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  2. #206 シリコンバレーでリベラ..
2024-03-14 1:01:28

#206 シリコンバレーでリベラルアーツと哲学が必要な理由

Spotify, Youtubeだとチャプターごとに聴けます
() OP
() ヘッドホンにしてみた、いえい
() コンピュータサイエンスが盛り上がる中、人文学専攻する学生が減少
() なぜ人文学や哲学専攻が減っているのか
() 今の人文学はwake?学びの政治化
() 学びのROI(投資対効果)を求めてしまう現状
() 成績がインフレ中
() ビジネスリーダーが専攻してたもの
() 今のスタートアップエコシステムに必要なもの
() 宮武さんの学部は?
() ※ただしアウトライヤーに限ります
() 人文学とスタートアップ
() 特徴的な哲学を持つスタートアップ事例
() イーロン・マスクのマニフェスト
() ナイキ,MSCHFのマニフェスト
() 知ってた?Appleのマニフェスト
() 宣言することの強さ
() スタートアップの宗教さがなくなってきている
() マーク・アンドリーセンやポール・グレアムがマニフェストを書く理由
() “Founder”の常識を作ったピーター・ティール
() 起業家と教育機関
() なぜリベラルアーツや人文学が必要なのか


<参照リンク>
https://offtopicjp.notion.site/206-5ca6a7184b42410e9721c52b1cf4e727?pvs=4


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00:06
皆さんこんにちは、草野美希です。 宮崎哲郎です。
Off Topicは、アメリカを中心に最新テックニュースやスタートアップ、ビジネス情報をいろいろかかぼりしながらご紹介する番組です。
今回のトピックは、シリコンバレーでリベラルアーツと哲学が必要な理由について話していきたいと思います。
はい。草野さん、今回ヘッドフォンですね。
そうですね。
それに買いました?
いや、ちょっと前に買ったんですけど、今、iMacで、Mac miniで撮ってて、そのiMacが、コードの長さがちょっと短いんで、いつもヘッドフォンで編集とかしてたんです。
ヘッドフォンの、いつも変えてたんですけど、ちょっとめんどくさくなっちゃって、ちょっとヘッドフォンにしてみました。
いいと思います。
ポッドキャスターっぽい。
そうですよね。メガネなんで、メガネだとヘッドフォンってちょっとやりにくいんですよ。
そうなんですね。
本当はヘッドフォン僕もしたいんですけど、なかなかできないっていう。
なるほど。
はい。
じゃあ早速始めちゃいましょうか。
かなり前からこのトピックについて実は話したくて、多分去年からずっと話したかったトピックではあるんですけど、
スタートアップエコシステムの中のコアな課題と、もしかしたら解決案みたいなところを話していきたくて、
究極何をやりたいかと言いますと、もっとアウトライヤー的な企業化を世界でどうやって出てくるのかっていうのを考えたい中で、
どういう課題をスタートアップが持っているのかって考えた時に、一般的によく言われるのが、
エンジニア不足とかハードスキルを持った、例えばデータサイエンス、サイエンティストでしたりAIとか機械学習とかの才能とか、
そこの知識を持ってる人が足りてないんじゃないかみたいな話がよく出てくると思うんですけど、
そこの採用不足みたいな課題がよく話されると思うんですけど、それに対して多くの企業化でしたり、
多くの人たちが学校でステム教育みたいなことを推進する人がどんどん増えてきていると思うんですよね。
ステム教育って何でしたっけ?
具体的に全部のあれが、科学系とか科学でしたり、数学でしたり、エンジニアリングとか、Tが何だか覚えてないですけど、
いわゆるもうちょっとハードスキル的なものを推進しているっていうところですね。
03:06
テクノロジー。
一番たぶんうちらが知っておかないといけないやつですね。
そのままでしたね、そのままで。
そのトレンド自体は結構形づき始めているのかなというふうに思うんですけど、
最近のトレンド、ステム教育のトレンドの前ですと、これはアメリカに限ってっていう話ですけど、
アメリカの場合ですと、大学で、アメリカでいうHumanities、日本でいう人文学とかリベラルアーツ、
リベラルアーツはちょっと広すぎると思うんですけど、人文学を専攻した学生の割合って大体全米で15%ぐらいなんですよ。
結構多いのか。
結構多いですね。
歴史とか、例えば哲学とか、宗教学とか、英語学とか、そういうものを含めたものを全体的にHumanitiesって人文学って呼ぶんですけど、
その中でいろいろ個別の専攻っていろいろあるんですけど、人文学を勉強する学生数がだいぶ落ち始めてるんですよね。
で、過去10年間で見ますと、英語学と歴史を専攻する生徒数が3分の1ぐらい下がっていて。
なんかエンジニアとか、そういうテクノロジーが一番いいですよっていう流れになってる気がしますね。
そうですよね。なんかそういう雰囲気がすごい出てますよね。
雰囲気があります。
それが実際数字にもいろいろ出てきていて、Humanities、人文学がアメリカですと多分17%ぐらいその学生数が落ちていて、
OECDっていう経済協力開発機構っていう、そこでいわゆる、結構いくつかの国ではそもそも人文学の生徒数も落ちてますし、
特にアメリカとかですと、アリゾナ州立大学とかですと、英語学の専攻する学生数が、2012年では953人いたのが、2019年では578人。
約半減ぐらいでしたというところで、同じくオハイオ州立大学ですと、人文学の専攻で卒業した生徒数が、2012年から2020年にかけて46%落ちましたと。
タフス大学ですと50%下がって、ボストン大学ですと42%下がって、あとリベラルアーツに特化した大学といわれるバサーコレッジでしたり、ベーツカレッジとかですと、そこでも半減ぐらいしてると。
06:07
ウィスコンシン大学、スティーブンズポイント校っていう大学とかですと、2018年にそもそも哲学とか英語学とか歴史っていう専攻をもうなくしちゃおうっていうところを検討したぐらい。
なぜ? 生徒数が少なすぎて、そこにリソースをかけられないっていう判断ですよ、おそらく。それこそハーバードでさえ、Humanities人文学に対して、戦略計画委員会みたいなのを開いて、そこで出たアイディアとして、実現はしなかったんですけど、3つの人文学の中の専攻を1つの専攻にまとめちゃいましょうかみたいな。
ことも検討したぐらいですし、そもそもハーバードですと、2012年ですと、ハーバード大学に入ってくる1年生の中で、何パーセントが人文学関連の専攻をしたいかというアンケートを取ったときに、2012年が20%だったんですよ。それが2022年7%まで落ちてるんですよ。
それ以外にハーバードですと、英語学の専攻してる人が、2005年から2020年にかけて75%落ちたりとかして、今、たぶんハーバードで英語学の専攻してる学生数って60人もいないんですよ。
人気がもうなくなってるんです。
人気がもうなくなってます。それこそ、くさむさんが言ったようにエンジニアリングとか、そっちに皆さん行ってるっていうところ。
そもそも学生数は、でも増えてるんですか?
