サンボッカーズ渋谷というチームが実施した推し面相選挙です。 Jリーグは最先端AIを活用した動画コンテンツ作成配信サービス
WSCスポーツを導入しています。 こんにちは、株式会社KAZAORIの矢澤彩乃です。推し活未来研究所へようこそ!
この番組では、ますます盛り上がりを見せる推し活をビジネスの視点から、 そして時には私自身の経験も交えながら、楽しくそして深く紐解いていきます。
私は普段推し活をテーマにしたビジネス、例えばファンの皆さんがイベントを一緒に盛り上げられる プクートというサービスなどを提供しています。
それと同時に、ベーシストとしてアーティストさんのバックバンドでベースを弾かせてもらっているので、 押される側の気持ちっていうのも色々と感じることがあります。
この番組は、そんな押す側と押される側、両方の視点を持つ私だからこそ見えてくる 推し活の面白さや可能性を皆さんと共有したいという思いから始めました。
さて、第1回から第3回までの放送では、推し活の魅力や可能性、 推しとファンの違い、SNSと推し活の関係などについてお話ししてきましたね。
最近会う人たちに、YouTube見てるよとか、ポッドキャスト聞いてるよって言ってもらうことがちょこちょこあって、 なんか嬉しいような恥ずかしいようなっていう感じです。
正直私としては、意外とこんなに聞いてくれてる人がいるんだなーっていう驚きがあります。 いつもありがとうございます。
ぜひ感想は、ハッシュタグ、推し活未来研究所でSNSに投稿してもらえたら嬉しいです。 さて第4回となる今日のテーマは、
スポーツファンを推しに変える驚くべき仕掛けとは?です。 近年、Jリーグ、Bリーグ、プロ野球を中心にスポーツ選手の推し活が急速に広がっています。
今までのチームの応援に加えて、特定の推し選手がいる人が増えているんですね。 選手とファンの距離を縮める活動も活発化しています。
各チームもファンから推しへの転換を促す仕掛けをたくさん転換しています。 今回は2024年以降の最新事例を中心に、スポーツ界の推し活の形とその戦力に迫りたいと思います。
いつも通り番組を聞いての感想や、私の推し選手はこの人!といった声を、ぜひハッシュタグ推し活未来研究所でシェアしてくださいね。
それではまず、スポーツ界の推し活の現状について少しお話ししていきたいと思います。
2024年ネオマーケティング社の調査によると、スポーツ観戦者の約3人に1人。 だいたい33%ぐらいですかね。
これは特定の個人の選手を推し活の対象としているそうなんです。 しかも10代20代の調査結果では、個人の選手を推し活対象にしている人は
半分以上にも上るんです。 そして特に興味深いのは、新規ファンは選手推しが多いという傾向です。
スポーツ自体よりも、あの選手がかっこいいといった個人への関心から入る人が増えてるんですね。
また、ハマるきっかけとして選手個人の周辺情報の充実が挙げられていて、SNSやファンイベントなど選手との距離を縮める仕掛けが影響しているのではないかと考えられます。
実はこれ私自身もすごく経験があるんですけど、私は2022年のサッカーワールドカップを見てサッカーがすごく好きになったんです。
その時は、ぶっちゃけ友達と一緒に飲みながら試合見て楽しいなーっていうくらいだったんですけど、オフサイドとかそういうルールとかも全然よく知らなくて
みんなと一緒にお祭りを楽しむって感じだったんですが、私は日本代表の南野巧選手がもうめちゃくちゃかっこよくて好きなんですね。
プレーはもちろんなんですけど、それこそSNSで流れてくる昔の映像とか人柄がわかるような動画とかを見て、さらに好きになってもうファンになりましたね。
もちろんユニフォームとかも持ってますし、日本代表戦は欠かさず見てます。 南野選手はフランスのリーグアンのASモナコに所属してるんですけど、
記者があって試合のスタート朝4時とかからなんで、なかなかリア隊では試合が見れないのがすごい悲しいところなんですが、ハイライトは必ずチェックしてます。
私のインスタのストーリーズとか見てくれてる人は多分よく見かけると思うんですけど、ワールドカップでサッカーが好きになったっていう影響もあって、今プレミアリーグもすごいよく見てるんですよね。
