1. 「大人の近代史」今だからわかる日本の歴史
  2. #134「樋口季一郎」もう一人の..
2023-10-24 27:27

#134「樋口季一郎」もう一人の東洋のシンドラー

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オトポール事件などの活躍により杉原千畝と並び東洋のシンドラーとされる樋口季一郎。

実は終戦後のソ連侵攻を食い止めたことでも有名。

彼がいなかったら北海道も今はロシア領であった可能性は否定できない。

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<参考回>

第59回「北方領土問題」ロシアと日本との領土問題

https://podcasters.spotify.com/shi-kindai/episodes/59-e1erb7o


第29回「アッツ島玉砕」太平洋戦争でのアリューシャン作戦

https://podcasters.spotify.com/shi-kindai/episodes/29-e160l5d

サマリー

樋口紀一郎は、戦後の日本の体制に貢献し、北海道の支配を防ぐ活躍をしました。彼は「東洋のシンドラー」と呼ばれ、歴史的にも重要な存在です。彼の苦しい状況から生まれる希望や彼の活躍について考察し、また彼がユダヤ人を救ったという異論も紹介しながら、彼の経歴を追います。

苦境からの希望
スピーカー 2
詩人、星野冨裕は言った。
つらいという字がある。もう少しで幸せになれそうな字である。
始まりました。「大人の近代史」よろしくお願いします。
スピーカー 1
よろしくお願いします。星野冨裕さんってあれだよね。よく小学生ぐらいの時に習う人だよね。
スピーカー 2
あ、そうそう。俺もなんか聞いたことあるなと思って。習ってたんだっけ?
スピーカー 1
習うっていうか、あのあれでしょ、首から下が動かないんだっけな、ちょっと。
スピーカー 2
あ、そうそう。中学校の先生やってて、頸椎を損傷しちゃったんだよね。
スピーカー 1
そう。で、あの、もう全然動かないけど、なんか口でペン加えて、そういう、なんつーの、一言みたいな、なんか、やってくれる人だよね。
スピーカー 2
そうそう。文と、あと絵を添えてね、書いたりとかね。なんか、やっぱ言葉の重みがあるよね。
スピーカー 1
まあね、だって、決して幸せかどうか、その一般的な感覚で見たらすごい不幸な人なわけじゃん。あの、もう、体が動かなくなっちゃって。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
でも、なんかそんな中にも、こう、希望を見出してさ、いろいろなことにチャレンジをしてるわけじゃん。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
どう思うかっていうのがすごい重要なんだなっていうのをね、なんか、感じるなっていうところかな。
スピーカー 2
あー、確かに。この文にしてもそうだよね。どう思うかだよね、ほんとに。
スピーカー 1
そう。もちろん、だから、それ自分自身をこう、悲観して生きていくってこともできたんだろうけど、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
こう、どちらかというとプラスの、だって、結構さ、俺あんまりちょっと今こういうのあるよっていうさ、文章とか言えないけど、すごいポジティブななんか文章が多いよね。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
そう。だからやっぱり心の持ちようなんだなーとは思うけどね。
スピーカー 2
確かに。今日は、永間呂がどんなもう少しを届けてくれるのか楽しみです。
スピーカー 1
もう少しってなんだよ。
スピーカー 2
いやいや、ほら、もう少し永間呂の声聞きたいですって思わせる。
スピーカー 1
あ、それ言いないよ。それ言いない言いない。あの、みんな小片呂ファンだからさ。
やめろ。悲観的じゃねえか、すでにもう。
えっと、まあいいや。で、今日はまずちょっとリクエストなんだけれども、
はい。
ちょっとまずコメント読みます。一部抜粋で読みます。
はい。
くじらさんから頂きました。
毎日外回りの営業で、得意先の片道約40分の工程、
かっこ往復80分で聞いています。
ひろせさんの日本の歴史が終わり、すぐ他の歴史物を探していてたどり着きました。
聞き始めは10回目くらい進んでいましたが、非常に面白かったので最初から聞きました。
