2020-07-08 12:05

第28回 子供の自立を促す質問の言葉、言ってはいけない言葉

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第7回、第16回とも関連する、子供の自立、子供が自分で予定をたてて行動をするという事について、それを促す質問「どうすればいいと思う?」と言ってはいけない言葉「ちゃんと、しっかり、きちんと」など使い方や、使ってはいけない理由などをお話して頂きました。
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http://bit.ly/36g57VN 
<制作>
出演:小川大介先生 
MC・プロデューサー:富山真明 
制作:株式会社PitPa

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今回は、子供の自立について話を聞いてきました。
第7回、第16回で取り上げてきた、子供が自主的に行動すること、時間間隔を覚えさせることに続く内容になります。
もし時間があれば、あわせてそちらも聞いてみていただければなと思います。
自立についてですね。子供の成長過程によって、自立の意味合いもいろいろ変わってくるかなと思うんですけれども、
例えば、小学校の低学年に求める自立というとですね、朝一人で起きるとか、歯を磨くっていう自立もあるかなと思います。
または、小学校の高学年に求める自立となると、宿題を自分でやる、1日のスケジュールを立てられるなど、
我が子に求める自立とは何かというところについて、今回は考える回になっております。
それでは、お聞きください。
小川先生、今日もよろしくお願いいたします。
今回はですね、子供の自立を促す質問の仕方と、ちょっと題打ってみたんですけれども、
やっぱり子供の成長というのは最終的に自立させることかなという話があるかと思うんですけれども。
やっぱりね、自分で生きていってくれなきゃね。
そうですね。親としてはその辺りがゴールにできればなと思います。
前回第16回のところで時間間隔のお話をしたときに、
まずは自分でスケジュールを立てられるようにさせるっていう、そういうお話があったと思うんですけれども、
この自立させるっていうことについて、小川先生が何か思っていること、考えていることっていうのをちょっとお聞かせいただければなと思います。
はい。自立、人によっていろんな捉え方があるんですが、自ら立つという言葉そのものをまず受け止めたらいいと思うんですよ。
というのは、まず自らであるということは、子供が自分というものを持っているかどうか。
自分はこういう人間でこういうことに興味があって、こういうことは自分はできる人だという自分理解ですね。
そして立つ。立つというのは、自らの1日の過ごし方、1週間の過ごし方、1年の過ごし方を決めていける。
どういう行動を取り、何にどういった時間とエネルギーを使うか、そういう選択をして実行、自分自身でやっていく。
そういった内容を表すと思うんですね。
親として、この子供が自立しやすくする上で、一番大事にしてあげてほしいのは、自信をどう持たせるかだと僕は思っていて。
誰かに勝ったからとか、テストで100点取れるからとか、競争で1位を取れるからとか、そういう大人が決めたですね、分かりやすい、できていますか評価軸ではなくて、その子自身のその子なりの自信ですね。
オタクでもいいわけですよ。
なるほど。
このアニメのキャラクターの展開については誰より詳しいぞ、でもいいんです最初は。
そういうことに関心を持ち、自分自身興味持ったことをしっかり頭に入れていけるだけでも十分その子らしさなわけだから、そういう力があるんだよねというのを認めていく。
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なので、親としてその子供の自信育みの際、常に頭に置いておいてほしいのが、自分の基準でこの子をジャッジしてないか。
そこは常に立ち止まって、親自身が自分を点検してほしいんですね。
で、子供のありのままの姿を見るようにする。
自分が見たい姿を見るんじゃなくて、この子は今何を考えて、どういう方向に心が動いている人なのかな。
で、それが将来に役立つかどうかとかいう発想もちょっとそういう全部下心は捨てて、そのままの姿をまず分かろうとする。
で、そこに今こういうことに興味あるんだよね。ここ頑張ってたのね。頑張って結果もついてきてよかったね。
そういった日常の会話で、あなたというものを親として見ていることを伝えていく。
で、そうしていくうちに本人自身が自分像を養っていきますから、自信というのは育んでいくことができる。
で、同時に時間間隔の話ともつながりますけど、1日の過ごし方の目標設定を手伝ってあげる。
今日どう過ごしたい?絶対に優先的にやりたいことは何?そういう本人の意思を促す、聞いてあげることですね。
何やったらいいの?って聞いてこらえて、これとこれ早くしなさいと与えるのではなくて、何やったらいい?もし聞いてきたら子供はね。
そうだね、何と何があるんだったっけ?逆に聞いてあげて思い出してもらって、もしくは忘れてたんだったら予定表確認して、で、どれからやろっか?って聞く側に回ってあげる。
大事なことは、そこで本人がこれにしよっかな?って言った時に、それがいいか悪いかを決めるんじゃなくて、うん、いいんじゃないの?頑張って始めようよ。
選んだことに対して基本承認をして、うん、いいと思うよ。で、始めさせてあげる。
そっちを先にやると、あっちのより重たい宿題が終わらないんじゃないかと気づいたとしても、その瞬間はいきなりいや違うって言わないか。
で、ただ20分30分経ったあたりで、今進み具合どう?と聞いてあげて、あとどれくらいかかりそうかな?あと1時間かかりそうな気がするっていう話の中で、
そうするとあっち側の方がもしかしてすごく遅くなるかもしれないけど大丈夫かな?そこで気づかせてあげる。
で、予定を修正するところを手伝ってあげる。
といった関わりで本人に選ばせる。本人が選んだものについて認めてあげる。
