起こるんじゃないかなっていう風に感じたので、
そのことについてお話ししたいと思います。
今回お話しするのは、幼稚園に通う4歳の女の子のお母さんのお話です。
以前から登園しぶりに悩まれていて、日日を受講してくださったんですけど、
登園の際に結構大泣きして、お母さんから離れられないっていう状況でした。
トークンを活用してみたりとか、ソーシャルスキルトレーニングをやってみたりとか、
いろいろやっていく中で、状況はとても改善していっていて、
今はもう泣かずに登園できるっていうことがほとんどになっていました。
ただ、この夏休みにですね、週に1回預かり保育っていうのを利用されたそうなんですけど、
その預かり保育の時にまた登園しぶりみたいなことが起こってしまって、
毎回泣くっていうことがあって、悩んでるんですっていうことでした。
この預かり保育っていうのは、いつもとは違うクラスで、いつもとは違う先生で、
縦割りだったりとかして、他の年齢のお友達がいるみたいな状況で、
お子さんにとってはとてもイレギュラーな状況なのかなっていうふうに言われてて、
お母さんもそれを見ていて、きっといつもと違う環境だから不安なのかなみたいなことは感じていたそうなんですよね。
ただ、実際こう預かり保育に行ってしまうと、日中の活動に積極的に参加してたりとか、
とても楽しそうに遊んでたりとかするっていうことで、先生からも報告があったりとかして、
本人にどうだったって聞いても、楽しかったみたいな感じでお迎えに行くと、笑顔で答えてくれるっていうことだったんですよね。
ただただ家を出る時にぐずったりとか、引き渡す時に大泣きするっていうことが、
週に1回なんだけど続いているという状況でした。
で、当然お母さんとしてはどうしたら泣かずに幼稚園に行ってくれるのかなっていうふうな気持ちになってしまうと思うんですよね。
で、この話を聞いた時にそうだよなと思っていたんですけど、
一旦この状況を少し客観的に見てみようというふうに思ったんですよね。
で、もちろんお子さんが泣いているっていうことに、親としては多分困ってると思うんですよ。
私も同じ状況だったら困るし、本人もきっと本当は泣かないでいきたいのにっていう思いがあったりとか、
お母さん気づいてよっていう思いがあったりとかいろいろあると思うんですけど、
でもこの一連の状況がお母さんにとって何で課題だと感じるのかっていうことをちょっと深掘ってみませんかみたいなことで、
2人の中でいろいろ話していったんですけど、
私の中でこの状況って課題だと感じるところっていうのに、いくつかありそうだなって思うところがあったので挙げてみたんですよね。
1つ目は、預かり保育を利用することに対しての後ろめたさみたいなものってないですかねみたいな話をしてて、
こんなに泣いてるのにどうして預けてるんだろう、ごめんねっていう気持ちがあったりとか、
私がしんどいからという理由で預けていいのかなとか、こういう後ろめたさみたいなものってないのかなって思ったのと、
あとは泣かずに連れて行くことができない自分に対して情けないなとか、母親としてダメなんじゃないかなみたいな、
そんな気持ちになっている可能性もあったりするかなとか、
あとはそういうふうに泣きながら連れて行っている自分が周りからどんなふうに見られているかなっていう周りの目が気になっているのかもしれないねとか、
4歳なのになんで泣くのかなとか、4歳なんだったら泣かずに登園すべきなんじゃないかとか、
他の子はできているのにうちの子はなんでできないのかなとか、
無意識のうちに自分の理想がそこにあって、そことは違うっていうところに戸惑いがあったりとか、
そういうあるべきだみたいなところに対して、今の状況が合致してないっていうところに苦しさがあるのかもしれないよねみたいな話をしていました。
いろいろそんな感じで、これかなあれかなみたいな感じでお話をしていたんですけど、
実際ですね、いつも通りのクラスでの毎日の登園っていうのは、ほとんど泣かなくなっているっていう状態なんですよね。
つまりお子さんはもう成長してきていて、スモールステップでこれまでいろいろやってきたので、
登園しぶりっていうのは改善しているっていう状況だったんですよね。
今回泣いているのは、そのいつもの登園のスタイルとは全く違う状況で、
とっても本人にとってはイレギュラーでストレスの高い状態ということは見てわかるよねということで、