1週目が終わり、かっこ確か九州大学人体実験の回、
他歴史物、かっこSpotifyを探してみましたが、
どれもおときん以上のものはなく、次回から5週目に入ります。
繰り返し聞いてもまた面白い。
病人の一生懸命さが伝わります。
ちょっとここから走っちゃうんですけれども、
リクエストは、もう一人の東洋のシンドラ、樋口喜一郎っていうのを頂いたので、
今日はあの、樋口喜一郎についてやりたいと思うんですけれども、
スピーカー 2
おお、もう一人のシンドラ。ねえ、長丸が一回、えっと誰だあれは。
スピーカー 1
杉原チームね。
スピーカー 2
そう、出てこないんだよね。
そうそう、やって。
スピーカー 1
そうそう、俺もね、たまにね、あれって出てこないぞっていう時あるからね。
なんかね、覚えやすそうな名前なんだけど覚えにくいんだよね、杉原チューネさんね。
スピーカー 2
あ、そうなんだよね。杉原って出てくれば、まあ出てくるんだけどね。
スピーカー 1
チューネは出てくるんだけどっていう。
スピーカー 2
いやー、興味深い。
待って、ちょっと5週目ってこれすごくない?
5週目ってなかなか聞いたことないな。
スピーカー 1
うん。だって、小片郎の回でさ、ほら、大井回だとやっぱりもう1万、2万って再生数あるわけじゃん。
うちの5回はこの人なわけだよ。
スピーカー 2
どういうこと?それ。
スピーカー 1
いやー、だからあれって別にさ、ほら、同じ人が何回聞いたってカウントはされちゃうわけじゃん。
あー、どうなんだろうね。仕組みがちょっとまだわかんなくてさ、されんだろうね、たぶん。
だって、ボイシーは俺が頑張ってさ、はじめのうち10回ぐらいこれ自分で再生してたんで、今はやってないけど。
やめろ、やめろ。悲しいわ。
あ、そう?
スピーカー 2
いやいや、すごい嬉しいですね、こんなに。
スピーカー 1
ね、こんな聞いてくれて本当にありがとうございますということで、ちょっと取り上げました。
スピーカー 2
じゃあ、お願いします。
軍人としての経歴
スピーカー 1
まあ、もう1人の東洋のシンドラーって言われるんだけれども、まあどちらかというと今日は樋口紀一郎っていうのをちょっとこう、全体的な感じで取り上げたいなっていうところで、
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
えっと、さっきも出たけど、東洋のシンドラーって言えばさ、あの杉原千駿だよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、ユダヤ人を助けたっていうと、やっぱりシンドラーズリストとかの話があってさ、その流れからさ、やっぱ東洋のシンドラーで杉原千駿っていうのが出てきて、そこでこう日本人にもユダヤ人を助けた人がいたんだみたいなので、杉原千駿が結構こうピックアップっていうかクロードアップされるんだけれども、
樋口紀一郎に関しても、まあもう1人の東洋のシンドラーって呼ばれるぐらいだから、ものすごい数のユダヤ人を救ったと言われてるんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
でね、ちょっとごめんなさい、これね、初めに話をもう乗っけからもう折っちゃう感じになっちゃって申し訳ないんだけど、これね、異論がまずあるのよ。
スピーカー 2
あーそうなんだ。
スピーカー 1
これ、本当っていうところがあるのよ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そう、どういうことかっていうと、まあ簡単に言うと、捏造じゃないかっていう話自体。
スピーカー 2
あーはいはい。
スピーカー 1
まあこれはもちろんそういう論もあるっていうところで、本当か嘘かっていうのは、もうちょっと今ここではそこに厳密に触れるつもりはないけど、
一応異論もあるから、100%絶対真実ですっていうつもりで言う気はなくて、ただこう言われてますよっていう体で言うんで一応、そこに関しては。
はいはい。
で、早速だけど、樋口紀一郎は、まず1888年に兵庫県の淡路市まで生まれるんだよね。
うん。
1888年だから、まあ大日本帝国憲法が発布される前年だよね。
日清戦争が94年だから、よりちょっと前ぐらい、本当に。
スピーカー 2
あー、日本が初めてできた島だね。
スピーカー 1
淡路島ね。
スピーカー 2
覚えた覚えた。
スピーカー 1
と言われてるね。
うん。
あれ、でも淡路島って言ったらやっぱ尾形郎だもんね。
スピーカー 2
やめろ。それは何回やめたほうがいい。
スピーカー 1
あ、そう?