ここを重ねていくこと。というのがスケジュール感や自分を決定するという力を育ててあげるポイントだと思うんですよね。
なるほどですね。親がこうしなさいっていうふうに思うところがあってもちょっと一旦我慢してじゃないですけど、
子どもの発言を促すっていうところと、あとそれを認めてあげるっていうところが。
やっぱりね、自分で選んだことをするから自分の力になるんですね。
なるほどですね。
選ぶってところを奪ってしまうと、結果的にやれたとしてもそれは体験にならないんですよ。
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あと、でもどうしていいか分かんないと。子どもがね。何やっていいか分かんないっていう困った様子があったら、
じゃあまずこっちの算数やろうか。勉強で言えばね。算数やろうかっていうときに、
まず全体のページがどれぐらいやることが決まってたか確認して、何問あるか見て、
そしてこの最初の1問目だけ確認したときに自分大体何分ぐらいにできそうっていうのを考えてごらん。
じゃあそれが20問あるってことは大体何時ぐらいまでになりそうだと思う。
段階的にですね、取り組むためのステップをはっきりと示してあげる。
で、どういうふうな手順で何を見て考えればいいのかというやり方をですね、
本人なりに体験させてあげたり確認させてあげるという関わりがいいと思うんですね。
で、何をどういう順番でどこまですればいいのかっていうのが見える範囲を増やしていきたいわけですけど、
それはね、子どもが見れるところが増えていく親の方のコツとして使う言葉をはっきりさせる。
今から言う3つの言葉を1日の生活の中でできるだけ減らす努力をしてほしいんですけど、
ちゃんと。
ちゃんとしろ。
しっかり。
しっかりしろ。
きっちり。
きっちりして、これ耳が痛いくらい僕使ってたりしますね。
ちゃんと、しっかり、きっちりの回数を口から出る回数を半分に減らすだけで子どもの行動力は上がるんですね。
なぜかというと、ちゃんとしなさいって言ってる本人がちゃんとの中身はわかってない。
言ってる親の方がですね。
言ってる方が、なるほど。
ちゃんとしなさいよ、ちゃんとって何?って聞かれたら怒りだすんですよ。
それぐらいわかるでしょう。
そうですね。
なぜかというと、何がどうちゃんとか自分では言葉にしていない。
でもよくよく分析したら、使ったものは元の位置に戻して、全体が整った状態までやって初めて終わったと言える。
それを私の言うちゃんとだとか、
学校に行く前の準備をちゃんとしときなさい、ちゃんと。
必要なものが入っているかを点検して確認して、玄関先にオランドセルも置いた状態で、
時間的に余裕があるようにトイレも済ませて、ハンカチ、ティッシュなど入っている子も全部終わらせて、
あと5分ぐらい余裕がある状態で時間を待つっていうのはちゃんと準備しなさい、ちゃんとだと思って。
っていうふうに具体化するんですよね。
具体化するということは何と何をどうすればっていうのを子供に伝える際に言葉がはっきりする。
言葉がはっきりした状態で伝えられた子供っていうのはそういうことかと。
何をすればいいか分かりますからやっていきますよね。
そうですね。
3日間もそういうことをやれば、4日目にはこうしたらいいんでしょって子供だって分かってる。
ということでちゃんとしっかりきっちりを減らすというのがコツになります。
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確かにちゃんとと言われて、その辺すり合わせてないとか、子供の方もちゃんとって何だろうっていう、確かにそういうところは動きづらいところとかもあったりします。
結局ちゃんとしっかりきっちりって叱るためだけに使ってるんですよね。
しかも叱るポイントが自分の中の勝手基準なんですね。
先生懇談ですよ。
そうですね、そう言われると本当にその通りですね。
子供からしたらあなたの機嫌で怒ってるんでしょってしか聞こえてないっていう危険な言葉なんですよね。
言い換えればそれだけ便利な言葉なんですよ。
確かに。
だから親側が気をつけると。
それは確かに気をつけた方がいいかもしれないですね、子供の立場に考えてみると。
そうですね。
子供の自立を促す、しっかりと自分で予定を立てて行動させるにはやはり親の行動っていうのが肝になりそうですね。
子供が自分で予定を立てられるようにするためには予定を立てるっていうことについて促す言葉をかけてあげる。
もし予定の立て方がわからないと聞いてきた場合にはですね、それを概しするような形で、
あくまでも子供の口から予定を言わせるっていうところが大事なところで、
さらにその出てきたものに対して認めてあげるというところが大事なことになるんじゃないかなと。
そこで足りない部分、修正していかなくちゃいけない部分というところをフォローしていくという流れですね。
ただこのフォローがですね、命令になってしまうような気もするんですけれども、
このあたりかなり高等テクニックのような気がするんですが、
そのあたりちょっとグッと心を抑えてですね、親としても頑張っていかなければなりませんね。
あとですね、言ってはいけない言葉、ちゃんと、きちんと、しっかり。
これは本当にですね、僕も耳が痛い言葉なんですけれども、
やっぱりこの3つの言葉っていうのは子供との衝突っていうのを生みやすい言葉らしいですね。
親の方でもですね、それを具体的な言葉に落とし込むのを理解していないというわけではないと思うんですけれども、
つい面倒になって、具体的に話さないことによってコミュニケーションロスになっているということを、
改めてですね、言われた側の立場になるとそうだなというふうに思いました。
今回の内容はですね、頭では理解していても行動に移すのはなかなか結構ハザードが高いなというふうには思ったんですけれども、
このあたり一つ一つ親の方も頑張っていかなければなりませんね。
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本日も最後まで聞いていただきありがとうございました。
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