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2025-04-28 25:04

#4 スポーツファンを"推し"に変える驚くべき仕掛けとは【推し活未来研究所】

『推し活未来研究所』🎧 毎週月曜あさ7時配信!ビジネスとカルチャーをつなぐ「推し活」の世界を、ほっこりトークでお届けする番組へようこそ!Z世代の推し消費トレンド、社員のエンゲージメントを高める「社内推し活」の可能性、ファンに熱烈に”推される”ブランドやサービスの作り方など、身近でちょっと気になる推し活関連のトピックをピックアップ。難しい専門用語は使わず、「ゆるっと深掘り」していきます。聴いていると元気が出て、明日からのちょっとした活力になるような番組を目指しています☀️▼ パーソナリティ矢澤 綾乃株式会社KAZAORI (https://kazaori.co.jp/) 代表取締役ファンやコミュニティの「好き」や「熱量」を起点に、企業のマーケティング支援、ブランドプロデュース、新規事業開発などを手掛ける。推し活の記念日やイベント等を華やかに彩るバルーン事業なども展開し、「好き」を形にするための多様なサポートを提供している。現役ベーシスト様々なアーティストのライブサポートやレコーディングに参加するミュージシャンとして、現在も活動中。推す側・推される側の視点を持つ「現場あがり」の実践者アーティスト/クリエイター側と、それを応援するファン側の両方のリアルな視点と経験を持つユニークな存在。この経験を活かし、“推し活×ビジネス”の新しい可能性を日々探求し、そのインサイトを番組で分かりやすく発信しています。▼ 応援&メッセージはこちら📣あなたの推し活体験やアイデアが、番組をもっと豊かにします!ぜひお気軽にご参加ください。SNSで参加: 番組へのご感想、あなたの「推し」紹介、熱い推し活エピソード、ビジネス活用アイデアなどを、ハッシュタグ #推し活未来研究所 をつけてぜひ投稿してください!Podcastを応援: SpotifyやApple Podcastで番組をフォローし、レビューや星評価(☆☆☆☆☆)をいただけると、制作の大きな励みになります!専用フォーム: 長文のメッセージや、SNSを使わない方はこちらからどうぞ。 https://forms.gle/zSD7LYrAscxYCoh79▼ 視聴・聴取はこちらから▶️ライフスタイルに合わせて、お好きなプラットフォームでお楽しみください!YouTube: 最新エピソードの視聴やアーカイブはこちら!チャンネル登録もお願いします🔔 https://www.youtube.com/ @oshikatsu_laboSpotify: 通勤・通学中やお休み前など、耳で楽しむならこちら! https://x.gd/9kSbnApple Podcasts: iPhoneユーザーの方はこちらも便利です! https://x.gd/lxYcKそれでは、また月曜あさ7時にお耳にかかりましょう!

サマリー

JリーグやBリーグ、プロ野球におけるスポーツファンの推し活が急速に広がっており、選手との距離を縮める取り組みが注目されています。特にBリーグでは、選手に特化した企画や多世代交流プログラムを通じて、新しいファン層の獲得を目指しています。これまでのスポーツファンの楽しみ方が変わり、選手の個性や人間性が重視されています。特にプロ野球やJリーグでは、ファン参加型イベントやデジタルコンテンツにより、ファンと選手の感情的な繋がりが深まっています。スポーツファンの推し活が進展し、ファン同士の交流や選手との感情的な繋がりが注目されています。

推し活の現状
サンボッカーズ渋谷というチームが実施した推し面相選挙です。 Jリーグは最先端AIを活用した動画コンテンツ作成配信サービス
WSCスポーツを導入しています。 こんにちは、株式会社KAZAORIの矢澤彩乃です。推し活未来研究所へようこそ!
