2024-05-06 24:21

Episode99: 親子はハッピーになれる継承日本語教育の秘訣【後編】

この度、オーストラリア在住認定ティーチャー兼日本語教師の国枝麻衣子が、初の電子書籍

「親子を繋げる日本語学習:海外子育て中の日本語教師が伝える親子がハッピーになれる継承語教育の秘訣」

https://amzn.to/4b1Qswk

を出版いたしました!


その一部に、イタリア在住認定ティーチャー兼日本語教師で5児のお母さんでもある、高橋千晶さんに伺った内容を使わせていただきました。

今回はその時の録音データをポッドキャストとして配信しています。


【概要】

  • 子どもに話すときに意識していること
  • 敬語はどうしたら身に着く?
  • 子ども同士は何語で話す?
  • 間違いに対する効果的なフィードバック
  • 早いうちから書けるようにならなくても大丈夫


【今日話している人たち】

国枝麻衣子

https://www.facebook.com/maiko.kunieda.39

https://twitter.com/Maikoala3

高橋千晶

https://www.instagram.com/global_nihongo_oyako/


海外子育てでもやもや、誰かと話したいーという方、ぜひ一緒にお話ししましょう。

座談会の日程などはこちらから

⁠https://m.facebook.com/motherscoachinginternational/?ref=group_browse⁠


#マザーズコーチングスクール #日本語教育 #継承語教育 #海外子育て   


※マザーズコーチングスクールは内閣府 孤独・孤立対策官民連携プラットフォームに参加しています ⁠https://www.cas.go.jp/jp/seisaku/kodoku_koritsu_platform/index.html


