物語の背景と登場人物
こんにちは、のらじおのmuroです。
こんにちは、かえです。
はい、今日はいよいよですね。
今日は、いよいよ、鬼滅の刃をやります。
気合い入れてやります。
気合い入っとうね。
いや、ほんとは、Aが全部終わってから、とか思ってたんですけど、
なんか、私、あと1個だと思ってたら、
Aがあと2個あるみたいで、これちょっと待ってられないと思って、もうやろうってなりました。
みおこしさんは、漫画だけですか?
アニメは、あんまり見てないね。
YouTubeの予告編とかしか見てない。
基本的に、漫画しか読んでないです。
私は、アニメも全部見ました。
本も全部読みました。
だから、今日は、もう本主体というか、もう最後までやるから、
映画しか見てなくて、先知りたくない人は、ネタバレになると思います。
確かに、全部話しますからね。
全部話しますから、まだ、無限上編の映画までしか見てなくて、
この先を知りたくない人は、もうこれは、ずっと先の、あと2作残ってる映画終わってから聞いてください。
はい。
ですね。
はい、ですね。
でも、これちょっと長いんで、たぶん全体的な話かな。
そうね。
なんか、読んでる時は、結構一瞬だけどね。
でも、23巻あるから、そこそこ長いですよね。
そこそこ長いですね。
そこそこ長いのけど、すごい密度の漫画だなと思いますね。
私、これ続けようと思ったら、永遠に続けられるのに、23巻でやめたの、すごいなと思いませんでした?
そうだね。鬼、無限に生み出せるシステムですからね。
そうそう、別に、無残とか、もし死んでも、もうなんか実はみたいなことどうでもできるじゃないですか。
そうだね。
私、間の鬼、上限下限終わっても、何かしらの数字で続けていったら、無限にできるから。
だって下限の6から下限の1に一気に飛んだもんね。
そうそうそうですよね。
ジャンプ漫画でありえない構成だよね。
ね。
だって1個ずつやれば、1年ずつ伸びていくのに。
あえてむしろ削ってるからね。
すごい密度だと思う。
なんか、ほんと初期構想をそのまんまやったというか、初期構想から削り取ってやってる感じは結構するよね。
でもなんかさ、金としては、これぐらいが一番まとまったっていう感じもしますよね。
これ以上伸ばしたら、なんだかよくわからなくはなるかもしれない。
なるかもしれないなぁとは思いますね。
確かに。
すごい、読んだほうとしてはもうすっきりっていうか、なんか見届けたっていう感じの23巻でした。
もうあらすじとかはいいですかね?どうします?
一応あらすじやったほうがいいんじゃない?
あ、じゃああらすじ担当の室川さんにお願いします。
物語上の説明と時系列上の説明があるんだけど、もうここにはネタバレを見ていない人がいると思う。
ネタバレOKというか、の人しかいないと思うので、時系列上の話で言うと、平安時代に貴仏寺無三という貴族の息子っていうのが病気になって、
その病気を治療する過程でたまたま不老不死になったんだと。
で、ただ不老不死になったんだけど、その代わりに太陽の光に当たれないようになったと。
で、貴仏寺無三は不老不死になっただけではなくて、いろいろな超能力とか、自分の知恵を与えることで人間を自分みたいな存在にできるということに気づいたと。
で、自分の仲間を増やしながら、自分が完璧になる、太陽の下でも生きられるようになるための方法を、物語の主要な舞台は大正時代なんだけど、平安時代から大正時代まで千年ぐらい探していましたという設定ですね。
で、その間に江戸時代ぐらいに、その時に貴仏寺無三の親戚筋の産屋敷家っていうのがいて、産屋敷家が親戚から鬼が出たことっていうのを大変恥じて、自分たちの死罪を投入して貴仏寺無三を殺そうとずっとしてきたんだけれども、鬼を殺す方法っていうのがわかるまで結構何百年もかかっちゃったんだよね。
で、鬼を殺す方法がわかった後は、鬼狩りの人たちっていうのを組織して、その鬼狩りの人たちに鬼を狩らしていたんだと。
で、江戸時代に継国頼一という侍が生まれて、この人は双子で生まれちゃったんだけど、双子で生まれるっていうのは当時腹筋だったので、彼は一族の中でいないこととして扱われてたんだけど、
武芸の天才で、生まれながらにして人間の体の動きとかが全然わかるっていう超常的な力を持っていて、彼が発明した身体の能力を爆発的に上げられるっていう呼吸っていう技術を見つけて、それを鬼狩りの人たちに教えたことによって、鬼狩りの人たちが非常に組織的に鬼を効率的にハンティングできるようになったっていう、そういうふうな時代で。
で、継国頼一は鬼の元姉妹である鬼仏寺無惨を殺そうとしたんだけれども、殺せなかったと。
で、ただ鬼仏寺無惨は自分を殺し得る存在がいるっていうことに気がついたので、その継国頼一の元々の呼吸の型っていうのを持っている人を皆殺しにしてしまったと。
で、その元々の呼吸の型があれば一番鬼を殺すのにいいんだけれども、その呼吸の型は残らずに、そこから派生した別の呼吸の型っていうのが、その岩の呼吸とか水の呼吸とか風の呼吸とかいろいろあるんだけど、その呼吸の型が残っており、その継承者たちが鬼と戦って鬼を殺していると。
で、時は大正時代になり、その鬼仏寺無惨によって家族を皆殺しにされた主人公、炭治郎っていうのがいて、鬼仏寺無惨はその時に炭治郎の妹の根塚っていう女の子を鬼にするんだけど、その鬼だけは得意体質で人を食べないっていうことがわかったと。
で、その人を食べない鬼の根塚と炭治郎が鬼仏寺無惨を殺すことによって妹を取り返そうとするっていうのが物語の基本的なラインで、その過程で炭治郎は鬼狩りの部隊、鬼殺隊って大正時代は呼ばれてるんだけど、その鬼殺隊に入って修行して鬼を狩れるような技術っていうのをどんどん習得していき、
その中で鬼殺隊の中で柱と呼ばれるような非常に強い剣士たちもいて、その人たちの下で修行しながらだんだん強くなりつつ、だんだん鬼を殺しつつ、最終的に鬼仏寺無惨と決戦するっていうのがこの物語の一番大きい腰となります。
炭治郎の冒険
凄いですね、なんか歴史でしたね、今の。
やってたんで、そういうの。そういうのやってたんで。
あ、そうか。すごいですね。あれがあるんですね。経験が生かされます。
昔取った鬼根塚です。
凄い、こんなに年表みたいに鬼滅の刃の話聞いたの初めてだったんでドキドキしました。
これが鬼滅の刃で起きたことですね。
物語のこの25巻のほとんどっていうのは、炭治郎が家族を殺されてから鬼仏寺無惨と決戦するまでっていう大正時代のほんの短い時間で起きたこと。
数年。
数年。
数年ですね。
数年なのかな?数ヶ月なんじゃない?
