彼らの活動を支える仕組みやエンタメ業界の変化も分析していきます。
今回も皆さんのご意見やこの人の活躍を応援しているといった声、
ぜひハッシュタグ推し活未来研究所で教えてくださいね。
こちらも楽しみにしています。
まずはこの推し活未来研究所でも第5回の放送で取り上げさせてもらって、
記憶に新しいタイムレスプロジェクトの話題からいきましょう。
セクシーゾーンがタイムレスへと解明し、
新メンバーを公募するという本当に前代未聞の企画でしたよね。
多くの才能が集まりましたが最終的に選ばれたのは5名。
では選ばれなかった候補者たちは今どんな道を歩んでいるのでしょうか。
そこには現代ならではのビジネス戦略が見えてきそうです。
このタイムレスプロジェクトという企画自体が既存のグループがメンバーを公募するという点で、
参加した候補者全員にとって大きなロストの機会となったかもしれません。
特にタイムレスという既に多くのファンを持つグループのオーディションだったため、
選考過程で注目された候補者は結果に関わらず一定の知名度とファンベースを獲得できたと言えるのではないでしょうか。
これは全くの新人を発掘するオーディションとは異なる特有の現象かもしれませんね。
まず取り上げたいのが最年少候補者の一人として注目されたアサイ・ノアさん。
彼のその後の動きはまさにSNS時代の象徴と言えるかもしれません。
オーディション終了後、自身で制作・投稿した動画が100万回再生を突破したり、
インスタライブでは最高1.5万人の同時接続者数を記録したという話もあるようです。
これはまだ正式なデビューや所属事務所が大きく報じられる前から、
個人の発信力でファンと繋がり、熱量を高めている素晴らしい例と言えそうです。
実際にアサイさんがインスタライブで紹介したスターバックスのクマのぬいぐるみを
多くのファンが探し求めて購入するというスタバのクマ事件も話題になりました。
これはファンの熱量がダイレクトに消費行動に繋がることを示す象徴的な出来事かもしれませんね。
ビジネス視点では、アサイさんのケースはZ世代のタレントが事務所の大きなバックアップを持たずとも、
個人の魅力とSNS戦略でいかにファンデースを築けるかを示していますよね。
インスタグラムのフォロワーが18歳にして13万人を超えたという事実もその証拠と言えるかもしれません。
ファンは彼の成長していく姿に心を動かされていて、
自分もその成長を支えたい、今こそ応援したいという気持ちがとても強いんですよね。
こういった感情の動きは、今後のタレント育成やマネタイズの戦略を考える上で、すごく大きなヒントになると思います。
例えば投げ戦や限定コンテンツの販売など、ファンが応援したいタイミングで自然に支援できる仕組みを用意しておくことで、応援の熱をダイレクトに収益へと繋げていくことができます。
特にオーディションで強い印象を残した候補者って、番組終了直後が最も注目されやすいタイミング。
そのタイミングでSNS上での発信やファンとのコミュニケーションを積極的に行うことで、応援が届いた、見つけてもらえたという実感が生まれて、ファンとのエンゲージメントがぐっと深まっていくはずです。
この熱量のある瞬間を逃さず動くことが、ファンとの長期的な関係作りやブランド価値の向上にも繋がるんじゃないかと思います。
アサヒさんの高いライブ視聴者数や動画再生数は、この初期エンゲージメントの成功を物語っていると言えそうです。
この初期のエンゲージメントが、その後の活動の大きな基盤となるのかもしれませんね。
現在はアメリカの高校を卒業後、日本の大学進学も視野に入れているとのことで、YouTubeチャンネル開設の望む声も多いようです。
彼のグローバルなバックグラウンドは、今後の活動の大きな武器になるのではないでしょうか。
次に注目したいのが、濱川ロイさんと本田ひろむさんによるユニット、ロイロムですよね。
先日初めて地上波バラエティへの出演もあり、ネット上は大きな話題になっていました。
彼らはオーディション終了後、比較的早い段階でユニット形成を発表し、株式会社渚が提供するファンエンゲージメントプラットフォームファムを通してオフィシャルファンクラブを設立しました。
これはオーディションで獲得したファンの熱量を冷めさせず、速やかに組織化し、次の活動につなげようという明確な戦略が感じられますよね。
音楽性等を今後の展望としては、インタビューでは歌とダンスをメインに品のあるクラシカルなアイドルを目指し、武道館ライブを目標に掲げています。
