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皆さま、こんにちは。PitPaの富山です。
今回は、発達障害・発達特性についてのお話になります。
こちら、リスナーさんからの質問が来ておりまして、まず読ませていただきます。
ニックネームMさんからのご質問です。
先生の子育てに関する著書や、YouTube、Podcastなど、
広く拝見させていただき、大変参考になり、また心の支えにもなっております。ありがとうございます。
我が家の子は先日、軽度のASD、自閉症スペクトラム・アスペルカー症候群と診断され、
周りへの注意力が低く、自己中心的な振る舞いが見られるということだったのですが、
それはそれとして捉え、ASDも一つの個性なのだと認めて、この子のあらゆる個性が活かせるところを探し、
人より優れているところ、今は足が速いということと、数字に強いといったようなところを、
一つでも多く見つけてあげられるような親になろうと、先生の話を聞いて思えるようになりました。
最近では心療医学の進歩もあり、発達障害が発見される子もかなり増えていると聞きます。
このような、世間ではハンデと言われることを持つお子様に関わってこられたことがありましたら、
そのご経験やお考えなどお聞かせいただけると嬉しく思います。
とのことで、Mさん、なかなか質問を送りいただくのも難しい内容だったかもしれませんが、
こちらありがとうございます。非常に前向きに捉えられておられて、
この番組がそういうふうに思っていただけたきっかけになったというところで、
配信者としては番組をやっていてよかったなと非常に思う内容でありました。
こちらのASD、発達障害と言われるようなもの、確かにおっしゃられるようにですね、
一昔前よりも耳にすることが多くなったワードかなと思われるんですが、
自分の子、そのように診断される可能性もあるかもしれない中で、
こちらについて、親としてどのように向かい合うのが良いのかといったことについてお話を聞いてきました。
その発達障害、僕は発達障害という言葉自体が嫌いなので、
発達特性という言葉から言いたいんですけど、
発達特性の話題、悩みというのはやはり増えていて、
それは診断を受ける人が増えてきたこともあったりするんでしょうけど、
統計上ですね、発達特性が指摘される子の数というのは増えていて、
その分、親としても気になることが増えたりしているというのは事実である。
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一方で、社会に知識としてね、
自閉症スペクタラムのことであったり、
聴覚過敏の子のことであったり、
HSCとか、非常にいわゆる繊細さんと言われる言葉がね、出たりとか、
認知度が上がってきているというのはとても良いことだなと思って見ています。
が、とはいえですね、日本社会というのは、
多様性というものに対して非常に感度の低い民族だし、歴史を持っているので、
正直なところ、いろいろ知識が増えていったところで、
社会の理解が進まずに、
単に特性上、好奇心の先が特定に偏っているだけなのに、
それを協調性がないというふうに、
ネガティブな評価で下ろしてくるだけの先生はまだまだたくさんいるし、
そこらへんに街中を歩いている大人たちが、
まあまあ理解度が低いですから、
うるさい子とか、聞き分けのない子とか、
しつけができていないあの家とか、
自分の分かりやすいかつ非難めいた形での対応をされることも日常たくさん起きていて、
なんといっても親御さん自身が傷つきますよね。
自分自身が我が子を理解することが深まれば深まるほど、
そこを分かってもらえない世の中との壁というのは、
とても強く感じると思う。
その中でこのご相談者Mさんは、
お子さんの特性、特徴、得意を見つけてあげる、
そういう視点で関わろうとされる、
そんな親になろうとおっしゃってましたけど、
素晴らしいことだと思うし、
その方向性というのは本当に僕も応援したいなと思います。
ただ今言った通り、ところが社会の無理解というのは、
まあまあこれからも続くんでしょうね。
だからなかなか難しいよねっていうのは、
事実あることもよく分かります。
というのは、僕自身の方特性の子たちに、
直接的に何かお世話するということはないんですけども、
企業さんの研修なんかをポツポツとやらせていただくことがあって、
社員トレーニングとかですね。
そうしたクライアントさんの中に、
結構長くお手伝いさせていただいた会社で、
障害者就労意向支援というビジネスの分野の会社がいたって、
何かというと、身体的障害の方や精神の障害の方に、
職業訓練等をしていきながら、
企業就職までを導いていく。
そのサポートをするためのサービス機関なんですけど、
そうした会社さんでの社員をやっていく、
結構入れ替わりが大きいんですね。
お世話する側の方が気持ちを乱されてしまったりとか、
社員の方が出社ができなくなったり、
ということも起きやすい。
そこでの社員トレーニングをお手伝いして、
裁判所の会社さんの、
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社員さんのメンタルの状態が安定したり、
会社もずいぶん大きく今なってますが、
そこでの経験を通して、
僕はつくづく感じたのはですね、
ひとつはやっぱり、
本人ができることをさせてあげる。
本人の力が発揮しやすい環境を見つけていきながら、
やっぱり達成感や嬉しいな、人の役に立てたぞ、
そういうものを満たしていってあげるってことが、
サポートする側としては大切なのと、
自分たちの状況を理解できる人の、
ネットワーク、コミュニティをつくること。
分からない人は分からないので、
分からない人たちはそこに頑張って関わりを求めて、
その無理解な人たちの理解者に変えていく努力っていうのは、
残念ながらあんまり身を結ばないので、
理解する意識のある人、
理解度のある先生のいる学校を選ぶこと、
分かってくれる人を大事にするというスタンスで、
親御さんやっていけばいいと思うんですよ。
こうやって勉強家の方々、
どうしても自分自身が分かることが増えれば増えるほど、
そこを分からない人に教えてあげたら、
分かるんじゃないかって思い出すんですけど、