一番初め、那田雲山で修行してるときに1年かかってるのか。
そう、鱗滝さんのとこから考えたら、ちょっと2、3年かな。
1、2年。まあ、短い間ですね。
確かに。
そうですね。
という感じですね。
私は読み始めたときには、すでにすべて終わっていたので、23巻まで。
一気に全部読んだんですけど、
これすごいぞと思って、この話は。
っていうのは、これは、この話は秩序対無秩序の話なんだ、と思った。
組織対なんかカオスみたいな。
で、それがすごくいいなと思いました。
僕も完結してから全部一気に読んだんだけど、
ゆる言語学ラジオの堀本さんも言ってたけど、
一番感動したのは、最後鬼仏寺無参と決戦するときに、鬼が結構めちゃくちゃ強いんだよね。
普通の人間では絶対勝てなくて、しかも鬼仏寺無参は歴史上のあらゆる柱っていう強い剣士がいるんだけど、
その柱たちよりもずっと何倍も強く、次国頼一以外の人は基本的に鬼仏寺無参を殺せないぐらい強いっていう設定なんだけど、
だから、平野大使たちは鬼仏寺無参に絶対勝てないにもかかわらず、
その柱たちが全員怪我をしてて戦えないので、柱たちが回復するまでの15秒をめぐって、
平野大使たちっていうのが肉壁になるんだとか言って鬼仏寺無参に突っ込んでいって、どんどん死んでいくっていう、
めちゃくちゃ壮絶な、これ少年漫画でやっていいのかみたいなシーンがあるんですよ。
凄い、何十人も突っ込んでいて何十人も殺されていくっていうのが、出た時に僕はちょっと凄い壮絶で泣いたし、
その時に僕が思ったのは、やっぱりかえちゃんと同じで、組織として戦うっていうのはどういうことかみたいなものが、
めちゃくちゃ表現されてる漫画だなと思いました。
なんか、そこもそうだけど、鬼滅の刃で、やっぱり何か面白いなと思うのは、裏方がすごく積極的に描かれてるのが面白い。
戦いが終わった後の片付けを誰がするのかとか、鬼殺隊っていうのは政府に認められてない、
施設の組織だから、世の中の人たちはみんな知らないんですよね、そういうものがあるってことも、鬼がいることも知らない。
なんか、ちょっと機械に人が殺されてるみたいな事件にされて、鬼がやったっていうことになってないから、みんな知らないんだけど、
それがバレないようにというか、後片付けをする隠しの人とか、療養施設があったりとか、武器を作る村があったりして、それぞれに仕事してる人がいるみたいなのとかも、
すごく組織されてて、しかも多分この組織の在り方が長い歴史の中で試行錯誤されてきたんだなっていうやり方されてるのが、なんかこう人間の英知みたいなものを感じさせてすごく面白いと思いました。
そうだね、鬼は太陽の光でしか基本的に死なないんだけど、太陽の光を十分に浴びた特別な鉄で作った剣では殺せるんだよね。
それで首を切ると鬼は殺せるっていうのを歴史のあるところで学んだんだけど、その特別な鉄で刀を作る日輪刀っていう刀を作る人たちが特別な職人集団として産屋敷刑に養われてるって、
そこから刀がどんどん供給されてるっていうシステムなんだよね。
隠しの人たちは情報もやるし、兵団っていうか武器を運んだりとか、いろんなことをやってくれる人たちがいるっていう、そういうことだよね。
そう、だから産屋敷さんを、産屋敷刑を頂点にっていうか、産屋敷刑も組織を統括するみたいな感じで、
なんか一番偉いとか一番強いじゃなく、統括役としてのトップと、それぞれの組織、どれもかけたら鬼を倒すのには不十分になってしまうっていう、
みんなが大事な部門で、柱は大事だけど、隠しも医療も武器もみんな、全部が必要部署みたいなのが、すごい整ってるなっていう感じだし、
強かったり、特別な能力を持っていなくても、持っていない人も、みんなこの組織に不可欠、みたいなのがすごい、組織の理想的なっていうか、希望的な描かれ方をされてると思って、いいなと思いました。
組織の仕組みと戦い
なかなかその、戦いの後とか、戦いと戦いの間とかに、こんなに時間、私もそんなに少年漫画あんまり読んでないから、もしかしたらあるのかもしれないけど、
そういうその、透明化されている部分が、こんなになんか注力されて描かれてるの、あんまり読んだことなくて、そうだよね、そういうのあるよね、やっぱりみたいなのが面白かったですね。
そうね、で、歴史的に鬼に殺された家族で神装をしている人とかは、藤の家紋の家って言われるような、その鬼殺隊に協力する家みたいなのがあるんだよね、ですが日本のあちこちにあって、出張の時泊まれたりとか、食事をもらったりとか、そういうふうなネットワークがあるみたいな話で、
その辺の設定の作り込みもすごいよね。
すごい、あとが武器を作る刀鍛冶の里っていう、鍛冶職人ばっかりの村も、そこ、武器を作れる人がいなくなったら、どんなに鬼殺隊が強くても、鬼と戦えなくて、これが最もなくなってはいけないもの、武術。
だから、その村がてんてんとしたりとか、場所をすごく隠されていて、とかっていうのも、この長い歴史の中でこれを移動させたほうがいいとか、襲われたり、情報が漏えいしたりした過去があるのかもしれないけど、
そう、なんか、いろんな、歴史と人々の知恵で構成されてきたやり方みたいなのが感じられて、面白いですね。
うん、すごい。
すごい。
で、その最後の無残戦の時も、無残戦の時、最も組織が全体で動いてた、お父さん爆発して死んじゃったから、で、その次がもう既に用意されてるとかもすごい組織っぽいし、息子がもうすぐに統括できる、指令出せるみたいな。
息子がめちゃくちゃ小さいのにそれができるんだよね。最終決戦の作戦式を、赤ん坊みたいな子供がするんだよね。
今当主になったばかりの子供がするから、だからみんな、その産屋敷のキリアさんの前のお父さんにつきしたがってたんじゃなくて、産屋敷家に仕えてるんだっていう、で、今なったばかりの9歳の子供の指示にみんな従うし、
そのもう何百人という鬼殺隊の飛騨の人たちと柱が、で、戦いながら治療班も移動して、治療も行いながらやるし、みたいな、で、最終的にムザンをやるときは、
僕なんかちょっとシンゴジラみたいだなと思うんですけど、バスで追いやったり、車で激突したりとかして、もうとにかく、もうめちゃくちゃっていうか、なんかバトル系のジャンプ、例えばドラゴンボールとか、やっぱり最後は一撃必殺の、なんか究極技みたいなやつでバーンって通すみたいなやつを想像するけど、
ムザン戦なんか、もうとにかくあと1秒、あと1秒、100人掛かり、200人掛かりみたいな、みんなで取り寄せて、なんか全然、かっこよくはないっていうか、もう泥地合いみたいな、でもなんかそれ胸が熱くなりますよね、もうなんか、もうやる、もうこれでやるしかないみたいな、全員、
みんな命張ってどんどん前に出るし、柱の1秒稼ぐために3人死ぬみたいな、4人死ぬみたいな、やっぱりなんかすごく歴史を感じさせるっていうか、その組織で戦ってるっていう感じが、ありましたね。
そうね。なんかまあ、もう結構言われてると思うけど、鬼の方が人間、いわゆる人間性と言われているものを持ってるんだよね。
欲みたいな。 欲望みたいな、とか好き勝手したいみたいな、自由に振る舞いたいって、縛られたくないみたいなのを持っているんだけれども、鬼殺隊の方が非人間的というか、柱たちも感情抑制している人が多いし、目的のために手段を全く選ばないみたいな。
その手段の選ばなさっていうのは、弱い人間が肉壁になって死ぬのは仕方ないし、自分の腕が切れるのは仕方ないんだけれども、それでも目の前の鬼を殺すみたいなところに、全部の集中みたいなのが入っていて、そこに修練していくみたいな、一つの目的に対して修練していくみたいな、それがまさに組織というか、
鬼の人間性
組織ってある目的があって、その目的に対して機能的に動いているものっていうのを組織って呼ぶから、本当に理想の組織みたいな、組織としてのモデルみたいなものが出てて、で、なんかがやっぱ鬼滅の刃を見たときは、理性みたいなものの話だなと思ってて。
そうですね。
だから、炭治郎が変だとか柱が変だみたいな論評結構あるけど、
あ、そうなんだ。
その、ちょっと非人間的なみたいな。
