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まだ見ぬ森に貢献できるか。 始まりました、「大人の近代史」よろしくお願いします。
よろしくお願いします。 どういう意味ですか?
かっこよくない?この言葉。 誰の言葉?
最近ラジオで聞いたんだけど、日本ラグビーフットボール協会理事の中竹隆二さんって方が喋ってたんでね。
ラグビーのニュージーランド代表のオールブラックスって有名じゃん。 なんかこれが勝つためにこういう考えでやってるらしいんだよね。
要は、木を植えてから森になるまで時間かかるじゃん。 で、そのまだ見ぬ森に貢献できるかっていうのは、
遠い未来に向かって勝ちとは何かっていうのを考えることが、 勝ちにつながるっていうことらしいです。
奥がすっけえけどさ。
ということで、今日は長丸がどんなまだ見ぬ森を見せてくれるのか楽しみです。
歴史でそれ難しいよね。 まだ見ぬっていうか、もう見えてる話だからね、基本的には。
まあいいや。
ガッツインってハマるかなと思って。今日本当に森の話だったんだよ、みたいになるかなと思って。
森の話ではあるんだけど、ちょっと違うかな。
本当に?
別に狙ったわけじゃないっていうか、知らなかったからさ、こんな前振り。
嘘?それすごくない?奇跡じゃん。
森には関係する、多少。
本当に?
じゃあ今日は何のテーマでしょうか。
今日は三家別ヒグマ事件やりたいと思います。
いや、すごい。なんだそれは。聞いたことない。
えっとね、一言で言うと、日本史上最悪のクマ狩りって言われてる事件なんだよね。
クマ狩り?
クマ狩り。クマの狩り。
クマ狩りか。
これはね、この事件すごい有名で、クマによる事件っていうのを調べたら真っ先に出てくる事件なんだよ。
ああ、そうなんだ。
日本史上最大って言われるぐらいだからさ、それはなんとなく想像つくと思うんだけど。
今日はちょっとこれをテーマにしたいと思います。
はい、よろしくお願いします。
はい、よろしくお願いします。
で、まずなんでこれ選んだのかってところなんだけど、
これはもう完全に個人的趣味というか、
俺ゴールデンカムイっていう漫画が好きなのよ。
あー、前言ってたね。
ゴールデンカムイ自体はさ、アイヌ民族とかさ、ちょっと日露戦争のその後的な感じのさ、
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伏線から始まるような物語なんだけど、
アイヌっていう、アイヌ民族とヒグマっていうのがものすごく密接に関係してて、
ああ、そうなんだ。
アイヌはヒグマを恐れてもいるし、神として叩いてもいるしっていうところで、
で、結構その漫画の中でもヒグマっていう存在が割とドーンと出てくるのよ。
で、それで漫画の中の描写でもさ、ヒグマ、怖ええなつつええなみたいなのがあるわけ。
っていうのでちょっと今回、
ああ、なんかヒグマって、なんかそういえば事件とか結構でかいの起こしてないのかなっていうんで、
ちょっと調べてみたら、ああ、なんだこんな事件あるじゃんみたいな。
えー、そうなんだ。
うん。で、それが今日のテーマの三家別ヒグマ事件っていうものになります。
はいはい。
で、この三家別ヒグマ事件、もちろんこれ日本史がテーマだからさ、
最近の話じゃなくて、起きたのが1915年の大正4年だね。
大正か。
日付で言うと12月9日から14日にかけて、簡単に言うとクマが人を殺し回った事件なんだよね。
はいはい。
12月9日から14日だから約5日間にわたってクマと人間の戦いがあったわけよ。
うんうん。
で、まず被害の前容を先に言っちゃうと、この1頭のクマに対して当時その、
まあこれ北海道の事件だから海宅民がいたわけよ。
うんうん。
北海道って。で、その海宅民の7人が殺されました。
で、3名が重傷。
うん。
っていうのが事件の前容というか被害。
はいはい。
で、ちょっと順を追って話したいんだけれども、まずこの事件、12月9日が一番初めなんだけれども、
まずその海宅民の家が1軒あったんだけれども、
はいはい。
そこに旦那はいなかったの。旦那はその時留守で、奥さんと子供がいたのね。
うん。
2人いたんだけど、なんかその2人がヒグマに殺されてるのが見つかったの。
へー。
まあ正確に言うと死体は子供しかなくて、
あーはいはい。
まあ子供はえっとね、6歳だったかな。確か6歳とか7歳ぐらいの子供なんだけど、の死体だけあって、