学生数は、そこまで下がってはないですけど、そこまでめちゃくちゃ上がってはないです。ハーバードとかに関しては。でも7000人ぐらいいるんで、その中でも60人未満。
1970年とかですと、やっぱり社会科学とか歴史の専攻が一番人気な専攻だったんですよね。大学の中ですと。
今ですと、やっぱり、今ですとビジネスが19%として一番人気になっていて、社会科学とかも8%まで落ちてたりするんですけど、一方でくさむさんが言ったように、
いろんなエンジニアリングでしたり、コンピューターサイエンスでしたり、もう少しハードスキル型のものが、完全に人気になってますと。
なので、実際にコンピューターサイエンスの4年生の大学の中で専攻してる学生数が、2011年から2021年にかけて3倍になってますと。
2017年から2022年にかけて言うと、34%増加。その間に英語学の専攻は23%落ちていますと。
09:10
例えば、メリーランド大学とかですと、2010年では、アートでしたりヒューマニティス、人文学系の専攻してる学生数が、
学生数とコンピューターサイエンスの学生数、専攻してる学生数の割合が4対1だったんですよ。
なので、圧倒的に人文学を勉強する人の方が多かったんですよね。
それが、今では2400人のアートと人文学を専攻する学生に対して、3300人コンピューターサイエンスを勉強する人がいるっていうところで、完全に逆転してる。
そこまで来ていて、これなぜかと言いますと、もちろん、後々ちょっとお金の話もしますけど、一番メディアとか何がイケてるかみたいな、何が今のステータスなのかっていうところにも関わるのかなっていうところですよね。
就職にも強そうですもんね。そのテック系のスキルって。
そこは多分一番だと思いますね。
なので、一番感覚値的にも学生側の感覚値的にも、エンジニアリングとかコンピューターサイエンスの専攻した方が、自分の給料としてはいいと思う人が多いですと。
実際これも、そういうアンケートとかもあって、実際そう思ってる人たちが多いんですよね。平均以上の収入をエンジニアリングの専攻を持つともらえると。
特に例えば英語学とか歴史とかの専攻と比べると圧倒的にエンジニアリングの方が高いと。
実際のニューヨークの連邦準備銀行っていうところが、給料の分析とかデータとか公開してるんですけど、一番高い5つの専攻、中央地ベースの給料ですと全部エンジニアリング関連なんですよね。
なのでやっぱりどうしても、それこそ過去のオフトピックの多分2、3年ぐらい前に出した教育関連の回とかでも、短期的にROIとして単純な給料のROIとして見る場合は、一般的に言うとそういうエンジニアリングとかハードスキルを学んだ方が給料は高いですと。
で、多分もう一つあるのがメディアで、多分今ですとやっぱりどうしても多くのメディアはAIでしたり、テックをテックについて書くメディアが多分めちゃくちゃ増えてると思うんですよね。
12:05
で、昔のニューヨークタイムズとかって見ると、実はなんか文学理論の話とかの記事とかいっぱい出したりとか。
文学理論。
なんかそういう時期もあったんですよね。
なので、いわゆるそういうのをちゃんとメディアも扱うと、これが今みんなが話してることなんだっていう認識になるので、そうするとそういう勉強もしようって認識する学生もいるっていうところなんですけど、
メディア側からも金銭的に見ても、エンジニアリングとかそっち側に行ってもおかしくない状況ですと今は。
たぶんもう一つあるとすると、これはどちらかというと共和党派の人たちが批判するポイントではあるんですけど、今のHumanities、今のその人文学っていうのは、元々あったものではないですよねと。
いわゆる教育の内容がだいぶ変わりましたと。
共和党派の人たちが言うには、ウォークになりましたと。
今教えてるものが。
今教えてるものが、その大学とかで。
たぶん一部それは実際あるんですけど、ただそもそもその大学の教授が、自分の政治的に思ってる意見を述べるとか、
その現象自体って新しくないんですよ。それ昔からあることで。
それによっていろんな過去に学生のムーブメントとかも起きてるので、それが今特別起きてるっていう話ではない気はしてるんですよね、個人的には。
ただ別の形で政治家っていうものが動いてるのかなと思っていて、それがそもそも大学の教授を誰が採用してるのか。
それって大学のアドミン側のスタッフなんですよね。
たぶんそこからのプレッシャーと、あとはそもそも大学の学費がどんどん上がってるじゃないですか。
そこに対してのプレッシャーがあって、それによって今の人文学の教え方が生まれてきてるのかなっていうふうには思うんですよね。
いわゆる今の、やっぱりどうしてもROIを見せないといけない時代になり始めてるので、どんどん学生ローンが高くなってるじゃないですか、学が。
そうすると、どういう価値をこの専攻を持つと、どういう価値をもらえるのかと。
それを見せないといけない時に、どうしても金銭的な結果が出せないんですよ。
Humanitiesに関しては、人文学に関しては。
そうすると、違う形で見せないといけないので、それが何かというと、今の権力とか今のエコシステムの権力を理解して、それを平等性っていうもとで戦えるっていうところをバリュー提供として出してる気がするんですよね。
15:14
金銭的な経済的な価値ではなくて、社会的だったり政治的な価値が、この専攻を持つことによってありますっていうのを多分証明したいっていう。
どうやって証明するんですか。
そういうアクティビズムをより推薦したりとか。
なんで、そういうことが一部起きてるから、今の現象が起きてるのかなと思っていて、個人的にもこれは一部課題だと思ってるんですけど、ちょっと過激派に寄っちゃってる気がするので。
ただ、これが本来である人文学とかの教え方ではなくて、だいぶ変わったと思うんですよね。
本来の多分人文学の教育で、将来のビジネスでしたり、政府のリーダーとかになれる人たちに対して、カルチャー的なナレッジを伝えるためのはずだと思うんですよね。
歴史とか。
そうですね。歴史とか。哲学とかもそうかもしれないですし、英語学もそうかもしれないですけど、そういうナレッジを提供するはずなのが、ちょっと違うインセンティブが走ってしまってるというところで、ただ、カルチャー的なナレッジって実はめちゃくちゃ重要で、