で、それはその理性によって、何らかの常念みたいなものを投与するみたいなことが、なんか物語の大きい構造としてあるんじゃないかなと思っていて。
例えばその鬼仏寺無惨みたいなものが、最終ラスボスになってるみたいなのもよくできてるなと思ってて、彼は生きていたいという常念なんですね。
生き延びることみたいなのが目的化、自己目的化していて、命を使って何かをするみたいなはずは彼にはないんですよね。
ただ生きるためだけ。
性に対する執着みたいなものが彼の中にあるっていう話で、なんだっけ、反転具とかが一番わかりやすいかなと思うんだけど、反転具とかは常に自分は悪くないのにみんなから責められるっていう自己認知の人間なんですよね。
なんかこれまさに野良状でも何回か言及したけど、松本人志さんとか中井雅宏さんみたいなのに非常に近いというか、自分がやった加害行為みたいなのを認めずに、それに対する周りのリアクションを自分に対する加害だとしてずっと被害者として振る舞うんだけれども、
彼から出てくるっていうのは喜怒哀楽っていう感情の、しかもその感情を司る鬼がみんなめちゃくちゃ強いんだよね。
非常に強い感情みたいなものを出して自分が悪くないっていう自己正当化をしていくみたいなのがその彼であって、それは自分の弱さに対する情念というか、
その自己正当化をしてしまうっていう、この人間誰しも持っているみたいな、ある種の人間性みたいなものが出ていると思うんですよ。
そう考えていくと鬼滅の刃に出てくる鬼たちって基本的に何らかの人間性がある人たちで、その人間性を捨てきれなかった人たちが鬼になってるっていう物語構造だなと思っていて、
それをどこか非人間的な鬼殺隊っていうのが、そのなんていうかな、こう戦うっていうのが、まああれの大きい構造だなっていうのは僕が思ったことですね。
そうですね。
なんか、鬼になってしまった人も、全部じゃないけど、なぜ、どういう戦で鬼になったかみたいな過去が語られるじゃないですか。
その時にすごく、他人の人間性によって、結構その理不尽にというか、何か無念みたいなものを抱えてる人が、その情念で鬼になってるみたいな描写があってて、
鬼殺隊の人たちも結構、あんまり恵まれてないっていうか、結構困難な幼少期とかを過ごした人たち結構いるんだけど、
たぶん、お父さんいなくて、自分が家族の一大国らとして働いたり、
善逸も猪瀬も捨て子だし、みたいな。
でも、この人たちはちょっとどこかで、人間のその良い方の人間性というか、その人のその何か思いやりとかにどっかで触れてきてる、みたいな書かれ方がしてるかなと思うんですね。
善逸はおじいさんに助けられて、いのすけは、いのしに育てられて、いのすけは最初なんかちょっとコミュニケーション取れない人みたいな感じ。
鬼ではないけど、人間でもない人みたいな感じから、鬼殺隊の中で人間のコミュニケーションを学ぶみたいな感じ。
いのすけは鬼殺隊の中で、人間の意志とか、優しさみたいなのを見つけていくみたいな。
そういうものが、たまたまだったりとか、不遇で恵まれなかった人とかが、けっこう鬼になってる。
その何か欲、叶わなかった欲みたいなのが増幅して、みたいな感じかなと思いました。
それが何か貧困だったりとか、暴力とか、それが生み出された社会背景みたいなものを、けっこう描かれてるなって。
だからなんか、後藤家さんがこれを読む、たぶん少年ジャンプだから、子供たちに何が悪なのかみたいなのを、
炭治郎の意志
何が悪で、その悪とどう戦うのかみたいなのを、なんかこう、提示ってほどじゃない、なんていうか、押しつけがましくないけど、
このような希望を持って生きてほしいっていう、メッセージみたいなのを読んだら感じるから、それにけっこう胸が熱くなりますね。
あと、炭治郎がすごく、考えなくちゃいけないっていうのを、すごく何度も自分に言い聞かせるっていうか、
とにかく考えろ、何か絶対に方法があるはずだ、みたいな。考えるのをやめるな、みたいなのを、強くテレフとして出てくるんですけど、これがすごくいいなと思って、
なんかけっこう、全部じゃないけど、なんか最近のっていうか、ちょっとパッと思い当たるいくつかの少年漫画の主人公って、
ピュアさみたいなのがすごく、押し出されてたと思うんですよね。
頭荒れいし、何もわかんねえけど、純粋だから勝つ、みたいな。純粋さこそ正義、みたいな。
無垢さによって勝つ、みたいな。
そうそう、俺バカだからわかんねえけど、仲間大事、みたいな。それ、やっぱあんまし良くないよね、と思うんですよね。
良くないでしょうね。
それを考える主人公である炭治郎見たときに、あれやっぱ確かに良くないよねって思った。
考え続けることをやめちゃいけないんだっていうメッセージがすごい強いから、そうだよねって思いました。
そうだね。
俺バカだからよくわからねえけど、仲間のためにどうにかしなきゃっていう発想って、容易に惨劇を生み出し得るもんね。
そう。だし、それを言い訳に考えるのをやめれるなと思って。
バカであることを理由にね。
バカだけどピュアだからいいじゃん、みたいな。このピュアさこそ正義、みたいなのって、簡単に言い訳にできるし、本当に考えなくちゃいけないところで、それを、なんかめんどくさがっちゃうんじゃないかなって。
で、良くないなと思うんですよね、すごく。
考えないことは。
使われてると思う、今。
感情ね。
そのピュアさこそ正義みたいな感じ、使われてるなって思う。で、良くないなって思う、その使われ方。
僕ね、これまでここ数年で、いくつかの会社を見てきて、ヤバい組織の特徴として、自分たちをワンピースのキャラクターに例え出す組織はヤベェって思ってます。
そういう組織があるんですね。
ある。しかも一個じゃない、いっぱいやる。
そうなんだ。
社長をルフィにして、じゃあ誰が誰、誰が誰、みたいな当てはめて、その関係を決めていこうとするみたいな組織は一個じゃない。
そうなんだ。
で、それがその会社全体でやらなくても、その部署でやったりとか、その会社の仲良い人たちでやったりとかっていうのは、結構よくやる。
だから仲間とか愛とか勇気とかって、簡潔でわかりやすいけど、いや絶対今考えなくちゃいけないからって言うときに、そういうことで済まされてるなっていうの、結構見たことあるっていう感じがするんですよね。
ということでね。
そこね、炭治郎は常に窮地とか、自分があきらめそうになったりとか、弱気とか、何か希望的観測に走ろうとしたときとかに、「だめ、考えるのはやめちゃいけない。」ってすごく自分のことを立する。
それがその、あきらめないとか、もっと努力できるとか、我慢できるとかっていう言葉よりも、考え続けなくちゃいけないっていう表現をされるのが、なんかちょっと、あ、めっちゃいいなと思って。
そうだよねって思って、やっぱ考え続けなくちゃいけないし、考え続けるのって実際めちゃくちゃしんどいよねって。
でも、これをやめちゃだめだよねって思うから、これを子供向けの漫画で何回も何回も繰り返し言ってくれて、それによってちゃんと解決していくの、めっちゃいいなと思うんですよね。
それ、やっぱそっちがいいと思うね、私もみたいな。愛とかではどうもならないよね、鬼目の前にいるのにみたいな。いいですよね。
これ鬼滅の刃は鬼が人を食って、しかも異様の形をしていて、むちゃくちゃ強いので、気づきにくいんだけど、鬼滅の刃って基本的に鬼を殺した後に、なんでその人が鬼になったのかっていうパートがあるんだよね。
だから、それを合わせて考えると、鬼というものが異様であるからわかりにくいんだけど、じゃあ現実にこういう来歴の人がめちゃくちゃやってるときに、仕方ないよねって言われたら、にわかには反論しづらい状況になると思うんですよ。
だって、俺はその、なんか娼婦の息子として生まれて、妹はたまたま美しかったけど俺は醜くて、妹を守るためにあんなこともやったしこんなこともやったし、今妹を娼婦やっていて、でこの中で俺たちが生き残るためにはこれをしなきゃしょうがないじゃんって言われたら、そうかもってなると思うんだよね、多くの人は。
炭治郎の責任と自己決定
