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2025-03-30 07:36

009 私、猫背を治したいんです

若い人達にも多い姿勢のお悩み、猫背。自信なさげに見えるその姿勢をどうにかしたいというお悩みに答えてみました。全文、文字起こししていますので、合わせてお読みください。

かつみ院長:ネイチャーポジティブセラピスト・きほんの呼吸®︎呼吸トレーナーC™︎
自律神経と呼吸の治療院「おなかてあて」 院長

● この番組では、みなさんからのお悩みや質問を募集しています。コメントかメッセージを使って、お気軽にお寄せください。

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おなかのメッセージをきいてみよう。
こんにちは、自理神経と呼吸の治療員、おなか手当の克明院長です。
さあ、今回も皆さんからのお悩みや質問に答えていきましょう。
今回のお悩み相談はこちらです。
私、猫背を治したいんです。
猫背は、私の治療院、おなか手当にいらっしゃる若い人たちに多いお悩みの一つです。
中学生の男女にも多く、人目が気になる年頃でもあり、自信なさげに見えるその姿勢をどうにかしたいと悩んでいるようです。
例えば、あなたにもこんな経験がありませんか?
長時間座って夢中になってパソコンやゲームをしていた後に、立ち上がって背中が丸まって伸ばせない。
きっと多くの人がそんな経験があると思います。
どうしてこうなってしまったのでしょうか?
一昔前なら、農作業など日常の前鏡の姿勢から猫背になり、
高齢になると胸を張ることができなくなるぐらい猫背のまま固まってしまうことがありました。
しかし、成長期の中学生の場合は、必ずしも固まってしまっているわけではなく、
立った姿勢、座った姿勢では背中が丸まってしまっていても、
仰向けに寝てリラックスすれば、意外と背筋を伸ばしていられることが多いのです。
このような中学生の呼吸評価をしてみると、実は息が吐けていません。
猫背といえば、ため息をついて息を吐き切ったように背中を丸めているイメージがありますが、
それは少し違います。
実は、しっかりと吐けていないので、吸うこともできず、呼吸が浅くなっているのです。
そこでどうにかして息を吐かないと本当に苦しくなってしまうので、
ため息をついて少しでも肺に残った空気を押し出そうとすることもあるのです。
ですから、ため息をつく人を見て、「しっかりとしなさい!」なんて言わないでくださいね。
ため息さえつけない状態の方がもっと苦しいのですから。
呼吸が浅くなると背筋を伸ばして支える力がなくなり、
首を前に垂らして背中を丸めていないと姿勢が保てなくなってしまいます。
そして、背中を丸めた前かがみの姿勢は、肺が圧迫されお腹に力が入らず、
どんどん呼吸が浅くなります。
さらには肩で呼吸をしてお腹に呼吸の波を伝える横隔膜の動きがなくなってしまいます。
全身運動をしているわけではないので浅い呼吸でもやり過ごすことができますが、
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あまり長時間になると全身に酸素や栄養が十分に届かなくなります。
それでも夢中になって休まないでいると、最後には脳の疲労がどんどん酷くなってしまいます。
頭は通常全血流量の15%が循環しています。
頭を使い続けることは思っている以上にエネルギーを消費するのです。
では何に気をつければよかったのでしょうか。
今度は筋肉にフォーカスして考えてみましょうか。
筋肉には大きく分けて2つのタイプがあります。
肘や膝を曲げるなど関節を曲げる時に使うのが屈筋で、
反対に腕や足を伸ばしたりする時に使うのが伸筋です。
それらの特徴は屈筋は性質的に速い筋肉、側筋とも言われ、大きな力を発揮することができます。
ただし長時間働き続けることは苦手です。
反対に伸筋は遅い筋肉、地筋と言われ小さな力しか出せませんが、
姿勢を保つのに体を支えるなど長い間働き続けることができます。
地筋には多くの毛細血管が張り巡らされ、体内の化学向上でもあるミトコンドリアがたくさんあります。
そのため酸素や糖、それに脂肪を使って筋肉を収縮させるエネルギー源をたくさん作ります。
逆に側筋にはそれらが少ないのです。
またこんな特徴もあります。
お腹の疲れは屈筋に現れ、頭の疲れは伸筋に現れるのです。
座ってパソコンやゲームをする姿勢もある程度までは伸筋の背筋を緊張させ、前かがみにならないように気をつけていられますが、
休まずに続けていると頭が疲れて背筋に力が入らなくなってしまいます。
それでだんだんと前かがみになり呼吸も浅くなるために、酸素を必要とするチキンの背筋はどんどん疲れてしまいます。
一方で前かがみの姿勢のため、肺だけではなく心臓や胃腸も圧迫されて苦しくなってきます。
今度はお腹の疲れから屈筋である腹筋がどんどん固くなって、より体を前かがみに倒していきます。
悪循環ですね。
理想的なのはある程度腹圧を保ち、均等に背筋と腹筋に力が入っている姿勢を保つことです。
力が入っていると言っても力んでいるのとは違います。
腹圧を保ち、リラックスした呼吸をして、特に体を支える伸筋が疲れないようにするのがコツです。
あとはこまめに手を休め、立ち上がって深呼吸をしてください。
そもそも長時間座っていることは体に悪いことが科学的に証明されています。
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そしてもう一つ気をつけなくてはいけないことを伝えましょう。
猫背だからといって急に背筋をピンと伸ばそうと反ってしまうと、腰が反りすぎて急性の腰痛を起こしてしまうことがあります。
これは寒くて背中を丸めて過ごした冬が明け、春に向かって体が緩み、動き始めた時に起こしやすいぎっくり腰です。
背筋を伸ばすとしても体の前側を伸ばすようにしてゆっくりと体を目覚めさせてくださいね。
猫背をただ背中が丸まっていると考えると、なかなかその姿勢を直すことができません。
ぜひ呼吸と一緒に猫背を少しでも直せるようにチャレンジしてみてください。
40代50代の女性の方は過去のエピソードで胸を開く姿勢についてお話ししています。
そちらも聞いていただけると参考になるかと思います。
さあ今回の話題はいかがだったでしょうか。
Q&Aお腹のメッセージを聞いてみようでは皆さんからのお悩みや質問を募集しています。
小さなことで構いません。
コミュニティ機能を備えたポッドキャスタ配信サービス、リッスンのコメントやメッセージを使ってお気軽にお寄せください。
アウトプットすることは息を吐くことです。
それでは心地よく揺らぎ、安心して息の吐ける一日をお過ごしください。
勝美委員長でした。
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