00:03
こんにちは、Mothers Coaching School Internationalチームがお届けするポッドキャストへようこそ。
この番組では、海外で子育てするママや、海外にゆかりのあるお子さんを持つママたちが、聞いてホッとしたり、くすっと笑えたり、明日からも頑張ろうと思っていただける時間にしたいと思っています。
私たちマザーズティーチャーの体験談のシェア、ゲスト対談、リスナーさんからの質問などを通じて、ちょっと子育てが楽になるコミュニケーションのヒントをお届けしていきます。
皆さん、こんにちは。今日のグローバルママカフェのテーマは、継承語としての日本語教育ということで、私、オーストラリアに住んでいる日本語教師をしております国枝舞子と申します。
今日はですね、イタリアに住んでいる千明さんにお話を聞いていく形で進めていこうと思います。千明さん、簡単に自己紹介お願いします。
はい、私はイタリアのナポリに住んでいて、夫がイタリア人で、子供が上から15歳、13歳、9歳、6歳、3歳で、上が4姉妹で、一番下が子供という構成で過ごしています。
なんと5人兄弟のお母さんということで、私は一人っ子で、11歳の男の子が一人います。
なので、産んでるだけで大尊敬って思ってるんですけど、私は。本当に。
もう一人でもね、私はそれなりにアップアップしてたんですが、5人も海外で育ててるなんてと思って。
でもあれですよ、育ててて、一人でも大変。
5人でも大変って言うね。結局大変。
まあそうですよね。大変が長く続くじゃないですか。
そうですね。お世話が長く続きますね。
そうですよね。
オイルトレーニング、いつまでずっとトレーニングされるか。
ね、本当ですよね。
私はもうやっぱり11歳になったんで、だいぶ楽になってきて。
今日のテーマが、継承語としての日本語教育ということで、海外に住んでいて、お子さんたちにどうやって日本語を継承していくか、伝えていくかっていうのが、
日本人の親御さんは結構悩みとしてあるのかなと思ってですね、
03:03
私の話をすると、夫が香港人で、私と夫は主に英語で、もうちょっと日本語もわかるから日本語も話しつつ、みたいな感じなんですが、
大体オーストラリアなんで、夫との会話は英語で、夫は関東語が日本語なんだけど、息子に話すときは、もうちょっと諦めちゃって、今は英語で会話をしていて、
私と息子は大体日本語で会話をしてきているというような状況ではあるんですけど、
チェイキさんのところはどんな感じで、ご家庭で会話されてますか。
はい、私のところは、夫がイタリア人なんですけど、夫は音楽で日本語を勉強していて、日本に留学したこともあって、
日本語がベラベラなんですね、もう本当に、私本当にベラベラな外国人を見たことがないぐらい、ネイティブ並みの日本語をしゃべる。
すごいね。
でも、子供が生まれる前に決めたことがあって、一人一言語で育てようということにしたので、夫は日本語ベラベラですけど、子供としゃべるときはイタリア語。
私が子供としゃべるとき、私はもともとイタリア語がしゃべれない状態で、イタリア語で子育てが始まってて、私はもう日本語のみで育てるということを決めて育て始めて、
一人目、二人目は一人一言語でかなりだったんですけど、三人目ぐらいからが、三人目ぐらいのコロナの時期にですね、オンライン授業が家で、全員がオンライン授業を始めて家で。
オンライン授業の最中にちょっと親が助けなきゃいけない場面とかもあって、それでちょっと私もイタリア語で子供にしゃべっちゃったりだとか、そういうことも出てきたり、自分の中でのイタリア語が上達してるっていうのもあるので、そういう状況になったり。
私の家はいます。一人目、二人目はずっとそうですね、父親とはイタリア語、私とは日本語。ただ家族全員でしゃべるときはイタリア語でしゃべるときもあれば、日本語でしゃべるときもあるっていう感じですね。
三番目は私は日本語でしゃべる。コロナの時期にちょっとイタリア語に寄ってしまったときがあるんですけど、私は基本的に今も日本語でしゃべる。三番目はイタリア語で返してくる。
06:01
日本語で話しかけて、イタリア語って結構あるあるだと思うんですけど、よくありますね。あまり日本語はしゃべらないですね。なので別で日本語をしゃべるトレーニングをしてます。
四番目は日本語が、私がイタリア語で日本語でしゃべって、だいたい日本語はわかるんですけど、わからないこともあるっていう感じですね。でもただ帰ってくるのはやっぱりイタリア語。どんどん下に行けば行くほどイタリア語に引っ張られてって。
五番目は、やっぱりしゃべり始めもイタリア語からだったし、イタリア語では文章もしゃべる。でも日本語でしゃべれるのは数単語と、あと私が言った日本語を一緒にお買い物に行って、リンゴ買おうかって言ってリンゴって言ったらリンゴって返すっていうようなそういう、私が言った日本語をリピートしてくるっていう感じ。
まだ3歳ですもんね。
そうですね。でもイタリア語はもう本当に文章で何でもしゃべりますね。
そうなんですね。
あれはイタリア語と日本語の差があるなっていう感じですね。
なるほど。もう下のお子さんも幼稚園とか行ってるんですか?
ちょうど9月から幼稚園に行って。
幼稚園に行き始めた。
9月から幼稚園に。
じゃあまだ3ヶ月ぐらいですね、そしたら。
そうですね。
でもやっぱりね、学校とか幼稚園とかにそれなりに行き始めるとね、やっぱり学習言語の方がだんだん強くはなってくるのは自然ですよね。
1人目の時から幼稚園に行き始めた時点で、やっぱりイタリア語の方が強くなるなっていうのはありました。
そうなんですね。
今はもう上のお子さんとかはやっぱりイタリア語の方が強いっていう感じですか?
