皆さんのフルーツジッパーにはまったきっかけや推し勝つエピソードも、ぜひハッシュタグ推し勝つ未来研究所をつけてSNSで教えてくださいね。
それでは早速本編に入っていきましょう。
まずはフルーツジッパーがどのようなグループなのか、その基本情報から見ていきましょう。
彼女たちは2022年2月に結成された7人組のアイドルグループです。
所属事務所はキャリーパミパミさんや、新しい学校のリーダーズで知られるあそびシステム。
そしてこのフルーツジッパーは、あそびシステムが日本のアイドル文化を世界に向けて発信するために立ち上げた新プロジェクト、「かわいいラボ」から生まれた最初のグループなんですね。
グループ名は、身を結ぶという意味を持つフルーツと、元気を与えるという意味のジップを組み合わせた造語で、彼女たちの活動で世の中に元気を届け、それが身を結んでほしいという願いが込められています。
そして、彼女たちが掛かり得るグループコンセプトが非常に重要です。
それは、原宿から世界へ。
多様なカルチャーが生まれる街、原宿からニューかわいいを発信していくことを目指しています。
ここで注目したいのが、このかわいいラボというプロジェクトが単なる新規事業ではないという点です。
これは、あそびシステムという会社の歴史が強みを生かした非常に戦略的な一手だと私は思います。
あそびシステムは、長年原宿カルチャーを牽引してきたカルチャープロダクションです。
特に、あそびシステム代表の中川祐介さんが命名した青文字系ファッションは、男性受けを意識したコンサバな赤文字系とは対照的に、自分らしさや個性を重視する女性たちから絶大な支持を得てきました。
かわいいラボは、このあそびシステムが長年培ってきた多様性や個性を肯定するというカルチャーをグローバルなアイドルビジネスに落とし込む試みなんです。
つまり、ただアイドルグループを作るのではなく、自社が持つ独自の文化的資産を世界に通用する商品として輸出しようという戦略的なビジネスとも言えるかもしれません。
このプロジェクトを率いるのが総合プロデューサーの木村美沙さんです。
彼女自身、かつてムスビズムというアイドルグループのリーダーを務め、ファッション雑誌ジッパーなどでモデルとしても活躍していました。
さらに大学の卒業論文で、「かわいい」という言葉の社会的な変遷を研究した経験もあるそうで、まさにかわいい文化を体現し、深く理解している人物です。
このプロデューサーの存在がグループの方向性を決定づける大きな要因となっています。
そんな戦略的なプロジェクトから生まれたフルーツジッパーですが、その成功の鍵を握るもう一つの重要な要素がメンバー構成の巧みさです。
まさに色とりどりの果実が集まったような7人のメンバーの個性が際立っています。
まずメンバーの経歴が非常に多様なんです。
一人ずつ紹介していきましょう。
まずは、担当カラー赤、月足天音さん。
彼女は元HKT48のメンバーで、アイドル経験がめちゃくちゃ豊富なんです。
だからパフォーマンスもファンサービスも、もう安定感がすごいんですよね。
次に、オレンジ担当の陳勢鈴香さん。
彼女はNHKの天才テレビグルマックス出身で、元テレビ戦士。
知ってるっていう方も多いんじゃないでしょうか。
芸歴が長くて、グループの顔ともいえる知名度の高さが強みです。
そして、ミントグリーン担当桜井優衣さん。
彼女も複数のアイドルグループでの活動経験があって、ファンからはアイドルになるために生まれてきたって言われるほど、まさに天性のアイドルです。
紫担当は中川留奈さん。
彼女は一度アイドル活動から離れた経験を持つ最長戦組なんです。
ファンとの約束を果たすためにも、ものすごく努力してきたっていう、そのストーリーがまたエモいんですよね。
続いて、スカイブルー担当の真中真奈さん。
彼女はもう、存在そのものが可愛いを体現しているようなビジュアルと、独特のふわっとした雰囲気が魅力的なメンバーです。
ベビーピンク担当は松本可憐さん。
音楽大学でピアノを専攻していた経歴の持ち主です。
グループの妹みたいなキャラクターで、ベビーフェイスがとってもキュートですよね。