で、奥さんはなんかその髪の毛とかが壁にへばりついてたりとか、なんかもうなんか襲われたなっていうのがわかるような形跡があったの。
あー。
そう。で、それがまあ12月9日で、その当日にもう人は見つけてるから、これはクマの仕業に違いないって言って捜索するのよ。
うん。
で、捜索して、まあ時間で言うと、あの事件が起きたのが大体昼前ぐらいだったんだけれども、
はい。
実際その奥さんの死体見つけたのは次の日になっちゃうんだよね。もう見つかんなくってその日中探したんだけど。
うんうん。
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で、その次の日12月10日に、えっとやっぱり朝こう探してたんだけれども、なかなかこう見つかんないところにヒグマと遭遇しちゃったんだよね、その捜索隊が。
へー。
うん。ただ捜索隊は鉄砲持ってたから、鉄砲撃ってクマビビって逃げてくれたのよ、とりあえず襲われずに。
うん。
で、あれクマがいたってことは?って思って、そのクマがいた付近を調べに行ったら、その奥さんの死体があった。
うん。ただもう死体って言っても、頭の一部とか、もうほんと足しか残ってないみたいな、ほんとそういう状態。食われちゃってるから。
うわー、すごいな。
うん。で、まあそんな感じで、とりあえずまず第一の事件というか被害が起きるわけ。
うん。
で、この事件ってさ、普通だったらここで事件って終わるじゃん、だいたいこういうものって。
うん。
この事件の怖いのはさ、これがヒグマの習性にもつながってくるんだけれども。
はい。
まあ、もちろん死んじゃったじゃん。
はい。
だから葬式をあげるわけよ。
うん。
もう死んじゃってさ、バラバラになっちゃってるわけ、死体なんで。で、それを集めてさ、こう自分家に持って帰ってきて、で、おつやとかそういうのをやってる、やるんだよね。
うん。
で、やってるところにヒグマが乱入してくるの。
えー、そこに。
そう。まあこれはその時は多分知られてなくて、今さ、うちらが聞くと、なんか聞いたことあるっていうような習性なんだけど。
うん。
あの、ヒグマって自分のものだっていう認識したものは取り返しに行くんだよ。
えー。
そう。だからなんかさ、よくあるのが、荷物とかをヒグマに取られちゃって。
うん。
まあヒグマに会ってね。で、その荷物を取り返そうと、まあヒグマがいない時にその荷物を取り返しても結局襲われちゃうみたいな。
えー、そうなんだ。
そう。ヒグマからすると、あの自分のものを取られたっていう認識になるんだって。一応習性として。
うん。
で、そう。で、さっきの話に戻るけど、結局まあ死体にはなってたけど、自分の食い物だったわけじゃん。
うんうん。
だから取り返しに来たわけよ。
えー、そうなんだ。
そう。で、それによって艶にこうヒグマが乱入してきて、まあそこはすごいもう阿鼻共感ってなるんだけど、そう。
ただ、その艶の現場にいた人たちっていうのは何とか助かるのよ。
あー、そうなんだ。
もうすごい大混乱したんだけど。
うん。
ただ、このさ、現場ってそもそも山なの。
うん。
まあ森の中ではね。で、そんな一見さ、隣の家がさ、すぐ隣にあるわけじゃなくて、結構離れたとこにあんのよ。
何百メートルとか。
うーん。
イメージとしては。だからさ、あの、なんか事件が起きたって言ってもすぐにこう動けるわけじゃなくて、他の家とかも。
あの、とりあえずその事件現場はさ、うわーって阿鼻共感になったけど、熊逃げてったわけ。どっか行っちゃったわけ。
うん。
で、安心するじゃん。とりあえずその人たちは。でも、隣の家とかはもちろんそんな惨事知らないから逃げてないわけ。
うん。
で、その事件現場になった、通夜現場だったところの家からだいたい500メートルぐらい離れた家に、今度その熊乱入すんの。
へー。
で、ここの事件がすごく有名というか、ここで起きたことっていうのが結構精算な出来事で。
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うん。
まず旦那がいて、奥さんがいて。で、奥さんはあの子供を見守ってた。もう結構臨月近かったのかな。で、子供がね、5人いたん。
うんうん。
だからまあ合計7人だよね。
はい。
そう。で、あ、それと別に、そこに滞在してた人が3人ぐらいいた。だからそこにいたのは全員で合計10人。
うん。
で、まあ要はその10人がヒグマが侵入してきて襲われるわけ。で、これちょっと話が前後したんだけどさ、ヒグマってさ、大きさだいたいどれぐらいかっていうの知ってる?