で、これを多分ピュアさとかで乗り越えようとすると、確かにみたいになる。じゃあ誰をぶっ飛ばせばいいんだ、みたいになるんだけれども、でもやっぱ目の前でめちゃくちゃやってる奴はめちゃくちゃやってるんですよね。で、それを考え続けることで、殺そうとするみたいなのがやっぱすごい構造の漫画だなと思いますよね。
反転具、一番角の、なんかいっぱい分裂するんだけど、一番角のやつは一番ちっちゃくて、すごい逃げ回ってるんですよね。で、それを追いかけると、別の分裂した強い鬼が、なんか弱いものをいじめするな、みたいに言う。こんなに弱いのに、なんでそんなに攻めるんだ、みたいなことを言って。
で、タンジロウは、何を言ってるんだと。こいつがどんだけ人間を食ったか、忘れたのか、みたいな。で、逃げ回る反転具に対して、逃げるな、責任から逃げるなって言うんですよね。
これはね、鬼に言ってないですよね。読んでる人に言ってる、タンジロウって。だって、この鬼には別に何の責任もないんだもん。どういう人がこういう態度を取るかっていうのを、シミュレーション的に見せた後に、すごく印象的なハンページぐらい使ってたと思うんですけど、叫び、叫ぶタンジロウの絵と一緒に、でかく、責任から逃げるなって書いてる。
これ、これを刻みたいんだろうな、子供にって思うんですよね。
悪いことした責任を取れと。そこで、弱いとか、かわいそうな、何かしぐさや見なりで、ごまかすなと。責任を取るんだと、お前がやったことの責任を取るんだと。
感情じゃなくて、感情で何とかしようと、人の感情に語りかけて何とかするんじゃなくて、これ本当に、もうまさに中井和弘の文章とか、テレビ局の最初の方の、ずっと家に引きこもって落ち込んでいますみたいなワーズを出したりすると、全く一緒だと思うんですけど、
じゃあ、それって一体何か。この人たちは責任を取ってないんだっていうのを、子供にバーンって出すの。たまらないですよね、母親として。
母親としては。
よー言った、三次郎と。そうや、責任を取るんや。だって、でもこの話は鬼にはあんまし関係ないんですよ。結構、だからあのセリフちょっと浮いてるっていうか、え、何、責任ってって。
ただ物語の中だけっていうのは取ってたら、まあ責任っていうのは人を殺したことなんだけども、責任っていう言葉がちょっと浮いてるんだけど、あれはやっぱり読者に言ってるなって、ちょっと胸アツですね。
そうね、すごいよね。
すごい。で、結構何個かそういうセリフがある。あ、これは読者に言ってるなって思うのが、ちょっといいですね。
あと、だからやっぱりその、まあ私はもう、これ子供と一緒に見てたのもあって、アニメを。
これを子供が読むという目線で、見たり読んだりしちゃうんですけど、
まず、三次郎と同期の、いのすけと全一、あとまあ、三次郎、この3人が、まあ、メインのキャラ、結構キャラじゃないですか。
で、この3人に振り分けられてるキャラクターにもすごく思うところがあって、
三次郎はすごくケアする、主人公。これも結構珍しいなって思うんですけど、すごくみんなのこと励ましたり、
話を聞いていたわったり、あと積極的に家事やったりするの。これケアする主人公だと思うんですよね。
で、全一は泣き虫の男の子。で、いのすけは顔がすごい美形の男の子。
で、なんかどれもこれも、なんか、めめしいって言われるキャラクターの性質だと思うんですよね。
これを、今から鬼を倒していく男の子に振り分けるっていうところにも、すごくなんかこう、ありがたいっていう感じがして、
男らしさみたいなものがあまり必要ないっていうか、そうじゃなくても、強い心で困難に立ち向かえますよっていう感じがするんですよね。
今、めめしさみたいな言われてることは、それは弱さではありませんよっていう感じがします。
そうね。
最初のほうに鬼滅がアニメになったぐらいのときに、なんか結構、誰が言ったか忘れたけど、
炭治郎は今までの少年漫画の主人公の中で、最も優しいっていう表現のされ方をしてたけど、
これは優しいって表現するべきじゃないと思ってた。あれやっぱりケア的だと思う。
彼が優しいというより、優しいんだけど、ケアすることに躊躇がないっていうキャラクターだと思うんですよね。
人の挑発に乗らないっていうか、マウント合戦しないし、
友達がなんか、威張ったら、すごいねって言うみたいな、自分のほうがもっとすごいみたいにならない?
いや、本当にすごいね。猪瀬は本当にすごいね、みたいなことか、
なんか、それを主人公に自然に言わせるの、めっちゃいいなと思って、っていう感じ。
そうね。女性性みたいなのが3人に振り分けられてあり、
あ、そうだよね。そうね。
強さが一体何なのか、みたいなのが描かれてると思うんですけど、
確かにな。
そういうものは弱さとは言いませんよ、っていうことかなと思うんですよね。
そういうもので言えば、ほら、一番強い姫島行明さんは、
もともとはほっそりした体つきで、
孤児の世話をしていた盲目の人っていう設定じゃない。
それが一番強いっていうのも、資差的かもしれないね。
そうですね。
ずっと子供の世話だけをしていた人っていうのが、
子供を奪われたことで、歴史上一番強い献身になってるみたいな。
のも、確かに資差的かもしれないですね。
女性性が添加されてるかも。
あの、忍さん。
でも、忍さんに私が感じるのは、
体が小さいとか、華奢であるっていうのは、それは仕方ない。
女性と男性はそういう、もともと、体の作りっていうのは違うんだから。
でも、それが弱さじゃないっていうのが忍さんだと思うんですよね。
もっと違う強さとか、もっと違う戦い方ができますっていうのが、
忍さんの強さだと思うんですけど。
で、反して、みつりちゃんは、女の子でもものすごい怪力みたいな。
こういうのもありますみたいな。
女の子だけど、怪力キャラですね。
確かに、それもあるね。
ね、面白い。
すごく、でもなんか、なんていうか、わざとだと思うっていう感じがするっていうか、
こう、あえてってか、分かるようにそうやってるっていう感じがするんですよね。
たまたまじゃないな、これはって思う。
あと、一番のトップがめっちゃ病気とかもね。
うぶやしきさんは、めっちゃ強く、一番強い人がリーダーなんじゃなくて、
っていうのとかも、面白いですね。
そうね。でも、そうだね。
柱岡死んでも組織はダメにならないし、リーダーが死んでもダメにならないし、
誰が死んでもダメにならないように設計されてるんだよね。
そうそうそうそう。すごいですよね。
すごい。で、それが役割で動くようになっている。
うん。
鬼殺隊は、継承のチームで、鬼は不死。
継承、意思の、一人一人はいなくなるけど、意思が継承されてるから、それが永遠で、鬼殺隊のほうは。
鬼との対峙と選択
鬼は、命が不滅っていう、その戦いだと思う。
それで継承意思の強い、意思のほうが勝ったっていう話だと思うんですけど。
意思もめっちゃキーワードだと思うんですけど、鬼滅の刃とか。
そうね。だから、一番初めに、炭治郎君とかと同期の女の子がいるんだよね。
カナオちゃん。
カナオちゃん。
カナオちゃんは幼少期に虐待を受けていたから、主体性がなくて意思決定できないっていうキャラクターなんだけど、
炭治郎が意思決定させるんだよね。
自分で決めるっていうのを、コインの裏元で決めるんですよね。
っていう、その生きている以上は自己決定しなければならないっていう思想が徹底してるよね。
いやー、あのシーンめっちゃいいですよね。
で、表が出たらカナオはこれから、しかもなんか飛ばした後に、バーンってコイン飛ばした後に、
飛ばした後に、表が出たらカナオはこれから、自分で決めるみたいに言って、
はいはいはい。
で、コインあがってて、カナオめっちゃドキドキしてて、え、どうなるどうなるって。
で、バーンってしたら表出て、やったー表だーみたいに炭治郎が言って、じゃあって言って行こうとするから、
カナオが裏が出たらどうするつもりだったのって、炭治郎に聞いたら、表が出るまで何回でも飛ばすつもりだったっていう。
で、びっくり行転するっていう、めっちゃいいですね。
