自律神経と呼吸をテーマにした、5分のスキマ時間で聴けるポッドキャスト番組です。今回の話題は「ゆっくりと休む」とはどういうこと?です。全文、文字起こししていますので、合わせてお読みください。
● ホスト
人と自然をつなぐ、ネイチャーポジティブセラピスト、自律神経と呼吸の治療院『おなかてあて」かつみ院長
https://naizotyosei.info/
● みなさんからのお悩みや質問を募集しています。コメントかメッセージを使って、お気軽にお寄せください。
● オンラインを使ったトータルヘルスケアサポートを受けたい方は、こちらをご覧ください。
https://onaka-teate.jp/
00:01
おなかのメッセージをきいてみよう
こんにちは、自律神経と呼吸の治療院「おなかてあて」のかつみ院長です。 さあ今回も、みなさんからのお悩みや質問に答えていきましょう
今回の質問はこちらです。 「ゆっくり休んでください」と言われましたが、「ゆっくり休む」とはどういうことですか?
はい、実はこの質問は、とあるクライアントさんが治療の直後に私に尋ねた質問です。 そして「ゆっくり休んでください」と言ったのは私です。
この方は「ゆっくり休む」という言葉の意味はわかっていても、「ゆっくり休む」という感覚がわからないそうです。
日常の会話の中で、なんとなくやり過ごしてしまいそうなこのやり取りですが、 「ゆっくり休むということがわからない」と、素直に私に伝えてくれたのがとても良かったです。
なぜなら、言われた言葉と自分の感じ方にギャップ、 つまりズレを感じていることが情報としてわかったからです。
自律神経を整えるには言葉としての意味を理解することよりも、言葉と感覚のズレに気づいていることが重要です。
言葉の意味だけを考えれば、「ゆっくり休む」とは、心身をリラックスさせ、ストレスや疲れを解消することを指します。
これには好きな活動を楽しむ、良い睡眠をとる、散歩をするなどが含まれます。 自分にとってリフレッシュできる方法でゆったりとした時間を過ごすことが大切なのです。
そう考えるとこの方は、暮らしの中でそのようなゆっくりとした時間を持つことができていなかった可能性があります。
しかし、何かしらのきっかけで私に相談に来てくれて、自分の持つ感覚のギャップに気づいてくれました。
反対にこのギャップに気づかないまま、暮らしを続けていたらどうなったでしょうか。 ではここで、自律神経の基本をお話ししてみましょう。
人は活動と休息を繰り返して生きています。 活動している時に主に働く自律神経が交換神経で、ゆったりと心身を休めている時に働くのが
副交換神経です。 振り子のようにゆらぎながら、その二つを切り替えて暮らしているのです。
例えば好きな活動を楽しむ時に交換神経が、 良い睡眠をとる時には副交換神経が働きます。
そしてその活動がちょうど良ければ活動は良い睡眠につながり、 良い睡眠は翌日のちょうど良い活動のためのエネルギーを蓄えてくれます。
03:01
つまり切り替えがバランスよくできるのです。 しかし現代社会はストレスや刺激があまりにも多く、
常にアクセルを踏みながら暮らしている人がたくさんいます。 そうすると自律神経は交換神経に偏ってしまい、
休むということができなくなってしまいます。 踏み込んだアクセルを緩めることができないのです。
そうするとどうなるでしょうか。 ずっと忙しく動き続けているのに、食事や睡眠が取れないということが起きてしまいます。
そして活動する刺激に対して、 栄養と休息が間に合わないと体も心も弱ってしまいます。
このバランスをトレーニングの世界では超回復と言い、 適度な刺激と適度な栄養と休息のバランスが取れていれば、
身体の強度が上がり高いパフォーマンスを発揮できます。 反対にこの原則が守られずオーバーワークになっていると、
運動を続けていてもパフォーマンスが上がらず、 怪我をしたり、スポーツが体に良いどころか無理をしているために病気の原因を作ってしまいます。
そうしたら今度は休まずにはいられなくなり、活動する元気がなくなってしまいます。 そして悩みは動きたいけど動けないに変わってしまうのです。
現代社会を暮らす中で私にも当てはまるかもと感じた人は多いのではないでしょうか。 一度立ち止まって意識と無意識の間のギャップを感じてみてください。
さあ今回の話題はいかがだったでしょうか。 Q&A お腹のメッセージを聞いてみようでは、皆さんからのお悩みや質問を募集しています。
小さなことで構いません。 コミュニティ機能を備えたポッドキャスト配信サービス、リッスンのコメントやメッセージを使ってお気軽にお寄せください。
アウトプットすることは息を吐くことです。 それでは心地よく揺らぎ、安心して息の吐ける一日をお過ごしください。
かつみ院長でした。
05:23
コメント
スクロール