2021-06-30 13:23

第77回 中学受験、途中で挫折しそうになった。やる気を出させるコツ。

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中学受験の勉強に対する向き合い方で親子で衝突するのはよくあることかと思います。今回はリスナーさんからのお悩みにお答えする形で、この受験への向き合い方、挫折しそうになった時の気にすべき点などについてお話して頂きました。
番組へのご意見・ご感想・ご質問はこちらのフォームにてお待ちしております。 
http://bit.ly/36g57VN 
<制作>
出演:小川大介先生 
MC・プロデューサー:富山真明 
制作:株式会社PitPa

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皆様、こんにちは。PitPaの富山です。今回は、子供の中学受験をこのまま進めるかどうか、というリスナーさんからのお悩みに回答する形でお送りしていきます。
まずは、リスナー様からの声をご紹介いたします。ニックネーム、二次の母さん。
地方出身で、首都圏の教育事情に疎い私が、小学校の娘・息子を抱え、これから子供たちの教育を考えるとき、とても参考になるお話で、いつもありがたく拝聴させていただいています。
4月から6年生の息子がおり、息子は5年生の夏休みより、都立中受験を目指し、個別指導の塾へ通っているのですが、
最近、息子の勉強へのやる気のなさに接することが多く、このまま続けさせるべきか、悩んでいます。
中学受験については、もともとは夫主導で、息子への意思を確認したり、塾選びをしたり、進めてきました。
正直、私としては都立中受験はせず、地元の公立中に進んでも、そこでしっかり勉強すればいいと考えているのですが、
息子がやってみたい、頑張ってみたいというので、応援してあげようというスタンスで声かけしてきたつもりです。
ただ、息子の言うことと行動が伴わず、塾に遅刻したり、自習室へ行くといって遊びに行っていたなど、それに対する注意などで、息子との関係性がギクシャクしてしまうこともあります。
やめさせた場合、一番の心配は、息子の勉強自体へのモチベーションが落ちてしまうかもという点です。
今後、息子が塾をすっぽかしたり、塾での課題への取り組みが甘いと感じることがあったとしても、塾を続けさせてあげた方が良いのでしょうか。
ぜひ、小川先生のご意見を聞かせていただきたいです。
ということで、にじのははさん、ご質問ありがとうございます。
今回ご質問いただいた点、例えば、夫婦間のすり合わせでしたり、子どものこの口先だけの行動というんですかね、といった面でしたり、
また、最後には、もし塾をやめさせた場合、勉強ということに対する子どものモチベーション、勉強に対する興味の低下という部分の懸念など、
大事なポイントというのが結構いくつかあるのかなというふうに思います。
この辺り、小川先生の方に問題の本質的な部分からお話をしていただきました。
この部分として、課題は一つに集約されていて、お子さん自身が受験学習において達成感を得ていないということなんですよ、問題点は。
で、この達成感を得ていないというのはどういうことかというと、もうちょっと言い方を変えると、自分自身何ができるようになっているかの実感を持てていない。
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または、こういうことについて自分はできるんだという自信を言葉でつかめていないということなんですね。
結局、与えられたメニューをやるやらないの話に落ち込んでしまっていて、
その中で、自分はこれぐらいできるよなとか、ここは大丈夫だとか、あともうちょっと頑張ったら手に入るんだろうな、のような手応えを感じられていない。
なので、勉強というものについて、今この子が前向きになることは難しいでしょうね。
なぜなら、できることが増えてきているという感触の先に、あれもできるようになりたい、これもできるようになりたい、頑張りたいという意欲が生まれる。
できたからこそやる気が生まれるわけで、やれたっていう実感が生まれていない段階で、さらに次のやる気が生まれるはずがない。
だから塾は遅刻するんですよね。いいことがある気がしないから。自習室へ行くと言っても、自習室で勉強する自分がイメージ湧いてないから、その途中で友達になったら遊ぼうと。
遊ぶことはイメージ湧きますからね。そして楽しいこともその瞬間わかりますから、塾に行って、勉強が手応え湧いてる子は自習室に行ったら、これだけ完了できて、その後気分が楽だから、先終わらすと言えるんですよ。
それはやり終わる自分を知ってるから。でもこのご相談者のお子さんは、勉強に関して何をどこまでやった時に自分はどういうことができる人かということがつかめていない結果、この後の30分後、1時間後の自分がイメージできない。
だから惰性になってる、学習として。ただ行ってるだけ、ただ通ってるだけ、ただやらされてるだけ。
確かにこの先に中学受験で何か成果が得られるというのはイメージ湧きにくいと思うんですが、いきなりやめるのは絶対ダメだよ、この塾を。
なぜなら本人自身が今の足元の自分の学習に向き合っていない状態で、勉強に取り組めていないから、じゃあもう塾やめようよ、受験やめようよ。
これは勉強できなかったよね、受験を完了できなかったよねというメッセージを渡すだけになってしまう危険性があって、勉強へのモチベーションが下がる運の以前に勉強を諦めさせる恐れすらある。
続けるのかどうするのかということは本人と話し合うにしても、まず今現在、本人が頑張れているところを認めてあげる。
今日の勉強において本人が予定通りできたことについてよかったねって褒めてあげる。予定通りできなかったこと、完了するのに思ったより時間がかかった、もしくは時間内でできなかったから積み残しが生まれた。
そういうことが起きた時にも、どうすればじゃあできたんだ、もしかしたらもともとの計画に無理があったかもしれない、そういった検証作業を手伝ってあげる必要があります。
そしてここならできる、これならできるを何とかして見つけていく。ということがこの場合はとても大事で、そうやって何ができているということを発見して言葉で伝えてあげることを繰り返していくと、スケジュールを立てるということが何ができそうかの予感を事前につくっていくということにつながるわけです。