そして最後、担当カラー黄色の早瀬ノエルさん。
彼女はお父さんがドイツ人、お母さんが日本人で、ドイツのミュウヘン出身なんです。
グループの原宿から世界へっていうコンセプトを、その存在自体で象徴しているメンバーですね。
このメンバー構成を見て、私が特に感じたのは、セカンドチャンスの物語という現代の推し活において、非常に強力な感情的フックが埋め込まれている点です。
このグループは全くの新人だけで構成されているわけではありません。
元HKT48の月橋さん。
いくつものグループを渡り歩いてきた桜井さん。
一度は夢を諦めかけた中川さん。
そして小役からアイドルへの道に進んだ陳勢さんなど、多くのメンバーがそれぞれの過去の経験や葛藤を乗り越えて、このフルーツジッパーという場所で再び籠よこうとしているんです。
今のファンは、ただ完成されたアイドルを消費するだけではありません。
アイドルの成長物語や、その裏にある人間的なドラマに深く共感し、その成功をまるで自分のことのように願う共同制作者のような意識を持っているんですよね。
フルーツジッパーを応援するということは、単に彼女たちの楽曲やパフォーマンスを楽しむだけでなく、一度は挫折を味わった彼女たちが今度こそ夢を掴む瞬間を見届けたいという強い感情移入を伴う行為でもあるんです。
この応援したいと思わせる物語性がデビュー当初から熱心なファンコミュニティを形成する上で、非常に大きな力になったのではないでしょうか。
公式YouTubeチャンネルで公開されているドキュメンタリー映像でも、結成当初の彼女たちの思いや目標が描かれており、この物語性を補強しています。
フルーツジッパーの成功を語る上で、絶対に外せないのが、彼女たちの名を一躍よに知らしめた楽曲、私の一番可愛いところ、通称渡川の存在です。
この1曲が、まさに彼女たちの運命を変えました。
この曲が、なぜ、どのようにして社会現象になったのかを分析してみようと思います。
私の一番可愛いところは、2022年4月に配信されると、TikTokを中心に爆発的に拡散されました。
リリースされたその年のうちに、TikTokでの総再生回数は5億回を超え、最終的には9億回再生を突破するという驚異的なヒットを記録します。
この成功は、決して偶然ではありませんでした。
プロデューサーの木村美沙さんは、インタビューで、この曲はTikTokでわずればいいよね、という狙いのもとを制作したものだと明確に語っています。
ここが重要なポイントなんですが、多くのアーティストが楽曲をTikTokで宣伝するのに対し、フルーツジッパーはTikTokのために楽曲を制作したのです。
この違いは大きいですよね。
作詞作曲を手掛けたのは、バンドフェノタスの元メンバーで、世界一可愛い音楽を作るを掲げている山本翔さん。
彼は東京大学を卒業した経歴を持つ非常に知的なクリエイターです。
彼がこの楽曲に仕掛けた戦略が実に巧妙でした。
山本さんはインタビューで、この曲の構造についてこう語っています。
それは二段サビという手法です。
サビの前半パートと後半パート、この2つがそれぞれ約15秒で完結するように設計されているんです。
TikTokの動画の尺にぴったり収まることで、ユーザーが真似しやすく、シェアしやすい。
まさにプラットフォームの特性を完璧に理解した上で、ヒットを逆算して設計された楽曲なんです。
これは、現代のコンテンツ制作におけるプラットフォームネイティブなアプローチの最高のお手本と言えるでしょう。
しかし、渡川のヒットの要因は、その構造だけではありません。
多くの人々の心を掴んだ再度の理由は、その歌詞に込められたメッセージ性にあると思います。
この曲の核心となるフレーズは、皆さんもご存知のこの歌詞ですよね。
この歌詞、本当に秀逸なんです。
従来のアイドルの、「かわいい」が、アイドルからファンへの一方的なアピール、つまり、「私ってかわいいでしょ?」だったのに対し、渡川はその関係性を完全にひっくり返しました。
この歌詞はファンを単なる観客から、アイドルのかわいさを作る当事者へと引き上げているんです。
この歌詞の意味がわかりますかね?