すごいバカにされがちなんですけど、特にステム教育を学んでる人たちからすると、何もしなくても議論するだけでいい成績取れるじゃんみたいなことを言う人もいるんですよ。これ実態として若干そういう要素ってあるんですよ。
それこそハーバードでも今すごい課題だと思っているのが、成績のインフレって起きてるんですよね。ハーバードの学生の平均のGPA、いわゆるその成績ですよね。見ると、完全に右肩上がりなんですよ。
で、これって一部はもしかしたら学生が単純に頭が良くなってるっていうことかもしれないんですけど、もうほぼ満点っていう状況になってるんですよ。平均で。それは多分、ちょっとおかしな話で。で、例えば、それってハーバードだけではなくて多くの大学で同じ現象が起きていて、それこそイエール大学とかですと、それをさらに科目別でデータってトラッキングしてるんですよ。
トラッキングされてたんですけど、その場合やっぱりその人文学的な科目の方がインフレ率が高いんですよ。へー。っていう傾向もあったりするので、なんでなんか変に過剰評価され、成績的に過剰評価されがちっていうことはあるので、なんでそういう課題は実態としてあるんですけど、
18:17
ただ、だからといって、これを学ぶのはおかしいとか、学ぶ意味がないっていう話ではないと思っていて、むしろ人文学を学ぶことによって、結構コアな人間の体験とかっていうのを学べると思ってますし、それが結構ビジネスにつながると思うんですよね。
それこそ、過去、企業家とかVCとかの中でも、多くの人が実は人文学を勉強してる、専攻してる人が多くて、例えばピーター・ティールもスタンフォードで哲学を学んでますし、で、アレックス・カープってパランティアのCEOも哲学のPhDを持ってますし。へー。
で、それこそイーロン・マスクでさえ、物理と哲学を学んでるんですよ。
面白い。
面白いコンビネーションですよね。
そんな感じはしますね。
そうですよね。
彼を見ると。
で、例えば、メタの社長のマークさんとか、マーク・ジャッカーバークとか、ハーバードでコンピューターサイエンスと心理学を勉強してたんですよ。
へー。
で、インスタグラムのマイク・クリーガーさん、地球移動創業者の、スタンフォードでシンボリックシステムっていう科目を勉強してたんですけど、それはコンピューターサイエンスと哲学とか心理学を組み合わせたもの。
そんなものがあるんですか。
そういうものが、そういう専攻があるんですけど、そういうのを勉強したりとかしてたので、実はなんか結構、今のアメリカを代表するような企業家たちも実はそういう勉強もしているんですよね。
で、これをなんか、それこそ、草野さんが、イーロン・マスクが物理と哲学を勉強してるって聞いて、なんとなく納得感あったと思うんですけど、
なんかやっぱり、ヒューマニティーズとか人文学の根本って、人間の本性とかを理解しようとするものでもあるので、それってビジネスにめちゃくちゃ関わることじゃないですか。
うん。
個人的に、今のスタートアップエコシステムでの課題っていうのは、エンジニアリングの人材が足りないっていう話とかではなくて、むしろ逆だと思っていて、リベラルアーツとか人文学を勉強する人が足りてない。
おー。
リベラルアーツがカテゴリーとして過小評価されてるんじゃないかと。
それは、そのテックの知識を知ってた上で、それも知っとかないといけないよねっていうことですか。
どっちが先に来るかって、すごい面白い議論かなと思うんですけど、個人的には、ハードスキルは後でも先でも学びやすさっていうのはそこまで変わらないって感じているんですよ。
21:14
ただ、人文学とか特に哲学とかに関しては、結構ディスカッションが必要になってくるので。
うーん。
大学だと無理やりでもディスカッションしないといけない状況っていうのは、実は結構いいんじゃないかなっていうふうに思うんですよね。
うーん。
なので、個人的に選ぶとすると先に人文学系。もちろん理想は両方学ぶことなんですけど、ただ全員がそうできないと思うので、選ぶとすると先に人文学系。
宮崎さんは何学部だったんですか。
学はビジネスですね。そういう意味です。
それは、もう全部ビジネスの授業だけなんですか。哲学の授業とかもあるんですか。
哲学の授業とかに関しては、特にめちゃくちゃ選ぶっていうほどではないですけど、多くのアメリカの大学ですと、最初の1年間とか最初の2年間は、いろんなことを学ぶような感じになっているので、そこにリベラー付きのものとかも含まれていて。
ただ、その中で僕は哲学とかは選ばなかったので。
へー。なんでもその中から選ぶっていう。
その中から選ぶっていう感じですね。
なので、もっとそのリベラーアーツとかを勉強する人が増えてほしいなっていうところなんですけど、ただこれはちょっとそのアドバイスとしては、全員に出すアドバイスではないとは思ってるんですよね。
これは特定の人に出すアドバイスだと思っていて、一般的な考えとしては多分3年前といったものと同じで、そのハードスキルを学んだ方が一般的な平均な人としてはいいんですよ。
アウトライヤーの人たちが世界を作るって思っている中で、アウトライヤーを作るためには何が必要かというと、そういう哲学でしたり心理学とかを学ぶのが重要なのかなっていうふうに思ってますね。
たぶんその、全員が例えば人文学を勉強した場合に、たぶんなんですけど、平均的に皆さんレベルが落ちると思うんですよ。
いわゆるその給料的な考えをすると。で、そのハードスキルを学ぶことによって、一般的なテック従業員のスキルセットは明らかに過去と比べて平均的に上がってるんですよ。
なので平均的に業界は良くなってるんですけど、ただ平均的に良くなるのと、アウトライヤーを一人でも二人でも作るのって比べると、僕は一人二人作った方が全体的に貢献度がそっちの方が高いと思うんですよ。
24:08
なので、そういう人向けにこのエピソードが作られてるんですけど、そういう人こそ宗教でしたり哲学でしたり心理学でしたり、そういう歴史でしたり、そういうものを勉強するべきかなっていうところですけど、なんかそもそもビジネスユースケースはいっぱいあるので、その人文学を活用したビジネスユースケースって。
例えばなんですけど、Airbnbって、これ有名な話ですけど、マズロの欲求5段階説を活用してミッションステイトメントを作ったり、ゲストの体験作りとかもそれをベースに作ってたりするんですよね。それをフレームワークとして。