へー、あんまわかんないね。人間よりは大きいんだろうなって思うけど。
そうそう。これ、あの平均するとだいたい2メーターから3メーターぐらいなんだよね。大きさで言うと。で、あの体重はもうこれ人間の日じゃなくて、もうほんと4、500キロぐらいあるんだよね。
うんうん。
でさ、そんなのがさ、狭い家の中で暴れまわったらさ、そりゃ死ぬわって感じなんだよ。普通に考えて。なんかだって車みたいな大きさのやつがさ、あ、熊ってちなみに足も速いのよ。時速60キロとかで走れるから。
あ、そうなんだ。
スピードで突進してくるだけで、だいたいみんな死んじゃう。で、爪もすごい鋭いから、もうこうパッて引っかかれると、もう肉裂けて、内臓ボロリみたいな、ほんとそういう状態。で、もうバッタバタ殺されていくの、そこの人たちって。
で、この襲撃で、まず先に結論から言っちゃうと5人死ぬのよ。あ、5人っていうか4人。で、なんで今5人って言ったかっていうと、さっきあの奥さんがさ、身ごもってるって言ったじゃん。
うんうん。
そう、これがすごい生産の話なんだけれども、まずその奥さん狙われちゃうのよ。で、腹をね、破られるの。
へー。
で、腹破られた時まだその奥さん意識あって、これはね、なんか後にその現場にいた人たちの回想とかから記録があって、その奥さんがたまらず叫んだ言葉が、腹破らんでくれ、のど食って殺してって。もうその時点ですごい生産じゃん、もう。
うーん。
だって腹破られちゃったから、もう死ぬのはわかってるけど、でも子供がいるじゃん。
うーん。
せめてのど食って殺してよっていう、自分の。
へー。
そう、そんな感じ、多分そうなんじゃないかっていう感じで言った言葉なんじゃないかと言われてるんだけど。で、結局腹破られたことによって胎児が出てきちゃって、で、その胎児も死んじゃったから、あんま、ちょっと生きてたらしいのよ、胎児って実際。
あ、そうなんだ。
うん、ただやっぱりもうお腹の中じゃなくなっちゃったから、すぐ死んじゃって、で、結局5人死んだっていう、一応記録になってる。
うわー、ちょっとそれは悲惨すぎるね。
そう。だってさ、やっぱその現場にいた人たちってさ、もう一目散に逃げたわけじゃなくて、あんまりの出来事に失神して倒れちゃった人とかもいたり、だって逃げなきゃやばいじゃん。
うーん。
でももうやばいからさ、やばくて本当に失神して倒れちゃった人とかもいたんだ。あとはもう重傷って、でもなんとかこう、命から逃げたっていう人もいるし、
12:00
はいはい。
そう、まあ10人いてさ、5人死んじゃった、10人っていうか、正確に言うと11人か、だからその胎児。
うん。
半分ぐらい殺されちゃったわけよ、5人いたから。
へー。
そう。で、あの無傷の人間は2人ぐらいいたのかな、でも、あの3人重傷だから。
はいはい。
そういうのはもうかなりここで起きた事件っていうのが悲惨で、で、まあやっぱりこんな事件になったから、その翌翌日ね、12月の12日になる。もうこれ警察が動くのよ。
はい。
いやもう地元の療養会、まあ療養会じゃないけどさ、そんなもう任せられないっていうか、そんなレベルの話じゃないぞってなって。
