インセンティブが若干揃ってないっていう部分があるんですよね。
ファンドのGPっていう、General Partnerっていうファンドを仕切ってる人によっては、
ファンドを大きくした方がいいっていうインセンティブが設計されてるんですよ。
はい、そうですね。
これは基本的にファンドの構成上、
キャリーっていうものと管理費用、マネジメントフィーっていう2つの費用があるんですけど、
だいたい2%の管理費用。
なので毎年、例えば10億のファンドであれば毎年2000万円、
VCに自分の給与とかオペレーションとかを回すための管理費用があって、
プラス1倍以上のリターンを出した場合にキャリーっていう制度が発生して、
20%の利益をGPがもらえると。
ただこれをすごい単純な計算をすると、
例えば100ミリオンのファンドがありますと、
その100ミリオンのファンドが4倍のパフォーマンス出しますと、
なので400ミリオンリターン出しますと。
そのファンドと、例えば1ビリオンのファンドがありますと、
その1ビリオンのファンドは1.5倍のリターンしか出しませんと。
どっちの方がGPがもらうと思います?
1ビリオン。
1ビリオンなんですよ。
単純に計算すると100ミリオンのファンドに関しては、
そのGPは20ミリオンの管理報酬。
2%10年間やるので、
20ミリオンの管理報酬プラスファンドを4倍にしたので、
追加で60ミリオンぐらいのキャリーをもらうので、
合計80ミリオンぐらいの10年間で起きる報酬をもらえるんですよ。
もちろんそれはいろいろコストとかもあるので、
他の人の採用とかも使ったりするので、
もちろん全部GP個人がもらえるわけではないんですけど、
いわゆる報酬額としては80ミリオンぐらいもらえますと。
それに比べて1ビリオンのファンドが1.5倍のパフォーマンスを出した場合に、
GPは200ミリオン分の管理報酬と100ミリオン分のキャリーをもらえるんですよ。
そもそもパフォーマンス1.5倍しか出してないのに、
キャリー自体が100ミリオンのファンドよりももらえるんですよ。
4倍出した100ミリオンのファンドよりも。
もちろんこれ単純計算ではあるので、完璧な分析ではないものの、
ただやっぱりパフォーマンスが低いんですけど、
規模感でよりGPがもらえるっていう仕組みになっていること自体が、
いろいろ問題があるんじゃないかっていう話もあっていて。
そこの代表例でいくと、いくつか事例があるので、全く調達しないっていう話でもないので、
ただ小さく調達する。それで結構なスケールまでいくっていうところでいきますと、
たぶんアトラシアンとか、メールチンプとか、ザピアとかカレンドリーとかウェブフロー、
ノーション、リネア、ギットハブ、コアルトリックスとか、
たぶん初期はあまり調達せずに成功してる案件。
メールチンプもずっと調達せずに買収されましたけど、
今の時代になって、すごくそこまで耐えたのはすごいですよね。
ニュースデータの時代に、また新しいトレンドになって、それもすごいですよね。
しかも、多分、創業者もタイミングをすごいうまく、エキゼットしたタイミングがすごい良かったと思うので、
ちょうどマーケットが割とピーク時だったタイミングだったと思うので、そういう意味だとそれもすごいなと思うんですけど、
初期のAI企業の中でしたら、たぶん、ミッドジャーニーとか有名な事例だと思うんですけど、
まったく、ここに関しては創業者がそもそも連続企業化、リープモーションを作った人でもあるんですけど、
一切キャッシュ、調達せずに、去年200ミリオンの売り上げのページだったはずなので、黒字化していますと。
これの一番古いネット業界の中ですと、割と古い事例が多分クレイグスリストですよね。
あれもスタートアップって言うんですかね、みんなは。
分かんないですね。一切調達したことがない会社なので。
なんかその、いらない家具買いますとか、引っ越し手伝いますとか、仕事募集してますみたいな、掲示板みたいな感じの。
そうですね。
スレッドみたいな。
あそこいまだにUI書いてないですからね。
それはすごいですよね。
あそこは50人なんですよ、確か会社の規模としては。
50人もいるんですね。
でも年間1ビリオンの売り上げの会社なので。
それは単純にすごいです。
UIもすごいですね。
でもUIを、そうですね、何をしてるのかっていう話はいろいろあると思うんですけど。
そこはちょっと、カスタマーサポートとかは多少必要な気がするんですけど。
まあでもそこは割と小さい規模で、すごい1ビリオンの売り上げを出しているので。
しかも調達せずに。
なんでまあ、何かしらの形で、このインディーズ時代、スタートアップの中ではそのインディーズ時代っていうのが来るのかなと思いました。