2021-02-24 11:44

第60回 親の時間管理スタイルと子供の特性

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ニックネームやまちゃんさんからのご質問で「子供が本に夢中になり、いう事を聞いてくれない」といったお悩み相談にお答えする形で、今回、親の時間管理スタイルと、子供の特性・思考性という観点から、どのように時間を共有すると良い親子関係が築けるのかというといった点をお話して頂きました。

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http://bit.ly/36g57VN 
<制作>
出演:小川大介先生 
MC・プロデューサー:富山真明 
制作:株式会社PitPa

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この番組は、約30年、中学受験を中心とした受験教育や、子育てについて指導をされてきた小川大輔先生に、
中学生と小学生の子供を持つ私、株式会社PitPa富山が、最新の受験情報や小川流の子育て術について聞く、
お子様を持つ親御様のための音声情報番組になります。
皆さま、こんにちは。PitPaの富山です。
今週も、またリスナー様からご質問いただいておりまして、そちらに回答する形でご紹介していきます。
ニックネーム、山ちゃんさん。
小学校1年生の息子は本が好きなのですが、家中すぐ立ち止まって本を読み出してしまうので、どうしたものか困っています。
例えば、小学校の明日の準備をしながら、鉛筆を削りながら、洗濯物を出すときに、
食卓や廊下の本棚の前ですぐ立ち止まり、「お風呂入りなさい。ご飯用意できてるよ。」
一時がばんじ、こんな感じで声がけをしています。
本が楽しいのは良いことだと思うので、その世界を中断するためにたびたび声をかけるのは、私も引きが引けてしまうところもあり、心中複雑です。
親としてはまずやるべきことという思いが強く、息子も中断されて気分が悪いのでぶつかることが多いです。
何か良い解決策はないでしょうか。
すでに、細かいトゥーブリストを壁に貼る、時計を見るように促すということはしましたが、あまり効果はありませんでした。
ということで、山ちゃんさん、ありがとうございます。
小学校1年生の息子さん、本が好きというのは読んでいて素晴らしいなと思いますし、夢中になることもこのくらいの年頃には良い傾向なのかなと思うんですが、
確かに親としてはやるべきことをやってほしいという思いもある中で、こういったすごいところを子どもの気持ちを組んで伸ばすところを伸ばしていきたいという気持ちもあるかと思います。
こういったところ、どういった声掛けをしていけば良いのか、そのあたりお話を聞いてきました。
2つ大事なポイントがあって、まずお子さんのことをより深く理解してあげるというアプローチが必要かなと思うのと、もう1つは、やるべきことってそんなに多いのかというところをもう一度見直すというところが必要になります。
まず1つ目、お子さんをよく理解してあげるということですけどね。
本が大好きでどっぷりとそこにはまるのが好きなわけですよね。
何かやってる時も本を見かけたら読みたくなってくる。
非常に自分の中で世界を持っていて想像力に満ちていて、読み始めたらすぐ本の中の世界に浸れる子なんだと思います。
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こういったお子さんの場合は映像が動き出す、物語が動き出したところに自分自身も入っていきますから簡単には出てきませんよね。
夢の中を漂ってるような感じになるはずです。
なので一度読み始めたり本というものに触れ始めたら結構な時間はまるんだろうなということは見越してあげたほうがいいと思うし、
そこでの満足感、いっぱい読んだって楽しかったっていう満足を得た時には本から離れていられる時間も伸びていくと思うんですよ。
下手にこま切れにすると欲求がかえってかきたてられますので、
イメージとしてはおいしいご飯をほんのちょっとずつしか出されなかった時にかえってお腹減りますよね。
で、食べる予定もなかったカップラーメンを誘いでしまうみたいな失敗をしてる人も僕を含めたくさんいると思うんですけども、
あの状態になっちゃってるわけですね。急かすということは。
ってことは出会うたびにチャンスがあればすかさず本を開く癖をむしろ助長してしまっているっていうところに気づいたほうがいいんじゃないかな。
たっぷりと読ませてあげて、その代わりたっぷりと満足したんだから本から離れる時間も今はしっかり取ろうね。
大きなメリハリを育ててあげるっていうのがいいと思う。
もう一つ、やるべきことを先に言って何個ぐらいあるんでしょうか。
なんか細かいto-doリストって書いてましたけど、小一で一日の中に細かいto-doリストいります?本当に。
それはお母さんが細かくいろいろ決めて予定通り過ごすのが自分が好きなだけなんじゃないでしょうか。
で、自分とお子さんとタイプ絶対違いますよね、そうすると。
違うタイプの子に対して自分のスタイルを教え込む、これは非常に間違った子育ての仕方、教育の仕方なので、ちょっと落ち着いていただきたいし、ご夫婦でよくスタイルを話し合ったほうがいいですね。
家族の中でのどういうふうに育ってあげようかの方針自体が擦り合わせができていない気がします。
そっちが気になりましたね。
絶対に外したくないポイント、例えば健康を保つ上で寝る時間、起きる時間っていうのは一定にしたいとか、