それこそオフトビッグでも色々SNSの進化とかどういう風に変わってるのかとか、イノベーションの加速とか原則の話とか、サービスがどういう風に人気になっていくのかっていう話を今までしてきたと思うんですけど、これも基本としては人文学が裏にあると思っていて、
人の本性を理解して、さらにそれに合わせたインセンティブ設計がどう作られてるかによってサービスが人気になったり人気にならなかったりすると思うので、社会的地位でしたりステータスでしたり、過去に話したミメーシス理論とか認知バイアスとか、そういうものを理解することによってより良いビジネスとかプロダクト作りができると思っているんですけど、
なんか、そういう人文学の中で、そこの結果として一つ出てくるすごい重要なものが、マニフェストですと。人文学とか歴史とかを読むと色んなマニフェストって読むと思うんですけど、
マニフェストの中でも、やっぱりマニフェストって哲学なので、人文学の中で哲学の勉強って一つあるんですけど、個人的には、ファウンダーとして人文学の中から選ぶのであれば、心理学か哲学を学ぶのが結構重要なんじゃないかなっていうふうに思ってますね。
そうですね。なんかやっぱ人の動き、ネットワーク効果みたいなのも結局人の動きの話なので、なんかやっぱそれの心理の話は面白いですね。特にC向けのファウンダーとかは、まあそもそも好きだから多分見てそうですけどね。
なのでなんか特にその哲学とかですと、色んな企業って自社の哲学持ってたりすると思うんですけど、最初はまあそれこそ宗教っぽい感じですけど、なんか最初はなんかちょっと変に見えて、でもなんかそれがなんかワークし始めるとみんなそれに賛同し始めて、なんかそれがもうなんか一個のテンプレみたいになるっていうとってよくあるパターンだと思うんですけど、なんか有名な事例ですとAmazonの書物文化とかですよね。
27:10
あれってもうジェフ・ベゾスの哲学じゃないですか。
わかり、そのスライド凝ったりせず、情報をわかりやすく。
もうプレゼンなしと、プレゼンパワーポイントはなしで、6ページのメモを書きなさいと。
これって2004年に言ってたことなんで、もう当時はもうめちゃくちゃおかしい人って多分思われてたはずなんですよ。
うーん。
プレゼンしないんですか?みたいな。
なんで、まあでも今ですとそれがもうAmazon方式みたいな感じで言われていて、それこそストライプとかもそれを受け継いでる部分ってあるじゃないですか。
うーん。
それこそ例えばGoogleとかも同じく、2004年にIPOした時のIPOレターで、ある哲学をGoogleの創業者の2人が書いてたんですけど、
それが20%時間、これも有名な話ですよね。
その従業員が20%の時間をいわゆるGoogleにいろんな自分で考えたプロジェクトとかやりたいことをやって、それでGoogleに貢献してくださいと。
それによってGoogleニュースでしたり、Gmailでしたり、アドセンスが生まれてきてるんですけど、そういう哲学もあれば。
まあFacebook、たぶん一番もしかしたらシークオンマレーで浸透したかもしれないですよね。
完成させない、なんだっけ。
Move fast and break thingsですよね。
あーなるほど。
なんかもう一つありますよね。
もう一つあります?
完璧、完璧を求めないでやれみたいな。
えー、それ知らないかもです。
まあ違うところかな。別に普通の、普通に誰か違う人が言ってるかもしれないです。
完璧を求めず、やる方、やり終わる方が先みたいな。
あー。
いや、なんでもないです。
それは、そういう発言はシークオンマレーでよく聞きますよね。
うん。
でもFacebookは、そのMove fast and break thingsって、2004年本当に初期から、マークさんとそのエンジニア人が言ってたこと。
で、まあ2014年にそれを正式に、そのマニフェストというか、その考えをやめたんですけど、
あの、ちょっと壊しすぎると、それも良くないですよねっていう、まあ、かなり大きな会社になっちゃったので、
まあそういうことをやったりとか、まあそれこそTeslaとSpaceXはもうElonのなんか第一原理でしたっけ、
そのFirst Principles Thinkingをベースに、まあ会社として存在している部分もあるので、
なんか、創業者がやっぱり持ってくる哲学っていうのってすごい会社に影響するものでもありますし、
30:01
なんか場合によっては、そのSpaceXとか、そのAmazonとかGoogleとかFacebookに入りたい理由って、
そのプロダクトが好きだからだけではなくて、その哲学が好きだからっていう部分って結構あると思うんですよね。
で、しかもなんかこの哲学っていうところがそのチームビルディングとかだけではなくて、その会社とかのプロダクトのビジョンにも関わるときもあるかなと思って、
こういうときにマニフェスト作りってすごい重要だと思うんですけど、
多分すごい有名なマニフェストでいきますと、いくつかちょっと紹介しますけど、まずはTeslaですよね。
Tesla、Elonが2006年に書いたマニフェストってもうめちゃくちゃ有名で、
なんか秘密の秘密計画みたいな名前で出してるんですけど、全然秘密じゃなくて、普通に公開してるんですけど、
そこでまずスポーツカーを作りますと、そこからもらったお金でより低価格の車を作って、
そのお金を使ってより低価格の車を作りますと、それを全部やる上で、やってる中で電気っていうエネルギーを使って二酸化炭素を排出しないようなオプションを作りますと。
それが2006年に書いてることなんですよね。
それによっても、それが実現されたので、その10年後の2016年にもう一回パート2を出してるんですよね。
そのパート2も多分その次の10年間やると思うんですけど、バッテリーのストレージとか、電気自動車だけじゃなくて他の商品にも行ったりとか、
自動運転に行きますとか、いろんな発言をしているんですけど、なんかこのイーロンに関しては、そのマニフェスト作りのすごい良いポイントで、
自分がやりたいことを明確にすることによって、賛同しやすい、賛同しやすくなる、従業員側が。
なんかただクレイジーな人っていうことではなくて、しっかりミッションがあるっていうところはやっぱ大きいですよね。
ビジョン、ビジョンミッションみたいなのよりもうちょっと具体的なんですかね?ビジョンなんかより、なんかその会社としての事業計画とビジョンミッションの間ぐらいな感じなんですかね?
