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こんにちは、のらじおのmuroです。
こんにちは、かえです。
TAKIGI-Nohの概要
こないだ、TAKIGI-Nohに行ったんですよ。
TAKIGI-Noh。
TAKIGI-Nohってわかります?
TAKIGI-Noh、知らないです。
TAKIGIで、かがり火を焚きながら、その薄明かりで照らされた能舞台のお能を見るってやつです。
それ、外ですか?
外です。
外に、外用の能舞台があるってことですか?そういう、TAKIGI-Noh用の。
それを、特設会場みたいな感じで作る。
あ、作って。
うん。
私、全然詳しくないですけど、能って、私のイメージでは、後ろ、バックに松が書いてあるステージみたいなところでやるじゃないですか。
はい。
ああいうの作るんですか?
松は、さすがに用意しない。
でも、その四角いステージと、渡り廊下みたいなやつは用意される。
渡り廊下みたいなやつありますね。
で、そこで能をやるみたいな。
椅子に座ってみるんですか?
僕らは椅子に座ってみる。パイプ椅子が並べてあって。
で、灯りはTAKIGIだけ?
多分、本当のやつはTAKIGIだけなんだけど、その会場が仙草寺だったんですよ、浅草の。
で、仙草寺がそもそもライトアップされてるし。
ああ、そうか。街灯みたいなのがあるんか。
うん。で、一応ライトアップされてたから、舞台とかが。かなり明るかった。
ああ、そうですか。
そのTAKIGIの炎の中の幻想的な斧を見るみたいな感じではなかった。
ちゃんと見えた?全部。
ちゃんと見えた。普通に外で暑い中の斧を見るみたいな。
暑いのに火も焚いて暑いですね。
ね。まあ、なんか火の熱気を感じるほどの暑さではなかった。そんなに近い席じゃなかったみたいな。
え、火のサイズはどれくらいですか?キャンプファイヤーぐらいですか?
神社とか、お正月の時に神社とかにさ、あれが二つあるだけ。
柱の上にかごみたいについてて、薪みたいなのがこうしてあるみたいな。
そうそう。
それぐらいか。
それぐらい。だから、たいした火じゃない。
演目と儀式
でも一番初めに、台東区文化委員会かな、教育委員会か何かわからないけど、の局長と副局長が出てきて、
それがお武行様と副武行様といって、ちゃんと脇差しさして紙芝居着て出てきて、
で、そのひけしの人たち、ひけしの格好をした人たち、反転着た人たちが出てきて、
で、その人たちがお武行様に挨拶をして、なんか博多だと祝いめでたみたいなのがあるじゃないですか。
はいはいはい。
あんな感じでひけしの歌みたいなのがあるっぽくて、
そのひけしの歌を奉納して、火をつけるみたいな。
その儀式をまず見て。
すごい。
そう。で、それから御納が始まるみたいな。
その滝技能の演目っていうのは、滝技能用の演目なんですか?そういうわけじゃない?
そういうわけじゃないみたいなんだけど、何十年か記念っぽかったんですよね。
だから、鶴亀っていう縁起がいい時にやるやつと、おばが酒っていう狂言。
おばさんがお酒を作ってて、それをもらいにお一個が行くんだけど、おばさんがケチでもらえなくてみたいな、その面白話。
で、三つ目に土蜘蛛っていう能の演目があって、その土蜘蛛をやるみたいな。
全部で3時間ぐらいですか?