歌詞の意味は、ファンをファンから引き上げるということです。
だから、ファンからの愛情を、ファンからの愛情を、ファンからの愛情を、ファンからの愛情を、私は愛している。
この歌詞は、ファンを単なる観客から、アイドルの可愛さを作る当事者へと引き上げているんです。
ファンが推すという行為そのものを、楽曲の中で全肯定してくれる。
これにより、ファンは自分の応援が推しの自信や輝きに直接つながっているという実感を得ることができます。
ファンは推しを肯定し、推しはそんなファンを肯定する。
心地よい関係性が、ファンにこの曲をもっと広めたい、このグループを支えたいという強い動機を与えるのではないかと思います。
曲をシェアする行為自体が、この肯定のループに感化する行為になるわけですから、その拡散力は測り知れません。
これは、現代の推し活における共感や参加意識を完璧に捉えた天才的な作詞だと思います。
TikTokでのバズを狙った楽曲と聞くと、もしかしたら一発屋的な中身のない曲なのでは?と思う方もいるかもしれません。
しかし、渡川がすごいのはそうではないところなんです。
この曲は、いわゆる楽曲派と呼ばれる音楽的なクオリティを重視するアイドルファンや音楽評論家からも非常に高い評価を得ているようです。
実際に曲を聴いてみると、キャッチーなメロディーの裏でゴリっとしたスラップベースが入っていたり、華やかなホーンセクションが入っていたり、非常に凝ったアレンジが施されているのがわかります。
私自身も、ベーシストとしてこの曲を聴くと、ベースラインの動きがすごくファンキーで、楽曲全体のグループを引っ張っているのがよくわかります。
アイドルポップスとして聴きやすいけれど、音楽的にもしっかりとした骨格がある。
この音楽的な強度が、この曲を一家制のブームで終わらせなかった大きな要因なのではないかなと思いました。
多くの人を聴きつけるキャッチーさで入り口を広げ、その奥にある音楽的な深さでファンを定着させる。
この二段構えの戦略が、フルーツジッパーを単なるTikTokでバズったグループ以上の存在へと押し上げたのかもしれません。
フルーツジッパーの成功は、個々の楽曲やメンバーの魅力だけで語ることはできません。
その背後には、所属事務所アソビシステムとプロデューサー木村美沙さんが描く壮大な文化的戦略が存在します。
フルーツジッパー、そしてカワイイラボ全体のコンセプトとして掲げられているのが、ニューカワイイという言葉です。
プロデューサーの木村美沙さんは、このニューカワイイについて、単一の美学ではないと語っています。
それは、ピンクやフリルのような、いわゆるステレオタイプなカワイイだけを指すのではありません。
カッコいいもの、カルチャー色の強いもの、それらすべてを包括し肯定する、もっと大きな概念なんです。
木村さん自身の、人と違うことに後ろめたさを感じている人に届いたらいいな、という思いがこの言葉に込められています。
これはビジネス戦略として見ても非常にクレバーです。
従来の、独立的なカワイイのイメージは、時に窮屈で、海外に発信する際には誤解を生むこともありました。
しかし、ニューカワイイを多様性の肯定と再定義することで、遊びシステムは、より幅広い層にアピールすることが可能になります。
例えばフルーツジパンのメンバー構成もそうです。
アイドル経験者もいれば、元子役もいる、ドイツ出身のメンバーもいる、この多様な個性が集まっていること自体がニューカワイイの体現なんです。
また、楽曲も渡川のような王道アイドルポップスからレディオギャラクシーのようなクールなエレクトロサウンドまで非常に幅広いですよね。
これらすべてをニューカワイイという一つの傘の下に展開できる、これは強力なブランド戦略です。
さらに、この思想は現代の、特にZ世代の価値観と強く共鳴します。
多様性、インクルーシビティ、自己肯定感、これらの現代的なテーマを、カワイイという日本初のポップな言葉に乗せて発信する。
これにより、カワイイは単なる見た目のスタイルから、誰もが自分らしくいられることを応援する哲学になっているのではないかと思います。
