オープニングと春の訪れ
羽ばたけ!ムーちゃん。日本の国庁大紫。 豊かな自然に囲まれた八ヶ岳高原の
北斗市長坂町は、全国一の生息地です。 大紫センターは、
NPO法人昆虫の生地プロジェクト実行委員会が運営しており、
夏になると美しい大紫と出会うことができます。 大紫センターは、
自然環境を図る基準ともいえる 大紫の保護と研究、
それらを取り囲む自然環境の保護に取り組む中心的な施設です。 大紫センターは、大紫と友達になること、
自然と友達になることをお手伝いするプログラムを用意しています。
大紫センターへの訪問を心よりお待ちしております。 今週も羽ばたけ!ムーちゃんの時間がやってきました。
今日は北斗市大紫センタースタッフの竹石がお届けしていきます。 どうぞ最後までお付き合いください。
あっという間に4月も下旬となりましたが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 ずいぶん暖かくなってきましたね。
そろそろゴールデンウィークということで、大紫センターではイベントや展示に向けて準備を進めております。
今年は世界のカブとクワガタ展や、それに加えて昆虫採集のススメ展などといった企画を開催予定です。
皆様ぜひお越しください。 そしてこの時期、スギやヒノキの花粉もぼちぼち落ち着いてきたかのように思えますが、実はまだまだ気が抜けません。
この職場に来て初めて気がついたことがあるのですが、それがクヌギも花粉を出すということです。
私の住む住宅地の方ではなかなか気がつけなかったのですが、大紫センターのある大紫自然公園には、数多のクヌギが生えています。
クヌギ花粉症の体験と自然との共存
ちょうど去年のこのくらいの時期だったと思いますが、衝撃的な光景を目の当たりにしました。
クヌギの花芽が風になびいて、そこから花粉が大量に浮かび上がってきたのです。
木樫で黄色い感じの粉がバーッと舞うのが確認できるくらいでしたね。
その数分後、尋常じゃないくらいの喉と鼻と目のかゆさが一気に襲ってきて、その時初めてクヌギ由来の花粉症を認知しました。
去年はこんな状態では外での仕事が非常に困難になってしまうため、近くのホームセンターで粉塵用の高いマスクを購入して、昔理科の実験で使っていた保護眼鏡を着用して外で作業していました。
よく戦後に杉やヒノキを大量に植林したことで、杉やヒノキの花粉症患者が爆増したという話を耳にしますが、代わりにもしクヌギやナラなどの紅葉樹がたくさん植林されていたら、花粉症患者というのは果たして減っていたのかどうかと言われると謎ですね。
杉やヒノキは建築材として有効活用されるそうですが、クヌギやナラなどの紅葉樹も昔は薪や肥料として活用されていました。
でも今では化学燃料の発展によって、人間の生活においてクヌギやナラ材は重要視されなくなってきてしまいました。
それによってクヌギやナラからなる森が減りまして、そこに住むオオムラサキなどの生き物の生活が脅かされてしまうような時代になってしまっているわけですので、人間と自然との共存の難しさをものに実感させられますね。
そしてそして、そんな花粉の季節が終わると、いよいよ新緑の季節が始まりますね。
落葉の下で春を待つオオムラサキの幼虫ムーちゃんも、そろそろというかもう冬眠から目覚め始めてきておりまして、新緑の枝の木を一生懸命食べようとしています。
ムーちゃんは厳しい冬ですね。冬を幼き姿で越さなければならず、4割くらいしか冬眠成功することができないそうです。
ムーちゃんの成長とゴキブリの生態
オオムラサキの成虫はたくさんの、も数百個単位の卵を産みますが、その中でも成虫になれるのは一握りなわけですね。
でもそれとは対照的に、例えばゴキブリなんかはいっぱい卵を産むのに、それに対して成虫になるまでの生存率も高いわけです。