うーん、なんかテスラの場合だとそうだと思うんですよね。あの会社によってはもう少しそのバリューにちょっと近いものになったりするケースもありますね。
たとえば多分、ナイキとかはそんな感じじゃないですかね?
Just Do Itみたいなことですか?
いや、えっと、Just Do It以外に実は、あのこれ、くさなさん見たことあるかもしれないですけど、1977年に、えっと、ナイキが出したあの、まあマニフェストみたいなものがあるんですよ。
33:05
なんか10何個ぐらいの、なんかうちらこういうこと、こういう考え、マインドセットを持ちましょうみたいな。常にオフェンスにいますっていうものが多分一つあったりとかするんですけど、それ結構なんかよくツイッターで出回ってバズることが多いんですけど、あれってすごい重要なタイミングだったんですよ。あれ出た時って。
あの、創業時じゃないんですけど、1977年に出たものなんですけど、当時ナイキは、ナイキっていう会社じゃなくて、ブルーリボンスポーツっていう会社だったんですけど、あの当時の売り上げが多分30ミリオン弱ぐらいあって、で、えっと、まだ上場してなくて、あの、で、そのタイミングでアメリカの政府からナイキが、あの、あのスニーカーの販売とか輸入とかで、
関税を払ってませんという指摘をして、あの25ミリオンの罰金を要求したんですよ。
でもこれフィルナイトが、まあ自分の本でも言ってるんですけど、これ払ったらもうナイキ終わりますと。で、それを、あの、まあそれに対しての対抗っていう、っていう意味合いも多分あって、そのナイキの経営メンバーの一人、ロブストラスターっていう方が、
あの10個の会社のプリンチバル、バリューですよね。を書いて、まあそのもう一度その競争心を、まあ従業員に入れ込んだっていう。
入れ込んだ。
実際、実態としては、だから、まあなんかそれがどこまで効果あったのか正直わかんないですけど、
ただ、まあ結果論としては成功しましたと。
なるほどなあ。あれはいいプリンチバルですよね。
めちゃくちゃいいですよね。
全部覚えてないですけど、なんかよく見かけますよね。
そうですね。なんかよくツイッターで、なんか誰か出してめっちゃリツイートされるイメージあるので、僕も一回やったことあるんで。
で、なんか、まああとマニフェストのいい事例でいきますと、あのミッシュフ、これもちょっと変わった形ではあるんですけど、なんかミッシュフとしては、会社としてはなんかそのコアバリューみたいな、
たぶんふざけるっていう、なんかそのカルチャーに合わせてふざけるっていう、たぶん考えがいろいろあると思うんですけど、
彼らの面白いところって、そのプロダクト単位でマニフェストを出すこと。
で、まあミッシュフってその2週間に1回そのドロップを出すんですけど、なんかいろんなあのクレイジーなドロップを、商品を出すことがあって、
たぶん日本ですとあれですね、あの鉄音アトム風のあの赤いブーツ。
あれはもうなんか世界的にヒットしましたよね。
そうですよね。
で、なんか日本でなんか初めてミッシュフの商品が認知された風には見えました。
それによって。
あー、確かに。
でもあれは確かになんかめちゃくちゃ世界中でなんか話題になってましたよね。
36:04
なんかあれもそうですし、それこそあの有名なミッシュフのドロップだと、
有名な現代美術家ダミエン・ハーストの作品をなんかめちゃくちゃ切り抜いて、それを個別で売り出したりとかオークションで売り出したりとかしてたんですけど、
なんか各プロダクトに合わせて、結構そのミッシュフって別のランニングページを作って、そこにマニフェストを書くことってあるので、
そのマニフェストを読むと、なぜこの商品を、なんかこの裏方とかその思いとかそういうのはしっかりあって、
そういうなんかただクレイジーなことを出したいっていう話ではなくて、
しっかりなんか自分たちが述べたい意見とか述べたいポイントっていうのがあって、
それをその商品を通して伝えてる。
なんかそういうマニフェスト作りっていうのも、なんかちょっと変わった形ですけど、プロダクト別でできることもあるんですけど、
個人的にたぶん一番好きなマニフェストは、おそらくアップルが作ってるものですね。
マニフェスト何個もあるやつですか?