イタリア語の方が学習言語としてはイタリア語で全然やってるので、イタリア語の方が強いんですけど、
普通に喋ったりとか、ニュースの話ぐらいとかも、全然自知ネタとかも日本語で喋れるぐらい。
1人目、2人目は。
そうなんですね。
そうですね。
もしもすごい難しい言葉を使ってわからなかったら本人たちが聞いてくるので、日本語で説明してわかる。
わかるんだね。
そうなんですね。
日本語学校とかに行かれたりしてるんですか?土曜日とか。
09:02
行ってないです。私が住んでるところは、イタリア、ローマまでは日本人多いんですけど、ローマより南に下がると本当に日本人が減ってしまうので、
日本人が本当に数えるぐらいしかいないんですよね。
もしかしたら全員把握できてないと思うんですけど、住んでるね。
基本的に数が多くないのは全然少ないので、日本人学校もないし、日本人普通校ももちろんないっていう感じですね。
そうなんですね。
そんな中で千彩さんが、特に上のお子さんたちは読み書きとかも教えたりされてましたか?
読み書きに関しては、私はあんまり子供たちに頑張らせてはなくて、
一人目、二人目はチャレンジパッドをやったりはしてましたけど、
でもそれを絶対覚えなさいとかやりなさいっていう形は全くとっていなくて、
っていうのが、学校の選び方によるんですけど、宿題すごく多いんですね。
そうなんですよね。
なんかそれこの間も聞きましたけど、学校の宿題多いんですよね。
多いんですよ。
本当に小学校1年生の時とか、まだ宿題に慣れてない時とか、3時間、4時間くらいかかる。
お昼までで終わるんですよ。
そうなんだね。多くなさそうな印象ですよね。
イメージがね。
イメージがね。
そういうイメージだと思うんですけど、
これ結構学校の先生の選び方にもよってて、
でもいい先生だよって言われる先生に入れると結構そういう宿題が結構出てくるっていう。
出てくるんだ。
中学校とかになってもまた宿題多いんですよね。
そういう風に慣れさせるために、小学校から結構その宿題多い先生とかがいいと思われる時もあったりして、
小学校に上がるまでは、ちょっと私ももうちょっと漢字をさせようとか、
思ってたんですよね。教科書をさせよう。
だから日本の、継承語日本語としてっていうよりは、国語教育をしようと自分の中でそういう気持ちがあったんですけど、
補修校に入れようかなと思って、補修校のローマの補修校まで連れて行こうかなって考えたこともあるんですけど、
あんまり往復で5時間かかるので、どう考えるか。
しんどいですね。
結局そこはちょっと小学校に上がった中で、これはイタリア語の宿題の量で日本語プラスさせるのはちょっとやっぱり酷だなっていうのもあったので、
12:10
あんまり無理がない程度に、ただ日本語がなんていうか、日本語の本があるとか、日本語のチャレンジパッドとかでちょっと日本語に触れさせるだとか、
そういうことはちょっと意識してながら、覚えなさいという感じではあんまり、
勉強、日本語を勉強しましょうっていうスタンスはあんまり取ってないんですね。
そうなんですね。
そうするとやっぱりお子さんたちって日本語に対して結構好意的な感じですか?
そうです。
難しいとか漢字嫌だとかじゃなくて。
漢字に関しては、覚えたくなった時に、自分がやろうと思った時に、頑張って覚えてみてねっていうことを伝えたり。
なるほど。
伝えてあるけど、でも、私の下の子育ても始まってた状態だったので。
そうですよね。
だから隣について一緒に漢字学習をしたとか、そういうことができなかった状態でもあったので、
そうですね。そういうことは言わずにきたから。
日本語が嫌だとか、そういう感じになったことはないですね。
そうですね。いいですね。
私も子供、土曜校の担任をしてたこともあったんですけど、
子供って楽しくないと学ばないし、特にオーストラリアでもイタリアでも日本語必要じゃないから、
日本語なくても生きていける環境なので、そこでどうやってモチベーションをキープさせるかっていったら楽しいものにしないと、
なかなか語学、いくらお母さんが話してるからって、なかなかお母さんもなんだかんだ言って英語わかるしイタリア語わかるしってなると、
だんだん楽なほうに行きたくなるのが人間なので、
なかなかそれで漢字やりなさいとか何回も書きなさいって言ってもやるわけがないっていう風に私も教えててすごく感じたんですよね。
だから、私も自分の子に強制はしないっていうのは気をつけていて、
身の回りに置いとく楽しそうな音とか、一緒になるべくそれを使って一緒に過ごすっていうのを気をつけるようにはしてたかなっていうのがありますけど、
うち一人っ子だからできたなって思うこともやっぱりいっぱいあって。
私もでも、5人の舌がどんどん生まれてきてるんで、
舌ができなかった部分もあると思います。逆に。
15:04
手放せないまま私は、もしかしたらすごく強制してた可能性もあるなって自分の中で。
舌ができなかったかってこと?
そう、逆にね。頑張ろうよって言っちゃった可能性もあるなって思うときも。
そうなんですね。
いい意味で手放せたから、離れられたから、あとは人生に任せてって感じにできたのが良かったかもしれないですね。
そうですね。ただ会話したりとかするのが伸びてるのは、ニュースとかまで本当に何の問題もなくしゃべれるので、
それが何でかなって考えたときは、やっぱり使う言葉はすごくいろいろ使うようにしてて。
例えばですね、今日とかも子供を、一番下の息子を幼稚園に送って行って、
幼稚園に送って行った後に、いつも幼稚園に入る前にブランコ乗るんですね。
ブランコに乗ってる最中に、お父さんが違う子供を送って行って、そこにいつも来るんですよ、最後。
そのブランコのところでお父さんが合流して、一緒に幼稚園の中に入れるっていう作業をしてるんですけど、