暖かくなってきて、そろそろゴキブリも出始めるシーズンになってきました。
家に出てくるゴキブリはインパクトが強くて、実は私もあまり得意じゃありません。
後半ではちょっとそんなゴキブリのあれこれについてお話しさせていただきます。
それではここで1曲お送りしてから、後半の話題に触れていこうと思います。
曲は世界の終わりで、Earth Child、FM八ヶ岳、羽畑、ムーちゃん、北斗市オオムラサキセンターがお届けしています。
前半でゴキブリのお話をするなんてことを申し上げたと思いますが、皆様ゴキブリと聞いてどんな印象を受けるでしょうか。
おそらく多くの方は汚いだったり臭いだったり気持ち悪いのを産経が浮かぶのではないかと思います。
ゴキブリの意外な一面
実際家によく出てくる黒ゴキブリや飲食店によく出てくる茶羽根ゴキブリというゴキブリは下水道なんかの汚い場所に積みついていることも多く、確かに汚いイメージは拭えません。
でも実はほとんどのゴキブリは森や草むらなどの綺麗なところに住んでいるのですよ。
例えば神養樹の茎を分解する大ゴキブリというゴキブリはほんのりヒノキのいい香りがすることもあります。
ゴキブリなのに安らぎの鬱陶テイスト感のある匂いがするやつもいると考えると、ゴキブリの印象も多少は変わるのではないかと思いますがいかがでしょうか。
そんなゴキブリについてちょっと豆知識をご紹介させていただくと、ゴキブリの語源は食べ物の乗ったゴキ、つまりお皿にかぶりつくということに由来しており、当初はゴキかぶりと呼ばれていたそうですね。
それがどこかで間違えられてゴキかぶりからゴキブリという名前で親しまれるようになったそうです。
ゴキブリだけに誤った表記、つまり誤記されていたわけなんですね。
中にカタツムリをかぶるマイマイカブリという昆虫がいますが、これも何かの間違いでマイマイブリなんて呼ばれる可能性もあったんじゃないでしょうか。
そんなゴキブリ、実は皆さんはおなじみのあの昆虫にかなり近い仲間なのです。
何だかわかりますでしょうか。
それがカマキリですね。
カマキリの卵を想像していただきましょう。
泡みたいな塊の中にいっぱい卵が詰まっていて、そこから大量に幼虫が生まれるような構造になっていますね。
この卵の塊を卵床と難しい言葉で言いますが、ゴキブリもこの卵床という塊を生み落とします。
ゴキブリが大量増殖をするのは卵の構造も関係していたんですね。
ここまでゴキブリのあれこれについてお話ししましたが、意外と知られていないゴキブリの一面について知っていただけたのではないでしょうか。
少しはゴキブリの悪いイメージが薄れたんじゃないかなと思う気もしますが、そうでもないでしょうか。
では最後にゴキブリを操る恐ろしいハチについてもお話ししたいと思います。
日本にはいないハチですが、エメラルドゴキブリバチというゴキブリをゾンビ化させる恐ろしいハチがいます。
名前の通りエメラルドのようなとても美しい緑色をしているのが特徴的です。
エメラルドゴキブリバチとエンディング
このハチはゴキブリの頭に毒を注入して、麻痺したゴキブリを巣穴に運んで卵を生みつけます。
こうなってしまったゴキブリは生きたままハチの餌に、ハチの幼虫に体を食われ、なすすべもなくやがて一生を終えることとなります。
こういった生き物を操って一方的に利益を得るライフスタイルを寄生と言いますが、みんな生き残るためにこうやって様々な策を持っていることがわかりますね。
人生にもいろんなことがありますが、私もしぶとく生き残っていこうと思います。
最後、絶妙な締め台詞になってしまいましたが、そろそろお時間ですので、この辺で今回は失礼いたします。
この番組は、NPO法人昆虫の生地プロジェクト実行委員会が運営する北斗市大村崎センターがお届けいたしました。
また次回お会いしましょう。今週もありがとうございました。バイバイ。