子どもの勉強とかとも一緒で、
関心があったり理解したいと思っている人は、
調べて自分で分かろうとしてるんですよ。
今、街中歩いてて、
多様性、個性を分からないタイプの人に、
いくら頑張って教えたって、
分かりたいと思ってないから、その人たち。
分断を煽るような言い方に聞こえるかもしれないけど、
やっぱりパレードの法則って言って、
80対20の法則がありますが、
物事、世の中の動きの成果の80%は、
20%の努力で20%の人を生み出している、
という法則がありますが、
日々の幸福感は、
80%は、自分が関わるうちの20%の人の付き合いの中から、
生まれるって発想で、僕、いいと思うんですね。
100を目指さなくていい。
そう考えると、付き合う幅がちょっと狭くなったとしても、
そこに理解が深まりあった方で、
和やかさを得られるのは十分じゃないかな、
というふうに思う。
ということで、今回のご相談について、
本人は本人なりの特性を発揮していて、
デコボコがあるということは、
飛び出ているところはすごく強くなるので、
この子回しが速くて、数字が強いようですから、
そういう分野を得意にしてあげればいい。
同時に、親の方が生き入れしないように、
ちょっと自分たちにとって都合のいいコミュニティを大事にする。
という視点、あまりこの全方向に頑張ろうとしない、
全方向に理解を求めようとしない、
ということがコツかな、というふうに思います。
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結構、その多様性のところというのは、
今、先ばれていますが、なかなか社会まで浸透していないというのも、
なんとなく裸で感じているところもありますし。
そうですよね。理解度は上がっていると思うんですよ。
上がっていると思うけど、同時にはっきりしているのは、
どうにもわからないよね、という人たちが、
7割、8割占めていますよね。
本当に、おじいちゃん、おばあちゃんの、いわゆる保守本流、
保守とか言われる、人たちの世界観を守ることだけやっていっぱいの人って、
そういった多様なものを認めないことによって、
自分らを守っているような人が、嫌になるほど日本に多いですよね。
教育関係もそうですよ。
やっぱり中心にいる人たちって、まあ見事に、
自分たちの世界観でものを決めたがります。
既得権益ですよね。
これはね、よっぽど国民のレベルが上がっていかないことに変わらない。
これも、残念ながら現実ですよ。
じゃあ、そうした時に、変わらない人に頑張っていくより、
変わろうとしている人たちと理解を深めながら、
安心できる場所、安心できる人間関係を、
ちょっとずつ広げていく方が、結局、幸福度が高いだろうなと。
ほろ苦い対応です。
僕自身も、もっと日本人が学んで、
人というものの理解度が上がって、
社会がもうちょっと成長してほしいですけど、
残念ながら少子高齢化で、自分たちの方針を重視する
お年寄りの比率が上がっている以上、
交代していってますよね。理解度は。社会の全体像として。
一方で、理解が深まっている。
前に進もうとしている人たちも増えているのも事実です。
比率は少ないけど、そう思います。
発達障害、発達特性。
これらについて、親の方でどのように向き合っていけばよいのか
ということに対して、小川先生の方からはですね、
そこまで大きく何か子育て方針が変わるというような感じではなく、
基本的にはできることをさせて、
本人の力が発揮しやすい環境というものを見つけてあげながら、
例えば人の役に立てることなど、
達成感を満たしていってあげる。
そして認めてあげることが大事ということでした。
もう一つ、うまく社会の中でやっていくためにはというところで、
自分たちの状況を理解できるネットワークとかコミュニティを見つけて、
その中でお互いを認め合っていく、
情報交換するというようなところがいいのではないかなというお話でした。
お話の中でもですね、
80%の幸福は知り合いの20%からもたらされるという考え方があるという話で、
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なかなかその理解できていない人、
理解しようとしない人に理解を求めていくということはなかなか大変だというところで、
こういった状況だったり内容、学問的なところも含めてですね、
その症状がどういったものなのかということに理解のある、一定の理解のある人たちの間で
うまく生活をしていくということが、
普段もそれなりに少なくうまく子どもを成長させる環境になるのではないかなということでした。
話はちょっと飛ぶんですけれども、
この自閉症というと、アメリカのほうの連続起業家のイーロン・マスクさんですとか、
あとは環境活動家のグレタ・トゥンベルジさんとか、
この辺りもですね、実はアスペルカー症候群ということを公言されているみたいでして、
この症候群というようなところで、なかなか言葉としてはマイナスな印象も持たれがちでもあるんですけれども、
世界的な例を見ると、何かに没頭して、ある意味空気を読まずに邁進することで一定の成功を収めていると。
一方の側面だけ見ると、否定的な形になってしまうかもしれませんが、
別の見方をすると、世の中ではすさまじいインパクトを出しているということも事実ですので、
この症状に関して、もっと世間に広く知られて、可能性の面を育てる社会というものになっていければいいんじゃないかなというふうに個人的には思っております。
ただ、そういったマイナスの言葉を言う人たちというのはやはり一定数はいますので、
ちょっと表現はアレなんですけれども、そういったところからうまく逃れて、一線を引きながら幸せを作れる環境、コミュニティというものを見つけるということは、
ある意味、人生を楽しく過ごすためにうまい手段なのかもしれないかなと思います。
今回ご質問いただいたMさん、ご役に立ちましたでしょうか。
さて、今回ご紹介しましたように、この子育て受験ラジオではリスナー様からのテーマのリクエストや、
また小川先生への子育てや受験についてのご質問などお待ちしております。
番組詳細欄にあるリンクよりお気軽にご投稿ください。
子育て受験ラジオは毎週水曜日の更新です。
今回も最後まで聞いていただきありがとうございました。