で、それからカナオが本当に自分でちょっとずつ決め始めるんですよね、いろんなことを。
あれいいですね。
うん、そうね。
この25巻の一番最後に、生き残れなくてごめんなさいみたいなセリフがあるんだよね。
本当は生きてあなたのそばにいたかったんだけれども、でも選ばなきゃいけなかったと。
今ここで戦って死ぬか、勝利つなげるか、それとも逃げて負けるかを決めなきゃいけなかったと。
だけど私は死んだが、戦うことを選択して死んだが、それでも選べるだけ幸福でしたと。
本当に辛いことはなだれぬように、一瞬で何も飲み込み、何も選ばしてはくれないっていうのがあって、
これがこう、通停する思想なんだろうなと思って。
で、選べなかった人は、やっぱ鬼になってると思うんですよね。
そうですね。選べなかった人が鬼になってる。そうですね。
だから、踏みとどまって戦わなければいけなかったところで、踏みとどまれない人というのは鬼になるので、
生き延びれないというのは本当に悲しいことだけれども、戦わないといけないっていうのが。
そうですね。すごい。すごいですよ。すごい。これちゃんと言葉にしてくれるのすごいですよ。
すごいですね。で、だからこそこんなにたくさんの死を描いているんだろうなって思うんですよ。
それが選べずに死んでしまう人もいっぱいいるし、初期に鬼に殺された人とか誰も選べてなくて、
鬼が本当に、木戸知事さんが自分で言うんだけど、災害と一緒だと。
そうそう、言ってる言ってる。
で、実際そうなんだよね、それはね。災害と一緒で殺されてしまうという、そういう人たちもいるんだけれども、
鬼と対峙した時に戦うか戦わないかっていうのは自分で選ぶんだっていう話で、
例えば風橋エラの人とかは、しなずがわさんとかは、鬼と戦うことをすごく初期に決めてるんだよね。
お母さんが鬼になっちゃうんだよね。で、しかも自分はマレチっていう鬼をむちゃくちゃ引き寄せる体質で、
で、一番初めにお母さんを殺したことによって、これから会う鬼っていうのは全部殺すっていうことを決めて、
で、殺し方がよくわからないので、初期は鬼を拘束して、アサヒに当てて殺すっていうのを。
日輪刀持ってないのに、鬼を拘束して日光に当てて殺す、勝手に自分でやってるんですよね、喫茶店に入る前に。すごい。
で、炭治郎もそうで、炭治郎の場合は根塚が鬼になっちゃうんだけど、
根塚を殺さないっていうことを選択して、根塚を守るために自分よりめちゃくちゃ強いであろう水柱と戦うことを決断するんだよね。
鬼仏寺無参を追っかけてやってきた水柱と不意に遭遇しちゃうんだけど、そこでやっぱり戦うということを選択して、
で、その戦いの中で根塚が普通の鬼と違うということに水柱が気づいた結果、
その二人の命を除名して炭治郎を鬼殺隊に入れるっていう決断が行われるんだよね。
だから炭治郎がそこで決断しなければそうはならなかったっていう話だなっていう、すごい話ですね。
私すっごい好きなシーンが、3巻の玉代さんと吉郎君と初めて会うとこが。
鬼仏寺無参に反抗している鬼がいるんだよね、一人だけ。それが玉代さんっていう鬼なんだよね。
協力的だから、一緒に戦う鬼と一緒に戦った後、
根塚は水柱の育ての人に暗示をかけられてて、
炭治郎と根塚の意思
人間はあなたの家族で守るべき存在で、鬼は敵だっていう暗示をかけられてる、根塚が。
玉代さんたちは鬼なんだけど、根塚は殺さなくて、一緒に協力して戦ったっていうのがあって、
その後に炭治郎が、実は自分は根塚に暗示がかかってるの嫌だったって言うんですけど、
だけど、この二人を守ってるっていうことは、本人の意思があるっていうことがわかってよかったみたいに言うんですよ。
で、これすごい場面だなって思って、根塚は鬼だから、危険だから、
人間を守るように、鬼とは戦うようにって暗示かけられてる。
それは炭治郎のためでもあるし、根塚のためでもあって、周りの人間のためでもあったんだけど、
でも炭治郎、嫌だった。
それがどんなにいいことだとしても、根塚の意思で行われてないことが嫌だったんだっていう、ちゃんと言ってんの。
すごいなと思って、それをちゃんと言わせてるの。
で、もうちょっと後の、てか最後らへんの、漫画の中じゃなくて、扉のところに、
扉の、その話が終わった後の空白の扉のところに、エピソードみたいな、ちょっと作者の書いてあるんですけど、走り書きみたいなのが、
それに、由志郎と玉代さんと一緒に行動してた猫がいるんですけど、
その猫を、最後の方に鬼にするんですよ。
それは、玉代さん自分は死ぬつもりだったから、
由志郎が一人になって寂しくないように、仲間として猫を残すんだけど、
猫は自分で鬼になりたいとも、なりたくないとも、伝えられない。
意志を人間に伝えられないから、すごく迷ったっていうのをわざと書いてあって、
あ、この人、猫にまで、自分の意思みたいなものを尊重するんだと思って、
意志の継承
鬼滅の刃にすごく、本人の意思みたいなもののこだわりが、めっちゃあるなって思いました。
そうね。そうね。やっぱり、意思が理性の力だからだろうね、と思う。
僕は、意思というのは、ある種の非人間的な能力なのだという話だと思うんだよな。
その意思が継がれるっていうのを、たぶん、すごく強調されてると思います。
煉獄さんとかもだし、兄弟とか、忍から金尾へとか、意思っていうのが消えないって、
次に渡されていくものですよっていう表現がすごいあるなと思います。
そうね。一番初めに、一番初めに一緒に戦う柱が縁柱の煉獄さんで、
登場シーンの柱たちが登場するシーンで真ん中にいるから、かなり強そうな感じなんだけど、
一番初めの戦闘であっけなく死ぬんだよ。
そう、死んだって。もう死んでる。
あんまり、あの、よその少年漫画で見ない展開だよね。
あんなに強そうに出てきたのに、所詮で死んだって。
で、その時に炭治郎は煉獄さんから意思を託されるんだよね。
煉獄さんがこの若い剣士たちを守るために死ぬみたいなことを言うんだよね。
で、自分が生き残らなければいけないということがわかるみたいなところがあって、
それで何か意思をつなぐみたいなことを炭治郎が理解するみたいなシーンがあるんだよね。
そうですね、いい。
だから、ずっとその長い鬼殺隊のその歴史で、
この人からこの人に行ってずっと繋がれてきた意思のその末裔っていう感じがするんです。
この時の鬼殺隊が、まあ無残倒したから最後だけど、ここまでずっと繋いでこられたからここに来たっていう感じがする。
それはその鬼殺隊、もうその刀持ってる人たちだけじゃなくて、各市とか、
決断の重要性
あの、何、病院とか、刀鍛冶の里もそれぞれそんな感じがちゃんとするように描かれてる。
で、産屋敷家もっていう感じですね。
そうね。だから無残と最後小決戦のシーンはそれがすごく出るっていうか、
各市のみんなでバスを動かして、無残にぶつけたりとかするんですよ。
すごい。
もう本当に、なんか最後は全然かっこいいやつって感じじゃないですもんね。
なんかもうとにかく一秒でもう、どこへいろみたいな。
だって、普通の少年漫画だったら、主人公はヨリイチじゃないですか、絶対。
鬼殺隊の中で初めて呼吸を生み出して、一番最も強い剣士が絶対主人公。
でもそれが、それは最初で、ずーっとその末端が主人公。
しかも炭治郎は鬼殺隊の中では一番強いわけじゃない。下っ端で、下っ端にしては強いにしても姫島さんとかよりは弱い。
そうなんだよね。しかもその炭治郎はたまたま、ヨリイチも結構不遇なんだよね、人生がね。
誰ともうまくやれなくて、ずっと流れていって、自分を受け入れてくれた墨焼きの一家に、
始まりの呼吸と言われる太陽の火の呼吸っていうのをカグラとして教えるんだよ。
その墨焼きの一族がカグラを継承していたがために、それが炭治郎まで継承されてるっていう、
そんなことあるっていう、人が物事をつなげていくというか、思いをつなげていくみたいな。
で、その墨焼きもヨリイチが何かいろいろな事情があり、ここに来たのであろうということを察して、
で、彼がその、宿として提供した恩義のために返してくれたその火の神カグラをちゃんと覚えておくんでね。