この番組では、ますます盛り上がりを見せる推し活をビジネスの視点から、 そして時には私自身の経験も交えながら、楽しくそして深く紐解いていきます。
私は普段推し活をテーマにしたビジネス、例えばファンの皆さんがイベントを一緒に盛り上げられる プクートというサービスなどを提供しています。
それと同時に、ベーシストとしてアーティストさんのバックバンドでベースを弾かせてもらっているので、 押される側の気持ちっていうのも色々と感じることがあります。
この番組は、そんな押す側と押される側、両方の視点を持つ私だからこそ見えてくる 推し活の面白さや可能性を皆さんと共有したいという思いから始めました。
さて、第1回から第3回までの放送では、推し活の魅力や可能性、 推しとファンの違い、SNSと推し活の関係などについてお話ししてきましたね。
最近会う人たちに、YouTube見てるよとか、ポッドキャスト聞いてるよって言ってもらうことがちょこちょこあって、 なんか嬉しいような恥ずかしいようなっていう感じです。
正直私としては、意外とこんなに聞いてくれてる人がいるんだなーっていう驚きがあります。 いつもありがとうございます。
ぜひ感想は、ハッシュタグ、推し活未来研究所でSNSに投稿してもらえたら嬉しいです。 さて第4回となる今日のテーマは、
スポーツファンを推しに変える驚くべき仕掛けとは?です。 近年、Jリーグ、Bリーグ、プロ野球を中心にスポーツ選手の推し活が急速に広がっています。
今までのチームの応援に加えて、特定の推し選手がいる人が増えているんですね。 選手とファンの距離を縮める活動も活発化しています。
各チームもファンから推しへの転換を促す仕掛けをたくさん転換しています。 今回は2024年以降の最新事例を中心に、スポーツ界の推し活の形とその戦力に迫りたいと思います。
いつも通り番組を聞いての感想や、私の推し選手はこの人!といった声を、ぜひハッシュタグ推し活未来研究所でシェアしてくださいね。
それではまず、スポーツ界の推し活の現状について少しお話ししていきたいと思います。
2024年ネオマーケティング社の調査によると、スポーツ観戦者の約3人に1人。 だいたい33%ぐらいですかね。
これは特定の個人の選手を推し活の対象としているそうなんです。 しかも10代20代の調査結果では、個人の選手を推し活対象にしている人は
半分以上にも上るんです。 そして特に興味深いのは、新規ファンは選手推しが多いという傾向です。
スポーツ自体よりも、あの選手がかっこいいといった個人への関心から入る人が増えてるんですね。
また、ハマるきっかけとして選手個人の周辺情報の充実が挙げられていて、SNSやファンイベントなど選手との距離を縮める仕掛けが影響しているのではないかと考えられます。
実はこれ私自身もすごく経験があるんですけど、私は2022年のサッカーワールドカップを見てサッカーがすごく好きになったんです。
その時は、ぶっちゃけ友達と一緒に飲みながら試合見て楽しいなーっていうくらいだったんですけど、オフサイドとかそういうルールとかも全然よく知らなくて
みんなと一緒にお祭りを楽しむって感じだったんですが、私は日本代表の南野巧選手がもうめちゃくちゃかっこよくて好きなんですね。
プレーはもちろんなんですけど、それこそSNSで流れてくる昔の映像とか人柄がわかるような動画とかを見て、さらに好きになってもうファンになりましたね。
もちろんユニフォームとかも持ってますし、日本代表戦は欠かさず見てます。 南野選手はフランスのリーグアンのASモナコに所属してるんですけど、
記者があって試合のスタート朝4時とかからなんで、なかなかリア隊では試合が見れないのがすごい悲しいところなんですが、ハイライトは必ずチェックしてます。
私のインスタのストーリーズとか見てくれてる人は多分よく見かけると思うんですけど、ワールドカップでサッカーが好きになったっていう影響もあって、今プレミアリーグもすごいよく見てるんですよね。
ユーネクストのサッカーパックで夜プレミアリーグの試合を見ながらお酒飲んだりするのが、なんか最近の癒しだなぁと思ってます。