じゃあいいや。
で、別にそんな尾形は正直そんなに触れるつもりもなくて、
この人ね、とにかく陸軍士官学校を出て、幹部養成機関である陸軍大学校を卒業してるっていうバリバリのエリート軍人なんだよ。
はいはい。
幹部養成機関を出てる時点でさ、昇降クラスになることが約束はされないけど、
そういうのに就くのが、ある程度道として、レールに乗っていた人なんだよ。
スピーカー 2
あ、そうなんだ。
スピーカー 1
で、この人最終階級中上まで行くから、相当登り詰めてるんだけれども、
だから出席街道を歩んでいるっていう人なんだよね。
で、そんな感じでもう軍人としての道が約束された状態で、軍人として職務に当たるんだけど、
1919年に特務機関員としてウラジボストークに赴任するんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、ウラジボストークっていうのはロシアだけれども、
その後、ハバロフスクとか、ハルビンとか、ワルシャワみたいな感じで各地を点々とするんだよ、この特務機関員として。
ウラジボストークとかハバロフスク、ハルビンはちょっと違うっちゃ違うけど、
なんて言ったら、やっぱりロシアに近い。ロシアじゃん。
はいはい。
で、ワルシャワもポーランドだけどさ、ロシアに近いっちゃ近いんだよ。
だから結構、そういうところに飛ばされるっていうところは、やっぱりロシア通っていうのがすごくあって、
本人自体ロシアのことはものすごく知ってるし、多分好きなんだろうね。
だからロシア通だから、将来的に陸軍将校になるような人たちっていうのは各地を点々とさせられるんだけれども、
特にこの樋口紀一郎の場合は、ロシアに関連する、ないしロシアの婦人が多かったのよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
要は最終的に日本で軍人としてやってくってなっても、いろんなところにつてがあった方が便利じゃん。結局のところ。
あそこの将校とは仲がいいんだぜとかさ、そういう方が話しやすいじゃん。何するにしても。
っていうところもあって、結構そういう偉い人っていうのは各地に不認させられるっていうのが、別にこれ今もそうだけどね。
ああそうなんだ。
スピーカー 2
今もほら、海外じゃなくてもさ、日本だけで考えてもさ、各地を点々としてる人っていうのは出世街道なわけじゃん。基本的には。
スピーカー 1
ああそっか。
そう。小片郎とかも結構各地を点々としてるじゃん。各地っていうかいろんなところにも行ってるわけじゃん。
してねえよ。
してねえよ。
結構移動してるじゃん。
スピーカー 2
関東圏内を飛ばされてるだけだよ。
スピーカー 1
いやいやだからそれはでもさ、やっぱり飛ばすっていうかさ、英天なわけでしょ。基本的には。
スピーカー 2
いやいや、もっとすごい遠くにでしょ。海外とかさ、関西に行くとかさ。
スピーカー 1
全国勤務で行ったら多分そうだろうね。ただ小片郎の場合別に家族もいるしさ、逆に行ったら北海道に飛ばされますとか言ったらやめるでしょ。
スピーカー 2
いやちょっと考えちゃうね。
スピーカー 1
そんな感じでとにかく、いろんなところ行ってるから語学も堪能だしっていう感じなんだよね。
1937年にドイツの視察に行くのよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
そこでね、ユダヤ人の迫害を目の当たりにするわけよ。
1937年っていうともうドイツはヒトラーがフューラーになってて、完全に独裁政権を築いてて、ユダヤ人の迫害も始まっているようなところだから。
そんな中やっぱりちょっとこうユダヤ人の迫害を目の当たりにして、普通の人間の心があったらやっぱりそういうの見ると心が痛むんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、もちろん樋口喜一郎もやっぱりそういうのを見てさ、なんかこれは良くないんじゃないかみたいなのはこう思ってたんだって。
スピーカー 2
あ、そうなんだ。
スピーカー 1
そう。で、別にそれがきっかけじゃないけど、同じ年に今度はハルビンの特務機関に就任するんだよ。
はいはい。
で、ちょうど1937年ってこのロコウ卿事件が勃発した頃、日中戦争が要は始まる頃なんだけれども。
うん。
だから日本としても結構激動に進む中で中国の方に戻ってきたわけよ。
はいはい。
極東ユダヤ人大会
スピーカー 1
中国っていうか満州ね。
ここで第一回極東ユダヤ人大会っていうのが開かれるんだよ。
うん。
極東だから本当に日本とかさ、中国とかのことを極東って言うじゃん。
そうだね。