そのヨリイチの思いみたいなものをこう受け取って覚えておくっていうことをやることによって、
それが未来につながるっていう、非常にこう熱い、そういうことあったらいいなっていう。
そうですね、そういうことあったらいいなっていう感じ、ほんと。
で、最後にムザンが、人間が継承するということのメリットみたいなのを気づいて、
炭治郎に鬼の細胞を植え付けて、炭治郎を鬼化させようとするんだよね。
で、炭治郎は鬼としての才能が結構あるんだよね。
そうそうそう。もう一瞬で太陽も克服するし。
それもすごいよね。賢士としてはそんなに強くないんだけど、鬼としては。
才能がすごくあるんだけれども、その人の思いみたいなものが、
そのいろいろな人がもしかしたら万が一のためにといって取っておいたものが、いろいろつながってたまたま炭治郎が助かるっていう話なんで。
で、それもすごいし、結構言われてることだけど、炭治郎が鬼になった瞬間、
炭治郎に一番思い入れのある水柱の義勇さんが、富岡義勇さんが、炭治郎殺せって速断するんだよね。
そうそう。あれはね、たまらないですね。
すごい。
すごい。
すごいスピード。
すごいスピードですね。
そして、誰も殺す前に炭治郎のまま殺せって言うんですよ。
そうね。
まだ人間を食う前に殺せって。もうね、たまらんですね。
たまらない。たまらないね。
一瞬で決断する。
そう、炭治郎は結構ね、根塚が、根塚について結構迷ってたけど、義勇は一瞬で決断する。
炭治郎は言われてたからね、師匠にね、判断が遅いって。
言われてた。
富岡さん兄弟子だからね。
兄弟子は判断が早い。
なんか、カダカナカジの里で、鬼の首切ったけどまだ動いてて、カダカナカジの里の人が襲われそうになってるけど、
太陽が昇ってきたから根塚焼かれ始めて、根塚続けなきゃ、でもあっちの人もあーってなってるときに、結局自分で決められなくて。
根塚が先に決めるからね。
そうだよね。それは人間的だよね。
人間的なんだけど、それが精子を分けるんだよね。
その後の事態を分けちゃうわけだから、その判断の速さみたいなのがやっぱりめちゃくちゃ大事みたいな、その非人間性みたいな理性の力みたいなものをやっぱりすごい感じる。
で、やっぱりそれは考え続けないといけないんですよね、その決断ができるには。
常に間違ってはいけないからね。その一瞬で思いを尽くした上で決断しないといけないから、常に日頃からよく考えて、
で、その一瞬にかけないといけないんだよね。
で、それが自分の決断じゃないとダメなんだよね。
そうね、自分の意思によってね。
そう、人に決断されようとすると、結局鬼仏寺みざんに、みたいなやつに取り込まれてしまうからね。
すごい漫画だね。
すごい漫画ですね。
こんな漫画を読んだ子供たちどうなっちゃうんだろうって感じだよね。
そう思う。もう本当にありがたいなっていう感じですよね、これを。
子供の漫画としてこれを出してくれて本当にありがとうっていう気持ちですね。
うん、すごいね。
いい漫画でした。相当、血湧き肉を踊る。
勝利のための犠牲をずっと厭わないのがすごいんだよな。
その、カナオさんのお姉さんというか、コチョウシノブさんは鬼の首が切れないんだよね、ひりきすぎて。
だからその上限の2っていう鬼の中で3番目に強い鬼を、自分を食わせることで死ぬんだよね、殺すんだよね。
最初から、もう1年ぐらいその計画でやってるんですよね。
そいつに食われるために、自分の中に毒をどんどん蓄積させてる。
すごいよね。
すごい。
だから普通の少年漫画だと逆なんだよね、やっぱね。その非人間的な理性っていうのは、敵がやることだと思うんだよ。
で、その無垢な衝動によってその敵を倒すっていうのが主人公側のやることなんだよね。
あー、確かに、確かに。
でもそうではない。人間の情動にとらわれてしまい、自分の意思を手放した人たちっていうものと戦うっていうのは、その理性の力が必要なんだっていうメッセージになっている。
すごく、ジャンプに連載してたのに、めちゃくちゃアンチジャンプ的な。
確かに、そうですよね。
まあアンチジャンプと言えないか、ジョジョとかもそうだもんね。ジョジョの奇妙な冒険とかも意思の力をずっと言ってまるもんね。
で、意思が受け継がれるって話もジョジョもしてもるもんね。
うん、そうですね。でもまあジョジョはちょっとまだチームみたいな感じだったけど、鬼滅はもう組織。
しかも、これが交換可能であるっていうのがやっぱりすごい。
すごいね。
ヨリイチと、黒脂肪になった弟のツグクニだったかな、が喋ってるシーンで、
あのツグクニが、この呼吸法、自分たちのその非の呼吸の継承者がいないっていうのを憂うっていうとこがあって、
ツグコがいないのにどうするみたいな。
そしたら、どうせ超えられるみたいに言うんですよ、ヨリイチが。
ヨリイチがね。
絶対に自分たちよりもっと、自分たちを超えるような子供たちっていうのが絶対に生まれてくるみたいな。
で、それを、そのことを想像して笑ってるんですよね、ヨリイチが。
だからその、ダメでも絶対に次が、自分を超える後が絶対に生まれてくるみたいな。
それもすごいなと思ったんですよね。
そうだね。
必ず自分を超える人が出るみたいな。
みんなそれに結構怯えるじゃないですか。
そうね。
超えられてしまうことに、なんか超えられてしまうことに、怯えた方は鬼になってるし、それに期待してる方は賢子として的をするみたいな、
その考え方っていうかその、でその道が分かれるみたいなのも面白いと思いました。
そうだね。
だからやっぱ、外欲を超えるんだよね。
その、個体みたいなものを、その、っていうのが全体の中の一部であるということっていうのはやっぱ繰り返しのメッセージとしてあるよね。
で、それは決して命を粗末にしてはいけないという話でもあるという話でね、命を粗末にして良いという話では決してない。
その、みんなのためにって言って死ねばいいっていう問題でもない。
そうではない。
より大きなもの、なんていうか、その人間の道みたいなものを考えたときに、
自分が何をできるのかっていうのを話して、で自分の決断でそのために命を使うみたいな話だよね。
キャラクターの成長
そうそう、だからあの、刀勝ちと、えっと、無限乗船の間の、そうなんか合宿みたいなやつ、結構時間取ってるじゃないですか。
あれは、その、炭治郎たち以外の剣士の存在を、意識させる回だと思うんですよね。
あれなかったら、無残船でバタバタ人が死んでることに、あんまり意味がわからないと。
そうね。
あの合宿があって、他にもいっぱいいて、みんな修行してるっていう場面があるから、よりあの、無残船が生きるっていうか。
で、しかもその、その時に登場した子たちっていうのは、みんな名前が紹介されてるからね。
うん、うんうん、そうですね。
あの、真理志望平太子たちの名前が紹介されてるんだよね。
うん、すごい。
うん。
ね、なんか全部バトルで埋めたくなっちゃいそうじゃないですか。
そうだね。
うん。
うん。
でも修行シーンに結構、時間割いてるって感じする。
で、それがあの、効いてるって感じする、その子の戦いに。
そうだね。
そうだね、一番初めの修行で忍さんに修行をつけてもらうところの、忍さんがずっと笑っているんだけれども、その、炭治郎がもしかして怒ってますかって聞くんだよね。
うんうん。
で、その忍さんが姉を鬼に殺されてしまって、鬼を殺したいっていう気持ちと、ただお姉さんが鬼にも理由があるっていう、鬼になった理由があるって言ったことの間で、すごく引き裂かれてるんだよね、常にね。
で、その引き裂かれっていうのを覆い隠すために常に微笑んでるんだよね。
うんうんうん。
その、なんていうかな、あるキャラクターの深みみたいなものを、あの長さがあるからこそ、やっぱ感じるのはあるよね。
で、さっきのかなおさんの意思の話もそうだし、その間ずっと感情を出さないみたいな、ずっと一緒にいるのに一瞬も感情を出さないみたいな、のがやっぱ感じますね。
