2025-10-13 17:15

#251 「DXはエンジニア経験の無いコンサルには無理」なのか

サマリー

デジタルトランスフォーメーション(DX)は、エンジニア経験のないコンサルタントにとって実現が難しいと議論されています。また、製造業のDXの進展が鈍化する理由や、経営者支援における実体験の重要性についても考察されています。

DXの課題と議論
おかさん、ハイ。このチャンネルでは、琵琶湖のほとり滋賀県に住む60代になったおかさんが、定年を前に会社を辞めて始めた、セカンダー・ケアリアの日々や、仕事、生活、人生について、ゆるーくお話しています。
管理期はもう過ぎちゃいましたけど、まだまだ手探り、年齢にとらわれないで毎日を楽しんでいきたい、そんな気持ちでお届けしています。
改めまして、みなさんこんにちは、おかさんです。
前回のね、作れる人が現場を掘り返すのはいいのか、という話をしたんですよね。
私が本業で支援している企業の経営者の方が、ITシステムを作るときに要件を決めるのがなかなか課題であるというときに、ITがわかる人が現場を理解するのが一番スムーズにいくコツなんだよ、みたいなことをおっしゃられたという話をきっかけに、
私が自分の経験、プロダクトマネージャー、新しい商品を企画したり、新しいサービスを生み出していくというプロダクトマネージャー、PMというのは、物を作れるエンジニア、技術者出身であるべきなのか、いやいや、顧客現場を知っている、例えば営業とか出身であるべきなのかと、どちらでもない私は非常に悩ましい、みたいなお話をしました。
また、昨日今日とSNSXで同じような議論が2つほど行われている。
1つが製造業、工場、物作りのDX、なかなか日本では進まないと。
これが進まないのは、現場を知らないコンサルが多すぎることもあるんじゃないかと。
だから、エンジニア経験のない、作ったことのない経験のないコンサルがDXを実現できないんだという意見があって、それに対して、一方でエンジニア出身者だけでうまくいくのかというと、そうでもないというようなコメントをされている方もおられます。
一方で、またもう1つの議論として、中小企業診断士、私がアラカンで資格を取った中小企業診断士、中小企業のコンサルタントですよね。
話の中で、実際に経営を経験した人でないと経営者とか企業の支援はできないみたいなことを言われる方というのが定期的におられるんですよね。
だから、経営を勉強しましたという人は、実際に経験がないのに経営者に寄り添って経営改善とかができるのかみたいなことですよね。
これも従来か前からよくある話ですよね。
例えば、野球で一流になった経験がない人が野球の監督になってチームを強くできるのかみたいなのも同じような議論かもしれません。
いかがでしょうかね。皆さんはどう思われますかと。また前回と同じように聞いてみたいんですけども。
製造業のDXという、じゃあDXって何だろうということですよね。
ちなみにDXというのは日本で言うと経済産業省、経産省の定義によるとDX、デジタルトランスフォーメーションはデジタル技術を活用してビジネスモデル、業務、組織、企業文化などを抜本的に変革し競争上の優位性を確立することですと。
抜本的に変革すると。
ちょっと良くするではなくてガラッと変えましょうと。それによってより強くなっていくということをおっしゃっていますね。
ガラッと変えるというのはどれくらい変えることなんですかね。
例えば生産性が30%上がりましたというのはこれはトランスフォーメーションなんですかね。
IT仕組みを入れたら生産性が30%上がりましたと。
これは改善なのかDXなのかという。
もしかすると30%なんていうのはトランスフォーメーションではなくてよくできた改善のレベルだと。
変革とか改革というと整数倍と言いますよね。2倍良くなった3倍良くなった10倍良くなったと。
整数倍のレベルの変化があると改革であるなんてよく言われたりするんですけども。
それぐらいのN倍整数倍ぐらいの大きな変化。売上が2倍になりますとかね。
利益が2倍になりますとか。そういうレベルをデジタル技術を入れて目指すとなると。
そうするとなんとなくDXってそんな簡単ではないと。
なかなかITの技術をうまく入れたからといって何かの指標がN倍になるっていうことは起きにくいのかもしれないですよね。
なのでDXってなんだろうという議論立ち戻るとなかなか難しい話なんだろうなと思うんですけども。
もうちょっと私なりに解釈、特に製造業、ものづくりの現場とかものを作っているタイプの企業さんをイメージすると、
企業の強みとか、企業ってなんだろうということですね。事業ってね。
考えると経済価値を生み出し続けることで、そこで働いている経営者を含めた従業員が対価を得られて続けていることができているということなのかなと思うわけですね。
DXの実現に必要な要素
だとすると、DXの定義で言うと競争上の優位を確立することだと。
競争上の優位っていうのは経済価値が生み出されている理由とか本質、核心です。
何が経済価値を生み出しているんですか。何でそれで経済価値が生み出されているんですか。
同じような経済価値を生んでいる人たちが世の中にいるのに、なぜその企業の経済価値が選ばれているんですかということ。