そっちの方にいるユダヤ人の集まりみたいなイメージでいいんじゃないかな一旦は。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、この極東ユダヤ人協会の会長で、内会だったんだけれどもカウフマン博士っていう人がいるのよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、この人がこの極東ユダヤ人大会を開くから、開く理由としては要はドイツ、ヨーロッパ方面でユダヤ人がものすごく迫害を受けている。
で、その実情っていうのを世界にアピールしたいんだっていう。
うん。
で、それで開催したいから許可をしてほしいっていう。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
要はさ、日本の東地下にある。東地下にあるって言うとちょっと語弊はあるんだけど若干。
に、ある場所でそういうさ、集会を開くわけじゃん。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
だから、まあ後ろ盾というか一応許可は欲しかったわけよ。勝手に開いてパクられたり嫌じゃん。
うんうん。
だから軍部のその許可が欲しいっていうことで、でまあ樋口はそれを了承して、しかも来賓として参加するのよ。
へー。
で、あの1937年の12月に極東ユダヤ人大会、まあ第一回なんだけどが開催されて。
で、そこでなんと来賓として参加しただけじゃなくてスピーチもするのよ。
スピーカー 2
あ、そうなんだ。
樋口季一郎のユダヤ人救助
スピーカー 1
そう。で、ここでまあ結構有名なセリフなんだけれども、ユダヤ人追放の前に彼らに土地を与えようみたいなことを言うのよ。
はいはい。
まあ要はこれドイツを批判してるわけじゃん。
うん。
で、これはちょっと問題発言、じゃ問題発言で。
うんうん。
まあ日本っていうのはドイツと同盟を結んでいたし、やっぱりドイツのこの外務省の怒りっていうのも買うんだよね。
はいはい。
樋口自身は結構ユダヤ人寄りの意見はあったけれども、まあ自分の中ではとはいっても日本の軍人だから、それ以上踏み込めないっていうちょっともどかしさもあったんだよね。
うん。
そう、だからまあせいぜい公演に出るぐらいがまあ限界だったわけ、この時は。
はい。
ただやっぱりそういう人がいるんだっていうのはこうちょっと噂が噂を呼ぶからさ、ユダヤ人の中ではもしかしたらみたいなのも多分あったんだと思うんだけど。
うん。
もしかしたら満州まで行けば助けてくれるんじゃないかなみたいなのもあったと思うんだけれども、でそれでオトポール事件っていうのが起きるんだよ。
スピーカー 2
オトポール事件。
スピーカー 1
オトポールっていうのは都市の名前なんだけれども、満州国境にあるオトポールっていう駅の名前でもあるんだけど、オトポール駅に1938年の3月にユダヤ人難民がこう結構ゾロゾロと現れるんだよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、これはもちろんドイツからの迫害を逃れて、まあ要はソ連を通ってシベリア鉄道で満州まで来た、満州の手前だけど正確に言うと。
満州の手前まで来たユダヤ人難民がいっぱいいたんだよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
要は満州国に入りたいわけよその人たちは、ユダヤ人たちは。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
最終目的地はあの上海のアメリカのあのテリトリー内なんだけれども、
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
そこに行くためにはさ、満州を通過しないといけないわけ。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
でも満州はさ一応もう日本みたいなもんじゃん。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
だからあのドイツと同盟を結んでいる日本からしたら、
まあドイツが要はさ迫害しているユダヤ人の味方をするっていうのはちょっとこう微妙な感じだったわけよ。
さっきのあの外務省の怒りを買っちゃったのもそうなんだけれども。
うん。
っていうところで、まあ人狼的にはもう救助をしたい。
ただ軍人としてはやっぱり日本の国益を第一に考えなきゃいけないっていうところじゃん。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
まあそこで樋口は葛藤するわけよ。
うん。
ちなみになんだけど、まあ3月、まあ3月って言ったじゃんさっき。