あと、あんなに人間とコミュニケーション取れなかった井上が、忍さん、二の鬼に取り込まれて、かなおが結構劣勢で、っていうとこにバーンって来て、状況わからずにバーンって来て、かなおの表情を見て、忍が死んだって悟るんですよ。
そうね。
あれとか結構胸張ってて、あ、この人も結構人間になってる。人間のコミュニケーションができてるみたいな。
成長してるね。
成長してる。
で、忍にしてもらったこととかを思い出して、だから意思を、人間の意思を、猪瀬もツイグっていうか、生き物だったのに。
うん、そうなんだよなぁ。
すごいね。すごいテーマの漫画だと思う。
アニメもね、いいんですよね。映像がきれい。
あの、呼吸のエフェクトとかは、アニメで見ないと、漫画だとね、色とかが普通の連載では見れないから、エフェクトの感じとかすごいよね、アニメは。
あと、無限城の動きもすごいし。
あーすごいね、無限城から落ちていくシーンはすごいね。
すごい。
あの、あれ炭治郎がやったのかな、なんか他のキャラクターがやったのかわかんないけど、あの、無限城の中で重力が変わるというか、落ちていくのを。
向きが変わる。
そうそう、あの、体の向きをクルッと変えるんだよね。
そこの体重移動の感じとかが、めっちゃよく出てきてすごいなって思った。
いやー、無限城は、なんかアトラクション、映画館で見ましたけど、半分目もアトラクションって感じだったもん、無限城の表現。
もうなんか本当に自分もそこに落ちているみたいな感じする。
すごい、あと2個もあるし、楽しみ。
そうだね、いいね。まあ僕は映画あんま見てないですけど、楽しみですね、次。
アニメーション、あとね、あの、みつりちゃんがすごいんですよね、アニメの。
そうなんだ。
うん、アクロバティックな身体操みたいな、リボンみたいな刀で。
漫画だったら、表現されてるけど、静止だけど、みつりちゃんがクルクルクルクル回るの、めっちゃ綺麗。
浄土教とその影響
身体が柔らかいって設定なんだよね。
あれいいですね。
早く次の映画見たいな。
いやー、最近聞いたんですけど、あの、私より先に丁寧に暮らすなっていう、
うんうん。
あの、佳人の上坂さんっていう方と、あの、お坊様のその、うかいさんっていう方がやられているポッドキャストがあるんですけど、
うん。
その中で、あの、うかいさんが、あの、姫島さんが唱えているのが浄土教だって言ってて。
うーん。
で、その、浄土教を唱えているっていうのは、あの漫画のテーマに関係があると思うっていう話をしてて。
うん。
あの、今話さないけどって言われて、聞けなかったんで、ぜひ聞きたいんですよね。
あー、そうなんだ。
うん。
だから、その浄土教であることが、その、最後の転生のシーンに関係があるっていう。
あー、なるほど。
だからみんな極楽浄土に行ったっていう話なんだと思うんだけど。
うん。
うん。
へー。
うん。
で、それが、なんか普通、なんか、あの、ああいうところで、お経を唱えるキャラは、だいたい般若心経を唱えているんだけど。
あ、そうですよね。
そう。
確かに。
うん。
あの、姫島さんが浄土教を唱えているのはすごいって言ってて。
えー、そうなんだね。
それめっちゃ面白い。
うん。
へー、いやでも絶対、あえてですよね、それは。
うん、だって普通やってて浄土教は選ばないと思うからね。
うーん。
あー、そう。
へー。
姫島さんっていうのが、浄土教って姫島如来が、あの、なんで主浄を救うのかみたいなのが説かれているんですよね。
うん。
その、なんていうかな、本願っていう言い方をするんですけど、その、なんていうか、その阿弥陀さんの願いみたいなものが、あの、そこで証明されていて、で、それで、あの、一切の主浄を救うっていうことを決めてるんですよね。
うーん。
で、あの、その、極楽浄土に、あの、主浄を導くっていう話を、まあ浄土教では多分してる、僕詳しくないからよくわかんないけど。
うーん。
面白い、お坊さん的視点ですね。
ね、気づかなかった、それは、確かに。
うん。
なんか好きなシーンありますか?ちょっと言いときたいシーンっていうか場面とか。
うーん、まあ最後の無惨戦がやっぱ僕は一番強かったね、頭で言ったけど。
うーん。
時間を稼ぐんだ、1秒でも長くっていうのを。
うーん、でもこういう戦い方するんだって思いましたよね。
ようやったよね、少年誌で、そんなことを。
うーん。
すごいって思った。
うーん。
でも、なんか、結構そういうことってあるなと思っていて。
自分にはどうでもできないから、自分はその橋渡し的な役をせざるを得ないみたいな局面ってあるから、
その時に、別にこれをすることによって僕に何のメリットもないんだけど、ここで時を稼がなきゃみたいなことってあるなと思って。
で、それが描かれてるの、あっちいなって思いましたね。
すごい。
だから、鬼滅の刃めっちゃいいなって思ったのは、だから最後の23巻だから、僕の場合。
そのシーンを見たときに、え?って思って、頭からまた読み直したので。
ああー、そうなんだ。
そう。だから、そのシーンまで、この話の中でやられていることの意味が全然わかってなかった。
うーん。
なんか、炭治郎くん、ちょっとめんどくさいなーみたいな。
身近にいたら、ちょっと困る人かもなーみたいな。
あ、そうなんだ。炭治郎大好き。
なんか、鬼殺隊もコミュニケーション能力のない人が多くて、なんかこの中で働くの大変そうだなーみたいな、ずっと思ってたんだけど、
その23巻を見たときに、なんか全然違ったかもしれない読み方だと思って。
ああー。
意地から読み直しました。
あえて第一印象悪くしてると思うんですよね、みんな。
みんな。
炭治郎と出会うときに、全員第一印象悪くて。
みんな感じ悪いもんね。
うん。でもなんか、それはなんかやっぱりちゃんと、その、理解しようとしてて、コミュニケーションすれば、
この人の背景がわかるっていうのを、すごくデフォルメしてるのかなーと思いました。
ああ、そういうことか。
全員感じ悪いですよね。
全員感じ悪い。
あのー、全員いつも最悪だし、最初から感じ良い人、全然いない。
鱗滝さんもね、厳しいしね。
厳しいし。まあ、義勇もいきなり、なんか厳しいし。
うん。確かに。
そうかなと思った。わざわざかなと思った。
そうじゃないと、あまりにも全員感じ悪すぎだもん。
確かに。
うん。
あのー、あれが好きなんですよね。
あのー、ずっとねずこちゃん、もう登場した時からほとんど鬼化してるから、全然、なんか、ムーじゃないですか。
でも人間に戻って、なんかもう全部ムザも倒して、あのー、ねずこも人間に戻って、物語終わって病院で療養してるみたいなところで、
あのー、本当のねずこちゃんで過ごしてる時に、炭治郎にめっちゃ言動がそっくりで、
あー、この人たちやっぱ兄弟なんだって思う。面白い。
確かに。なるほどな。
この一家ってみんなこんな感じなんだ、みたいな。文化感じるな、みたいな。面白い。
確かに。山奥の、山奥の炭焼きの息子のくせにめちゃめちゃ近代的字が思ってんのすげーなって。
すごいっすね。
明治の文豪が見たらびっくりするだろ。明治の文豪がみんな恋に破れたみたいな話で一生懸命字がを探している時に。
自由意志みたいな。
考えることをやめるな!みたいな。死ぬぞ!みたいなのをやり続けているのすごい。
大正時代という時代性にも何か意味があるんだろうね。というのは思った。その大正デモクラシーの時代じゃないですか。
だからその近代的な自由な人間が民主的な世界に参画する時代みたいなのが背景になってるんだけど、その時代の背後には江戸時代、江戸から明治を、
歴史のダークサイドというか、反抜政治とか暗殺とかテロリズムとかがあり、日本は朝鮮を植民地化していて、
彼らが木物寺ムザに勝った数年後から中国大陸への侵略みたいなのが始まっていくわけじゃないですか。
じゃあもし彼らが生き延びていたらみたいな、その鬼滅の刃を120巻にしようと思ったら、木物寺ムザを大陸に亡命させて大陸編をすればよかったじゃないですか。
で、その日本軍とともに鬼を追いかけていく鬼殺隊みたいな話に全然できたと思う。
壮大ですね、ワールドワイドですね。
