新年度から1カ月が経過した5月に、緊張や疲れがピークに達し、心身にさまざまな不調を感じたり、悩みを抱えたりする五月病。その対策と予防方法についてお話ししてみました。コミュニティ機能を備えたポッドキャスト配信サービス「LISTEN」では、全文、文字起こししていますので、合わせてお読みください。
● かつみ院長:ネイチャーポジティブセラピスト・きほんの呼吸®︎呼吸トレーナーC™︎
自律神経と呼吸の治療院「おなかてあて」 院長
Instagram / Threads https://www.instagram.com/onaka.teate/
● この番組では、みなさんからのお悩みや質問を募集しています。コメントかメッセージを使って、お気軽にお寄せください。
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声と呼吸と感情と。かつみ院長のもう一つのポッドキャスト番組です。ボイススキルコーチの西川佳甫さんと一緒にホストしています。
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おなかのメッセージをきいてみよう
はい、こんにちは。自律神経と呼吸の治療院「おなかてあて」のかつみ院長です。
さあ、今回もみなさんから頂いた質問に答えていきましょう。
今回の質問はこちらです。
「五月病の対策や予防法はありますか?」
2年前に行われた調査によると、全国の働く人の5割以上が五月病を経験したことがあると答え、
そのうち約3割が退職に至ったという報告もあります。特に20代の若年層に多く見られる傾向があるそうです。
五月病という言葉は正式な医学用語ではありませんが、医学的には適用障害と診断されるケースが多いとされています。
適用障害とは、特定のストレス要因によって感情や行動に症状が出る精神疾患で、
新しい学校や職場、人間関係といった環境の変化が引き金になることが多いようです。
そして最近では、六月病という言葉も耳にするようになりました。
こちらも新生活のストレスから来る不調ですが、五月病よりも深刻になりやすく、
医学的には「うつ病の入り口」と言われることもあります。
例えば、こんな症状がある方は注意が必要です。
・仕事や人間関係に対する意欲の低下 ・ 休日も何もする気が起きず、寝て過ごす
・集中力の低下や思考がぼんやりする ・ 食欲不振や睡眠の乱れ
・動機やめまいなどの身体的な不調 真面目で責任感の強い方ほど、このような自分の不調に気づきにくく、
つい無理をしてしまいがちです。 そうしてそのまま症状が長引いてしまうこともあるのです。
また、五月病や六月病には「生活環境の変化」だけでなく、「気候の不安定さ」や「季節の影響」も深く関係しています。
例えば、5月から6月は気温が上がりながらも、寒暖差や気圧の変化が激しい季節です。
6月には梅雨入りし、低気圧や湿度の高さが体にストレスをかけます。
この頃は自律神経が乱れやすくなり、 頭痛、倦怠感、気分の落ち込みといった症状が出やすくなります。
さらに、雨や曇りの日が続いて日照時間が減ることで、幸せホルモンと言われるセロトニンの分泌が減少し、
うつ傾向になりやすいとも言われています。 自律神経は気温や気圧の変化に対応して体のバランスを整える役割をしていますが、
変化が急だとその働きが追いつかず、不眠や疲労、気分の不調などが起こりやすくなるんです。
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そしてこの状態が続くと、ストレスに対する抵抗力も下がってしまいます。
実際、私のところに来られる方の中にも、「なんとなく不調は感じているけれど、何をどう対策していいのかわからない。」とおっしゃる方が多いです。
「無理をしない方がいいのわかってる。でも仕事や家のことを考えるとなかなか休めない…」
「何か始めなきゃと思いながらも、気づけば後回しにしてしまう。」 そうしているうちに、じわじわと症状が慢性化してしまい、
「もう薬に頼るしかない」と諦めてしまうケースもあります。 もちろん自己判断せず専門家に相談することはとても大切です。
でも同時に、日々の生活の中で自分に合った習慣作りを続けていくことも、心と体を守る上でとても重要だと思っています。
なぜなら薬だけに頼ってしまうと、心身が本来持っている環境に適応する力がどんどん弱くなってしまうからです。
そこで私がお勧めしているのは、まず気候の変化を感じることから始めてみるということです。
例えば、・朝起きたらカーテンを開けて自然光を浴びる。 これはセロトニンの活性化につながります。
・5分でもいいので、軽いストレッチや散歩などの運動を取り入れる。 ・「今日は気圧が下がりそうだな」と気象アプリを確認して、無理をしない。
・雨の日には、あえてリラックスの時間をとる。 こうしたちょっとした工夫でも自律神経は整いやすくなり、
心も軽くなっていきます。 私が自律神経と呼吸について発信している理由もここにあります。
魔法のような解決法ではなく、日常の中にある小さな自分のためだけの時間を大切にしていただきたいと思っています。
さて、今回の内容はいかがでしたか?
ポッドキャスト『Q & A おなかのメッセージをきいてみよう』では、みなさんからのお悩みやご質問を募集しています。
どんなに小さなことでも構いません。 ぜひ、ポッドキャット配信サービス『LISTEN』のコメントやメッセージ機能からお気軽にお寄せください。
アウトプットすることは息を吐くことです。 それでは心地よくゆらぎ、安心して息の吐ける一日をお過ごしください。
かつみ院長でした。
05:39
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