うん。
だいたい3月ぐらいのオトポールの最低気温ってマイナス20度ぐらいになるのよ。
スピーカー 2
うわ、すごい寒いね。
スピーカー 1
うん。やっぱりさ、ほら、そういう満州とかのさ内陸部の方って結構こう寒暖差が強いっていうかさ、冷え込むのよ。
でさ、マイナス20度にさ、まあ難民がさ、こう難民がさこういっぱいいるわけじゃん。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
いつかやっぱり死んじゃうよね。もうそんな、1日2日なら耐えられるのかもしれないけど。
はいはい。
っていうところで、まあ樋口は決断するんだけれども、カウフマン博士、さっきあのユダヤ人大会開いたカウフマン博士に食料とか衣服の手配を要請して、で、とりあえずまず物資を届けてあげて、
はい。
あと満州外交部を通じてビザを発給してあげるのよ。
はいはい。
要は満州国にこう入れるようなビザ。
うん。
そう、まあこの辺は杉原知恵の人一緒だよね。
うんうん。
さらに南満州鉄道あるじゃん。そこに特別列車を用意して、要はこれに乗って満州通過していきなさいよみたいな。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、この鉄道を用意したことから、このルートのことを樋口ルートって呼んだりもするんだけど。
へえ。
で、ユダヤ人難民1個っていうのは、まあそれでハロウィンに無事到着して、まあ滞在ビザも出されて、この樋口ルートっていうのは、これ1回きりじゃなくて、だいたい1941年頃までは使用されてたって言われてて。
うんうん。
そう。で、このルートを通って2万人以上のユダヤ人難民を救ったって言われてるんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、このことが東洋のシンドラーって呼ばれてる理由なんだよ。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
まあ人数が問題じゃないけどさ、杉原知恵ねってまあ6千人とかそれぐらいを救ったって言われてるんだけど。
うん。
2万人って言われてるからね。
スピーカー 2
へえ、そうなんだ。
スピーカー 1
そう、まあ数が問題じゃないんだけど、やっぱりここでビザの発給しなかったりとか、まあ何も支援しなかったら、さっきも言った通りちょっとやっぱ寒いから、全員もちろん全滅とかってことはなかったかもしれないけど、まあ相当な数の犠牲は出ちゃったんじゃないかとも言われてて。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
っていうところで、もう1人の東洋のシンドラーっていう言われ方をしてるんだよね。
スピーカー 2
ああそうなんだ。
うん。
あれ、あの杉原知恵ねはポーランドの方だってね。
スピーカー 1
うん、リトアニア。
スピーカー 2
あ、リトアニアか。
あ、リトアニアの方からさ、そっから通した人も、だから満州に行った可能性もあるってことだよね。
スピーカー 1
最終的にはそうだね。あのシベリア鉄道通ってるから、あの満州は通る。
スピーカー 2
ああ、だからある意味2人がさ、いて助かったっていう人もいるってことだよね、結構。
そうなんだよね。
スピーカー 1
ああそうで、今ちょっと触れた方がいいのかちょっとわかんないんだけど、杉原知恵ねに助けられましたっていうユダヤ人っていうのは多いのよ。証言がめちゃめちゃ多いの。
スピーカー 2
あ、そうなんだ。
スピーカー 1
でね、樋口に関してはね、これがね、異常に少ないんだって。
えー、あ、そうなんだ。
だから、あの異論を唱える人がいて。
うん。
まあなんだろう、今ここでそれをちょっと掘り下げることはしないけど。
はいはい。
まあそういう理由もあって、今この喋った話が、じゃあ全部が全部本当かって言われると、
スピーカー 2
まあ若干怪しいところもあるよねって。樋口の回想録のあの話がこう、なんだろう、膨らまされちゃっているっていうところも実際あったりはすると思うんだよね。
スピーカー 1
はいはい。
キスカ島の撤退
スピーカー 1
うん。まあなので、まあ一応こんな風に言われてますよぐらいにちょっと今は捉えておいてくれればいいかなっていう。
うん。
スピーカー 2
で、ここまでは東洋のシンドラとしてのまあ樋口の話なんだけど、ここからは軍人としてのちょっと樋口の話にちょっと移りたいと思うんだけど。
スピーカー 1
はいはい。
ちょうどそのオトポール事件のさらに後ね、日本がもうこう戦争入って突入して、台風戦争ね。
で、アッツ島ってやったじゃん俺。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