あの警察が動いて、で、あのヒグマをこう見つける捜索隊、捜索隊っていうか討伐隊だよね、を組織して、もうヒグマ討伐に出るのよ。
はい。
ただね、やっぱ見つかんないのよ。探すと見つかんないっていうのがやっぱ難しいところで。
うーん。
ヒグマっていうのは。で、これもクマの習性なんだけど、よくスズモってさ、なんか山に入れみたいな話あるじゃん。
うん。
そう、まさにその通りで、人間の気配感じるとヒグマって逃げちゃう。で、討伐隊組んでるぐらいだからさ、そんな1人や2人で入ってるわけじゃなくて、もう何十人規模で入ってるわけよ、山に。
だから分かっちゃって、なかなか捕まんないのよ。
うん。
それで、結局その日見つかなくって、まあでも人間側もさ、このまんま放置してたらやばいっていうのが分かったから、どうするかっていうのを考えるわけ。
で、それで考え出した案っていうのが、これ1回目の事件の後さ、クマがさ、戻ってきた理由ってさ、自分のものを取り返すためって言ったじゃん。
うん。
その習性を逆に利用してやろうってなって、2回目の事件で死んだ人たちがいるじゃん。
はい。
その遺体を餌にしておびき寄せるっていう作戦を行う。
へー、それもまたすごいな。
そう、もう本当、遺族からしたらうわーって感じなんだろうけど、
うん。
でもね、なんかその時、反対した遺族はいなかったらしい。
あ、そうなんだ。
多分それ以上にもクマが恐ろしかったんじゃない?多分。
へー。
多分本当そういうレベルの話になってて、もうだってさ、自分の子供とかさ、奥さんとかさ、そういった人たちのさ、
まあ、遺体でも死んじゃってるけど、それをさ、クマに食わせるためにさ、おびき寄せるためにさ、餌にするんで。
多分ちょっと考えられないじゃん。
うん。
でも、もうそうでもしないとクマを退治できないって思って、そういう作戦を組むわけね。
はい。
で、翌日、作戦結構するんだけど、まあなかなか出ないのよ、翌日も。
うん。
で、ただ別のところでクマが出たりしてた。その翌日は。
はい。
たださ、やっぱもうそういう事件が起きたっていうのはみんな知ってるから逃げてて、
無人の家にこうクマが入ったっていう形跡だけあったみたいな、そんな感じ。
うん。
で、これはなんか長期戦になるかなって思われてたその翌日なんだよね。
へー。
そう、翌日にヒグマを見つけるのよ。
あー、いたんだ。
15:00
そう。で、この時に結構これ有名な漁師1人いて、山本平吉さんって言うんだけど。
うん。
まあクマ討伐ではすごい有名な人なんだよね。
まあ当時有名な人がその討伐隊の中にいて。
うん。
で、この人もクマ討伐では結構名を馳せてた人だから、やっぱりクマ見つけられるの苦労して。
はい。
で、そこでこの山本平吉さんが200メートルぐらい離れたところから銃でこのクマをもう遠隔で殺すんだよ。
うん。
で、クマやっと退治できるわけ、12月14日に。
はい。
で、そのクマ死んだからさ、もう近寄ってさ、見るじゃんそのクマを。
うん。
このクマは大体大きさで言うと2.7メートルぐらいあって、
うん。
体重が340キロぐらいのクマだったわけね。
まあ人間から比べたら恐ろしく大きい。
うん。
クマだったっていうことなんだけれども。