この辺りがしっかり認識できている状態なんだろうなということですね。
あとは裏を返すと、例えばその企業がなかなか経済価値を生み出せていないと。
すると経済価値が生み出せていない、十分に経済価値を生み出して、もしくは経済価値を既存している大きな理由とか原因とか背景があるんじゃないかと。
その既存している何かが分かっていたらそれを取っ払うと、どんどん経済価値が生まれていくようになるかもしれないですよね。
例えばものづくりの現場でいうと、工場の生産ラインの何かある機械の能力、性能がボトルネックになっていますと分かればその機械の性能を良くするとか、
より良い性能のものに入れ替えるということでボトルネックが解消されてものが作れるようになるのかもしれないし、
その製造業企業の経済価値が十分に生み出せていない理由は受注が取れていないと。
なかなか注文が来ないとなったら、いくら生産現場の能力を力を高めても注文が来なければ全く経済価値に変わらないわけですよね。
だとすると、いかに注文を取るというのが経営課題になるし、注文を取るために何をしなければいけないのか、営業力を高めないといけないかもしれないし、
例えば製品の魅力、使いやすさとか、製品の魅力が足りていなければ製品の魅力を上げるための製品開発をしなければいけないとなりますよね。
そうするためにデジタル技術をどう活用していくのかということになってくるんだろうなと。
今みたいなことをイメージしたり、例えばDXの件でいうと、DXのシステムを導入しようと、ソリューションを導入しようとしている企業の現場経営者の人と、
こういう会話をできるITベンダーとかコンサルタントがいたとすれば、その人が現場が理解できているとか製造業のことが十分わかっているという必要はなんとなくないのではないかという気もするんですよね。
当然、製造業とか業種の特性、特徴というのはあるので、例えば会話が通じないというレベルになってくると全くダメで、製造業は何をしているかわからないのに、見える化のためにこういう仕組みを入れましょうとDXですよと言っているのは論外なんですけれども、
経済価値を生み出し続けられるようにするという話と、経済価値を既存している要因を取っ払うようにすると。
これは前者の話でいうと、経済価値を生み出した強みがあるからですよね、たぶんね。あとは経済価値が既存しているというのは弱みがあると。
ちゃんと自社の、その会社の強みとか弱みっていうのを認識をして、例えば強みをより伸ばすようにIT技術で働きかける、弱みを解消するようにとか、デジタル技術を使うと。
それがちゃんと論理的につながっていると。このデジタルの技術を使うから〇〇が改善され、〇〇が改善されるから、今、例えば製造工程のボトルネックの話をすると、このボトルネックはこれぐらい解消されるんですよってちゃんと論理的に紐づいていると。
つまり納得できると。納得していれば導入できると思うんですよね。
それが小さいか大きいかっていうのを置いといてね。まずはそのレベルですよね。
それぞれの企業の強みを伸ばす、弱みを解消するっていう部分に対してデジタル技術のソリューションがちゃんと論理的に位置づけられて導入されているっていうのが必要なことになるんだろうなと。
こういうのがちゃんと進んでいくようになると、じゃあこの仕組みを入れるとこの部分が5%改善されるとか、じゃあこの仕組みを入れるとこっちの人事の方が例えば10%改善されるみたいな。
それを積み上げて30%とか持続的に改善できるようになると、それはITの力を借りて持続的に数十%の新たな経済価値が生まれているというのはやっぱりすごいことなんだろうなというのを思ったりするわけですね。
なので、ちゃんとこういった現場が分かっているとか、仕組みを作ったことがある、作ったことがないということよりも、
その企業とかその製造の現場の強みと弱み、経済価値を生む源泉と経済価値を既存している障壁、ボトルネックみたいなものを見つける能力があるとか見つける支援ができると。
見つけた後はそれを解消するためにどういう仕組みがあるか。デジタル技術じゃなくて人の能力を高めるのかもしれないし、デジタル技術が効くのであればデジタル技術を入れて、こういう理由でこれだけ減らせるというふうにちゃんとデジタル技術の特徴と企業の強みとかボトルネック弱み。
ちゃんと論理的に紐づいている状態に作れると。
当たり前のことしかずっと言ってないんですけども、ちゃんとこういうことが丁寧にできたり、顧客と対応できるコンサルタントやITエンジニアとかベンダーとか支援者とかソリューションプロパイダーみたいな人っていうのが必要なんだろうなというふうに。
今、XとかSNSの上でやり取りされている議論を横目で見ながら思ったりしました。
今日は前回続いて、エンジニア、ものを作れる人がちゃんと現場をするべきなのか。
DXはエンジニアじゃないと実現できないというような発言をSNSで見て、それについて今日は私の意見とか考えを語ってみました。
いかがでしたでしょうか。
今日も最後まで聞いていただいて本当にありがとうございました。
それではまた次回の岡山肺でお会いしましょう。
さようなら。
17:15

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