キャッチコピーじゃなくて。
キャッチコピーではないんですよね。
これ実際もう何ページかちょっと覚えてないですけど、
結構ページ数があるドキュメントなんですけど、
たぶん知ってる人は知ってると思うんですけど、1987年に作られたマニフェストで、
これがマッキン都市2、初めてアップルがカラーディスプレイ付きのマッキン都市を出した年に、
ヒューマンインターフェイスガイドラインっていう資料を出してるんですよ。
いわゆる一部はマッキン都市2のスペックでしたり、使い方みたいなのを記載してるんですけど、
一部はなぜ書くガイドライン、ガイドラインの中をなぜ書いたかっていうのをめちゃくちゃ説明するんですよ。
しかもこれを参照リンクとかに入れるんですけど、
第1章目だけでいいので、読んでほしくて、リスナーの方々には。
第1章目のタイトルが哲学なんですよ。
アップルが商品を作る上での哲学をちゃんと述べてるんですよ。
ユーザーとコンピューターの関係性はどうあるべきかとか。
アップルってそういうのすごい好きじゃないですか。
それをしっかり書いていて、
過去の回にアップルの一つの優位性ってUI設計。
すごい直感的なUI作りが上手いっていう話をしてたんですけど、
このガイドライン読むとめちゃくちゃ納得するんですよ。
なぜそれが直感的なUIが強いかっていうと、
それがめちゃくちゃ明確に書かれてるっていうところなので、
39:03
そういうマニフェスト作りっていうのは、
強い文化もそうですし、
強いプロダクト作りとかにも関わるものかなっていうふうには思いますね。
攻めのポジショントークというか、
言い方悪いな。
宣言って結構攻撃的というか、濃度的な話なので。
自分がこうあるべきだっていうのを伝えてますからね。
こうでないべきだっていうことでもあるので、
それってすごく共感する人はかっこいいなって思いますよね。
逆に共感しない人はなんだこいつらっていうことですよね。逆に言うと。
ファンを逆に熱狂させられますので。
そうですね。
そこともう少し大きな話をつなげると、
アメリカで過去に話したと思うんですけど、
各テックの世代でトップ3企業家の中でだいたい20代がいるんですけど、
最近いないですよねっていう話でしたじゃないですか。
昔ですとマーク・ザッカーバーグとかビル・ゲイツとかマーク・アンドリューセンとかスティーフ・ジョブスとかが、
いわゆる20代の時にトップ企業家として見られてた時代があるんですけど、
今だと多分20代がトップ3とか場合によってトップ10にも入らなかったりする可能性があると思う中で、
なぜかというところで、実はこのマニフェスト作りが実は関わってるんじゃないかなっていうふうに思っていて。
1990年代とか2000年代の、場合によって2010年代の始めとかの企業家とかスタートアップって、
今まで以上にめちゃくちゃカルト的だったんですよね。
利益を最大化するっていうミッションっていうよりも、別のミッションを抱えてたりとか、
もちろん利益を皆さん求めてはいるんですけど、そのために業界に入ったわけではなくて、
そこがもしかしたら今と過去の一個大きな違いなのかなっていうところで、
ソフトウェア企業が成功しすぎて、初期のマジックというか初期の宗教っぽさがなくなってしまった。
それを求める人ではない層が入ってきた。
それこそ冒頭で言った給料の話とかに関わってくると思うんですけど、
今だと、とりあえずアメリカでは、日本ではだと分からないですけど、
42:01
アメリカで一番お金儲けしたいとなると、どの業界に入るべきかというと、ウォール外ではないんですよね。
金融外ではなくて、テックなんですよ。
テックで例えば3000万、4000万ぐらいの給料をもらえるとすると、そっちに行ってしまいますし、
そこで数億稼ぐエンジニアとか人っていっぱいいるんですけど、
ただ結果として何をやったかというと、ちょっとGメールを良くしたりとか、
ちょっとインスタグラムの機能を改善したりとかする人が多いんですよ。
別に全員がそうっていう話ではないんですけど、ほとんどの従業員がそうで。
結局、それって確かに仕事として重要ではあるものの、リプレイス可能なんですよね。
別の人が似たようなことできてしまうんですよね。
昔のスタートアップの人たちって、やっぱり何を考えてたかというと、
自分がやらないと、これってもう絶対起きないんじゃないかと。
その新しいムーブメントを自ら作らないといけないっていう使命感があった。
それこそ、2エピソードぐらい前に話したエルセグンドという街の起業家を見ると、
若干そういう感覚を持っている人たちがいるっていうのはすごい良いなって思うんですけど、
やっぱりそれが足りてない部分があって、なぜ足りてないかというと、
それに合わせたマニフェストがないからなんじゃないかなっていうふうに思うんですよ。
たしかに。
日本のインターネット起業家が増えたときに、ネットエイジっていう会社があって、
今だとミクシーの創業者の人とか、ヤフーの方とか、グリーンの方とか、
今めちゃくちゃ活躍というか大きくなっている方々がいたコミュニティというか会社があったんですけど、
そこもマニフェストみたいなのがあって、ネットエイジウェイっていうマニフェストがあって、
それをちょっと思い出しましたね。
でもそれも結局、インターネットがこれから成長していく中で、
たぶんまだコミュニティとして小さいから、日本の経済をもっと大きくしていこうっていう思いもあったのかなっていうのは思いました。
でもそういうのってすごい重要だったりするので、
たぶん我々が知っているマニフェストとかですと、結構たぶん2010年代に出始めたものが多いと思うんですよね。
例えばなんですけど、マーク・アンドリューセンのソフトウェアに飲み込まれる世界ですかね。
2011年に出てきてるんですよ。
やっぱそれを読んでめちゃくちゃ人生変わった人って多いと思うんですよね、当時。
今はたぶん違いますけど、当時はそうで。
ちょうどその年にエリック・リーさんがザリーンスタートアップっていうのを出して、
45:01
もうちょっと前からポール・グラムさんがブログ始めてるんですよね。
ポール・グラムさんのブログってもう信者がいるじゃないですか。
それによってYCって作られてるんですけど、
YCもやっぱりすごい考えを持ってるじゃないですか。
スケールしないことをしようっていう。
あれってたぶん当時の考えとすごい反論してたものでもあったので。