で、このクマの胃袋とかも調べたら、
まあやっぱりその人肉と思われるものとか、
衣服のこう、なんていうの、残骸って言えばいいのかな、
が出てきて、
ああ、やっぱりこいつだったんだっていうのは後々証明された。
ああ、そうなんだ。
そう。
で、この事件何がすごいってさ、クマ1頭だけなんだよ、出てきてんの。
ああ、1頭だけなんだね。
そうそう。
なんか3頭とか4頭とかの話じゃなくて、
1頭のために7人の人間が死んで、
まあ何名も重軽傷者出して、
で、3日間、捜索って12日から14日の、
12、13、14の3日間、討伐隊で動いてるんだけど、
うん。
討伐隊は600人延べて動いてる。
へえ。
そう。
それほどやっぱり当時の、こう日本史上最大って言われるのは、
やっぱそれだけ恐れられたというか怖かったっていう。
うーん。
だって今600人規模でさ、討伐隊動かないでしょ、なかなか。
まあね。
うん、兵隊じゃん、そんなの普通に。
うん。
そう。で、ちなみにこのヒグマ、退治されたヒグマなんだけれども、
最終的には肉は食われて解剖されてね。
うん。
で、毛皮とか頭蓋骨はさ、それぞれ売り物にされたっていう。
まあ、最終的には人間怖ぇなっていうところでもあるんだけど。
ああ、そうなんだ。
うん。
えー、肉食べんのか。
なんかね、これ、そう、ゴールデンカムイには書いてあったんだけど、
うん。
人を襲ったクマっていうのは、あのウェンカムイって言って悪いクマだから、
その肉は食わないんだって、アイルの人たちって。
うん。
でもなんか、たぶんアイルじゃなかったのかな、その人たちは。
ちょっと知らないけど。
うん。
なんか肉を食ったっていうような記述はある。
えー、まあそれはそれですごいな。
うん。なんかちょっと嫌だよね。
うん。
感覚としては。
そうそう、嫌だね。
うん。
で、この三ケ別ヒグマ事件っていうところ、今観光地になってるんだよね、実は。
ああ、そうなんだ。
なんつーの、当時事件が起きたときって、やべえ、こここんな怖い事件が起きるようなヒグマがいるっていうんで、
あの、いた人たちってみんな逃げちゃうのよ。
18:01
うん。
だから住民いなくなって、しばらくその状態が続くんだけど、
この事件を風化させない、風化させないっていうか、風化させないが一番いいのかな、表現としては。
ためにもう観光地化っていうか、ちょっと復元させたんだよ。
えー、そうなんだ。
うん、これもちょっと調べてもらえれば出てくるんだけれども、
その、なんだ、当時事件を起こしたヒグマと同じ大きさのモニュメントがあったりとか、
襲った小屋、開拓民の小屋を再現したりとか、そんな感じで、あの、になってる場所があるんだよ。
へー。
まあ、あの、北海道の上の方だから全然行こうと思ってもなかなか行ける場所じゃないけど、
うんうん。
まあ、ちょっとリスナーの方とか、なんか、おーって思ったら是非行って欲しいなって思います。
はい、ありがとう。
で、えーと、最後に、
うん。
自分はこの事件自体はゴールデンカムイが影響してって言ったけど、
うん。
実はもう一個おすすめしたい漫画があって、あの、キムンカムイって漫画知ってる?
知らない。何?同じ人が書いてるの?
