オープニングと植物紹介の導入
羽ばたけ!ムーちゃん、日本の国庁大紫。 豊かな自然に囲まれた八ヶ岳高原の北都市長坂町は、全国一の生息地です。
大紫センターは、NPO法人 自然と大紫に親しむ会が運営しており、 夏になると美しい大紫と出会うことができます。
大紫センターは、自然環境を図る基準ともいえる 大紫の保護と研究、それらを取り囲む自然環境の保護に取り組む中心的な施設です。
大紫センターは、大紫と友達になること、森と友達になること、 自然と友達になることをお手伝いするプログラムを用意しています。
大紫センターへの訪問を心よりお待ちしております。
今週も、羽ばたけムーちゃんの時間がやってきました。
今日も、北都市大紫センターの小林美香がお伝えしていきます。
どうぞ最後までお付き合いください。
今年のエトワウマということで、 前回、名前にウマがつく植物をいくつか紹介しました。
前回紹介しきれなかったものもあるので、 名前にウマがついている植物の第2弾ということでお話ししたいと思います。
今回は、ウマのスズクサやウマゴヤシといった 一般的な呼び名にウマがついている植物のお話ではなくてですね、
今回は別名にウマが入っているもの。
また、ウマという呼び方ではないけど、 ウマに関係しているものもあるので、そちらを紹介したいと思います。
ドクダミとウマゼリ
一番身近にある草で別名にウマがついているものがあるんですね。
時には厄介な雑草扱いをされてしまいますが、 古くから薬草として現在も利用されているドクダミがそうです。
ドクダミは別名ウマゼリと呼ばれることがあります。
これ、ウマが好んで食べるものとも言い切り、 ウマも食べないほどの臭さという意味で呼ばれるそうです。
ちなみに大村崎センターで飼っているヤギは、 このドクダミも平気で食べてくれます。
ヤギは体に良い草、そして悪い草を知っているようで、 薬草となる草はよく食べますし、
毒のある草は食べないという生まれ持った感っていうんでしょうかね。 ちゃんと見分けて食べることができるんです。
ウマも同じ草食動物なので、 もしかしたらドクダミを食べるウマがいるのかもしれません。
ドクダミはウマゼリの他にも様々な別名を持っているんですね。
ドクダミではなくてドクダメだったり、 臭いのきつさを表す地獄蕎麦だったり、
薬草としての効果がとても早く現れることから、 タチマチ草と呼ばれたりもします。
ウマゼリと呼ばれる他の植物
紛らしいのは、別名でウマゼリと呼ばれる植物が、 ドクダミ以外にも複数存在することです。
例えば、漢方薬にも利用されている陶器や鎧草の別名がウマゼリとなっています。
また、カレーなどのスパイス料理に使われるスパイスの一種、 クミンは和名をウマゼリとされています。
陶器も鎧草もクミンもセリカの植物なので、 別名で言われるとどれのことを指すのかわからないですね。
漢方やスパイスとなっているものならまだ良いのですが、
厄介なのは、有毒植物にも別名がウマゼリとなっているものがあるというところです。
トリカブットやドクウツギと並んで、 日本三大有毒植物となっているドクゼリも、
秋田県や山形県の一部、そして熊本県の一部の地域ではウマゼリと呼ばれています。
同じセリカの中でも、とても強い毒性を持っていて、 トリカブットと同様に全ての部分に毒があります。
見た目も食用となるセリに若干似ている上に、 ウマゼリという別名があるとなると注意が必要ですね。
食用になるセリと比べると、ドクゼリの方が大きいので、 よく知っている人ならわかるかもしれませんが、
素人目には同じように見えるかもしれません。
決定的な違いは、ドクゼリにはセリ特有の香りがないというところ。
そして、細い根っこしかないセリに比べて、 ドクゼリには地下系と呼ばれる器官があって、
ワサビのように大きくなることです。
過去には、この地下系をワサビと間違えて 食べてしまったということもあったそうです。
セリが出始める春が待ち遠しいのですが、 摘むときにはしっかり匂いを嗅いで、根っこを確かめるようにしたいですね。
