保育士をしている20代の女性が、毎日子ども達と接して感じることを私に話してくれました。そこから、子ども達の成長を見守るヒントを探してみようと思います。全文、文字起こししていますので、合わせてお読みください。
● かつみ院長:ネイチャーポジティブセラピスト・きほんの呼吸®︎呼吸トレーナーC™︎
自律神経と呼吸の治療院「おなかてあて」 院長
● この番組では、みなさんからのお悩みや質問を募集しています。コメントかメッセージを使って、お気軽にお寄せください。
● Club おなかにてあて|ネイチャーポジティブ・ヘルスケア
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● Natural Voices session / Club おなかにてあて
かつみ院長のもう一つのポッドキャスト番組です。ボイススキルコーチの西川佳甫さんと一緒にホストしています。
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おなかのメッセージをきいてみよう
こんにちは、自律神経と呼吸の治療院「おなかてあて」のかつみ院長です。
さあ今回も、みなさんからのお悩みや質問に答えていきましょう。
今回は、私のケアを受けてくださった、保育士をしている20代の女性と交わしたお話を紹介しようと思います。
『毎日子どもたちと接していて、自分が子どもだった頃と比べて、今の子どもたちは転びやすくなっているんじゃないかと感じます。
それに、昨日したことをあまり覚えていないのかな?と感じることがあるのです。
私が子どもの頃には「昨日はあれをして、これをして」とよく話したものですが、
今、私が関わっている子ども達に、「昨日何した?」と聞いても、「わからない」と返事が返ってくることが多いのです。』
と、こんな内容でした。
私は、たくさんの保育の現場を見ているわけではないし、もちろん子ども達と言っても一人ひとり違うので、
一括りにして分析しただけで終わるのではよくありません。
しかし、普段私の治療院に相談に来てくれる子ども達を、自律神経や呼吸の面からみていても、同じような傾向があります。
ですから、こんなことが原因になっているケースがあるかもと考えてみることで、子ども達の成長を見守るヒントになればと思います。
私が提供している呼吸ケア「きほんの呼吸®︎」で言えば、呼吸の基本は赤ちゃんの呼吸です。
胸式呼吸、腹式呼吸と、特殊な呼吸ではなく、胸もおなかも同時に同じ方向に膨らみしぼむ呼吸が基本だと考えています。
それが、横隔膜がしっかりと使えている証拠なのです。
しかし、2本足で立ちは大人になるにつれ、その時その時の暮らしに順応しようと一生懸命に生きていくために、偏った動きを繰り返し、横隔膜がうまく使うことができなくなり、それを肩や腰でかばって呼吸をするようになってしまいます。
その結果、呼吸の動きが胸だけしか動いていなかったり、お腹だけしか動いていなかったり、胸もお腹も動いているけど、バラバラに動いていたり、結果的に強式呼吸や副式呼吸など偏った呼吸になってしまっているのです。
赤ちゃんの話に戻りますが、赤ちゃんが寝返りを打ったり、ハイハイをしたり、一つずつ成長していくのには、それにあった呼吸や自理神経のバランスが伴っていないとうまく身につけることができません。
近年、子どもたちの体力低下傾向が見られるというデータもあり、バランス能力や体幹を支える力が全体的に落ちていてもおかしくないでしょう。
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もしかしたら、今の子どもたちは、現代生活が便利になった分、本来成長の過程でゆっくりと自然な動きを身につけていくプロセスをしっかりと経過できていないのかもしれません。
子どものうちから呼吸や自理神経が見られていると、記憶に影響が出るかもしれないことは、大人でも動きや姿勢がうまく保てなければ、ぼーっとして忘れっぽくなるのですから、成長途中の子どもたちならなおさら影響を受けるのではと想像することができます。
一緒に呼吸を学んでいる助産師さんから、近頃は呼吸がうまくできていない赤ちゃんが増えているとも聞きました。
今は、アスリートでさえその9割の人が効率の良い呼吸ができていないというデータがあります。
1日に約2万回も繰り返している呼吸ですら、学ばなくてはいけない時代になってしまったようです。
私はこの若い保育士さんが、いろんなことを感じながら子どもたちに接していることは、きっと未来の何かにつながるのではと思っています。
決めつけて先入観で子どもたちを見るのはよくありませんが、子どもたちが育つ様子をよく見てバランスをとってあげることはとても大切です。
子どもたちを見守る視点の一つに呼吸を加えてみたらと私は思っています。
今の見方、今してあげていることが正しかったかどうかは、後にならないとわからないことばかりだし、間違わないことだけを気をつけて子どもに接するのは、かえって矛盾を生んでしまいます。
ぜひ大人たちも自分に合った心地よく安心して息のはける暮らしを探しながら、多くの視点で子どもたちの環境を考えて、多くの子どもたちが安心して息のはける環境づくりをみんなで作っていきましょう。
さあ、今回の話題はいかがだったでしょうか。Q&Aお腹のメッセージを聞いてみようでは、皆さんからのお悩みや質問を募集しています。
小さなことでかまいません。コミュニティ機能を備えたポッドキャスタ配信サービス、リッスンのコメントやメッセージを使ってお気軽にお寄せください。
アウトプットすることは息を吐くことです。それでは心地よく揺らぎ、安心して息のはける一日をお過ごしください。
勝美委員長でした。
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