日本代表の選手もいっぱい出てますしね。 特にブライトンとかリバプール、クリスタルパレスなんかの試合はすごいよく見てますね。
去年は三戸間選手が所属しているブライトンがジャパンツアーで来てた時の試合も見に行ってきました。
なんかやっぱり推しについて話し始めると楽しくて止まらなくなっちゃいますよね。
このスポーツの企画っていうのはすごい今回楽しみにしてて、実は多分今回結構長いと思うんですけど、ちょっと皆さんも楽しみながらぜひ最後まで聞いてあげてください。
話が脱線したので、そろそろ元に戻すと、まさにこれが推しがきっかけでスポーツファンになるという典型的なパターンですね。
コンスタンスポーツにおける推し勝ちの広がりは、各リーグやチームにとって新たなファン獲得の重要な鍵となってます。
試合を見に来てくださいという従来の呼びかけから、あなたの推しに会いに来てくださいという誘い方へのシフト。
これが現在のスポーツマーケティングの大きなトレンドになっているんです。 まさに私みたいなファン層が増えてるっていうのも納得ですよね。
それでは具体的に、今の日本プロスポーツでどのような推し勝ちを促す仕掛けが行われているのか、3つの主要リーグに分けて見ていきましょう。
Bリーグの成功事例
まずはバスケットボールのプロリーグ、Bリーグの事例から見ていきましょう。 私たち株式会社カザウリも先日Bリーグのチームの推し勝ちイベントに携わったんですけれども、
Bリーグは比較的新しいリーグでありながら、特に女性ファンの獲得に成功していることで知られています。
2024年6月の北国新聞によると、「アイドルの推し勝ちを彷彿とさせる企画や、屋内の快適な観戦環境で女性の心を掴んでいる。」と
報じられていました。 先日実際試合会場に行ってきたんですけれども、本当に女性が多かったですね。
あと屋内っていうのもバスケの強みだなぁと思いました。 そして特に注目したいのが、サンボッカーズ渋谷というチームが実施した推し面相選挙です。
2024年の11月に開催されたこの企画は、テーマは新しい刺激に溺れる。 すごいテーマですね。
選手たちが大人の色気をコンセプトにした服をまとい、いつもとは違う姿でファンの投票を競い合うという内容でした。
実はこの企画の特設サイトがまだ見れるんですけれども、そこのメイク協力は美容大手のKOSEIさんなんですよね。
これ企画に対する気合の入れようがすごいなぁと思いました。 投票方法はウェブ、LINE、
さらにはXやインスタグラムのハッシュタグ件数も集計されるなど、SNSでの拡散も促す仕組みになっています。
何より面白いのは、試合会場でも推し面相選挙の関連グッズの販売や、来場者限定のLINE抽選会、ファンクラブ会員限定特典なども用意されていて、
推し勝つとリアル観戦を結びつける工夫がされていることです。 2024年11月20日には結果発表があったんですけれども、総投票数はなんと23,785票。
第1位はジョシュ・ホーキンソン選手と発表されました。 これまさにアイドルの総選挙、さながらの盛り上がりですよね。
サンロッカーズ渋谷は、この他にもシニアの方々にバスケットボールの楽しみ方をレクチャーして、Z世代と一緒に観戦するという多世代交流プログラムも実施しています。
スポーツを通じた世代間交流を図りながら、新たなファン層を開拓する試みにも注目されています。
Bリーグでは他にも、個人選手に特化したグッズの販売だったり、Bリーグマスコットオブザイヤーというマスコットキャラクターの人気投票なども行われています。
この事例から見えてくるのは、Bリーグがチームという単位だけではなく、選手・マスコットといった個別の要素をボス対象として明確に打ち出して、ファンのエンゲージメントを高める戦力を積極的に採用しているということです。
先日、Bリーグの京都ハンナリーズさんに弊社カザオリのサービス、ククートを導入していただき、ファンの皆さんにバルーンを購入してもらったんです。
そのバルーンを購入してもらった特典で、選手の等身大タペストリーと、そのタペストリーを選手から直接渡してもらえるお渡し会というのを特典につけたんですね。
そのお渡し会の運営にも行ってきたんですけれども、参加者のほとんどが女性だったんですよね。