だけど多分それを失かったのは、それはやっぱりその歴史のダークサイドというか、鬼側の選択だったということだと思うんだよね。
やっぱり中国大陸への進出と太平洋戦争っていうのが。
なるほどね。
そうではない、明治と昭和のこのほんの少しの時間に日本史の中で一瞬きらめいた民主主義的な理想的な近代社会のきらめきとしての大正時代みたいな。
なるほど。
なるほどな。
がもしかしたらバックグラウンドとしてあるのかなみたいなのは。
すごいですね。
だって江戸時代、幕末とか明治とか昭和とかが舞台だったらこういう話にならなかったと思うんだよね、やっぱね。
そうか。
日本史の中でこの話が作れるほんの一瞬の、ほんの数年のところでこの作品を作ってんなって感じだよね、と思いました。
日本史の背景
炭治郎の3年は、日本史の中の輝ける3年。
輝けるというのは、実際にはいろいろあったわけだけどね、米相当とか。
米相当で米がない時に植民地から米集団として日本に送ったりとかしてるわけだから。
だから鬼殺隊が食べてる白米はどこから来たのかみたいな。
で、その時に彼らが白米を、彼らはコジとか売られてる子供なんだよね、みんな鬼殺隊の子供たちっていうのは。
で、なぜそのような子供たちがいっぱいいるかっていうと、そういうふうな社会情勢だったからだよね。
そうか、そうですよね、あまりにもコジ出身の人多いですよね。鬼にも多いもんな。
貧困の帝都っていう本があるんだけど、それめちゃくちゃよくて、江戸から明治のスラム街について書かれたもんなんだよね。
だから僕たち歴史を見るときに、六名官がどうのとか、明治時代にこういう風に鉄道が通りましたみたいな、きらびやかなところを見るんだけど、
そのきらびやかな東京の影には巨大な貧困害に支えられていて、それは結構1960年代ぐらいまでずっとあるわけだよね、70年代で。
高度成長とか、バウルの時代にようやくなくなってきた日本の社会の中で。
だから、そういうものを見つめているというところでもすごい。
優格でしょ、貧困でしょ、で、孤児でしょ。
だからすごく日本の歴史のダークサイドみたいなものをフォーカスしながら、それをメインテーマとせずやってるみたいなのもすごい。
そうですね、背景としてそういうものを取り入れて。
命と意志の大切さ
身分社会とかね。
どの角度から見るかで、まだまだなんか。
そうね、だからドーマが宗教の教祖なのも多分そう、明治期にすごくたくさん新宗教ができたから、天理教とか黒墨教とか。
そういうものとして、その貧困者に対するアプローチとしてのその宗教みたいなものも、そのダークサイドも扱ってるっていうことだと思うし、
どんな一方でその宗教が孤児とかを受け入れてたっていうのが姫島さんとして描かれているみたいなことでもありますよね。
そうなんだよね。で、この鬼仏寺無惨に向かって行って死んでいく少年たちっていうのは、もう少し早ければ日露戦争で領順の高地で同じように死んでいたわけだよね。5秒を稼ぐために。
その次にカナルカナルで5秒を稼ぐためにやっぱ死んでいった人たち。なんだっていう話でもあるのかなと思いましたね。
すごい。
その、そうだね。僕がやっぱ一番感動したのはそこかも。払われた犠牲っていうのが本当に偉大なもののために払われているっていうのに一番感動したのかも。
この鬼滅の刃ではね。
それがフィクションだとしても、僕たちは本当は素晴らしいもののために戦っていて、この5秒を稼ぐためっていう感じで命をすり減らしてるんだけど、実はめちゃくちゃどうでもいいもののために命使わされてる。
本当にくだらない、鬼仏寺無残みたいな人たちの本当にくだらない承認欲求とか、その人が儲けたいみたいなもののために僕たちの命使わされてる。
その植民地を作りたいとか、誰かを支配したいみたいな、くだらないもののために命をすり減らしているっていう中で、本当に理想の組織っていうか、人類の明日を見つめて、そのためにコミットできるみたいな組織みたいなものを見たっていうのは、そうかも。
仲間との絆と希望
そうですね、なんかどっちかって言ったら、組織って、自我を消す等に、消すようなものだって思われるがちだと思うんですけど、今のその、そういう感じだと、村子さんが言ったみたいな感じだったら。
もう鬼滅の刃では、これだけみんなが自分の意思とか、自分の背負ってるもの、過去とかを持ったまま、持ったまま以上に、それをそのために、自分の意思のために、この組織がより強く機能するみたいなところが感動しますね。
そうかもね。 フィクションでも。なんか、いや、めっちゃこれ、かなりむずいし、理想でしかもしかしたらないかもしれないけど、理想だとしても、こうやって形にしてくれたっていうのに、すごいなんか希望があるなっていう感じがしますね。
そうね。 これを、この形で見せてくれたっていうか、こういう可能性がありますよって言ってもらえたみたいな感じがしますね。
そうね。僕はまあなんか、個人的経験として、やっぱくだらないものに加担させられたなみたいなことがあるから、それも含めて、ちょっと感動してしまったかもしれない。会ってほしい。
そうですね。全員が本当に同じものに向かってるって感じがしますよね。 株式会社鬼滅隊に入りたい、僕。 入りたい。どの部門も生きてるしね、生き生きしてるし。
生き生きしてるし。 みんなが、誰がかけてもダメだしね、鬼殺隊の組織。病院なくてもダメだし、武器製造部もなくてもダメだし。
みんなが鬼仏寺無惨と最終決戦してる時、通信をリアルタイムに結んで、アコーヒス系の人たちがみんなこうやって祈ってんだよね。手を合わせてね。
そう、そう。病院の人とか、あと煉獄さんの弟。煉獄さんの弟もいるよね。あの子、剣はダメだけど、あの人はアカデミアとして機能してるんですよね。煉獄さんの弟。
弟がね。
文書、当たったりとかして、過去の文献とかから、国旗について調べてくれたりとかして、それを依頼出したら、やってくれるんですよね。たんじろうが、日の国旗について調べてって言ったら、調べてくれる。
そうだね。
なんか、後々のエピローグとかでも、何軍だったかな、その煉獄さんの弟によれば、みたいなのが出てくるから、こういう歴史だったらしい、みたいな。アカデミアみたいな。
煉獄家は古い家だから、古文書がいっぱい残ってるね。
いやー、いいですね。素晴らしい、いいものを読ませていただきました。それが非常に大ヒットしてて嬉しいです。
それがちゃんと売れてる、みたいなね。
これがね、みんなの心の片隅にあることが大事ですよね。みんな人生の中で気づくと思うんです。
アハンテングだって、アカザだって、キブツジムさんだって、ここで自分は決断しなきゃいけないっていうことに気づくと思うんですよね。
いや、だって今ある、例えば序列意識とか、男女間のジェンダーとかって、誰に教えられたわけじゃないじゃないですか。
いろんな生まれてきてから周りの環境とか、物語とか、溢れてきた物語とか、創作物とか、表現とか、そういうものから無意識にインストールしてるじゃないですか。
そこにこれがあって、なんか良いものをインストールさせてくれるっていう、なんかありがたいみたいな気持ちがありますね。
これがその、アレアハンテングだって思い出さなくても、これってなんかすごい嫌な感じする、みたいなことになってほしいな、みたいな。
なぜかわからないけどすごく許せないとか、になっていったら、なんて心強いんだろうって思いますね。
うん、そうだね。そのことを考えていきたい。
たかちん 素晴らしい、なんか勇気が、希望が持ってますね。なんかこれが子供にリンクっていうのがいいなと思います。
良いことがある鳥ですね。
たかちん じゃ、いくら?あ、1時間40分は、あれですね、大泉ぐらい喋りましたね。
大泉並みですね。まあ、大泉ぐらいのアレがありましたからね。
たかちん うん、ありましたね。
すいません、あの、よりすなのパーソナリティーは上坂さんじゃなくて上坂さんでした。ちょっと間違えました。
たかちん あ、はい。
じゃ、こんな感じですかね。
たかちん はい。
はい、それではまたお会いしましょう。ごきげんよう。
たかちん ごきげんよう。