これは、21世紀における日本のポップカルチャー輸出の新しい形を示しているのかもしれません。
ニューカワイイの思想は、アイドルとファンの関係性にも大きな影響を与えています。
プロデューサーの木村美沙さんは、自身がアイドルだった経験から、メンバーの身身の健康を非常に重視し、
消耗や搾取につながらない持続可能な活動を目指していると講言しています。
彼女がメンバー選考の際に、歌やダンスのスキル以上に、目標に向かって努力できる子かどうか、
本気でアイドルをやりたい子かを重視したというエピソードは象徴的です。
また、メンバーには、全方位的に感謝できること、つまりスタッフやファン、関わる全ての人への感謝を忘れない、
初歩的だけど最も大切な姿勢を求めているそうです。
この木村美沙さんというプロデューサーの存在と哲学が、ファンからの絶大な信頼につながっています。
ご存知の通り、アイドル業界は時にその過酷さが指摘されることもあります。
ファンもそうした業界の裏側に対して、以前よりもずっと敏感になっています。
そんな中で、このプロデューサーはメンバーの人生を背負う覚悟を持ち、
彼女たちのことを本当に大切にしてくれているという安心感は、
ファンが心から、そして安心してお仕事に没頭するための非常に重要な土台となります。
ファンが自分の応援が不健康な労働環境に加担しているのではないかという在学感を感じることなく、
ポジティブな気持ちで応援できる。
これは長期的に見て非常に健全で、強固なファンコミュニティを築く上で何よりも大切な要素です。
ビジネスの視点で見れば、これは優れたタレントマネジメントであり、
強力なリスク管理、そしてブランドイメージの構築に他なりません。
フルーツジッパーの成功を受けて、
遊びシステムは、カワイイラボからキャンディーチューンやスイートステディ、
キューティストリートといった後輩グループを次々とデビューさせています。
これもまた非常に巧みな戦略です。
個々のグループが独立して活動するだけでなく、
カワイイラボという一つの大きなファミリーやブランドとして展開することで、
様々な相乗効果が生まれています。
例えばフルーツジッパーのファンが、合同イベントやSNSを通じて、
自然な形でキャンディーチューンやスイートステディをする機会が生まれる。
逆もまた叱りです。
これにより、ファンは特定のグループを押すだけでなく、
カワイイラボという箱全体を押すという楽しみ方が可能になります。
これはビジネス的に見ても非常に合理的です。
ファン一人当たりの障害価値、いわゆるLTV、ライフタイムバリューを高めることができますし、
万が一一つのグループの人気が落ち着いたとしても、
ブランド全体としてはファンを維持できる、リスクヘッジにもつながります。
これは従来の単一グループで完結するアイドルビジネスのモデルから一歩進んだ、
より持続可能で拡張性の高い現代的なフランチャイズ戦略といえるでしょう。
ここまでフルーツジッパーの成功の背景にある大きな戦略について話をしてきましたが、
この戦略を具体的にどのように実行しているのか、
特にファンとのコミュニケーションの最前線であるSNS活用法について見ていきたいと思います。
現代の推し活においてSNSが不可欠であることは、この番組でも何度もお話ししてきましたよね。
フルーツジッパーのSNS戦略が優れているのは、各プラットフォームの特性を深く理解し、
目的別に使い分けている点です。
TikTokは、言うまでもなくバイラルヒットを生み出すための起爆装置です。
ダンスチャレンジなどを通じて新規ファン、特に若年層との最初の接点を作る場所ですね。
YouTube、ここはより深いコンテンツを提供する劇場であり資料館です。
公式MVで世界観を提示し、ライブ映像でパフォーマンスの高さを証明する。
さらにフルーツジッパードキュメンタリーのような、結成からの軌跡を追うコンテンツで、
ファンに物語を共有し、感情移入を促します。