ユーネクストのサッカーパックで夜プレミアリーグの試合を見ながらお酒飲んだりするのが、なんか最近の癒しだなぁと思ってます。
日本代表の選手もいっぱい出てますしね。 特にブライトンとかリバプール、クリスタルパレスなんかの試合はすごいよく見てますね。
去年は三戸間選手が所属しているブライトンがジャパンツアーで来てた時の試合も見に行ってきました。
なんかやっぱり推しについて話し始めると楽しくて止まらなくなっちゃいますよね。
このスポーツの企画っていうのはすごい今回楽しみにしてて、実は多分今回結構長いと思うんですけど、ちょっと皆さんも楽しみながらぜひ最後まで聞いてあげてください。
話が脱線したので、そろそろ元に戻すと、まさにこれが推しがきっかけでスポーツファンになるという典型的なパターンですね。
コンスタンスポーツにおける推し勝ちの広がりは、各リーグやチームにとって新たなファン獲得の重要な鍵となってます。
試合を見に来てくださいという従来の呼びかけから、あなたの推しに会いに来てくださいという誘い方へのシフト。
これが現在のスポーツマーケティングの大きなトレンドになっているんです。 まさに私みたいなファン層が増えてるっていうのも納得ですよね。
それでは具体的に、今の日本プロスポーツでどのような推し勝ちを促す仕掛けが行われているのか、3つの主要リーグに分けて見ていきましょう。
まずはバスケットボールのプロリーグ、Bリーグの事例から見ていきましょう。 私たち株式会社カザウリも先日Bリーグのチームの推し勝ちイベントに携わったんですけれども、
Bリーグは比較的新しいリーグでありながら、特に女性ファンの獲得に成功していることで知られています。
2024年6月の北国新聞によると、「アイドルの推し勝ちを彷彿とさせる企画や、屋内の快適な観戦環境で女性の心を掴んでいる。」と
報じられていました。 先日実際試合会場に行ってきたんですけれども、本当に女性が多かったですね。
あと屋内っていうのもバスケの強みだなぁと思いました。 そして特に注目したいのが、サンボッカーズ渋谷というチームが実施した推し面相選挙です。
2024年の11月に開催されたこの企画は、テーマは新しい刺激に溺れる。 すごいテーマですね。
選手たちが大人の色気をコンセプトにした服をまとい、いつもとは違う姿でファンの投票を競い合うという内容でした。
実はこの企画の特設サイトがまだ見れるんですけれども、そこのメイク協力は美容大手のKOSEIさんなんですよね。
これ企画に対する気合の入れようがすごいなぁと思いました。 投票方法はウェブ、LINE、
さらにはXやインスタグラムのハッシュタグ件数も集計されるなど、SNSでの拡散も促す仕組みになっています。
何より面白いのは、試合会場でも推し面相選挙の関連グッズの販売や、来場者限定のLINE抽選会、ファンクラブ会員限定特典なども用意されていて、
推し勝つとリアル観戦を結びつける工夫がされていることです。 2024年11月20日には結果発表があったんですけれども、総投票数はなんと23,785票。
第1位はジョシュ・ホーキンソン選手と発表されました。 これまさにアイドルの総選挙、さながらの盛り上がりですよね。
サンロッカーズ渋谷は、この他にもシニアの方々にバスケットボールの楽しみ方をレクチャーして、Z世代と一緒に観戦するという多世代交流プログラムも実施しています。
スポーツを通じた世代間交流を図りながら、新たなファン層を開拓する試みにも注目されています。
Bリーグでは他にも、個人選手に特化したグッズの販売だったり、Bリーグマスコットオブザイヤーというマスコットキャラクターの人気投票なども行われています。
この事例から見えてくるのは、Bリーグがチームという単位だけではなく、選手・マスコットといった個別の要素をボス対象として明確に打ち出して、ファンのエンゲージメントを高める戦力を積極的に採用しているということです。
先日、Bリーグの京都ハンナリーズさんに弊社カザオリのサービス、ククートを導入していただき、ファンの皆さんにバルーンを購入してもらったんです。