でもそれこそエアビーの共同創業者の上下部屋さんとかは、
もうYCで一番良かったアドバイスはそれだと。
って語るぐらい重要だったものですし、
でもそれは彼のブログとかで出してるものでもあって。
コミュニティが大きくなりすぎてみたいな問題ないですか。
いや、たぶんそこが一部あると思うんですよね。
結局私は宣言します。
マニフェスト公開って言ってもすぐと言ってるなみたいな。
コミュニティが小さいからそこのことに何か提言したり話してもおーってなるんですけど、
それ結構難しいなって思いました。今やるの。
たぶんなんですけど、今やるとすると、
これマニフェストとか宗教作りと同じ話だと思うんですけど、
クレイジーなアイデアを出さないといけないんですよ。
今のテック業界だと一般的に思われてないことを述べて、
それがなおかつ真実でないといけないっていうところなので、
たぶん今のテック業界が何となく思っていることを言ったとしても、
みんなそうですよねって終わるっていう。
でもすごい変なこと、結果として正しくて変なことを言うと、
信者が何人しか、本当に数名からスタートして、
徐々にそこから作られてくるっていうことだと思うので、
まさにその do things that don't scale ってポール・グラムさんが言ったことって、
まさにそういう現象が起きてたと思うので。
それこそユーデミの創業者も、共同創業者の一人も、
そのアドバイスを使ってPMF達成してるんですけど、
そのアドバイスって実は直接的にポール・グラムさんから聞いてないんですよ。
ブログで。
ブログではなくて、エアビーの創業者から聞いてるんですよ。
なので、やっぱりどんどん世代ごとに伝えていってるっていうことも起きてたっていうところですし、
それこそピーター・ティールさんのゼロツーワンとかはまさにバイブル的な存在ですよね。
ただ、今の多分創業者にとってはバイブルじゃないんですよ。
多分今の創業者からすると、とりあえず読んではいるんですけど、
別にすごい信者ではないっていう。
まあ、そうですよね、みたいな。
48:00
それは当たり前になりすぎて、みたいな。
はい。それが一般論に変わってきたっていう。
それもでもすごいですね。正しかった。
そうですね。
別に特許証のないことはそんなに書かれてないですけど。
でもそこだと思うんですよ。
当時は特許的だったんですよ。
はあ、そうなのか。
これって、そもそも過去を見ると、
ファウンダーっていう、いわゆる創業者っていう概念誰も持ってなかったんですよ。
ファウンダーがすごいっていうこと。
なんか起業家とかっていう存在はあったんですけど、
ファウンダーっていう概念がなくて。
しかも、例えばスティーブ・ジョブズとかビル・ゲイスとかも、
テック業界とかの起業家っていう人たちは、
ビジネス家のビジョナリーっていうふうに考えられてなくて、
どちらかというと、タイミングがすごい良かったコンピューターオタク。
なるほど。
コンピューターオタクが、いろいろ自分のコンピューター的なことをいろいろやって、
お金儲けしましたよね、みたいな感覚でよく捉えられてたんですよ。
メディアとか一般的に見ると。
なので、ソフトウェア起業家ってそもそも起業家って呼ばれずに、
ハッカーって呼ばれてたりした時代ってあったんですよ。
確かに。
ハッカーってどちらかというとネガティブな捉え方なので。
アメリカもそうなんですか?
本来はそうですね。今は多分もう少しポジティブな面で見られたりしますけど、
昔はやっぱり犯罪に関わってるものが多いので。
そうなんですね。
これを誰が変えたかっていうと、多分ポール・グラムさんが結構関わってるんですよ。
彼がいわゆるファウンダーっていう人たちはすごい人たちなんだと、
ヒーローなんだと、っていうのをたぶんしっかり捉えたのが彼のブログで。
アメリカっぽいですね。
そうですね。
自分でビジネスを立ち上げて、生産性を上げて、それでお金持ちになるっていうことはモラル的にいいことなんだと。
っていうのをしっかり述べたのが多分彼で。
なので、それを信者のように捉える人たちがいてもおかしくないと思うんですよ。
こういう発言待ってたっていう。
自分がやってることは間違いじゃないんだとか。
ファウンダーたちはもうみんな嬉しいですよね。
そうですよね。
あと、起業したい人とかスタートアップの人は心を動かされますね。
ピーター・ティールさんのゼロ・ツー・ワンとかも似たような現象が起きたと思うんですけど、
51:02
あそこもすごい信者っているじゃないですか。
僕もその人に入るかもしれないですけど。
やっぱりピーター・ティールイズムを受け継いでいる人って結構多くて。
でもやっぱり今の起業家を見ると、読んではいるんですけど、イズムは受け継いでない。
別にそれが悪いっていう話ではないんですけど、
そういうイズムがないからこそ、次に起業したいとかって思う人が少なくなるんじゃないかなと。
どうしたら?
そういうクレイジーなアイディアが。
すごい簡単に言うと、マニフェストを誰かが作らないといけないんですよ。
それは既に起業しているちょっと上の世代ってことですか?
必ずしもそうではないっていう。
マニフェストってどこでも出てこれると思うんですけど、
ただやっぱりある程度説得力がないといけないので、
そうすると少し上の世代とか、場合によってVCが出したりとかするっていう方が受け入れやすい立ち位置にはありますよね。
直近のマニフェストっぽいものとかでいきますと、
多分2018年にリードホフマンが出したブリッツケーリングっていう本も多分多少なりマニフェスト感があったりとか、
ただそれが今だと逆風の風が吹いてるので、
あれは何でもスケールするみたいな捉え方をする人が多かったので、
それは今ちょっと主流ではないんですけど。
あと2020年にマーク・アンドリューセンが出したIt's Time to Buildですね。
とかも多少そういうのがあって、
あと去年とかですかね、マークさんってもう一個出してるんですけど、
それこそもうマニフェストって生に記載されてるんですけど、
テクノオプティミストマニフェストで出したりしてるので、
彼も明らかに次のマニフェスト作りをすごい多分いろいろ考えていたりすると思うので、
どういうマニフェストを作るべきかっていうのは、
もっと個人的には考えたいですし、
それを書きたい人がいるんだったら手伝いたいですし、
ここで拡散するっていう感じでもいいですし。
宮崎さんはどういう立場になるんですか?
