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2023-01-20 01:33

スカンクワークで創造性を #50

スカンクワークとは、会社などの組織で、社員が本来やるべきと定義されている業務「以外」の活動の事を言う造語だそうです。

元は、件の航空会社ロッキードで秘密裏に工作する開発部隊の名称だったらしいんですが、それをアメリカのナビスコ社で制度化したことでその名が知られました。

スカンク柄のTシャツを着てる人が社内にいる場合に、ふざけて遊んでるように見えても、誰も邪魔したり注意したりしてはいけないというルールを会社が作ったのです。

現場社員に仕事と直接関係ない自主的な思考や行動を許可し、新規事業や価値創造のチャンスを見い出したり、未知のイノベーションを期待することが狙い。もちろんこれら一連を仕掛け、理解できる人が経営していることが必須です。

これら私的で勝手にも見える活動が成果・利益をもたらしたことで知られるスカンクワーク。
社員という一人の人間としての思考の幅を拡げ、ひいては企業のみならず国レベルでの多様な思考と、価値の創造ができる人間の輩出につながることでしょう。

と、ここからはすみませんが思いっきり勝手な自論炸裂です。

どうして日本からイノベーションが生まれなくて、世界的競争力が落ちちゃったのかとか話題に上ること多しのこの頃。
伝統的な会社に限らず、なにやらよくわからない日本の会社の常識によって、「仕事場」では業務以外のことをしてはならないというルールが決められてしまっているからだと思っています。無駄話はせずに、効率上げなさいとかいうヤツです。

設計図と同じことを忠実に作ることが全ての美徳とされた高度成長期。軍隊式の組織の仕組みや精神論は、大戦後の右肩上がりの経済復興で一定の成功を収めました。

そこで育った人と文化が日本でいわゆる当然とされ、思考停止で先人・先輩の言うとおりに日本全体で、金太郎飴を製造するようなマネジメントが美徳とされてきたように感じてきました。

しかし経済成長や生活の質の向上などが右肩上がりだったのは1990年代初頭までで、それ以降は完全に発想を転換しなければならなかった。本来は。

その昔、私が日本からの社員としてたまたま赴任させてもらうことになったイスラエルの会社。欧米の他国文化を多分に取り込み、もともと多様性に富んだ人たちによるマネジメントがされていたハイテク会社でしたが、最初の1週間ほどで私の人生、根底から覆されました。

日本で慣らされていた当たり前は世界の当たり前から「とんでもなくかけ離れている!」と気づかせてもらったのです、良かった。知らずに終わってたらと思うと個人的にゾッとします。

そこの風土では、先人と同じことを繰り返したり、他人のコピーをすること、用意された答を記憶して出力することなどは、評価されません。価値を創造したとはみなされないのです。

学習はしたけど、創り出してないからです。そしてゼロから創造された価値やモノ以外は、当然のちに他人に真似され、製品であれば競合にさらされて利益は薄い。人生の時間を売っても、安い評価しかもらえないのであればやる価値なしです。

time to maeketも熟考されている必要があります。日本職人的に考え、市場の要求に十分に応えられるまでに完成度を高め、なかなか製品や成果物をリリースしないというのは悪であり、荒削りでもいいからすぐ世に出して、後に市場と対話しながらバージョンアップしていくのが良いというのが基本の考えでした。

ただし、マーケティング要素と会社経営のバランスを戦略に加味した場合、市場が求めるレベルの少し上をずっとキープしながら、一気にハイスペック・オーバースペックのものは出さないという手法も取り混ぜる場合もあるなど、常にスピードと思考に満ちている社風でした。国全体がそういう「考える」「議論好き」な風土なんです。

会社が定めたルールを守ることよりも、何を創造するのかがより評価されます。常に新しいものの創造をグローバル視点で進め、ゲームチェンジを率先する。その先にはイノベーションによって市場のゲームチェンジを起こす。そんな一連の流れが続いていくストーリーです。

さて、これと同じような心持ちを日本人が今すぐできるかというと、無理だと思います。日本の昭和を育った人が経営している会社が多いから。さて、どうするか?

昭和ニッポンを徹底的にさらに踏襲して、侘び寂び美術芸術なども含めて世界的ユニーク路線で生き延びるか、テクノロジーの進化を究極に牽引して国策レベルで進めるかの両極端で考えると、後者しか無いのではないかと思います。

イノベーティブなテクノロジーが理解できない経営者(だいたい年寄り)は、まず退場してユニークなグローバルレベルの天才秀才たちに経営を渡し、世界レベルで価値の創造をなし得た場合には存続可能。そうでない場合はグローバルなプロに経営してもらったほうがなんとか生き残れることでしょう。

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今日のおはようございます:スペイン語
Buenos días.
ブエノス ディーアス

上記ではiの上にアクセント記号がついています。
í → con acento 
コン アセント with an accent アクセント有り
i → sin acento
スィン アセント without an accent アクセント無し
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00:04
Buenos Dias!
人生は大きなMemeである、って誰かが言ってたのを、
ああ、これだよ!って思ったことがあるんですけども、
スカンクワークって聞いたことありますかね?
会社なんかで、本業とされていること以外のことをやるってことなんですけども、
これ日本の伝統的な会社なんかだと、
ほぼ業務に関係ないことは禁止、みたいな規則になっていること多いんじゃないですかね。
失われた30年にそのうちなるぞ、なんていうふうに10年前に言ってましたけど、
本当になっちゃった理由の結構大きいところっていうのは、
こういうスカンクワークみたいな、創造性を持って未来を作っていくっていうような考え方とか仕組み、
こういったものが足りなかったからなんじゃないの?っていうふうに個人的には思ってます。
一見無意味な雑談が、世界を変えるようなアイディアの生まれるところになるっていう可能性っていうのに欠けた、
とっても面白くも大事なアプローチなんじゃないかなっていうふうに思ってます。
皆さんのところはスカンクワーク経営者の皆さんによって認められてますか?
ということで今日も皆さん、真面目にふざけましょう!
ファローでした。ではまた明日。
01:33

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