そのバルーンを購入してもらった特典で、選手の等身大タペストリーと、そのタペストリーを選手から直接渡してもらえるお渡し会というのを特典につけたんですね。
そのお渡し会の運営にも行ってきたんですけれども、参加者のほとんどが女性だったんですよね。
やっぱりBリーグはスポーツ業界でも推し活と相性がいいのかもしれないなと改めて思いました。
あとは比較的新しいリーグということで、デジタルとリアルを効果的に結びつけることで、スタジアムへの来場促進にもつなげている点が非常に特徴的だなと感じています。
時代のニーズにすごくハマっていますよね。 続いては日本の国民的スポーツともいえるプロ野球における推し活促進策を見ていきましょう。
野球で推し活といえば、パッと浮かぶのはもう皆さん大谷翔平選手なんじゃないでしょうか。
テレビやネットニュースで大谷選手が話題に上がらない日はないんじゃないかっていうぐらい、日本中から押されている選手と言っても過言ではないですよね。
先日も大谷選手のお子さんが誕生した時、もう世界中からの祝福ムードがすごかったですよね。 これだけ愛されるって本当にすごいなぁと思います。
プロ野球といえば、長い歴史と伝統があり、熱狂的なチームファンも多いイメージがあるんですが、近年は個人の選手を推す、推しファンの獲得にも力を入れています。
特に興味深いのが、千葉ロッテマリーンズのマリーズファンフェスト2024です。
2024年の11月17日にドゾマリーンスタジアムで開催されたこのイベントでは、選手がチームホワイトとチームブラックに分かれて様々な対決を行う
マリーンズ白黒対決というのが中心の企画でした。 ここで注目したいのは、選手同士の対決だけでなく、ファン参加型の対決も実施され、その結果もチームのポイントに加算される仕組みになっていたことです。
さらに当日の勝利チームの応援チケットを持っている先着1万名にロッテのお菓子がプレゼントされるなど、ファンが選手と一緒にチームの一員として参加できる工夫がされていました。
プログラムを見てみると、異心伝心対決、なりきりダンス対決、イヌワン対決、格付け対決など野球のプレーとは全然関係ない企画がたくさん並んでたんですよ。
これは選手の人間性やキャラクターを知るための絶好の機会となっていて、あの選手の意外な一面が見られた、こんな性格だったんだといった新たな推しポイントの発見に繋がります。
さらに野球対決にも特別ルールが導入されていて、通常の試合では見られない選手の姿や活躍の場が用意されていました。
活躍した選手に直接インタビュー、プレイヤーズカムなど、選手の声や視点を体験できるコンテンツも充実しています。
こうした取り組みの最大の特徴は、従来の野球の試合を見せるというエンターテイメントから、選手の人間性を感じられる体験を提供するエンターテイメントへとシフトしていることです。
これは野球ファンから選手の推しへの転換を促進する効果的な戦略といえますよね。
また、プロ野球では選手の誕生日を祝うイベントも増えています。 本人不在の誕生日会という形で、ファン同士が集まって好きな選手の誕生日を祝う文化も定着してきました。
こういった企画は単純に試合を見に来てほしいという直接的な集客だけではなく、推し選手に会いに来てほしい、選手の新たな一面を知ってほしいという、より感情的な繋がりを重視したアプローチへの変化を示しています。
最後に日本のプロサッカーリーグ、Jリーグの推し勝つ促進策を見ていきましょう。 Jリーグは2024年シーズン開幕以来最多の入場者数を記録しています。
特に開幕第一節、二節の入場者数は歴代最多の68万3587人。 5月のゴールデンウィー期間中には100万人を超えるファンがスタジアムに訪れるなど、非常に好調な観客動員を実現しています。
そういえばサッカーって、シーズンの何試合目っていうのを第何節って言うんですけど、これは私が南の選手推しになってから知った言葉です。 こうやって推し勝つをしていくと、新しい知識も増えていくんですよね。
ちょっと余談でしたが、観客動員数を増やしたこの成功の背景には2C、いわゆる対消費者マーケティング戦略があります。