やっぱりBリーグはスポーツ業界でも推し活と相性がいいのかもしれないなと改めて思いました。
あとは比較的新しいリーグということで、デジタルとリアルを効果的に結びつけることで、スタジアムへの来場促進にもつなげている点が非常に特徴的だなと感じています。
プロ野球の推し活
時代のニーズにすごくハマっていますよね。 続いては日本の国民的スポーツともいえるプロ野球における推し活促進策を見ていきましょう。
野球で推し活といえば、パッと浮かぶのはもう皆さん大谷翔平選手なんじゃないでしょうか。
テレビやネットニュースで大谷選手が話題に上がらない日はないんじゃないかっていうぐらい、日本中から押されている選手と言っても過言ではないですよね。
先日も大谷選手のお子さんが誕生した時、もう世界中からの祝福ムードがすごかったですよね。 これだけ愛されるって本当にすごいなぁと思います。
プロ野球といえば、長い歴史と伝統があり、熱狂的なチームファンも多いイメージがあるんですが、近年は個人の選手を推す、推しファンの獲得にも力を入れています。
特に興味深いのが、千葉ロッテマリーンズのマリーズファンフェスト2024です。
2024年の11月17日にドゾマリーンスタジアムで開催されたこのイベントでは、選手がチームホワイトとチームブラックに分かれて様々な対決を行う
マリーンズ白黒対決というのが中心の企画でした。 ここで注目したいのは、選手同士の対決だけでなく、ファン参加型の対決も実施され、その結果もチームのポイントに加算される仕組みになっていたことです。
さらに当日の勝利チームの応援チケットを持っている先着1万名にロッテのお菓子がプレゼントされるなど、ファンが選手と一緒にチームの一員として参加できる工夫がされていました。
プログラムを見てみると、異心伝心対決、なりきりダンス対決、イヌワン対決、格付け対決など野球のプレーとは全然関係ない企画がたくさん並んでたんですよ。
これは選手の人間性やキャラクターを知るための絶好の機会となっていて、あの選手の意外な一面が見られた、こんな性格だったんだといった新たな推しポイントの発見に繋がります。
さらに野球対決にも特別ルールが導入されていて、通常の試合では見られない選手の姿や活躍の場が用意されていました。
活躍した選手に直接インタビュー、プレイヤーズカムなど、選手の声や視点を体験できるコンテンツも充実しています。
こうした取り組みの最大の特徴は、従来の野球の試合を見せるというエンターテイメントから、選手の人間性を感じられる体験を提供するエンターテイメントへとシフトしていることです。
これは野球ファンから選手の推しへの転換を促進する効果的な戦略といえますよね。
また、プロ野球では選手の誕生日を祝うイベントも増えています。 本人不在の誕生日会という形で、ファン同士が集まって好きな選手の誕生日を祝う文化も定着してきました。
こういった企画は単純に試合を見に来てほしいという直接的な集客だけではなく、推し選手に会いに来てほしい、選手の新たな一面を知ってほしいという、より感情的な繋がりを重視したアプローチへの変化を示しています。
最後に日本のプロサッカーリーグ、Jリーグの推し勝つ促進策を見ていきましょう。 Jリーグは2024年シーズン開幕以来最多の入場者数を記録しています。
特に開幕第一節、二節の入場者数は歴代最多の68万3587人。 5月のゴールデンウィー期間中には100万人を超えるファンがスタジアムに訪れるなど、非常に好調な観客動員を実現しています。
そういえばサッカーって、シーズンの何試合目っていうのを第何節って言うんですけど、これは私が南の選手推しになってから知った言葉です。 こうやって推し勝つをしていくと、新しい知識も増えていくんですよね。
ちょっと余談でしたが、観客動員数を増やしたこの成功の背景には2C、いわゆる対消費者マーケティング戦略があります。
Jリーグの観客動員戦略
Jリーグの事業マーケティング本部の高田氏によると、感染回数と感染移行の有無に基づいて9つの顧客セグメントに分け、それぞれに最適なアプローチを行っているとのことでした。