信者として。
手伝いたい。
それだったら宮崎さんが信じたい人の手伝いたいですって言った方が良くないですか?
募集しても、信じても。
結局今僕が見てる中で、このマニフェストを伝えたいっていうのがあんまり見つからないので、
新しいものでいきますと。
それを見つけたいっていうところなんですけど、
本当に昔ですと、大学とか教育機関がそういう役割を一部務めてた部分があったと思うんですけど、
54:04
そこも今だと多分それを果たしてないですし、
そもそもSTEM教育とかの方に走っていると、
それがより見つかりにくいのかなっていう、
次の哲学者が、清科の哲学者が出てこない可能性が高くなってしまうと思うので、
個人的にやっぱりアメリカの特に大学とか教育機関に関しては、
いろいろ革命とかが必要だと思っていて、
どんどん新しいものを試してほしいっていうところですね。
それこそ1892年にロッキーフェラーの家族がシカゴ大学を始めた時だったり、
スタンフォードとかハーバードもファウンダーが作ってるわけなので、
あれもいわゆる創業者がいたわけなので、
同じような形で新しい教育機関とか、
教育機関がマニフェスト作りに結構適してる部分があるので、
もしかしたらそれが大学っていう形ではなくて、
例えばピーター・ティールさんがやってるティール・フェローシップとか、
あとYコンビネーターとか、
まさに多分そういう組織でスタートとしてマニフェスト、
多分ピーター・ティールさんとポール・グラムさんがマニフェストを持っていて、
それをベースに組織化したのがティール・フェローとYCっていう形なのかもしれないので、
個人的にはマニフェストを作るだけでは足りてないので、
そこからどうやって広報とかするかとか、
組織化するかっていうのがすごい重要なものなので、
YCとかはまさにそうだと思うんですけど、
第1回目の卒業生からサム・アルトマンとか、
エメット・シアーとか、ジャスティン・カーンとか、
アディクセス・オハニアンさんとか、
マイケル・シーベルさんとか出てるわけなので、
そういう人たちを出さないといけないですけど、
これって今の例えばハーワードとかエリート校の考え方と結構、
ちょっと違う考え方の部分があって、
例えばティール・フェローとか、
次のマニフェスト作りを組織化する上での考えで言うと、
ハーワード大学とかっていわゆるソーシャルクラブ的な立ち位置なんですね。
みんな入りたいんですけど、
うちらがいろいろフィルターして入れませんと。
例えば5%の人しか入れませんと。
我々が選びますと。
っていういわゆるインバウンドでめちゃくちゃ来るんですよね。
でもそっちじゃない気がするんですよね。
たぶん次のハーワードとか次のマニフェスト作りする組織って、
アウトバウンドだと思うんですよ。
結局インバウンドでアウトライヤー的な人って見つけにくいと思うので、
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なのでそういう形を取るべきかなと思ってるんですけど、
ちょっとだいぶ長くなってきたので、
そろそろ終わらせると。
なぜこれがすごい重要かと言いますと、
人文学とかリベラルアーツっていうのは、
実際のアウトライヤーとかそういう企業化を発掘するものだけではなくて、
それが結局GDPの成長率とか生産性につながるからだと思っていて、
これに関してすごい面白い研究があるんですけど、
経済歴史学者のジョエル・モキアさんという方が、
2016年にある本を書いたんですけど、
そこで彼が仮説として立ててたのが、
イギリスの産業革命はカルチャー的な変動によって生まれたものなんじゃないかと、
いわゆる技術的な革命だけではないですと。
その考えをベースに、ある研究者たちがそれをより深く研究したいってなって、
その論文の結果が2023年の12月に出てきたんですけど、
彼らが何をやったかというと、
イギリスの1500年から1900年にかけての17万冊以上の本を分析したんですよ。
そこで、いろんな単語の利用頻度をトラッキングして、
それがどう変動するかっていうのを見たんですよ。
単語イコール、当時のカルチャー的に思ってたことっていうのを代理してたんですけど、
例えば、プログレス、いわゆる進展とか、イノベーションっていう言葉とかの変動、
いわゆるメンション数の変動を見てたときに、
実は17世紀の初めぐらいから、そういう言葉って結構使われ始めたんですよ。
いわゆるイギリスの産業革命の前から、そういう発言って出始めていて、
それがどんどん普及した中で、イギリスの産業革命が起こったんですよ。
なので、イギリスの産業革命っていうもの自体は、もちろんそれはそれで技術的な発明とかいろんなものがあったんですけど、
そういう環境が文化的に作られていたからこそ、それが一部貢献したんじゃないかと。
それこそスペインでも同じ研究を別の人がしたんですけど、似たようなパターンがあって、
GDPが急成長する前に、実はカルチャー的にそういう発展とかイノベーションとか、
そういう言葉が本とかでより出てくるっていう傾向があったっていう。
なるほど。アダム・スミスとかも、きっと産業革命のところへんですよね。
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そうですかね。
違うかな。なんかカルチャーの話ありそうですね。
もちろん逆も同じだと思うんですけどね。リスクとか、より恐怖感とか、それをより単語として表現するものとか関しても、
今アメリカではそっちがむしろ上がってるので、だからこそオフトピックでも過去に話したように、
よりポジティブなSF小説とかSF映画とか欲しいっていうところは、こういうバックからの実はあってだからと思っていて、
カルチャー的な要素とか、それこそ人文学的な要素って実はすごい重要で、そういう考えを持つからこそ、
次のイノベーションの発展につながるっていうところで、それが個人レベルでもそうですし、
プロダクトとか会社づくりとかもそうですし、国別でのGDPとしても若干そういう要素ってあるのかなっていうところですね。
面白いですね。
わかりました。今回も聞いていただきありがとうございました。
気になった方はオフトピックJPのフォローお願いします。
今回もビデオポッドキャストでやっているので、ぜひYouTubeでもチェックしてみてください。
そしてメンバーシッププログラムオフトピッククラブもノートでやっているので、気になる方は概要欄からチェックしてください。
それではまた次回お会いしましょう。さよなら。
さよなら。
01:01:28

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