濱川さんの韓国のオーディション番組での練習生体験や本田さんの高い表現力など、二人のポテンシャルは非常に高いと言えそうです。
音楽活動を軸にしつつ、モデルや俳優、バラエティなど幅広い分野での挑戦も視野に入れているようですね。
ビジネス視点では、ロイロムのケースはオーディションで生まれたファンの期待をいかに迅速にマネタイズ可能な構造に組み込むかという良い例かもしれません。
ファムのようなプラットフォームは、アーティストや小規模事務所にとってファンクラブ運営の初期投資や運営負荷を軽減し、コンテンツ提供やファンとのコミュニケーションに集中できるという大きなメリットがあるのではないでしょうか。
これは新しい才能がスピーディーに活動を開始するためのエコシステムが形成されつつあることを示しているのかもしれませんね。
ロイロムとファムの組み合わせは、オーディション番組の熱い盛り上がりをそのままファンコミュニティやビジネスにつなげていく新しい形の取り組みかもしれません。
番組を見ているファンの期待が高まっているタイミングで、すぐに公式のファンクラブを立ち上げることで、ファンはちゃんと応援できる場所があると安心できますし、
運営側も早い段階で安定したサポートを受けられるようになります。
今までは番組が終わってからゆっくりと活動を始めるケースが多かったですが、こうしたスピード感のあるやり方はファンの気持ちを大切にした、今の時代にあった進め方なのかもしれません。
そして西山智樹さんにも触れておきましょう。
彼は浜川さん、本田さんと共に中国のオーディション番組、アジアスーパーヤングで猫目三兄弟として参加していた経緯があり、タイプロでもその関係性が注目されていました。
ロイロムには参加しませんでしたが、これは彼が別の大手芸能プロダクションに所属し、新たなボーイズグループでのデビューが内定しているためという報道もあるようです。
西山智樹さんはダンスインストラクターとしての経験もあり、プロデュース101ジャパンやAPEX系のオーディションなどこれまでにもいくつも挑戦を重ねてきた方です。
準備にもこだわりが見られ、プロ意識の高さが感じられますよね。
彼のように複数のオーディションを経験しながら、その度に新しいファンとつながっていくスタイルはオーディションサーファーとも言えるかもしれません。
一つの番組だけではなく、いくつもの物語を持っているからこそ、より強いファンとの絆が生まれるのだと思います。
ロイ・ロムの2人とともに、ねこめさん兄弟として注目されていたこともあり、3人のファンの間には自然なつながりが生まれているのも面白いところです。
個人としての活動に加え、どこかでまた3人が揃う舞台が見れたら嬉しいですね。
このタイムレスプロジェクトが特にユニークだったのは、既存の、しかも認知度の高いグループが新しい仲間を公募した点ですよね。
これにより、オーディションの過程自体が既存のファンにとってはグループの未来を左右する一大イベントとなり、候補者一人一人への注目も非常に高まりました。
番組のNetflixでの世界配信も、国内外の新たなファン層へのアプローチとして機能したのではないでしょうか。
具体的な海外での視聴者数データはまだ少ないものの、TBS作品がNetflixでグローバルトップ転入する事例もあり、そのポテンシャルは大きいと言えそうです。
実際にオーディション終了後、タイムレスのファンクラブ会員数は急増したというデータもあるようです。
例えば、新しいメンバーが決定直後には1日で9万人増え、ツアー発表後にはさらに9.5万人増えるなど、最終的にオーディション前から約30万人増えたという推計もあるようですね。
これは、プロジェクトが既存ファンの再活性化と新規ファン獲得の両方に成功したことを示しているのかもしれません。
ビジネス視点では、このプロジェクトはメンバー増員というリスクを伴う戦略がファンエンゲージメントとメディア露出を最大化することで、グループのブランド価値を再構築し、新たな成長軌道に乗せる可能性があることを示したと言えるかもしれません。
役成者にとっても、この高い注目度の中で得た認知は、今後の活動の大きなアドバンテージになるのではないでしょうか。
既存グループのオーディションは、高い注目度とメディア露出を約束しますよね。
その結果、候補者全員への関心が増し、選ばれなかったとしても一定のファンベースと認知度を獲得できます。