アッツ島の玉砕ね。でさ、その時にさ、キスカ島の撤退に触れたじゃん、最後の方で。
はいはい。
アッツ島を見捨てる代わりにキスカ島を救うみたいな。
うん。
そう、まあ実はそれが樋口なんだよね。
スピーカー 2
あ、そうなの。
スピーカー 1
要請をしたのが。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、樋口はもちろんアッツ島を助けたかったんだよ。だからアッツ島に増援の要請をもうずっとやってたんだけれども、まあそれはもう断られちゃったのとにかく。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
だからじゃあもうせめてキスカ島はもう即時撤退させてくれっていう形で、キスカ島の撤退にこう一役かかったのは実は樋口喜一郎なわけよ。
樋口の武人性と首都の戦闘
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、そのことによってあの5000人の兵士を救ったわけ、無傷でだから救ったわけじゃん。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
で、この時に樋口がすごいなっていうところは当時の軍人としては絶対ありえないんだけど、その5000人の兵士を救う際に通常だったら武器とかもう持てるだけ持ってとにかく詰めるものは詰めみたいな感じで撤退するわけよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
そこをね、命令でもう武器は置いていけっていう命令を出すのよ。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
まあとにかく急げと。
スピーカー 2
はい。
スピーカー 1
まあちょっと詳しくは厚党のところでもう一回聞き直してほしいんだけど、要はもうアメリカに囲まれてるような状況で、たまたま運良くキスカ島に行けただけなような状況だったからとにかく早く撤退したかったわけよ。
はいはい。
だからとにかくスピードを重視するために武器なんか持っていかなくていいっていう感じの指示を出してるんだよね。
うん。
これはやっぱりそういう命令をすることでさ、武器よりも人命の方が尊いんだよっていうのを示したわけだし、やっぱり樋口自身がそういうもう根幹の考えにやっぱそういうところがあるんだなっていうのはこういう命令でもわかるよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
武人としての誇りがとかっていう人だったら絶対そんなこと言わないじゃん。
うんうん。
そう。だからこの辺からもちょっと樋口のそのなんだ人柄っていうのはちょっとこう見えてくるんだよね。
うんうん。
あと樋口紀一郎って言ったら何と言っても趣無死闘の戦い。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
これはね多分北方領土の回あったじゃん。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
あそこをちょっとこう聞き直してもらえるとちょっともうちょっと全体像がつかめるんだけどちょっと今日は趣無死闘の戦いだけにちょっと最後触れるんだけれども。
はい。
1945年の8月15日。日本はさポツダム宣言の受託をして玉音放送がこう流れた日だよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で、戦争は終結したっていう風になったけど、まあこれは北方領土の回でも言ったけれども戦いは終わってないんだよ。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
具体的に見て日本が終戦したっていうのは1945年の9月2日フランシスコ平和条約を締結した時なんだよね。
はいはい。
だからそれまでは停戦だけど終戦はしてないんだよ。
うん。
で日本はあの武装解除をどんどんしてってたから事実上終わってるんだけど、ただ対ソ連の部分あの要はソ連に面してる部分っていうのは小片郎もさほら3戦巡覧事件とかでも触れたじゃん。満州の時とか。終わってないんだよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
日本は戦う気は全然ないんだけど本来的に。ただもうソ連が攻めてくるから一部戦闘っていうのは勃発してたんだよね。
はいはい。
で、首都っていうのはカムチャッカ半島の一番こう千島列島の一番奥側って言えばいいの?