食事に対して言うと好き嫌い少々あるのはいいけども、必ずこれとこれだけは食べるように促したいとか、
よく噛んで食べるとか、挨拶はちゃんとしたいとか、なんか外したくない絶対に大事にしたいことっていうのを絞り込んで、
家の中の子育てルールを決める。
それ以外のことについては成長に応じて徐々にできることが増えればいいよね、というふうに考えたほうがいいですね。
小さい時からあれこれも全部できる子に育てようというのは、親のエゴですし、子供は望んでないでしょうね。
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特に本の世界に浸りたい子はそんな細かいこと気にするかな。
昨日と今日と同じこと聞いようとしても平気だったりするんじゃないですかね。
イメージ力が高い子は人からの見た目に気にしない気がする。
ランドセルから物を出すのも忘れるでしょうね。
いいんじゃないですか。18歳になった時にちゃんとできてたら、ぐらいの時間軸でもうちょっと見てあげてほしいなということを感じました。
ということで、お子さん自身のタイプを理解した時に本との付き合い方というか時間の捉え方ですね。
をどう考えるかをもう一度見直してほしいということと、ご家庭のお子さんの育てていく方針。
どの程度ルールといったものについて細かく気にするのか、そのすべきなのかといったところをご家族で話し合って、できれば絶対に外したくないもの以外は、
あまり細かいことは載せない方がいいんじゃないですか。というのが僕からのアドバイスになります。参考にしていただければと思います。
なるほどですね。
今回は小学校1年生の息子さんが本が夢中になってやることを先にやってくれないとお悩みのニックネーム、
山ちゃんさんからのご質問に答える形でお送りしました。
山ちゃんさんに限らず、お子さんをお持ちの親でしたらよくある悩みかなと思うんですけれども、
そういった中で小川先生からは2点。
一つはですね、より深く子供のことを理解してあげるということで、今回の山ちゃんさんのお家の場合、
お子さんが夢中になっているものがあるので、まずは満足するまで夢中になっていることをさせてあげるのが良いのではないかと。
現状ですと親柄の声かけで、なかなか消化不良になっているんじゃないかなという可能性があるということで、
時間に関して少し大きなスケジュールを見てですね、
まだこのあたり小学校1年生ですので、本を読んで夢中になる時間というのと、やらなければいけないことの時間というのをもう少し長めに見てあげて、
メリハリをつけてあげると良いのではないかなという話でした。
二つ目は、親として子供にどうしてもやってもらいたいこと、身につけてもらいたいこと、譲れないことということをなるべく絞り込んで、
あまり親の時間管理方法のスタイルというものを子供に押し付けない、どちらかというと子供の時間で動くぐらいのスタイルで動くというのが重要ではないかというお話でした。
親が思い描く通りのスケジュールで動くことというのはなかなか難しいかなというふうに思います。
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この辺りですね、我が家も上の子が今中学校2年生、もうすぐ中学3年生になるんですけれども、お風呂入りなさいとかご飯できてるよとか、なかなかこの辺まだ中学生になってもできないこと多いですね。
お風呂なんか、本当に声かけてから1、2時間ぐらいずれたりしますしね。そこにいちいち目くじらを立ててると、もう最近こっちの身が持たないなというか、喧嘩ばっかりになっちゃうなというのもあったりしますので。
確かに守ってもらいたいことっていうのを、小学校1年生でしたらどうなんですかね、1日で3つぐらいとかなんですかね、思い切ってその辺り絞り込んでみるのもいいような気もします。
これ、その絞り込むっていうこと、子供のためっていうのもあるんですけれども、ある程度そういうふうに決め込んじゃうと、僕たち親側のストレスっていうのもだいぶ減らすことができるかなと思いますので、この辺りぜひ検討してみてください。
また最後に小川先生がおっしゃってたところなんですけれども、この辺り判断基準、どうやって絞り込むかっていうところを自分1人で決めていると、なかなか決めきれないところもあるかなと。
例えば、これって厳しすぎるのかなとか、これ甘やかしすぎじゃないかなと。大部分厳しすぎるかなっていうふうに旗から見ると思うようなことが多くなっちゃうのかなと思うんですけれども、その辺り、夫婦間で話し合ったりですね。
あるいは自分の親ですね。自分の親に聞いてみて、自分が子供のときどうだったのかなというのを聞いてみるのもすっきりするかなとは思います。
親に聞くとですね、自分が子供の頃、自分が思い描いてたような時間がしっかり管理できるような子供じゃなかったっていうことが大半だなとは思いますが、その辺り、自分もできてなかったんだなというふうに思えると、気持ちもそこそこすっきりするかなというふうに思います。
さて、この子育て受験ラジオですけれども、今回のようにリスナー様からのご意見ご要望、また小川先生の子育てや受験についてのご質問などお待ちしております。
番組詳細欄にあるリンクよりお気軽にご投稿ください。
子育て受験ラジオは毎週水曜日の更新です。
今回も最後まで聞いていただきありがとうございました。
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