これが、SNSなどでの活動継続を容易にし、新たなユニット結成や個人活動への道を開くのかもしれません。
タイムレス自体がファンクラブ会員数を大幅に増やした事実は、このプロジェクトが既存ファンと新規ファンの双方をうまく巻き込んだことを示しており、参加者全員にとって好ましい環境を生み出したと言えるかもしれませんね。
タイムレスプロジェクトの交渉者たちが見せてくれているように、そのオーディションで選ばれなかったからといって夢が唱えるわけではありません。
実は日本のエンタメ紙を振り返ると、そうしたセカンドチャンスを掴んで大活躍しているアーティストは数多く存在するんです。
そしてその背景には、自体ごとのユニークなビジネスモデルや戦略がありました。
いくつかの代表的な事例を見ていきましょう。
90年代後半から2000年代初頭を席巻した伝説のオーディション番組、アサヤン。
ケミストリーさんやモーニング娘。さんを生み出したこの番組ですが、実は落選者の中からも多くのスターが生まれています。
代表的なのがエクザイルのアツシさんとデスミスさんです。
アツシさんはアサヤンの男子ボーカリストオーディションで最終選考まで残るものの結果は落選。
しかしその後、ヒロさんに声をかけられ、Jソウルブラザーズに加入し、後にエクザイルとしてデビューを果たしました。
落選当初はケミストリーの活躍を見て辛い時期もあったそうですが、その経験がバネになったのかもしれませんね。
デスミスさんも同様にアサヤンで落選後、ユニットスティールで一度デビュー。
その後エクザイルボーカルバトルオーディションでも落選を経験しますが、
新生Jソウルブラザーズのメンバーに選ばれエクザイルへと加入しました。
ビジネス視点では、これはLDHのヒロさんによる長期的な視点でのタレント発掘と育成戦略の賜物といえるのではないでしょうか。
オーディションの一時的な結果だけでなく、個々の才能や将来性を見抜き、グループのコンセプトや市場のニーズに合わせて再編成する。
LDHのビジネスモデルは、アーティストのマネジメントだけでなく、音楽事業、ファンコミュニケーション、ライブ事業、さらにはダンスボーカルスクール事業まで多角的に展開し、
才能を様々な形で生かす出口戦力を持っているのが強みかもしれませんね。
ある意味で、敗者復活をシステム化したものとも言えるかもしれません。
アサヤンの時代は、まだSNSによるファンの直接的な後押しが弱かったため、落選者のセカンドチャンスはヒロさんのような目を持つプロデューサーや、体力のある事務所の存在が不可欠だったと言えるかもしれません。
どれだけ才能があっても、昔は業界の誰かに見つけてもらうことが必要でしたよね。
でもLDHは、そういった埋もれがちな才能をちゃんと見つけて育てて、いろんな形で世に送り出せる仕組みを作ってきたんだと思います。
だからこそ、たくさんの夢が実現できた場所だったんじゃないでしょうか。
最近、エンタメ業界で注目されているのが、スカイハイさんが立ち上げた事務所、BMSGの育成スタイルです。
オーディション番組THE FIRSTから誕生したグループBFIRSTだけでなく、選ばれなかった参加者たちも、BMSGの中でしっかり育てられています。
例えば、ソロで活躍中のエディボーイさんは、TikTokで話題になったお友達という曲で大ブレイクし、地上波の音楽番組も出演しました。
さらに、ルイさん、タイキさん、カノンさんといった研修生、トレーニーたちもCDを出したり、ライブをしたりと、育成中から活発に活動しているのが特徴的です。
こうした活動の中で、新しいオーディション、THE LAST PIECEにも参加しながら成長を続けています。
BMSGの方針には、才能を埋もれさせないというスカイハイさんの強い思いが込められていて、選ばれなかった人にも次のチャンスを作っているんですね。
しかも、マネジメント、曲作り、ライブ、ファンクルーブ運営やグッズ販売まで事務所が一体で支える仕組みになっていて、タレントもファンも安心して長く応援できる環境が整っています。
勝ち抜いた人だけが売れるという従来のオーディションの形とは違い、BMSGは全員が主役になれる道を用意するような新しいスタイルを作っているのかもしれません。
これはエンタメの未来にとってとても大きなヒントになりそうです。
さて、ここまでは様々な事例を見てきましたが、オーディション番組の落選はもはや単なる終わりではなく、新たな物語と経済圏を生み出す始まりになっているのかもしれません。