はいはい。
だからもう先にはもうカムチャッカ半島とかそういうソ連領があるようなところ。
うん。
で、8月18日になっても戦闘っていうのは実は首都で行われてたんだよね。
はいはい。
この時あのなんで樋口が称賛されているかっていうとまず大本営は8月16日の時点でやむを得ない自衛の戦闘行動以外はもう全戦闘は停止っていう命令を下してるのよ。これは全軍に。
うん。
でも樋口はソ連が攻撃をやめるって絶対思ってなかったのよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
だからいつでも迎撃できるような準備をさせてたわけ。首都のあの守備隊に。
うん。
これだったらもう戦闘行動停止っていうからみんな武器を置いてさ、遊ぶわけじゃないけどさ、要はもう何もしないわけじゃん。
うんうん。
でもしっかりと迎撃できるように待機してたんだよしっかりと。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で案の定あのソ連軍がこう首都に侵攻してきたわけよ。
うん。
そこでもう断固反撃に転じ上陸軍を粉砕せよっていう命令を下すんだよね。
はいはい。
もう戦えってこと要は。
うん。
でここで首都であの思わぬ反撃を受けたんだよソ連っていうのは要は。
壊滅的とまでは言わないけど想像以上の被害を受けて日本の守備隊を押し込むことができなかったんだよね。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
ただ8月18日の午後4時までに自衛の戦争であってももう武器を捨てろっていうのが大本営の命令だったっけ。
うん。
だから一応その命令の期日までは戦ったのよ。
はいはい。
シュムシ島の戦い
スピーカー 1
今はもう自衛の戦争もダメって言われちゃってるから要は建前みたいなものだけどさ命令には従わなきゃいけないわけじゃん軍人として。
うん。
だから一応18日の午後4時までは自衛のための戦闘行動以外はダメって言われてるけど逆に言えば守るためならいいんでしょっていう拡大解釈をして戦ってたのよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
で実際にもう完全に停戦しろっていう命令の時刻になったらもう戦うことをやめてソ連と停戦条約の方にこう進むんだよね。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
ただソ連からするとさまた攻撃されるかもしんないから分かんないじゃん。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
だからソ連っていうのはあの8月18日の午後4時に日本はもう攻撃終えちゃってるんだけどそこからなかなかシュムシとこう占領するってことができなくなったんだよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
攻撃してくる可能性もあるからねだから分かんないから何もできないっていう状況になっちゃったわけ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
で結局8月の21日になって停戦が成立するんだよシュムシ島での。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
だから約3日間8月18日から数えてねさらに3日間稼いでんだよね。
スピーカー 2
うんうん。
スピーカー 1
でちょっと北方領土の回でも触れたけどその後はどんどんどんどん島自体にこうどんどん占領していって最後は北方4島まで占領するよねソ連っていうのは。
うん。
そうだっていう時にはもうアメリカは日本に上陸してるからこれはまずいぞってなってソ連は北海道には手が出せなかった。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
っていう形でもしシュムシ島の戦いがなかったら日数的に北海道が上陸されてただろうって言われてて。
スピーカー 2
はいはい。
樋口喜一郎の役割
スピーカー 1
