自律神経と呼吸をテーマにした、5分のスキマ時間で聴けるポッドキャスト番組です。今回は、鼻呼吸についてお話しします。全文、文字起こししていますので、合わせてお読みください。
● ホスト
人と自然をつなぐ、ネイチャーポジティブセラピスト、自律神経と呼吸の治療院『おなかてあて」かつみ院長
https://naizotyosei.info/
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おなかのメッセージをきいてみよう
こんにちは、自理神経と呼吸の治療員、おなか手当の勝美院長です。 さあ、今回も皆さんからのお悩みや質問に答えていきましょう。
今回も呼吸に関する質問です。 よく鼻呼吸が良いと聞きますが、どうしていいんですか
はい、お答えしましょう。 私が呼吸ケアをアドバイスする時にもよくクライアントさんから
鼻呼吸ですればいいですか、口呼吸ですればいいですかと聞かれます。 そんな時私はできるだけ鼻呼吸でしてくださいと答えます。
そもそも地球上で暮らす哺乳動物の中で口呼吸をしているのは人間だけだそうです。
本来哺乳動物にとって鼻は息をするためのもの、口は食べるためのものなのです。
人間は進化の過程で言語を獲得し言葉を発するようになりました。 そのため口でも呼吸ができるようになったと言われています。
しかし人間は進化して言葉を使ってコミュニケーションができるようになった代わりに、 鼻呼吸のように他の動物が当たり前に行っていることがうまくできなくなってしまったのです。
そのあげく無意識に1日に約2万回も繰り返している呼吸ですら、 どうやってしたらいいのか考えなくてはいけない時代になってしまいました。
それでは鼻呼吸について、鼻呼吸が大切な理由と鼻呼吸の実践方法を一つずつお話ししましょう。
まずは大切な理由です。 鼻呼吸のポイントは体内で分泌される一酸化窒素という物質にあります。
一酸化窒素は副鼻空でもっとも酸性され、鼻空でも酸性されます。 副鼻空や鼻空で酸性された一酸化窒素は鼻の中で放出され、鼻呼吸によって
気道から肺に送られます。 その時一酸化窒素は吸い込んだ空気が肺に入る前に不要なものを取り除き、温めて湿気を与えてくれます。
そして肺に送られた一酸化窒素は、気道と血管を広げてくれます。 つまり一酸化窒素の役割によって病原菌やバクテリアを排除して
酸素が全身に効率的に行き渡るのです。 このような一酸化窒素の効果は口呼吸をしていては得られません。
口から吸った空気は鼻のように免疫機能が働かず、常に口呼吸をしていると、お口の中は乾燥して唾液がうまく回らなくなってしまいます。
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一酸化窒素は絶えず鼻の気道から分泌されているために、ゆっくりとした鼻呼吸をすることにより、一酸化窒素の濃度は高くなります。
ちょっと難しい言葉が出てきたので、理解しにくいところがあるかもしれませんが、鼻呼吸が大切なことが何となくでもわかっていただけたでしょうか。
次は実践方法についてお話ししましょう。 理論が完璧に理解できなくても、鼻呼吸を実践して習慣化していけば、その効果が徐々に感じられるようになると思います。
実は鼻呼吸のポイントは舌の位置にあるのです。 舌ベロです。
皆さん、普段リラックスした時に、お口の中で舌の位置がどこにあるかチェックしてみてください。
リラックスした時に舌全体が上あごにぴったりとつき、舌の先が上の前歯の根元に触れるかどうかぐらいのところにあるのが正しい位置です。
しかし、普段口呼吸の人は舌の筋力が弱く、正しい位置に収まらず、舌あごの中にだらりと横たわってしまっています。
皆さん、舌を正しい位置に置き、そして唇を軽く閉じてみてください。 これだけで鼻が通り、鼻呼吸がしやすくなりませんか。
ぜひ散歩中や何かをしているときに、この舌の位置を保ち、鼻呼吸をしてみてください。
舌の力が弱い人はこれだけでも結構大変ですよ。 ただし、呼吸ケアの初級者は鼻からしっかりと吐き切ることができません。
そんな方は最初鼻で吸って、ふーっと口で吐いてみてください。 まずは腹圧をかけてしっかりと息を吐き切る練習からしてみましょう。
前回のエピソードで横隔膜についてお話ししました。 緊張した横隔膜が緩むためには時間をかけてしっかりと息を吐き切ることが大切です。
さあ今回は鼻呼吸が大切な理由と鼻呼吸の実践方法を一つずつお話ししました。 いかがだったでしょうか。
Q&Aお腹のメッセージを聞いてみようでは、皆さんからのお悩みや質問を募集しています。 小さなことで構いません。
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アウトプットすることは息を吐くことです。 それでは心地よく揺らぎ、安心して息の吐ける1日をお過ごしください。
はつみ委員長でした。
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