その時とかに、パパ来たよーって言って、その後に、あ、ほら、パパが登場したねーとか、
そういう言葉を、いろんな言葉を入れるようにはしてます。
子供、上の子たちにも、四字熟語とかを使ったりだとか、
この間、一番上の子には文武両道っていう言葉を送って。
イタリアにはないんですよね。
でも、スポーツでちょっと頑張りたいことがあるので、
でも、じゃあ学校の勉強どうするかっていう話になったときに、
結構イタリアの人、おばあちゃんとかにちょっと心配されちゃって、
大丈夫なの?勉強はどうするの?っていう感じになって。
なんでかっていうと、一人目はすごくイタリアの学校の成績がまあまあ良くて、
それで、スポーツで力を入れることによって、そっちが下がったら、
もったいないんじゃないかっていうちょっと心配があって、
それで、その話をされて、娘にその話になったんだけど、
でも、文武両道っていう言葉が日本にはあるよっていう話をして、
両方やることだってできるっていう話をしたときとかに、
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そういう四字熟語、あなたにこの言葉を送りますって言って送りましたね。
なるほど。
意識してね、お母さんが意識して、普段の家庭の言葉だけじゃなくて、
もうちょっと広げて、ちょっと難しめの言葉を会話の中に入れるということで、
ボキャブラリーを増やす努力をされてるってことですね。
そうですね。結構、多分それすごい意識して、
意識してっていうか結構使ってます、そういう言葉を。
素晴らしいですね。
でもね、そうやってすること以外にはちょっと時間が取れないんですよね、本当に。
私結構動画とか見せちゃってましたね、でも。
私からの情報が多かったから。
小さい時は日本の漫画だとか、そういうの見せたりとかいましたけど、
もう中学生ぐらいになると、こっちが言ったものとかは見なくなるところがあるし。
自分狙いますよね。
でも上の子2人は、英語も普通にコミュニケーション取れるので、
だからもう、やっぱり日本語の映画見ないのって言ったら、
いや、映画は英語でしょって言ってましたね。
あ、そうなんだ。
なんかそう言ってました。
そうなんですね。
うちの息子はまだ日本語のものを見たがりますね。
英語のものより。
英語のものも見てわかってるんだけど、なんか日本語のもののほうが面白いって言って、
アニメとかは断然日本語のものばっかり見てるし、
映画ね、実写とかの映画ありますよね、いろいろ。
アベンジャーズとか、そういうちょっと男の子が好きそうな感じの。
ワンピースの実写とかもあるじゃないですか。
あれも一緒にちょっと見たりとかしたんだけど、やっぱりなんか入り込めないらしくて。
日本語のほうが見たがるんですよね。
日本語が好きなんでしょうね。
好きなんでしょうね。
これいろんな言葉を覚えてきて、これどういう意味とか聞いてきたり、漢字でどう書くのって聞いてきたりするので、
あんまり私からそこまで千秋さんみたいに意識して難しい言葉を使おうとしたっていう記憶あんまりなくて、
一緒に本を読んだり、一緒に漫画読んだりとか、
本当に一緒にアニメも見るし、お笑いとか見たりとか。
日本の番組って結構テロップ出るじゃないですか。
漢字もいっぱいそこで出てくるから、あれなんて書いてあるのか。
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読み間違えたりとかして、そうじゃなくてこうだよって教えてあげたりとか。
そんな感じのことをしてきて、ボキャブラリーが増えていって、
あとは今は勝手にYouTubeとかでいろんなものを探してきて、
そこからこの本買ってとか言ってきたりします。
YouTubeの中の、この人が出してるこの本を買ってほしいとか言われて、内容を確認して、
これならいいんじゃないって思ったら本を買ってあげたりとか。
するとそこからまた漢字に振りがな振ってないのに読めるようになってきたりとか、
しているという感じですね。
本当に日本に住んでる子とたぶんそんなに変わりないぐらい、読むのはできると思います。
書くのはつらいしつつ。
家庭によってそれぞれ伸ばし方ってあると思ってて、
うちの子供とかは本は一切日本語の本、自分から買ってとかいう本は、
私が買って並べて日本語の本がありますと、
長女とかは本すごい好きですけど、イタリア語の本は自分で買ってくる本とかも。
そうなんですね。
そうです。イタリア語の本しか読まないし、英語は日本語で読んでるかな。
でもイタリア語がほとんどですね。
漫画とかも全然好きじゃないので、漫画も見ないし、漫画本とかも読まない。
漫画本を出せたいって、漫画本どうだろうって思ったことあるんですけど、
誰もハマらずで、結局そういうのじゃなくても、
でもただそういうのじゃなくても伸ばせられるんだなってちょっと思った。
そうですよね。
でもなんかやっぱり気をつけているというか、
心がけたいなって思ったのは、千秋さんも同じだなと思ったのは、
やっぱり強制してないというか、あんまり勉強させようさせようとしすぎてない感じが、
よかったんだろうなっていうふうには感じましたね。
今日も最後までお聞きいただきありがとうございます。
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24:01
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ぜひそちらもチェックしてみてくださいね。
それでは、See you next time!
24:21

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