そうすると今の日本地図っていうのもちょっと変わってきたかもねっていうのはすごい言われてんだよね。
うんうん。
だから北海道全域がもし支配されちゃう可能性もあるしまあ半分だけ日本共和国みたいなのができたかもしれないし日本社会主義共和国かまあそんな感じのができてたかもしれないし。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
っていうところでこの樋口喜一郎っていうのは戦後の日本の体制にも寄与したんじゃないかっていうのを言われてんだよね。
はいはい。
もちろんこのことがあって終戦後スターリンから先般指名を受けるのよ。
うん。
ただこれはマッカーサーが身柄の引渡しを拒否したんだよね樋口の。
あーそうなんだ。
スピーカー 2
うん。
スピーカー 1
なんでかっていうとまあおそらくなんだけどユダヤ人の除名活動があったのではとは言われてんだよ。
はいはい。
アメリカっていうのはさあのまあご存知の通りさ財界はユダヤ人が牛耳ってるような感じでさユダヤ人の影響がものすごく強い国なんだよね。
うんうん。
だからそのユダヤ人が除名したんだったらマッカーサーももうダメっていう感じになるわけよ。
スピーカー 2
はいはい。
スピーカー 1
まあ多分これは本当なんじゃないかなと思っててだからそう考えると東洋のシンドラーの話もまあ事実なんじゃないのかなっていうのが自分の考えではあるんだけど。
うんうん。
まあそんな感じで今日ちょっと樋口喜一郎についてちょっとこう話したんだけれどもまあいかがでしたでしょうか。
スピーカー 2
はいいやなんかそのユダヤ人救済の話で1回で行くのかなと思ったらシムシ党もやってくれてなんかすごいお得な回だったなと思って。
スピーカー 1
いやいやお得ってなんだよ。
スピーカー 2
いやいや両方聞けてね。で樋口中将って結構ねよく聞くからね。
スピーカー 1
うんまあすごい有名な人も軍人としてもすごい人気が高いというかねそういう人だから。
スピーカー 2
この人さあの杉原中根って外交官だったじゃん。
そうそう。
外交官ではないってこと?
スピーカー 1
軍人だよ。
スピーカー 2
あそっかだからなのかな。もしかしてそのユダヤ人がさ杉原中根は結構覚えてる人が多いって言ってたじゃん。
うん。
なんかさ外交官ってさ直接こう反抗するじゃん。
うん。
その時に接してるじゃん。樋口中将って軍人だから直接接しなかったのかなとかなんかぼんやり思ったんだけど。
スピーカー 1
まあ多分そういう理由ではあるとは思うよ。
やっぱりさそんな難民のところに直接行ってさ小手を取り合ってとかっていうところではないと思うからさ。
どっちかっていうと指揮官だからあれこれ指示を出す側の人間だったしね。
スピーカー 2
そうだね。いやあと北海道がね本当にもしかしたらねそのね日本じゃなくなってるっていう可能性もあったっていうねその中重要な人物だなと思って。
スピーカー 1
いやもう本当にそうなんだよ。しゅむし島の戦いがなかったら間違いなく北海道には上陸されてたと思うんだよ日数的にね。
スピーカー 2
ああはいはい。
スピーカー 1
まあアメリカが建成した可能性もあるけど、まあ実際北海道に上陸しなかった理由はアメリカが建成したからっていうのも言われてるし。
うん。
だからまあそれはもう歴史の威負だから何とも言えないけどね。
スピーカー 2
はいはい。いやあ勉強になりました。
それは良かった。
じゃあということで今回のテーマは樋口・喜一郎でした。
はい。
あのちょっとねこの前ね何か思いついて久々にショート動画作ってみたんで、もしよかったらYouTubeとかインスタにアップしてるんで皆さんちょっと見てください。
スピーカー 1
小片郎の力作です。
スピーカー 2
いや本当に簡単なものでなんかふと夜中思いついて作ってみたんで遊びの感覚ですいませんが、もしよかったらそういうのも含めて大人の近代史を楽しんでいただけたら嬉しいなと思ってます。
はい。
それでは最後まで聞いていただいてありがとうございました。
スピーカー 1
ありがとうございました。
27:27

コメント

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