2時間ぐらいかな。休憩挟んで。
で、土蜘蛛はさ、なんか多分有名な演目で、手からこうパッて糸を出して、
舞台に糸がパッて出て、蜘蛛の糸攻撃みたいな。
面白い。スパイダーマンみたいな。
そうそう、スパイダーマンみたいな。で、舞台の上に束の模型を作って、武者たちがその束を壊せや、壊せや、とか言って、束を壊すシーンがあったりとか。
結構動きがあって面白いやつ。
能の解釈と魅力
へー、面白そう。
で、なんか筋書きとしては、源頼光、雷光が、いろいろ土蜘蛛退治とか、日本でいろんな化け物を退治した有名な人。
主天道寺とか。で、その人が土蜘蛛から呪いを受けて病気になって、土蜘蛛が雷光の家にやってきて、暗殺しようとするんだけど、うまくいかず、部下が追いかけて。
雷光が反撃して、斬りつける感がするんだよね。で、地下転々として残ってるから、部下が追いかけて行って、巣穴まで行って、巣穴を壊して出てきた土蜘蛛を仕留めるっていう筋書きなんですよ。
で、まあ、冒険滑撃なんだけど、たぶん、土蜘蛛って、縄文系の人たちっていうか、
そういうことなんだ。
そう、大和王朝に従わなかった三学民の人たちのことを土蜘蛛ってたぶん呼んでたんだと思うんだよ、昔。
だからその物語の中では妖怪変化として扱われているけど、その大和朝廷が異民族を屈服させる歴史をおのおとして見せられてるみたいな。
強要があるがために、みんなが爽快になる場面を物悲しい気持ちで見ました。
土蜘蛛がなんか、武者に討ち取られている様を可哀想だなって思って、こんな目にあわされて可哀想だなって思いました。
なんか最近脳行ってますね。
最近脳行ってる。なんか脳に一回連れてってもらってから面白いんで、時々行ってる。
この間、ひとしおさんがやってる聞かなかったことにしてだっけ、ポッドキャストで、そのポッドキャストに出てるのぞみさんが脳の稽古をしていて、脳を見に行った話ですごく詳しく解説されてて、面白そうだなって思いました。
脳、面白い。
見てみたいと思った。見たことないです、脳。お脳は見たことない。
姫路に脳学堂あんのかな、姫路城にあんのかな。
ありそう。
面白い。何が面白いか、うまく説明できないんだけど、面白いんだよな、脳。
なんかそれで、私が面白そうって思ったのは、のぞみさんが好きに解釈、のぞみさんの脳の先生が好きに解釈していいんですよ、みたいに言ってます、みたいに紹介されてて、正解はないというか、感じたままに自分で解釈していいですよ、みたいに。それがなんか面白そうだなと思って。
だから、あ、あれは宮本のより三つが、そこの原地民を退治しているっていうふうに見てもいいってことじゃないですか。
なんていうかな、歌舞伎と脳の違いを説明されたときに面白いなって思ったんだけど、歌舞伎ってすごい説明、僕も人生で一回しか歌舞伎見てないんだけど、すごい説明的なんだよね。
で、今こういう場面で、こういう気持ちになってて、こういうことが起きて、今からこうなります、みたいな、一時説明してくれるんだよ。
でも脳はその説明が全くないの。で、僕素人だからよくわからんけど、たぶんお脳っておぶけさんが見るものなんだよね。
あ、言ってた、それも言ってた。
歌舞伎は町人が見るものだから。
大衆が見るやつでしょ。
そうそうそうそう、お脳って教養がある人が見るやつなんだよね。
だから、もうこの場面だってことはどういう物語かっていうのはあらかじめ知っている人が見るやつなんだと思うんだよね。
だから説明しないっていうか、好きに解釈していいんですよっていうのは、たぶんその教養を前提とした物言いなんだと思うんだよね。
本当に好きに解釈していいわけじゃなくて。
その物語とか背景を知った上で、この人の感情とかをみたいなことか。
教養人なら、まあそのメインの筋はわかるというか、普通はこういう場面であるっていうことはわかるだろうけど、その演者とか場面によって、
その機微がありますよね、みたいな。機微の解釈には自由度やクリエイティビティがありますよね、みたいな話なんじゃないかなって推察するの。
僕それ聞いてないからわかんないけど。
だから本当に自由に真っさらのところを解釈していいって話ではないんじゃないかなって思ってる。
物語を作っていいっていうことじゃなくて。
そうそうそうそう。
だからあくまで解釈っていうか。
だからその落語みたいな、そのメインの筋みたいなのは一応あるんだけど、その演者によって笑いどころが違ったりとか、
その人情話っぽく理解したりとか、その普通に面白い話として理解したりとか、あるじゃんみたいな。
なんかその僕も詳しくないからわかんないけど、高井戸っていう演目があるのかな。
井戸の茶碗っていう、その落ちぶれたおぶけさんが、そのくず屋さんって言って紙くずとかを買う仕事が昔あったらしいんだよね。
で、その紙くずをすき直して売るわけだから、その原材料としてそのゴミを集めるんだよ。
で、壊れたものとか、その古くなったものとか集めて、それを古道具にして再生して売るみたいな商工業があったらしいんだけど、
そこに食いつめた老人が朝湯を使ってるお茶碗を売っちゃうっていう話なんだよね。
でもその古道屋じゃないから、くず屋さんは。茶碗の価値がわからないから、一応持っていろんなものに人に言ってみるけど、
茶碗じゃない、はじめに仏像だ、仏像を売るって言うんだ。