違う、同じ人じゃない。
あの、これね、俺、そう、ゴールデンカムイって今も連載してる漫画だけどさ、
うん。
キムンカムイっていうのがさ、
うちらがね、中学生ぐらいだったと思う、確か。
うん。
に、マガジンで連載してたんだ。
へー。
キムンカムイって、あの、キムンカムイってどういう意味かっていうと、
山の神って意味なんだけど、
はいはい。
まあ、要は熊、ヒグマのことなんだよ。
うん。
山の人たちがヒグマを神って叩いてるっていう話も多分冒頭でもしたと思うんだけど、
それをキムンカムイって言うんだ。
うーん。
そう。で、まあそれがタイトルにつけられてるぐらいだから、
当たり前だけどヒグマの漫画なわけね。
ヒグマの漫画というか、ヒグマの事件の漫画ね。
はいはい。
で、まあこの現代版三家別ヒグマ事件だと思ってもらえればいいかな、大体。
その漫画の内容としては。
はいはい。
スタンドバイミーを思わせるような感じのところがあって、俺は好きなんだよね。
ああ、そうなんだ。スタンドバイミー。
なんか全然違う。内容は違うんだけど、
ちょっとスタンドバイミー風に俺は感じるところがあって。
ああ、そうなんだ。
これはね、ゴールデンカムイだと今20何冊出ちゃってるから、
単行本だと多いの大変だけどさ。
キムンカムイはすぐ読めるし、
今回のテーマにはすごいぴったりな漫画だから、
ぜひ読んでもらいたいなって思います。
ちなみにさ、アイヌの人はなんでヒグマを神と思ってんのかな?
ああ、もう単純単純。
強いから、強いっていうかさ、もう明らかに勝てないじゃん。
ああ、そうなんだ。じゃあ食べるってことはしないんだ、アイヌの人は。
えっとね、食べる。
あ、食べるんだ。
そう、なんかね、そこは宗教的な部分になっちゃうのかな。
宗教って言うと聞こえ悪いんだけどさ。
うん。
人を殺したクマっていうのは食べないらしいのよ。
はいはい。
まずそれはウェンカムイって言って、悪い神だから食べないんだって。
で、人を殺したクマの子供とかがいたりするじゃん。
うん。
21:00
そうしたらその子グマっていうのは大人になるまで育てて、
最後殺すんだよ、大人になった時に。
えー、それもまた。
殺して、そう、アイヌの人たちって結局クマの毛皮とかさ、
そういうのを取って売ったりしてたから。
うん。
なんて言えばいいんだろうな。
だからこれがさ、多分今の日本的な感覚だとえ?ってなるんだろうけど、
うん。
あの、あがめてるからこそ最後命を奪う時まで、
なんかこう、神として扱うみたいな、なんかそんな感じ、イメージとしては。
あー、そうなんだ。
そう、なんかちょっと感覚としては分からないかもしれないけど、
なんかそういう感じらしい。
へー。
そう、命を無駄にしないために肉は食べるしとかそういう感じ。
うん。
これさ、あの、聞いててさ、北海道さ、こう開拓してった時にやっぱ、起こった弊害じゃん。
まあ、そうだね。
ね、だからまあ、人間中心に考えるとさ、ヒグマにやられたっていうのはあるかもしれないけど、
ヒグマからしたらさ、もうなんだろう、自分たちのいた縄張りというか、
あったところがどんどんどんどんこう、人に入られてきちゃったっていうのもあるわけじゃん。
そうだね、もう本当にその通りだと思う。
そうそうね、なんかそういうのをこう聞いてて思ったね。
そうなんだよね、だからヒグマがさ、もちろんさ、すごい甚大な被害出してるしさ、
あの、生産の事件だからヒグマが悪いみたいな見方は絶対出ちゃうんだけど、
でも一番怖いのはやっぱ人間じゃん。
そうだよね。
殺したヒグマをさ、結局食ったりさ、あの、毛皮にして売っちゃうんだからさ、恐ろしいよ。
まあ、そうだね。深いね、意外に。
深いね。日本史っていうか、日本史上の事件っていう感じだけど。
そっか。いや、まじ冒頭のまだ見ぬ森に貢献できるかにちょっと重なってるとこが本当すごいなと思ったわ。
そう、森のクマさんかってちょっと思いながら聞いてたからね。
すごいな、この奇跡。
ね、あの、仕組んでませんからって。
そうそうそうそう。
じゃあ、ということで、今日は3ケ月ヒグマ事件の話でした。
最後まで聞いていただいてありがとうございました。
ありがとうございました。