NextやInstagram、これらはファンとの日常的なつながりを築くためのコミュニケーションツールです。
プロデューサーの木村美沙さんは、ファンの方の生活に溶け込めるような意識を持って、
朝にはおはよう、夜にはおやすみといった投稿を欠かさず行う戦略を取っていたと語っています。
メンバー自身もインスタライブなどで積極的にファンと交流しています。
私がここで注目したいのは、彼女たちのSNSが単なる投稿の場ではなく、
ファンの生活の中に存在するツールになっている点です。
新曲の告知のような特別な情報を発信するだけでなく、日常的な挨拶を交わすことで、
ファンとの間に親密さと習慣性が生まれます。
これにより、SNSは単なる宣伝媒体から、ファンとアイドルの交流の場に変化するんですよね。
これは、デジタル時代においてファンの信頼を得るための非常に効果的な戦術ですよね。
フルーツジッパーの戦略のもう一つのファンを巻き込んだ、共に作り上げるサイクルです。
まず、TikTokでの綿川ブームは、ファンが自発的に作ったコンテンツによって大きく加速しました。
運営側は、このファンの動きをただ見ているだけではなく、積極的に受け入れ、賞賛することで、さらなる拡散を促しました。
そして、このオンラインでの盛り上がりを、オフラインでの熱量へとつなげる仕組みが匠です。
TikTokで興味を持ったファンが、YouTubeやXでさらに深くはまり、最終的には実際に会いたいという欲求が高まります。
その受け皿となるのが、ライブや特典会と呼ばれるチェキ撮影会などのリアルイベントです。
リアルイベントでの満足度の高い体験は、ファンにもっと応援したいという気持ちを抱かせ、その熱量が再びSNSへの投稿としてオンライン上に還元されます。
このオンラインでの盛り上がりが、また新たなファンの目に留まり、新しいサイクルが始まる。
このように、オンラインでの認知獲得から、オフラインでの関係の進化、そして再びオンラインでの拡散という見事な循環が生まれているんです。
これは現代のアイドルビジネスにおける、非効果的な顧客獲得育成モデルと言えるでしょう。
さらに、彼女たちはファンが生み出したカルチャーを積極的に取り入れる姿勢も見せています。
例えば、楽曲ハピチョコの中の桜井優衣さんのセリフ、「なぁになぁに?」がファンの間で流行すると、メンバー自身もSNSやMCで使うようになり、ファンとの一体感を高めました。
ファンが作った流行を公式が逆輸入する、この柔軟な姿勢がファンに自分たちもムーブメントの一部なんだという意識を抱かせるのです。
そして、原宿から世界へというコンセプトは決して口先だけではありません。
彼女たちはデビュー当初から非常に積極的に海外展開を行っています。
デビューからわずか8ヶ月後の2022年の12月には、台湾の大型イベントに出演し、約7万人の観客を前にパフォーマンスを披露しました。
その後も、タイのジャパンエキスポなど、アジアを中心に海外のステージに立ち続けています。
現地のファンが渡川のイントロで大歓声を上げ、一緒に踊る光景は、彼女たちの音楽が国境を越えて愛されていることを証明しています。
この成功の裏には地道な努力があります。
YouTubeのミュージックビデオには多言語字幕を付け、ドイツ語も話せるメンバーの早瀬ノエルさんがいることも大きな強みです。
また、海外イベントの際にはJTVと組んで公式のファンツアーを実施するなど、熱心なファンに向けたプレミアムな体験も提供しています。
多くの日本グループが、国内での成功を確立した後に海外展開を目指すのに対し、フルーツジッパーは国内での活動と並行して、最初からグローバルなファンベースを築こうとしています。
この積極的な姿勢が、フルーツジッパーは世界を目指すグループなんだというイメージを国内外のファンに植え付け、それがまた彼女たちのブランド価値を高めるという好循環を生み出しているのです。
私が以前放送で紹介したK-POPのグローバル戦略とも通じる部分がありますが、それを可愛いという日本独自の文脈で実践している点が非常に興味深いですね。