そう考えたら、このイレギュラーな状態で泣くっていう行動を無理やりに改善することにどれだけの意味があるんだろうねっていう話になって、
お母さんが本当に困っているのは周りの目が気になることだったりとか、
4歳ならこうすべきっていう自分の中のべき論だったり、
自分のべき論に気づく
親なら自分の都合で預けるべきじゃないんじゃないかみたいな、
そういった自分の中のすべきって思う気持ちに縛られているかもしれないねみたいな話になりました。
そう考えたら、このとってもイレギュラーな預かり保育で泣かずに登園するために何か対策をしてばっちりやるべきかっていうところに疑問が出てくるかなと思いました。
そのお母さんとのお話の中で、この状況っていうのはお子さんにとってとってもストレスが高い状態。
そのことを理解した上で、でも親御さんも健やかに子育てをしていくためにはこういう預かり保育っていうものを利用することは大事だよね。
それは何も悪いことじゃないし。
だから泣いちゃったけど、あと1回だしぐらいの気持ちで少し割り切って預けてもいいかもしれないねっていう話になりました。
そうやって考えると少しお母さんもほっとされたような表情になってて、少し気持ちは楽になったのかもしれないなっていうふうに思いました。
このやりとりから気づいたのは、パッと見子供の困った構造っていうのがその子の課題っていうふうに見えたとしても、
少し客観的に距離をとって見てみると、意外と自分が何に困ってるのかっていう課題の本質みたいなところが見えてくることがあるんじゃないかなと思いました。
それは人の目だったり、子供はこうあるべきっていう自分の中の理想だったりとか、きちんとしつけができてない自分に対する視線だったりとか、
あとは私はよくあるんですけど、時間通りにタスクを行なさなきゃいけないみたいな焦りだったり、そういうものだったりするのかなと思います。
そういったものがフィルターになって子供の課題を見ている時っていうのがあるんじゃないかなと思って。
もちろん人を傷つけたりとか、自分を傷つけたりとか、危険を伴うような行動っていうのは基本的には迷わずに介入すべきだと思うんですけど、
そうではないこの行動が良くなったらいいのになーとか、この行動がなくなったらいいのになーっていう行動に関しては、
一旦距離をとって見てみるっていうことは大事なんじゃないかなと思いました。
子供の行動の裏に潜む自分のべき論みたいなところに、まずそこに気づくだけでちょっと肩の荷が下りるみたいな、
子育てが楽に感じるみたいなことがあるんじゃないかなと思いました。
そしてね、このべき論を持つことっていうのは悪いことじゃないと思うんですよね。
今日のお話を聞いていて、私こんな風にべき論を持ってたわっていう風に思った方がいたとしたら、
それは決して悪いことではなくて、もちろん私の中にも理想があって、その通りにいかないことに意気通りを感じることもあるんですけど、
決してそれが悪いことではなくて、もしべき論に気づいて、これはちょっとあまりにも高すぎるなみたいなことに気づいて、
修正しようかなみたいな風に思うことは全然悪いことではないと思うんですけど、
今日お話ししたかったのはそのべき論をどうにかしましょうっていう話ではなくて、
子供の課題を見た時に自分のそういうすべきみたいな気持ちがフィルターになって、
課題を見ていることがあるかもしれないよっていうことを伝えたかったです。
で、一旦そういう風に立ち止まって見てみると、課題の本質っていうのが見えてきて、
介入すべきかどうするかみたいなお話につながっていくのかなと思いました。
なので皆さんも、今日の話を聞いてみて、お子さんの困った行動に直面した時に、
一旦立ち止まって、この状況の何が一番気になっているかなっていう風に自分自身に問いかけてみると、
もしかしたらちょっと子育てが楽に感じるかもしれないなと思うので、
ぜひやってみていただけたらなと思います。
そしてやってみて、こんな変化がありましたとか、ちょっと難しかったですなど感想などがありましたら、
ぜひお便りをいただけると嬉しいです。
お便りフォームのリンクは概要欄に貼っておりますので、
その他お悩みとか相談とか質問とか何でもいいので、ぜひぜひお寄せいただけると嬉しいです。
本日も最後までお聞きいただきありがとうございました。また次回の配信でお会いしましょう。
11:44

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