ウマゼリを食べようと思う人はいないかもしれませんが、 セリとドクゼリの違いは覚えておいた方が良さそうです。
音楽とウマゼリの複雑さ
では、ここで1曲お聴きください。
スピッツで1987、FM八ヶ岳、羽畑、むーちゃん、 北都市大室崎センターがお届けしています。
同じセリの仲間の中でも、薬草やスパイスとして利用されるものもあれば、 強い毒性を持つものもあって、
それぞれが別名でウマゼリと呼ばれることがある、 というややこしい状況があります。
さらにややこしい話になってしまうんですが、 前回紹介したキツネのボタンとウマの足形、
これらに毒がありますよと話したんですが、 このどちらもウマゼリと呼ぶ地域があるんです。
キツネのボタンは秋田県、そして山形県、お隣の長野県、 それから福岡県や大分県など、
わりと広い範囲でウマゼリと呼ぶところがありますが、 いずれもほんの一部の地域に限られているようです。
新潟県の佐渡市に限っては、キツネのボタンもウマの足形も 両方ともウマゼリと呼ばれているそうです。
よく似た仲間同士なので、見た目的にそうなってしまったのかもしれません。
また秋田と山形では、毒ゼリをウマゼリと呼ぶ地域と、 キツネのボタンをウマゼリと呼ぶ地域の両方があるので、これもややこしいですね。
こんなように、地方によってウマゼリと呼ぶ植物が違うので、 別の地域に行くとウマゼリと言われても、
自分の思っていたものとは違う場合も出てくるということがあるので、注意が必要です。
コマクサ、コマツナギ、アセビ
そして、ウマ以外にウマを意味する言葉にコマという言葉がありますね。
コマといえば、登山をする方なら真っ先に思い浮かべるのがコマクサでしょうかね。
鉱山植物の女王とも呼ばれるほど、その中でも人気の高いお花かと思います。
八ヶ岳にも群生地があって、開花の時期には、 このコマクサを目当てに登ってきたという人を多く見かけます。
実際にコマクサを見たことがある方ならわかるかと思いますが、
お花の形がウマの顔に似ていることからコマクサと名付けられました。
コマクサは、場所によっては絶滅の危機にある植物として指定されているとても貴重な植物で、
八ヶ岳でも採取することは禁じられています。
生息する地域が限られている上に、もともとは貴重な薬草として使われていたそうで、
そのために取り尽くされてしまったという場所もあるそうです。
保護対象となっているものを取っていく人は、さすがにいないと思いますが、
コマクサは薬草となる反面、有毒植物でもあるということを覚えておきたいです。
この植物に限っては眺めて写真に収めるだけにするのがいいですね。
同じコマが付く植物にコマツナギというものがあります。
こちらは豆花の植物で、花はクズの花に似ていますが、
小さな丸い葉っぱが左右対称に付いているので、ハギに似ているかなと思います。
馬がこの草を見つけると離れられないというところから、コマツナギとされているそうです。
意外なものでは、生垣や庭木で植えられることが多いアセビという木がありますね。
このアセビは漢字で書くと、馬が酔う木と書きます。
アセビは有毒の植物で、馬が食べてしまうと酔っぱらったようにふらつくというところから来ているそうです。
馬とついてなくても馬が関係している名前というのは、探せば他にもたくさん出てきそうです。
まとめとインフォメーション
またその名前の由来を調べていくと、いろんなことが分かってとても面白いです。
まだまだたくさんの名前に馬が関係しているものがあると思いますので、
今年の江戸にちなんだものを探してみると楽しいかと思います。
大村崎センターの開館状況やイベント情報については、ホームページでご確認いただけます。
お電話でのお問い合わせは、055132-6648までお願いします。
この番組は、NPO法人自然と大村崎に親しむ会が運営する北斗市大村崎センターがお届けしました。
それでは、北斗市大村崎センターでお待ちしています。
ラジオではまた来週お会いしましょう。