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予定を立てたものができるイメージがわくからその予定をやるんです。やらなきゃいけないことをカレンダーに入れても終わる気がしなかったら着手するの嫌ですよね、大人でも。
そういうところで、ご相談者、いかに息子さんに勉強というものの手応えを伝わしてあげる。今現在本人が本人ができていることを見つけて、それを本人自身に確認させてあげる。それを大事にしてあげてほしいですね。
夫婦の会話ですけども、今お子さんのこの勉強で困っている状況について、お父さんどういうふうに認識しているんでしょうね。レールだけ決めて、そのプロセス、子ども自身の成長は奥さんに任せる。もしなっているなら非常に危険ですね。
結果責任だけお母さんのもとに来ちゃうと、誰にとっても良くないので、今こういうことが起きているんだけど、あなたはどういうふうに考えているのって会話した方がいい。
今ここまで僕がお話したようなことの観点で、お父さんが問題意識があればその声かけに変えるだろうし、とりあえず経験としてやらせて、合わなかったらやめたらいいぐらいでしかお父さんは考えていないなら、
それが本人にとってどういう記憶に残るかまで考えて私たちは応援しようと、もうちょっと踏み込んで話しなければいけない。
本人自身が学習に達成感をどのように得られるようにするか、そこを意識に置いておいて、本人自身に今現在やれていることを見つけては評価してあげる、伝えてあげる。
同時に夫婦で子どもの関わり方、今後の応援の仕方というのを話し合う。
そのようになさってみたらいいと思います。
事故をどうするかはその後を決めてください。
中学受験をするということに結構目が行き過ぎちゃっているような可能性もあって、聞いている感じですと、まず勉強を楽しいように思わせるというところのステップが飛び越えてしまっているのかなというような感じなんですかね。
勉強もそうですけど、本人自身の自己理解というものを手伝う。
自分はどういうことをやれている人だという、自分を知るというところ、そこを親御さんの視点からちょっと抜けている気がしますね。
都立中受験で勉強を進めているが、お子様本人のやる気の部分で続けさせるかどうか、お悩みのリスナーさんからの質問に回答する形でお話しいただきました。
小川先生の方から見るとですね、このお子様、この中学受験に対して勉強に対して前向きに取り組めていないのではないかということでした。
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というのも、このお子様自身が勉強をすることでどういったことができるようになったのか、その部分の手応え、実感というものがないためにこういった状況に陥ってしまっているのではないかと。
子どもも大人もそうなんですけれども、こうやって何かを進めるときにですね、それをやることで何ができるようになるのかということを理解できるということが本当に大切なようでして、
その手応えとか実感ができたことの先にあれもやりたい、これもやりたいというような頑張りが生まれると。
そういった状況にまだお子さんがなっていないので、そこを親側、大人の方で何ができるようになったのかということを気づきを与えてあげるようなこと。
その辺りを一つ一つですね、フォローしてお子さんに自分はできるようになっているんだということを実感させることっていうのを試してみるのが良いのではないかなという話でした。
逆にですね、そういったフォローをしないで単純にこのままやる気がないなら塾を辞めましょうという形で塾を辞めさせてしまうと、
単純に勉強はできなかった、失敗したというような経験を植え付けることになるので、
この先、将来に向かって確かに勉強に対する意欲がなくなってしまうという懸念はあるそうです。
ですので繰り返しになってしまいますが、辞めるにしてもこの今までやってきたことの中で何ができるようになったのかということを見つけながらですね、
それを親御さんの方で認めてあげて子どもと共有すると。
そういう共有のところを実践してみた後に、それでも塾を辞めようという話になった場合はですね、
勉強に失敗したということではなく、こういうことができるようになったけれどもという成功体験ですかね、
勉強による成功体験を残しつつ、今はちょっと別の道へ進もうということにすればですね、
いずれまた勉強の方に戻ってきやすくなるというふうにお話を聞きながら思いました。
ご夫婦の話についてはですね、このお子様がやる気がないような状況ということをお父さんがどういうふうに思っているのか。
お父さんの方ではですね、そういったレールを敷くだけではなくてですね、
今ご質問いただいているお母さんのこの悩み、考えというものをですね、やはり夫婦間で共有しながら、
その上で子どもができるようになったことというのを共有しつつ、それを続けるのか続けないのかというところから
家族で考えてみるというのがいいのではないかなというようなお話でした。
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今回のお話の中でやっぱり印象的だったのは、勉強に限らず何事もそうなんですけれども、
取り組んだことに対して何かしらやっぱり前進していると思うんですよね、子どもたちは。
その前進している部分を認めてあげることによって、子どもが次へのやる気、頑張りというものが生まれてくるというところは非常に印象的なお話だったかなと思い、
その部分を認めてあげた上で、次やめるのか続けるのかどうするかというところを考えてあげないと、
その子のためにならない、その子がそれまでやってきた時間というものが本当に無駄になってしまうというような説明だったのではないかなというふうに思います。
さて、今回ご紹介しましたように、この子育て受験ラジオでは、リスナー様からのテーマのリクエストや、
また小川先生への子育てや受験についてのご質問などお待ちしております。
番組詳細欄にあるリンクよりお気軽にご投稿ください。
子育て受験ラジオは毎週水曜日の更新です。
今回も最後まで聞いていただきありがとうございました。
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