で、いろんな人に見せてみるけど、儲かったらお台を持ってきますねって言って引き取るんだよね、仏像。
だったら、そのくずを飽きなっているところで、武家屋敷に勤めてる地方の藩のお武家さんが買ってくれるんだよ、それを。
で、古い仏像だから二足三門みたいな値段で売るわけだよね。
浪人と仏像の話
で、そのお台を返すんだけど、仏像を洗うんだ、そのお武家さんが。
洗ったら後ろから底が剥がれて、なんかお金が出てくるんだよ、何両も。
で、先祖が下級の時にこれを使うんだってお金を残しておいてくれたわけなんだけど、気づかなかったんだよね、売った方の浪人は。
で、このお金を返せって言うんだけど、でもその仏像に入ってたもんだから、返される筋じゃないと、あなたはこれで込みで買ったんだからって言って浪人が突き返すと。
で、その靴屋さんが行ったり来たり行ったり来たりすると。で、最終的にその靴屋さんが浪人のところに娘がいるって口を滑らして、
で、じゃあそしたらその娘をもらうと。そしたらこの金は優位能金として返すっていう、渡すっていう。
で、それでその縁談の話が整うんだけど、優位能返しみたいな感じでまた茶碗をね、自分の使ってる茶碗を渡すんだ、その武士に。
娘と一緒に。で、その茶碗を武士が見たら、これなんかその後来物のすごいいいやつじゃんみたいになって。
で、その殿様に見せたら、これめっちゃいい、これ一刻に値すると言われるめっちゃいい茶碗だよってなって、
その武士に茶碗を殿様に献上する代わりに武士にめっちゃお金もらうんだよね。
で、それをまた返そうとして、一悶着するみたいな話。
そっか、それを返そうとして娘くれっていう話になるんだっていう話なんだけど、
これをただその身分の下の靴屋さんがおぶけさん同士の仲介に入って行ったり来たりさせられて、そこはミスコミュニケーションがこっけーみたいな話し方をする人もいるし、
この浪人の気持ちみたいなものをすごく情感込めて喋ることによって、なんか尋常話っぽく喋る人もいるしみたいな。
落語の楽しみ方
で、これが多分解釈の幅なんだよね。
あー、なるほど。
なるほど。
じゃないっていう、その脳における解釈の幅もこういう自由度の話じゃん。
なるほどね、なるほどね。
私、落語はね、見に行きました、7月に。
うん。
かつらにおうさんの落語見に行きました。
面白かったですか?
面白かった。面白かったけど、
それこそ、終わった後に、演目3つされて、その後に、ちょっと座談会みたいなトークショーみたいなのがあって、
その時に、におうさんが、落語はお客さんの方も楽しもうとしてくれなきゃダメって言ってた。
だから、多分そういう話だったの、その話を。
落語は、もちろん初めて聞いて面白いのもいいんだけど、
やっぱりそちらの方から寄ってきてくれた方が、もっと楽しめるから、近づこうとしてくださいみたいなこと言ってた。
そうだろうね。
で、そのトークショーも、そういう話だった、この話のこういうとこが、みたいな。
あの人はこういうふうにやってて、みたいな、私はこういうところを意識してやるようにしてます、みたいな、そういう話でした。
あとは、髪型落語だったから、大阪の言葉とか、文化みたいなのが面白かったですね。
ある程度、リテラシーがないとおもろくないんだと思うんだよな、あれ。
知ってた方が面白いみたいな感じでしょうね。
多分。
あの、ずいぶん前ですけど、あのラジオで、うちの子供がマジックにハマってて、
マジックバーに行ったら、なんか一元の私たちが思いもよらないところで、他の観客の人が喜んでるみたいな、たぶんそういうやつ。
そういうやつ。
だから、たぶん、何にも知らない人が見ても楽しめるんだけど、知れば知るほど奥行きがある面白さなんだと思うんだよ。
ゲイみたいなもの、ゲイとかを楽しむんでしょうね、その技とかを。
たぶん。
作っている、作り込みとか。
そう、たぶんね。
この人はこう解釈したんだ、みたいなのが面白いんだと思う。
たとえばその、土蜘蛛を大和朝廷に屈服させられる異民族と見たてでやると、たぶんすごい物悲しい話になるとか、たぶんそういう話なんだと思うね。
その辺に自由度があるっていう。
まあ、僕が見てたやつは別にそんな感じじゃない。非常に爽快感ある冒険活劇って感じでしたけど。
新しいあれですね、のを言ってますね。探してみようかな。
で、なんかね、ネットを探すと、とがきっていうか、その歌いの本文と、あとその大約があるんですよ。
で、それを印刷して持っていくといい。
よりわかりやすいんだ。ストーリーが。
今なんて言っていて、それがどういう意味かみたいなのが、その場で見れるんで。
それ持って行ったから面白いみたいなのがあるかもな。
わかりやすいでしょうね、それは。
ただ聞いてるだけだと、やっぱりなんて言ってるのかわからない僕程度だと。
行くときはそうしよう。
面白かったですね。また見たい。いろいろ見たい。まだちょっとしか見てないから。いろいろなのを。
あれ聞いてみてください。ポッドキャスト。
わかりました。ひとしさんのやつ。
うん。
わかりました。
はい。
面白かった。たきの面白かったです。って言った、それだけのお話でございます。
いいですね。
こういう感じですかね。
はい。
はい、それではまたお会いしましょう。ごきげんよう。
ごきげんよう。