ちょっと言葉が難しかったので、わかりやすく説明すると、感染した回数やまた見に行きたいかどうかという気持ちに応じて、ファンを9つのグループに分けてそれぞれのグループに合わせたピッタリなアプローチをしているということなんです。
特に興味深いのが、感染が高いにも関わらずスタジアムに来場していない層に対して、開幕、ゴールデンウィーク、夏休みなどに大規模な招待キャンペーンを展開してリピート来場を促す戦略を取っているという点です。
そしてそのためのコンテンツ戦略として、最先端AIを活用した動画コンテンツ作成配信サービス、WSCスポーツを導入しています。
このシステムによって試合のハイライトだけではなく、印象的な選手の振る舞いやインタビューなど、推し選手の魅力を伝えるための多彩なコンテンツをスピーディーに制作配信できるようになっています。
例えば、3月3日のウラワレッツ対東京ベルディー戦では、試合前に両チームのキャプテンが熱くなると思うから俺らだけは冷静でいようと声を掛け合うシーンがSNSで配信され、80万もの視聴数を記録しました。
こういうのいいですよね。サッカー好きにはたまらないなぁと思ってます。
ハイライトシーンじゃないけど、選手の人間性や魅力が伝わるこういう瞬間を切り取って配信することで、特に新規ファンへのアプローチを強化しています。私もまさにアプローチされています。
また、旬の選手や話題になった選手のプレイ集なども積極的に配信していて、例えばバイエル・ミューヘンへの移籍が決まった伊藤裕樹選手のJリーグ時代のプレイ集などは、移籍発表直後に公開されて大きな反響を呼びました。
さらに、2024年5月にはJリーグ開幕31周年を記念して、過去の試合映像を56時間連続で配信する31試合フルマッチライブ配信も実施されました。
ハイライトだけではなく、フルマッチの映像も新規ファン獲得に重要だという調査結果に基づいた施策だそうです。
こうしたコンテンツ戦略の成果が数字にも現れており、2019年にWSCスポーツの活用を始めてから、JリーグのXインスタグラムのフォロワー数は2倍に、YouTubeの登録者数は1.5倍に増加したんだそうです。
Jリーグの戦略の特徴は、リーグ全体で一つの共通のプラットフォームを作って、各クラブがそこに自由にコンテンツを出せるようにしているところです。
つまり、リーグが土台を用意して、クラブがそれを活用できる体制を整えているんですね。
また、AIの活用によって大量のコンテンツを効率的に制作して、ファンが自分の推し選手に関する情報に素早くアクセスできる環境を整えている点でも画期的です。
この推し活を支えるコンテンツ戦略が、2024年の記録的な観客数に結びついていると考えられています。
今後の推し活の展望
ここまで、JリーグやBリーグ、プロ野球の最新事例を見てきましたが、これらの取り組みから見えてくるスポーツ推し活の本質と今後の可能性について考えてみましょう。
まず共通して言えるのは、チーム単位から個人単位へのシフトです。
もちろんチームへの帰属意識や応援は引き続き重要なんですが、それだけではなく、この選手が好き、あの選手の人間性に共感するという個人との感情的な繋がりを重視する方向に各リーグが舵を切っています。
次に試合内から試合外へとコンテンツの幅が広がっています。
試合中のプレーはもちろん素晴らしいんですが、それだけでは伝わらない選手の人間性や魅力を様々なイベントやSNSでの発信、特別企画などを通じて伝えようとしていますね。
そして受動的観戦から能動的参加へのシフト。
かつてのスポーツ観戦といえば、席に座って試合を見るだけだったんですが、今では総選挙に投票する、SNSで発信する、ファン参加型イベントに参加するなど、ファン自身が積極的に関わることで一体感を生み出す仕掛けが増えています。
最後にデジタルとリアルの融合。
SNSでの発信やデジタルコンテンツの充実と実際のスタジアム体験を結びつけることで、オンラインでの推し活がオフラインでの観戦に自然に繋がる循環を作り出しています。
こういった変化は、今までのスポーツマーケティングの常識を覆すものだなぁと感じています。
強いチームが人気、勝てばファンは増える、といった単純な図式ではなく、負けても応援したくなる選手がいる、試合結果以上に魅力的なコンテンツがある、といったより複雑で感情的な関係性が重視されるようになっています。
では、今後このスポーツ推し活はどのように発展していくのでしょうか。
まず考えられるのは、テクノロジーの更なる活用です。
現在でもAIを使った動画コンテンツ制作などが行われていますが、今後はよりパーソナライズされたコンテンツの提供や、バーチャルリアリティ、VRですね。
こういったものを活用した没入感のある体験など、テクノロジーを活用した新しい推し活の形が登場するのではないかなぁと感じています。
次に推し活グッズの多様化。
現在でも選手のフォトカードやタオルなどはあるんですけれども、より日常生活に溶け込むような推しグッズや、限定性の高いコラボレーション商品など、ファンのニーズに合わせた多様なグッズ展開が予想されます。
ちなみに先日の京都ハンナリーズのイベントでは、等身大タペストリーがものすごく好評でした。
バスケ選手の方々は、もう背が高い方が多いので、それがかなりインパクトがあって、SNSで多くの方たちが投稿してくれました。
そして最後になりますが、ファンコミュニティへの発展というのもあると思います。
ファン活動の重要性
推し選手を中心としたファン同士の交流の場や、推し選手への応援プロジェクトなど、ファン主導の活動がより活発になっていくでしょう。
ただし、こうした推し活な発展には課題もあります。
例えば、選手のプライバシーとのバランスをどう取るのか、熱量の高いファンの行動が時に行き過ぎる場合にはどう対応するかといった問題です。
クラブやリーグはそうした動きをチェックしたり、サポートする役割を果たすことになりそうです。
また、チームスポーツであるにも関わらず、個人への注目が高まることで、チームとしての一体感や戦力にどう影響するかという点も考えていく必要があります。
それでもスポーツ界における推し活の広がりは、新たなファン層の開拓や、より深い感情的な繋がりの構築など多くのポジティブな可能性を秘めていますね。
特に若い世代や、これまでスポーツに関心が薄かった層を取り込む上で、この推しという概念は非常に有効なアプローチとなってきそうです。
さて、今日はスポーツファンを推しに変える驚くべき仕掛けと題して、日本のプロスポーツ界における推し活の最新動向を見てきました。
Bリーグの推し面相選挙や、プロ野球のファンフェストにおけるファン参加型イベント、Jリーグの最先端AIを活用したパーソナライズドコンテンツ戦略など、各リーグが独自の視点で推し活を促進する仕掛けを展開しています。
これらの取り組みから見えてくるのは、スポーツビジネスが試合を売るという段階から、選手との感情的な繋がりを提供するという段階に進化しているということです。
重要なのは、この変化は単なるマーケティング手法の変更ではなく、社会におけるエンターテイメントのあり方そのものの変化に反映しているということです。
Z世代を中心に何を見るのか、以上に誰と体験を共有するかが重視される時代において、スポーツもまた推しという概念を通して新たな価値提供の形を模索していますよね。
未来のファンエンゲージメント
このトレンドは今後もますます加速していくのではないでしょうか。
AIやテクノロジーの進化とともに、よりパーソナライズされた推し体験が可能になり、リアルとデジタルの境界線を超えた新しいファンエンゲージメントの形が生まれていくはずです。
スポーツビジネスに関わる方々にとっては、この推し活という文脈をどう自分たちのビジネスに取り入れるかが今後の重要な課題となるでしょう。
また、他のエンターテインメント業界にとっても、スポーツ界のこうした取り組みから学べることは多いはずです。
私たち自身も一位スポーツファンとして、あるいは推し活を楽しむ消費者として、こうした変化の中で自分なりの楽しみ方を見つけていければと思います。
今回も最後までお聞きいただきありがとうございました。
みなさんの推し選手やスポーツでの推し活エピソードなど、ぜひハッシュタグ、推し活未来研究所でシェアしてくださいね。
それでは次回もお楽しみに。
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